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ユージニア
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ユージニアの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全119件 61~80 4/6ページ
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結構本気でトリックや動機、 真犯人などを推理していただけに 「そりゃあ、ないよ〜」って思ってしまった 緋沙子の描写が足りなすぎて 全然人間味もないし、 怖くもない。 強烈な個性も、不気味さも 嫌悪感も湧かない。 ただ盲目の美少女だというだけでは 引き込まれないなあ・・・ 大量毒殺事件なのに 動機が皆目分からないのも どうかな?と思った 途中までは面白かっただけに残念。 怒濤のクライマックスか または不気味な余韻が欲しかったです(笑) | ||||
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篤志家一家を突如襲った大量毒殺事件を関係者の証言と小説の二段構成で解き明かしていく、恩田陸版帝銀事件。ファンタジー畑出身の彼女らしく、ミステリでありながら、犯人の詩を始め、どことなく神秘的な趣で、その透明感に惹かれる。 犯人も動機も中途で詳らかになる為に、後半は犯人の心理描写が要諦となってくる。対する著者は、それにしっかりと応えて、読者を失望させぬ回答を与えようとしてくれている。伏線の回収には成功しているし、物語自体は概ね綺麗にまとまっている。 だが、青い部屋と百日紅は果たして必要だったのだろうか。この類いのミステリの終結は、核心を明快にするか、敢えて答えを用意しないかに別けられる。著者は前者を選択した訳だが、むしろ、逆効果になってしまったのではないだろうか。 未必の故意の殺人鬼と善意の殺人鬼。二人の哀愁に覆われた、二人だけの「ユージニア」が、一番最後で壊されてしまったのは腑に落ちない。謎を掻き立てる絶妙の構成に高揚させられただけに、取って付けた様なオチで完成度が半減してしまったのには、落胆を隠せなかった。 | ||||
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本屋にて。 名家で発生した大量毒殺事件。(良い設定だ) 数十年を経て解き明かされる謎(まさにミステリーですな?) 見落とされていた真実を証言する関係者たち(本格派の雰囲気がする) 日本推理作家協会賞受賞の傑作ミステリー(これは買うしかないだろう) 読みながら。 ぜんぜん謎解きが始まらない。(あれれ。おかしいぞ!?) だんだん読むのが苦痛になった。(これから面白くなるのかな?) トリックは?密室は?(期待した自分が悪かった) 最後まで読んだ後には空しさだけが残りました。毒殺事件なのにキレイに小ぢんまりとまとめてしまった感じがした。個人的には毒殺事件なら、もっとドロドロした怨恨の路線で行って欲しかったと思う。 ユージニア。途中で言葉もネタバレしたし、言葉自体にも共感できなかった。 タイトルにするほどの言葉じゃないと思った。 | ||||
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最初から犯人は分かっているけれども、 気づけば最後まで読み進めていた印象。 様々な人物からの事件に対する物語を 織り交ぜながら、ラストに究明されていく 展開は常套手段ではあるが、最後まで 完全に霧が晴れたわけではない。 読後のもやもやした気持ちも抱えたまま 読み終えたが、十分に楽しめた。 もう一度読み返し、確認したくなるのは 作者からの読者に対する課題のように感じた。 | ||||
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恩田陸さんの作品は、必ずしも納得のいく結末を迎えるものばかりではなく、その過程を楽しむべきもの、といった趣向のものがすくなからずありますが、これもそのひとつ。ただ、その納得のいかない度合いに納得できるか否か。そこで評価が分かれそうな作品です。 私はというと、今回はちょ〜っと不完全燃焼だったかな、と思います。すごくおもしろいんですよ、全体的には。当時の関係者にだれかが会って話を聞いている場面がつながっていき、途中に当時の様子が盛り込まれている。話を聞いているのは誰なのか。なぜ今頃になって。この人は、何をしたがっているのか。あれこれと疑問を抱きながら読み進めていき、やはり知りたいのは真犯人。推理を巡らせているうちに、あら、もうラスト。 そのラストの章がどうにも解せず、評価が☆3つになってしまいました。もうちょっと丁寧に読み込んだら違う感想を持てるかもしれないのですが。もう1回最初から読んでみたいと思います。 | ||||
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「謎は明かされない」という、エンディングの前情報は無しで読んだので、最後のページを五回ぐらい読返しました。結果、謎が解き明かされない事による落胆はなく、逆にそのページに書かれていない事情を想像し、薄ら寒さを掻き立てられました。様々な証人の証言が緻密に組み立てられ、描写も鮮明で、怖さひとしおな作品です。 | ||||
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答えが欲しくて夢中で読み進めて、 なのに、あれ、これって結局・・・ って謎が残る。 この未消化な感じ、 読み返したからと言って消化できるような話でもなく、 なんともやるせない。 憶えているのは青色。 ひたすら悲しいストーリーも、ストーリー内のシンボルもすべて、「青」のイメージの物語。 それぞれの場面、情景などが、色あせずに残っている。 物語の世界観がもつ味わいが深い作品。 答えを探しながら読むのではなく、味わいを楽しむ方が、楽しめる。 | ||||
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最初から最後まで、雰囲気に飲み込まれ、作品世界にのめり込むようにして読みました。そして、読む前に他の方のレビューなど読んで覚悟はしているつもりでしたが、やっぱり、読み終わった瞬間に「もうちょっと教えて、恩田先生!」と叫びたくなりました(笑) 全部が全部わからなくていいんですけど、もうちょっと考えるヒントを与えてほしかった。何回も読み返せばいろいろ発見できるのではと思うのですが、読みたい本がたくさんある中、この本だけにそこまで割けない……。最初から何度も読む覚悟がある方なら絶対オススメかも。そうやって楽しむべき本だと思います。 | ||||
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恩田さんの「Q&A」が好きな方には自信を持ってお薦めできますが、そうでない方や恩田さん作品初心者の方にはお薦めできません。内容については高評価をつけている方々とほぼ同意見です。残念な点は、単行本と装丁が全く違うのは当たり前なので問題はないのですが、中の文章の印字についてです。ハードカバー単行本では祖父江氏による不気味で素敵な装丁で、文章はまるで作品の世界感(酔い)を煽るかのように、やや縦斜めに印字されていました。この文庫は印字が直列になっていてその点が少し残念。微妙な読みにくさと気持ち悪さが魅力的だったのですが、そこは多くの方が手に取る文庫本故またコスト面故でしょうか。 | ||||
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最初は、 なんと読みづらい小説だ、 と思った。 読み進むうちに、 だんだん浮かび上がってくる、 一つの事件。 ある地方都市で起こった、 大量殺人事件。 ほどなく犯人の自殺という形で、 事件は解決する。 しかし、 はたしてそれが、 結末なのだろうか…。 数少ない事件の生き残りの少女が書いた、 一冊の本。 その本に隠されたメッセージ。 そして、 意外な事件の真相が、 解き明かされていく…。 3章くらいまで読んでしまえば、 あとは、 一気です。 | ||||
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これならすべて誰かの独白で良かったのではないでしょうか? 独白と三人称の書き方が混在しているので、最後の方は誰が語っているのかわからなくなった。 作中で犯人ははっきりと名指しされており、謎も浅い気がしました。 | ||||
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恩田陸さんの作品らしく、淡々としながらもぬくもりのある文章が良かったです。 テーマや登場人物も何とも言えず重さと湿気があって、少しずつ怖くなってくる感じが読んでいて引き込まれました。 ただ、最後の謎解きがちょっと腑に落ちなかった・・・。期待しながら読み進めただけに、そこが残念。 でも、恩田陸ワールドが楽しめるので、ぜひいろんな人に読んでみてもらいたいです! | ||||
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何度も何度も挫折しそうになりながらゴールを目指して走り続けたのに、ゴールには誰も待っていなかった。 読後感はそんな感じ。 TSUTAYAに「あっと驚く結末」というコーナーに並べられてあったこの本。 読み進めるごとにどんどん次が気になってしかたがないという本ではなかった。 辛かった。 読んでドキドキ・ワクワクもない読み進めるのが苦しいだけの本だった。 あっと驚く結末もなかった。 | ||||
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過去に起きた大量毒殺事件を、関係者へのインタビューや、断片的な記録を元に解明していくという作品です。 インタビュー形式を採用している点から、著者の「Q&A」を彷彿とさせますが、物語の構成としては、本作の方が遥かに凝っています。 最後まで読み切っても、犯人が誰かということは言明されず、結論は読み手に委ねられているので、その点で評価が分かれるのかもしれません(暗示されてはいるので、そのまま受け入れてしまえば良いのですが・・・)。とにかく、物語の構成力が突出しています。 ある意味、そのテクニカルな部分を楽しむための作品なのかもしれません。 装丁も凝っています! | ||||
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出だしから謎めいた話。読んでも読んでも見えてこない謎だらけの展開。 正直いってイライラします。 世間の評判は高いようですが、読み手側からいえばストレスがたまる小説です。結末も納得いかない。 「夜のピクニック」でこの作家を知ったのですが、この作品は評価できません。 | ||||
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恩田陸さんの作品は初めてです。本屋でパラパラとめくり、内容紹介に魅かれて購入しました。読みやすい文章で一気に読めましたが、最後はすっきりしませんでした。これが「ミステリー小説」ならばよいのですが、「日本推理作家協会賞受賞」作品ですから、私は「推理小説」として購入したつもりです。しかし、これといったクライマックスも無く、犯人が誰であったのかも曖昧なままです。この人が真犯人だったんだろう、と推測することを読み手に委ねています。真犯人が誰であるかを証明するものは何もありません。あと、「ユージニア」というタイトルも、意味が分かると拍子抜けでしたね。推理小説を求める人にはお奨めしません。 | ||||
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とにかくこんなミステリーは初めてでした。 「真実は決してひとつではない。なんでも白黒ハッキリさせたがる人がいるけれど、真実はむしろその中間、グレーゾーンにあるのだ。」 といったことを、本書のキーパーソンである二人の女性が語ってくれます。 これは犯人が一人ではない、一人だと思い込んではいけない、ということを示唆しているのでしょうが、この本事態そのものが正にグレーゾーンに存在していると言えます。 それゆえ読んだあとも読者はなんとも言えない、もやもやしたものを抱えなければならないのですが・・・(笑) しかしそれゆえに、読んだ後もこの「ユージニア」に悩まされ、考えさせられました。 まるで、大量毒殺事件の後に思いを囚われ、死んでいった本書の登場人物のように。 とはいっても、犯人とそのトリックは明らかにしてくれます。 ミステリーとしての本質は守られているのでご安心を。 読み終わった後も尾を引くミステリー、旅行など時間があるときに読むのをオススメしますよ。 | ||||
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我慢して最後まで読みましたが。。。ほんとうにわけがわからなかった。。。会話も読みづらくて、最後は肩透かしをくらったような。。。 | ||||
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この作品は恩田陸の最高峰だと思っている。 発表された年の「このミステリーがすごい」に20位にも入らなかったのが今でも信じられない。ここまで、本をぼろぼろにするまで読み込める(楽しめる)話はそうそうない。読み返すとき一字一句もらさぬよう、気を張り詰めて読んだ。たくさんの話し手はそれぞれが、真実の断片となるカードを持っているけれど、本文中ではそれらは出会わない。でも、動かぬ証拠がある場所はわかる。誰がそれを書いたのかもわかる。わからない謎はまだある。いつか、真実に話し手の一人がたどり着くことだろう。その人間だけが手持ちのカード以外のカードを見つける可能性をもっている。 | ||||
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1回目の読みでは、何が何だか分からないままに終わっていた。 読み返してみて、自分が誤解していた部分が理解できた。 でも、過去の話を振り返ることの繰り返しからは、真相は見えてこない。 美しかった過去が現実に打ちのめされている感じだ。 二重写しされた過去と、故意に歪曲されている過去が繰り広げるだましあいのせめぎ合いなのだろう。 | ||||
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