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ユージニア



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【この小説が収録されている参考書籍】
ユージニア
ユージニア (角川文庫)

ユージニアの評価: 3.64/5点 レビュー 119件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.64pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全119件 1~20 1/6ページ
No.119:
(5pt)

ほどよく謎と余韻が残る感じで好みの作品

最近ハマっている恩田陸さん。次はミステリー小説『ユージニア』。
デビュー作『六番目の小夜子』より薄気味悪さがパワーアップしている印象です。構成はなかなか複雑で、最後に読み返したりしましたが、ほどよく謎と余韻が残る感じで好みの作品でした。
『鈍色幻視行』と同じように、はっきりとした事実は謎にしつつ、色々な人の視点から真実を探っていく流れが面白くて、引き込まれます。
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No.118:
(5pt)

謎が解かれていく進行

名家の大量毒殺事件を描く。奇妙なことに、青澤医院が途中で相澤医院となっていたり、語り手の記憶間違いのようでもあり、そうでもなさそうでもあり判然としない。伏線自体に整合が無く夢のようでもあり、読み進めて読み手が勝手にこじ付けたりが進む。次第に様々な状況が集まり、辻褄があっていく進行が興味深い。事実は一つでは無く、見る側、見られる側によって違う。最後の犯人と思われる人物も、動機の判断によっては読み手によって異なると思われる。
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No.117:
(4pt)

真実とは

蜜蜂と遠雷などわかりやすい作品とは反対で、何が真実か最後まで読んでもはっきりとしない。しかしそれが本作の持ち味で魅力となっている。
はっきりとしないことに不満を持つ人は少なくないだろうが、その靄のかかったような読後感が私にとっては非常に心地よいものだった。
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No.116:
(5pt)

過去に遡って大量毒殺事件を追う、犯人の心の闇が壮絶

恩田陸作品をデビュー作「六番目の小夜子」から再読中です。恩田さん作品は個人的には基本は幻想小説ではないかと思います。その不穏で不可思議な雰囲気、時にはありえないような舞台設定、人間の不可解な感情の動きなどを味わい楽しむものではないかと。
理論的におかしいとかはっきりしないとか、あとオチがないという批判も多いのですが、他のレビューアさんたちもおっしゃっているようにパズラー好みの新本格のような小説を望むなら、エラリー・クイーンや綾辻行人、有栖川有栖のような作家さんや、またはハリウッド映画のように起承転結があって最後に白黒がはっきり出るものを読むといいと思います。
こちらの作品は再読後も文句なしの星5つでした。

金沢が舞台。有名な旧家で代々医者の青澤家。地域医療に尽くした主人たち、クリスチャンで慈善家の聖母のような母親、美貌で聡明な長男と長女、いたずらもののかわいい末の男の子、明るくて献身的な使用人たちと絵に描いたような人もうらやむ一家です。
お誕生会の日、知り合いの医師から届いた祝いの酒とジュースには青酸系の毒が仕込まれていました。乾杯で一気に飲んだ人たちの17名が死亡。
物語は、当時まだ子供だった目撃者の女の子が大学生になってその事件をもとに卒論を書こうと思い立ったことから始まります。彼女は金沢に行って根気よく当時の関係者にインタビューを繰り返します。何年も調査し続けた刑事、助かったが長い間中傷と後遺症に悩まされた家政婦の一家、ただ1人毒を飲まなくて助かった盲目の長女、ご近所さんたち。結果的にそれは本となって出版され、世間に大反響を呼び起こします。
話は途中から二重構造になっていて、その本を読んで興味を持ったこの「ユージニア」の作者(恩田さん本人という設定?)がさらに調べを続けるという形になっています。

最初の章でなかなか本題に入らず方向がわからない文章が続くので、ここだけはちょっとじれったかったです。作品全体を通してだらだらと蒸し暑い夏のシーンでその雰囲気のせいもあるでしょう。が、その後の緊迫感はただものではありません。
とりあえず、実行犯は妹を殺されて心を病んだ繊細な青年だったとわかり、一応事件は終わったことにされます。けれど卒論を書いた女子大生や刑事をはじめ、疑問を持っていた人は数多くいました。
憧れられ羨望され、いつも人が出入りし人目にさらされていた模範的な被害者の一家。最終的に断定はされないものの犯人らしき人物は特定されます。ネタばれするのであまり書けませんが・・その人物が抱えていた心の闇。窒息してしまいそうな日々と屈折した心からくる苛烈さと容赦のなさ、そしてその不幸が壮絶です。事件のために多くの人が人生を狂わされ不幸になった、いったい犯人がしたことはなんになったというのか・・?

ひとつわからなかったのは、3章目でマキちゃんのところに盲目の少女が遊びに来るところ。明らかに青澤緋紗子なのになぜかここでは”久代”という名前になっています。何か意味があるのかと思って最後まで気にかけながら読みましたが、読解力不足なのか結局わかりませんでした。何かを表しているのでしょうか。
ふと東野圭吾の「白夜行」を思い出しました。明けることのないどうしょうもない深い闇の世界です。暗いテーマですが、非常に完成度の高い作品だと思います。
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No.115:
(4pt)

不思議な話

直木賞を受賞してからさらに注目を集めている恩田陸です。受賞作の遠雷と蜜蜂は昔少しだけ演奏をしていた人間にはやや賛同できないストーリーと登場人物の描き方でしたが、こちらの小説はけっこう引き込まれました。不思議な話でありながら結末ははっきりしないにもかかわらずです。好き嫌いはかなり分かれることでしょうが、本棚の本を入れ替えている者からすると、これは置いておく本になります。時間をおいてまた読み返したいです。人気のある作家のおすすめ本はどのサイトも似たり寄ったりです。私はこれが恩田陸の代表作の1つと思います。
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No.114:
(3pt)

いろいろとつじつまが合わない。

個人的に嫌いになれない恩田陸…ミステリはメモを取りながら読む癖があるため、読み終わって答え合わせの段に至っては、各所つじつまが合わない部分に一人つっこみを入れるのがお約束です。
(以下未読の方はご注意下さい)

エラリー・クイーンとか個人的にすごく好きなんですが、そういう本格的な推理小説だと思って読むと悩みます…
回収しきれてない伏線とか、時系列的にどうしても理解できない(ありえない)人物の一両日中の動きとか。
だって他の用事のついでで某駅に下車し、偶然駅近で某人に出会い衝撃的な事実を知り、その足でまたさらに偶然なのか待ち合わせなのか某人に事件についてつらつらと吐露し説明し、そしてそのあとでベンチで…は、かなりご都合主義だろうとは思います。
あれだけ饒舌に冷静に第三者に語ったあとで、衝撃を引きずったまま夏の日差しで…というのも考えにくい…土砂降りの雨のあと濡れていたであろう公園のベンチに、いくら体調不良とはいえ座り込むのも考えにくい…。
帯に「誰が真実を話したの?」とあったけど、要は文庫本まるごと使って誰も(作者ですらも)真実なんて話してなかったと言いたいのか、いやでもそれはほぼ一発ネタで次はないよと思ったり、おそらく書いていくうちに細かな設定が合わなくなっていったというところだろうとは思うんですが、それでもふわふわと物語を閉じてしまえるのが恩田陸の味わいだとも思うわけで。
幻想文学あるいはファンタジーだと思って理解すれば、ああこれでいいのかなとも思えてきます。
いろいろ書いた上で、なんでかよくわからないけど嫌いになれない作家なんだよなぁ…と最後にひとりごちるのも、通常運転です。
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No.113:
(5pt)

ありがとうございました

良好な状態で受け取り読破中
ありがとうございました
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No.112:
(1pt)

本作も尻すぼみ

導入部は魅力的、徐々に坂道を下るように、冗長にくどくどしくなり、そして結末は尻すぼみ。
最初から、こんな形で終わることを想定してい書いているのでしょうか?
読み終わったときの疲労感と失望感は半端ないです。
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No.111:
(4pt)

Q&Aの上位互換

Q&Aの上位互換的な作品
連作短編集という形式的に、なかなか読みづらい部分があるけれど、恩田陸らしい文章、世界観で割と楽しめるかな、と
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No.110:
(5pt)

たったひとつの答えや真実はない

恩田陸らしい、重層で深い世界観に飲み込まれます。
特に前半では、点と点が結びついて、線になりつつも、線が交わったり交わらなかったりして、この物語がどこに続くのかわくわくさせられます。
以下若干ネタバレになりますが、明確な結論をあえて明示しなかったのは、ひとつの答えや真実を求める現代社会へのアンチテーゼのように思えました。
『忘れられた祝祭』はあえて細部の記載が事実と変えられていましたが、そもそも人の記憶は曖昧なもの。インタビュー内容がすべて事実という保証はありません。各章がインタビュー形式になっているのも、それらが意図的にしろ無意識的にしろ、物語の中での矛盾を許容しているものとなっています。
誰かが「真犯人」ということではないことで、もやっとする終わり方ではありますが、分かりやすく誰もが納得する「正解」はないということが、物語の奥行きを出しているように思えました。
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No.109:
(3pt)

傷が入っていました

本の内容のついてではないのですが、新品を買ったのに背表紙にしっかりとした傷が入っていたのが残念でした。読むときも傷を触った感触が気になってしまいます。
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No.108:
(4pt)

2度読み

最後まで読むと読み返したくなる、2度読み.してしまう本、だと思います。宮部みゆきの「理由」のように悲惨な事件が、
関係者の人々の一人称もしくは第三者の伝聞で語られて行きます。
バラバラの話しが最後に構築されて「事件」が見えて来る感じです。
2度目は、ダカラかと納得しながら読んでいけます。
面白いかと言われると… ? 重い雰囲気の有るお話です。殺人を扱っているので、あたまえですが…。
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No.107:
(3pt)

うーん

結局なんなの?って感じではあるけど。普通にこの設定のミステリーだと面白いのに
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No.106:
(3pt)

ツインピークスみたいな不穏な小説

霧の中に迷い込んでそのまま出ることの出来ないモヤモヤしたまま物語が終わるような印象。
確かに判明することはなくボンヤリとカタチがイメージ出来ることはあるけれど事実かどうかは判断出来ない。
ツインピークスみたいな、よく分からないけれど不穏で先が気になって余計に迷い込むかのような体験が出来る一冊。
章によりインタビュー形式や独白形式や俯瞰的な視点からの叙述が入り乱れた小説で脳内全開で読まないと楽しめなかった。
流石は恩田陸先生。
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No.105:
(5pt)

大量虐殺の殺人鬼を美しく幻想的に描き切った恩田陸のベスト

これは普通のミステリではない。冒頭の謎めいた詩? から始まり、一見無関係な断章で綴られる物語にすぐに引き込まれ、只者ではないイメージに圧倒された。そして、まさかの犯人像が確定した辺りで傑作である事を確信。つまり犯人捜しが主眼のミステリではないのだ。
 それにしても、大量虐殺の殺人鬼をこんなにも美しく幻想的に描き切った作者の手腕には脱帽。冒頭の詩編や少女の回想をその後何度も読み返す事になり、構成の巧みさにも感嘆した。私が読んだ中では恩田陸のベスト。
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No.104:
(4pt)

意外とややこしくないミステリー

序盤のおばさんの語りがあまりに長過ぎて退屈で、一度は投げ出した作品。

買ったお金が勿体無いという理由だけで再度読み始めたら、これが意外と面白かった。おばさんつまんないとか言ってごめんなさい。

章ごとに語り手が変わります。それぞれ違った人間なのに、ある一人の女性に対する印象だけは決まって同じ様子。

登場人物が多い割にはサラッと読めます。
いろんな意味で裏切られるラスト。
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No.103:
(5pt)

満足

ワールドに引き込まれます。重要な部分や伏線を忘れてしまいそうで、一気に読みました。じゃっかん間のび感を感じましたが、とっても引き込まれました。傑作です。
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No.102:
(4pt)

ホラー映画みたい

ストーリーはとても面白いのだが、殺人事件が起きた現場の風景描写がホラー映画のようで、夜に一人で読むのが怖ろしく何度か途中で読むのを止めようとした。結局最後まで読んだ。動機はシンプルなものだったが、十分に納得がいくものだったし、入り組んだ人間関係、次々明らかにされる小さな証拠は読んでいて楽しかった。夜のピクニックと似た作品と思って読み始めて見事に裏切られた。
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No.101:
(1pt)

最後にどんでん返しを期待していると

ガッカリします。謎解きのないミステリー。深読み推奨。思わせ振りで300ページはキツいです。
ユージニア (角川文庫)Amazon書評・レビュー:ユージニア (角川文庫)より
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No.100:
(1pt)

乱丁がありました

ビニール包装越しに、表紙が大きく破けているのが確認できたので、開封する前に返品しました。
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