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ユージニア
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ユージニアの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 1~20 1/2ページ
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個人的に嫌いになれない恩田陸…ミステリはメモを取りながら読む癖があるため、読み終わって答え合わせの段に至っては、各所つじつまが合わない部分に一人つっこみを入れるのがお約束です。 (以下未読の方はご注意下さい) エラリー・クイーンとか個人的にすごく好きなんですが、そういう本格的な推理小説だと思って読むと悩みます… 回収しきれてない伏線とか、時系列的にどうしても理解できない(ありえない)人物の一両日中の動きとか。 だって他の用事のついでで某駅に下車し、偶然駅近で某人に出会い衝撃的な事実を知り、その足でまたさらに偶然なのか待ち合わせなのか某人に事件についてつらつらと吐露し説明し、そしてそのあとでベンチで…は、かなりご都合主義だろうとは思います。 あれだけ饒舌に冷静に第三者に語ったあとで、衝撃を引きずったまま夏の日差しで…というのも考えにくい…土砂降りの雨のあと濡れていたであろう公園のベンチに、いくら体調不良とはいえ座り込むのも考えにくい…。 帯に「誰が真実を話したの?」とあったけど、要は文庫本まるごと使って誰も(作者ですらも)真実なんて話してなかったと言いたいのか、いやでもそれはほぼ一発ネタで次はないよと思ったり、おそらく書いていくうちに細かな設定が合わなくなっていったというところだろうとは思うんですが、それでもふわふわと物語を閉じてしまえるのが恩田陸の味わいだとも思うわけで。 幻想文学あるいはファンタジーだと思って理解すれば、ああこれでいいのかなとも思えてきます。 いろいろ書いた上で、なんでかよくわからないけど嫌いになれない作家なんだよなぁ…と最後にひとりごちるのも、通常運転です。 | ||||
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本の内容のついてではないのですが、新品を買ったのに背表紙にしっかりとした傷が入っていたのが残念でした。読むときも傷を触った感触が気になってしまいます。 | ||||
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結局なんなの?って感じではあるけど。普通にこの設定のミステリーだと面白いのに | ||||
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霧の中に迷い込んでそのまま出ることの出来ないモヤモヤしたまま物語が終わるような印象。 確かに判明することはなくボンヤリとカタチがイメージ出来ることはあるけれど事実かどうかは判断出来ない。 ツインピークスみたいな、よく分からないけれど不穏で先が気になって余計に迷い込むかのような体験が出来る一冊。 章によりインタビュー形式や独白形式や俯瞰的な視点からの叙述が入り乱れた小説で脳内全開で読まないと楽しめなかった。 流石は恩田陸先生。 | ||||
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人物描写が巧みで、一人ひとりを多方面から観察する手法は読者を引きつけ推理をさらに深めさせる。犯人像は絞り込めるが動機が伝わらない。後半に期待したが文章の明快さのみが優先し結局だからどうしたのとなってしまった。こちらの推理力がなかったからか。 | ||||
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本が届いて、最初のページの二枚の詩とプロローグ。その凝りようがなんともお洒落でわくわくしちゃいました。が・・・やっぱり、この作家の本は飛ばし読みになってしまう。なぜって、見えない部分をつくりすぎてるんだけど、犯人がみえてる。他の本もそうなんですが、これは先生の書き方、性分だから、いえカラーと申しましょうか、だから仕方ないことなんですが、私には導入部分が長すぎてあきてしまうのです。結構気が短い方なんで、本の数ページでときめかなかったらパスしちゃうんで(それは私の性分ですが)。さすが直木賞作家さんの文章だけあって、確かに文章力はあると思います。でも、ぐだぐだと説明文が長すぎる感があるし、他のレビュー通りに殺人の動機がいまいちなので、正直よくわからないんです。それと連載ものだったからでしょうか。原稿用紙の枚数の関係で、とにかく引き延ばし感じが多くって。連載物はそういう感じ、匂いしちゃうます。枚数合わせみたいな・・・。あと、このタイトルの秘密。ちょっとがっかりでした。なんかもっと「すげえ~!」秘密が盛り込まれているのかと・・・考えた私が間違いでした。母親も変ですし。こんな母親っているのかなあ。いるならもっと分裂してほしかった! | ||||
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脚本のような書き方に、好き嫌いが分かれそうな感じがしますね。玄人好みって感じがするものの、ダメな方はダメだろうな。 | ||||
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あの夏、白い百日紅の記憶。死の使いは、静かに街を滅ぼした。旧家で起きた、大量毒殺事件。未解決となったあの事件、真相はいったいどこにあったのだろうか。数々の証言で浮かび上がる、犯人の像は--。 | ||||
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カバーは破れていたりしましたが、中はとても綺麗だし 満足です。コスパグッドです! | ||||
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もどかしいけど読んでしまう。 気になって気になって一気読み・・。 ラストは恩田作品らしくすっきりはしません。 | ||||
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恩田さんの作品を読んでから3年以上が経ち、久しぶりにと旅行先で読んでみました。 しゃべってる主人公はだれなのか、犯人は誰なのか、証言の食い違いはなぜ起こっている?とどんどん疑問が湧き一気に読み進めてしまいました。面白かったです。 ただ、最近謎をきれいに解決してカタルシスを感じられる本を読むことが多かったので、読了後はもやもやしました。2回読んでも謎は解けず。 その時、恩田さんの作品はそういう謎解きをメインにしている訳じゃないし、もっと感覚的に読むべきだったと思い直しました。確かに「麦の海」の時は、登場人物の不安定な心に酔いながら読んでいたし、「ライオンハート」の時は二人の切ない思いに胸を締め付けられながら読んでいました。そう、恩田さんの心情表現に酔いしれていたのでした。 本当この感覚忘れてた!って感じでした。 また文章、特に登場人物の会話が上品で素敵ですね。ほかの方の作品にはあまりない特徴かもしれません。 そんなこんなで魅了された部分が多かったので、2度目の恩田作品ブームが到来したようです。笑 他作品もどんどん読みたいです。 | ||||
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ある時は,物に憑かれたように.またある時は淡々と・・・ 犯人の自殺で解決したはずの殺人事件を掘り起こす中での証言を中心に進む物語. ストーリーを楽しむミステリーじゃないから読んでいて時々辛くなる. けれども読み進んですっきりしたいと言う気持ちが流行り先を急ぐ. 「恩田陸って好きな作家なんだけど,これは不思議な気持ち悪さがあるんだよね」 最後まで読んでいない本の事を人に話してしまう. そして,ちょっとこじつけっぽいんじゃないのぁ? ユージニアってそんな意味だったんだ. そんなラストなんだ〜って思うような結末. 万人にはお薦めではないが,人間の心の不条理さや,機微をなぞるのが好きな人にはお薦めです. | ||||
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篤志家一家を突如襲った大量毒殺事件を関係者の証言と小説の二段構成で解き明かしていく、恩田陸版帝銀事件。ファンタジー畑出身の彼女らしく、ミステリでありながら、犯人の詩を始め、どことなく神秘的な趣で、その透明感に惹かれる。 犯人も動機も中途で詳らかになる為に、後半は犯人の心理描写が要諦となってくる。対する著者は、それにしっかりと応えて、読者を失望させぬ回答を与えようとしてくれている。伏線の回収には成功しているし、物語自体は概ね綺麗にまとまっている。 だが、青い部屋と百日紅は果たして必要だったのだろうか。この類いのミステリの終結は、核心を明快にするか、敢えて答えを用意しないかに別けられる。著者は前者を選択した訳だが、むしろ、逆効果になってしまったのではないだろうか。 未必の故意の殺人鬼と善意の殺人鬼。二人の哀愁に覆われた、二人だけの「ユージニア」が、一番最後で壊されてしまったのは腑に落ちない。謎を掻き立てる絶妙の構成に高揚させられただけに、取って付けた様なオチで完成度が半減してしまったのには、落胆を隠せなかった。 | ||||
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恩田陸さんの作品は、必ずしも納得のいく結末を迎えるものばかりではなく、その過程を楽しむべきもの、といった趣向のものがすくなからずありますが、これもそのひとつ。ただ、その納得のいかない度合いに納得できるか否か。そこで評価が分かれそうな作品です。 私はというと、今回はちょ〜っと不完全燃焼だったかな、と思います。すごくおもしろいんですよ、全体的には。当時の関係者にだれかが会って話を聞いている場面がつながっていき、途中に当時の様子が盛り込まれている。話を聞いているのは誰なのか。なぜ今頃になって。この人は、何をしたがっているのか。あれこれと疑問を抱きながら読み進めていき、やはり知りたいのは真犯人。推理を巡らせているうちに、あら、もうラスト。 そのラストの章がどうにも解せず、評価が☆3つになってしまいました。もうちょっと丁寧に読み込んだら違う感想を持てるかもしれないのですが。もう1回最初から読んでみたいと思います。 | ||||
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答えが欲しくて夢中で読み進めて、 なのに、あれ、これって結局・・・ って謎が残る。 この未消化な感じ、 読み返したからと言って消化できるような話でもなく、 なんともやるせない。 憶えているのは青色。 ひたすら悲しいストーリーも、ストーリー内のシンボルもすべて、「青」のイメージの物語。 それぞれの場面、情景などが、色あせずに残っている。 物語の世界観がもつ味わいが深い作品。 答えを探しながら読むのではなく、味わいを楽しむ方が、楽しめる。 | ||||
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これならすべて誰かの独白で良かったのではないでしょうか? 独白と三人称の書き方が混在しているので、最後の方は誰が語っているのかわからなくなった。 作中で犯人ははっきりと名指しされており、謎も浅い気がしました。 | ||||
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一つのエピソード(事象)を関連する複数の人間の視点から語らせる、いわば「羅生門」スタイル。旧家で大勢の人間が毒殺された事件をめぐって、「誰が、なぜ、殺したか」がテーマになっている。読者はまったく状況のわからない中からスタートして、だんだんとその謎に迫ってゆくのだけれど、最後まで、「結局、誰が犯人だったのか」は作者から明らかにされない。(暗示はされるけれど)。組み立てやそれぞれの人物の視点の違いなどは見事だけれど、肝心の事件について、「なぜ」という部分が希薄なようで、最後まで共感できない部分が残ってしまった。 | ||||
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文章自体はとても面白く次々とページをめくりあっという間に後半まで読み進めてしまいました ・・が結局謎は解決されず です はっきりとした答えを期待した私の評価は星3つとさせていただきます | ||||
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大量虐殺となった毒物混入事件を色々な視点から見ることで描いた作品。「Q&A」と同じような仕組みですが、ぼんやりとした雨に包まれた雰囲気が小説全体を包んでいて、1人の容疑者とも言える女性が雨の向こうに見え隠れします。 ユージニア、私のユージニア。 私はあなたと巡りあうために、 ずっと一人で旅を続けてきた。 殺人現場におかれた謎の詩に、ゆっくりと流れた時間。時間の流れを味わいながらゆっくりと読み進めてください。恩田陸さんらしい作品だと感じました。 | ||||
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帝銀事件を思わせる篤志家の邸宅でおきた毒殺事件。時を経て事件関係者が語り出したこととは…。 装丁がいい、構成も凝っています。 あとは世界観の統一に対する見解で評価の割れるところです。 | ||||
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