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Q&Aの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.48pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全116件 61~80 4/6ページ
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閑静な住宅地にあるごく普通んの大型ショッピングセンター「M」で事件は起きる。 逃げようとした何十人もの人が亡くなる大惨事だったにも関わらず、原因も、犯人も特定できない。 物語は、Q&Aのインタビュー形式でのみ進み、事件後の経過とともに、事件がどのように様変わりしていくのかを見せていく。 フィクションではあるが、どこにでもありそうな事件後の社会が展開していく。 それがどうにも恐ろしくて、読後も後をひく恐怖が残る。 | ||||
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最初のほうはひたすらに「M」で起こった事故の被害者や遺族から話を聞いていくだけかと思ったので、最初は「あまり面白くないな。星2つ位だな」と思っていましたが、後半になるにつれて面白くなっていきました。 最初のほうは、ただひたすらに被害者、遺族との話が続いていって、しかも全く関連性のない話が続いていったのですが、後半になると前半部分で登場した人がでてきたりして、全く関連性のない話がひとつになっていくところが良かったです。前半部分で出てきた登場人物の「その後」が見れたところも良かったです。「その後」が出てきたときに思わず声を出してしまったのは、弁護士とタクシー運転手の「その後」です。あと、「奇跡の少女」も物語の重要ポイントです。 サスペンス物が好きな人は、好きな人と嫌いな人に分かれると思います。ちなみに私もサスペンス物の小説は好きですが、私は面白かったと思います。だからサスペンス物の好きな人には一読をオススメします。これから読む人は、途中で面白くないと思っても、最後まで読んで下さい。最後が面白いですから。 | ||||
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この人の作品には、ハズレがない。どれも良い作品だがこれはその中でも一際目立つ。一風変わったQ&Aで進行していく物語。一見何も怖いことなどないように思える内容なのに、全てが繋がった時恐怖に包まれる。読むのがやめられなくなる。だけど、あまり本を読まない人にはお薦めしないかな… | ||||
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さきに『ユージニア』を読んでしまうと、こちらはホラーっぽい雰囲気で読ませるだけの軽い読み物の集合体でしかない感じ。全体のつながりはうすく、連作短編という印象。 | ||||
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ほとんど対話形式だけで話が進んでいくのがとても新鮮。 ひとつの事件を中心に、事件に関係した人それぞれの事情が散らばって、 そして微妙に絡んでいくところがとても面白かった。 最終章の話は少しとんでいる気がするが、そこが恩田陸っぽくて結構好き。 | ||||
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まず、物語というものを終わらせる時には『事件』を『解決』させなくてはいけないと思う。この作品にはそれが無い。前半部分で謎を出すだけだしてほったらかし。具体的な解決は全く無し。挙げ句の果てに最後はあの訳の分からない締めくくり。この事件の解決を楽しみにして読んでいただけに、正直とてもがっかりした。 | ||||
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大型スーパーで起きた原因不明の大事故を元に,被害者からヤジウマまで, 『関係者』への質疑応答の会話のみで構成された,少しめずらしい作品です. また,連作短編集のような雰囲気でもあるのですが,繋がっているというより, 事故はあくまでもきっかけで,それぞれの物語が散らばっているという印象です. 序盤は,被害者をはじめ,事故に近い関係者の話が多めになっていて, 会話の中のすくない情報から,犯人や原因を考えるかのような展開です. 不思議な事故と,チラチラ見え隠れするあやしい人物に興味が惹かれます. しかし,中盤あたりから様子は変わり,事件とは少し離れた人,題材と, これが事故の謎解きなどではなく,人間を扱った作品なことに気づきます. そして,そこに見える狂気や傲慢さは,いちばん怖いのは人と言わんばかり. ヤジウマにも,また被害者とは別の世界,考えがあるあたりがこれまた現実的. それだけに,非現実的な『ありえない』かたちのラストはスッキリできません. 物語とはなんの関係もなく,それまでになんの伏線もないのにいきなり『それ』. それまでに感じた人の『怖さ』もすべて台無し,なぜそうなるのか理解できません. このラストを受け入れられるかどうか,それが本作への評価のわかれめでしょう. 著者の作風でもあるようですが,残念ながら自分には不快感しか残りませんでした. | ||||
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「2002年2月11日午後2時過ぎ、都内郊外の大型商業施設において重大死傷事故発生。死者69名、負傷者116名。未だ事故原因を特定できず―。」 爆笑の太田が絶賛していた小説。 題名のとおり、1ページ目から最後のページまで質問と回答という会話だけで書かれている小説。 なので読者は想像力をフルに働かせることになる。 これぞまさに小説なんじゃないだろうか。 ミステリーが好きな人が期待する、カッチリはまるような「オチ」をこの小説に求めてはいけない。 そんな小説が好きな人はこの小説を読むと肩透かしを食らうだろう。 でもこの小説は怖いですよ。 | ||||
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どこの町にもあるような郊外型大規模商店街で起きた大惨事。 その事件を目撃(体験)した人々が事故(?)の検証を進める人物とのやり取り「Q&A」を繰り返すことで事件の全体像がおぼろげに浮かび上がってくるのだが・・・。 前半、タイトルどおり質問形式で徐々に事件の特異性が浮かび上がってくるあたりはさすがにうまい。特に凄惨な事故のディテールはほとんど描写されていないのにビジュアルが想起させられるような書き方がなされているのでゾッとくる感じがスリリング。 事件を捉えた保安ビデオをめぐるエピソードや幼い少女が血まみれのぬいぐるみを引きづって彷徨っているといったあたりはほとんど怪談じみてますが、うまい。 ただし、後半Q&A形式から外れて事件の種明かしを始めるあたりからの失速感は否めない。 そしてラストの展開にいたってはかなりの飛躍を感じてちょっと落胆。 とはいえそれぞれのエピソードには必ず意外性が盛り込まれていて特に人の醜さやダークな面が盛り込まれているあたりが作者らしい底意地の悪さを感じさせて(笑)よかったです。 | ||||
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真実は人の数だけあるのでしょうか。 ある日の出来事。商業施設での災難。死傷者多数ながら、事件なのか事故なのかも分からない。目撃者はたくさんいる。しかし誰も何もわからない。 関係者へのインタビュー形式で、そのときに何が起こったのか。 一人ひとりの視点から出来事を描き出すが、 一向に見えてこない真実。 本当のことが知りたくて知りたくて、貪る様に読み薦めました。 | ||||
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「2002年2月11日(祝)午後2時過ぎ、都内郊外の大型商業施設において重大死傷事故発生。死者69名、負傷者116名。未だ事故原因を特定できず――」 どうです? この前置きだけでゾクゾクきませんか? タイトルが示すとおり、本書は“質問する者”と“回答する者”の会話のみで成り立つ、という一風変わった構成になっています。 インタビュー形式あり、タクシー車内での他愛もない会話(実は…これが怖い)あり、と様々なシチュエーションでQ&Aが繰り広げられます。人間が本質的な部分で持つ狂気をえぐり出すような会話術がお見事! 前後の会話が少しずつ絡まりあって編み出される独特の世界観が本書の肝かと。文庫本で400ページ近い作品ですが、謎が謎を呼ぶような展開の妙に、一気に読破してしまいました。 これはオススメ! | ||||
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恩田さんの新たな表現方法といった感じです。 終始、質問、回答で進んでいき回答者の背景や感情を読み取っていくのが意外と面白い。 登場人物があらゆる恐怖を感じ、それを徐々に回答で表していきます。 回答者がそれぞれ経験した一連の事件の奇妙な出来事。 そのつながりを紐解いていく楽しさもありました。 今までの恩田さんの書き方がスキだったんで抵抗あるかと思いましたが、 ストーリーがとても気になってしまい、結局恩田ワールドに引き込まれました。 幾重にも謎があってやっぱり何処か恩田さんらしさを感じさせられました。 | ||||
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前半の取調室みたいなとこでのQ&Aが、おもしろかった。 臨場感がひしひしと伝わってきたし、集団心理を抉っていると感心しました。 デビュー作『六番目の小夜子』の「よびかけ」のシーンのような、書物の実験的新鮮さが感じられました。 エレベーターだったらとっくにブーブー音が鳴っているであろう満員電車に、 容赦なく入り込んでくる人間の顔は裸である。 彼や彼女らは僕たちを人間ではなく、物体として捉えている唯物論者なのだろう。 その事実はある意味、殺人的である。 と思いました。 | ||||
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ミステリーやサスペンスの類はまだ慣れてない私をも 夢中にさせる力がありました。 Q&A タイトル通り、ひとつの事件(事故?)にまつわるクエスチョン、アンサーで展開していきます。 読み手に委ねられる部分もあるので ハマって読めちゃうと思います♪ | ||||
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ダイアローグ(対話)形式の連作短編。 こういう表現上の縛りの強い作品は、書き手(と読み手)の力量が試されて面白いですね。 何を書いてもネタバレになりそうで申し訳ないので、別の作品を紹介しましょう。 井上ひさしの『不忠臣蔵』、こちらはモノローグ(独白)形式の連作短編。 「登場人物のイメージが、読み進むうちに崩れ、別の形に変貌していく怖さ」、 という点が、本作と共通しています。 ぜひ、ご一読を。 | ||||
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こういう表現があるのだと脱帽。非常に怖さが残る作品だ。質問と答えだけで物語は成立し、恐怖がじわじわと支配してくる。やはり稀代のストーリー・テラーだ。あらゆる作風が作家を構成している点が凄いと思う。 | ||||
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Q&A形式で進む、どういうこと?と思い、読んでみましたが、おもしろい!全て会話で成り立っていて、素晴らしかったです。それに、何といってもこの内容。読むにつれて明かされていく、真相。本当に現実でもありえるんじゃないか、というぐらいリアルで、少し考えさせられました。もともと恩田さん好きでしたが、これは特におもしろかったです! | ||||
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淡々と進んでいく問答。 淡々と綴られる物語は、少しずつ歪んで加速していく。 最初は無感動にページをめくっているのに、だんだん続きを読むのが怖くなる。 怖いです。ひたすら恐怖が続きます。 ここにいる人たちは、あなたの隣人で、家族で、あなた自身です。 タイトル通りの『Q&A』 質問と回答しか書かれていない。 ある出来事について、さまざまな質問がされ、さまざまな角度から検討がされる。 しかし、この事件とも事故とも判らない出来事がメインなのではない。 メインはあなた自身。 既作でも感じられたが、作者は読者を平気で置き去りにする。 置き去りにされたら、読者は途方にくれるしかない弱者だ。 話の筋より人間の狂気より、何よりこんな話を考えた恩田陸が一番怖い。 | ||||
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ミステリのはずなのにホラーのような怖さがあって、読んでるとき何度も後ろを振り返ってしまった。 要所要所で待ち伏せしている鋭い心理描写にドキリとさせられたり、人っておっかないわぁと思わざるを得なっかたり、実にわたしの好みに合いました。 全編台詞のみで構成されているのですが半分くらい読んでようやく気づいたほど、まったく違和感がなかった。(わたしが鈍いだけ?) 歯切れの良いミステリを好む方には向かないかもしれませんが、多くのひとに読んでほしい作品です。 しばらくして似たようなトリックを使った事件が実際にインドかどこかで起きたときは小説のなかだけの話ではないのだと、ますます恐ろしくなりました。 Q&Aを読んでいなかったらそんなことで人が死ぬものか?と理解できなかったことでしょう。 | ||||
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では感想を。 「難しいな…恩田陸未読者に、最初に薦められる本ではないと思えます」 どういった点からですか。恩田ワールドの真骨頂と帯には打たれています。 「ミステリ作家というイメージが強いが、僕がこの作者を読む時、ジャンルを考えない。彼女はジャンル分けが難しく、ジャンルミックスとも言える、一つの恩田ワールドと言えるジャンルを創り上げているのは確かです。ミステリに区分される作品も多いですがね。」 本作品はその典型だと。 「矛盾しますが、それは違う。ジャンルでは既作中でもトップクラスにジャンル分けしやすいミステリです」 何故。 「作者の特長として、心理描写の巧さにあります。会話、風景、天気、よくぞ文章だけでここまで巧みに表現出来るなと」 それが本作品を遠ざけると。 「重くて…」 重い。 「核心、謎解きに触れるので多くは語れませんが、事故を巡り、居合わせた人、被害者、当事者、多くの目線から真相に近づく」 近年流行している、多人数視点ですか。 「ええ。みんな共通の話ですが、繋がらない。一向真相に近づかない。見ている物が違いすぎる」 集団パニックですね。 「テーマは恐らく、恐怖。それに至る、それを裏付ける、目に見えない恐怖、パニック心理が引き起こす恐怖の描写は凄い」 それが、重いと。 「ええ。後半、ストーリーは良い意味で脱線して、最後は置き去りですよ」 置き去りとは酷な。 「僕は作者のラストには期待していない部分が多い…しっかりと納得できるラストがあった作品なんて少ないから」 本作品では顕著だったと。 「ある意味では、最初から置き去りだったのかも」 というと。 「だって、中々お目にかかれませんよ」 え。 「この状況、あなたと私のように、始まりから終わりまで、文字通り、Q&Aで物語が終わるなんて」 | ||||
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