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Q&Aの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.48pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全116件 1~20 1/6ページ
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人物の応答だけで、ストーリーを進めるのは、恩田陸さん得意の戯曲的描き方で、「中庭の出来事」「木洩れ日に泳ぐ魚」を想起した。テクニックに溺れた感のある「中庭の…」より、粗削りな本作の方を、私は評価する。暗黒の未来を提示した、恩田版神話を創生、とまで言うと、褒め過ぎかも知れないが。登場人物の悪意がぶつかり、それぞれに悲劇的な結末を迎えるエピソードの一つ一つにリアリティがあり、不気味な恩田ワールドを堪能。 未来から来た自分自身に、身の破滅を予言される、ラストエピソードは酸鼻で胸糞悪く、本作を締め括るに相応しい。一方、謎が謎のまま残り、スッキリしない終わり方なのは確かで、本作を「駄作」とする意見も、十分理解出来るのだ。それでも私は、この作品を支持したい。極めてこの作者らしい作品で、読み手を選ぶのは間違いない。 | ||||
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途中までは結末に期待を膨らませる内容でした。途中までは。 小さな出来事が絡み合って起きた不幸な事故なのか、何者かの陰謀か。 アレコレ想像しながら読みました。途中までは。 その結末は、、「は?」って感じです。ガッカリ。 | ||||
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途中まではとてもシリアスですが、聞き手の立場が変わったあたりから徐々にショートショートのようになって終わります。そのため読後感は意外とさっぱりです。 | ||||
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落としどころがなかなか見つからなくてあがいた上でこの結末になった気がします。寄せ集め感がありました。 | ||||
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読んでいる序盤で「あ、恩田さんの変な超能力系の話かも。それかSFオチかも」と不安になりましたが、そんなことはなかったです。パニックの描写はとてもリアルで怖かったです。 ただ、中盤くらいで「あ、これオチはっきりしないやつだ」と思っていたらその通りでした。でも非常に満足感あり。 最後まで飽きることなく、とーってもドキドキしながら読むことができました。 ミステリーならユージニアの次にいいかも。 | ||||
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作風が非常に斬新でした。なんとQ&Aだけで物語が進行していきます。 一見刑事の取り調べ風にQ&Aは進行し、関係者の証言から事件の概要がおぼろげに分かってきます。そして次第にQ&Aはインタビューの聞き手と話し手、友達同士の会話、タクシーの運ちゃんとお客等バリエーションが変化していきます。 展開は語り手が中心なので、独白のような書きぶり。聞き手とのやり取りが明快に表されないためややもどかしさがありながらも、前のパートで語られていた人物が後段になって語り手となっていると思わせる箇所が幾つかあり、こうして少しづつ全体像を読者自身の頭の中で作らせるといった作品となっています。 で、事の真相はというと、明確には語られません。くぅー、なんなの!? さらには解説を書いた建築学者の森川嘉一郎氏。彼の文章が小難しくて、読後のもやもや感に追い打ちをかけます笑 ・・・ きっと純粋にエンタメを追い求める人には不満足だと思います。消化不良というか欲求不満に陥るのではないかと。 私は恩田氏の変幻自在の作風の変化にこれまで驚かされてきましたので、今回もどちらかと言うと「すげえな。今度はこう来たか」と驚嘆の念を改めて覚えたという次第です。 一般受けする作品というより、作者のファンや珍しいもの好きの方にはおすすめできる本だと思います。 | ||||
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小学生のころ図書館で借りて読んだトラウマ小説。再読。 時が経ち色んなことを把握して読むと、これまたおもしろい。 恩田陸さんの本、全部は読んでいませんが、この物語の社会の感じ、客観的な感じが 特別に好きです。 | ||||
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問いに対する答えという形で、淡々と物語が進んでいく。 大きな枠組みの中で、個々人の人間模様が描かれていくのだけれど、水面に水滴が落ちて波紋が広がっていくかのように人々に影響が広がっていくことの恐怖と言うのかな、、そこら辺りが悪くないかな、と。 | ||||
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恩田陸のいつもの感じ。 ミステリ風題材に対してオチはファンタジックな感じ。 全てが説明されることはない。 読む前から、ミステリ好きの自分が満足する内容ではないだろうとは思っていた。 謎が飛び回ってる中盤くらいまではおもしろいけど、決着つけようとするにつれつまらなくなっていく。いつもの恩田陸。 三月とか蛇行とか月の裏側とかも好きだけど最後はもやっとする。 今作は、昨日の世界と並ぶもやもやっぷり。 ネタはいいんだけど、過程はいいんだけど、最後がつまらん。 この作風が好きな人にはいいんじゃないだろうか。 ミステリ好きにはおすすめできない。 | ||||
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うーん……どうも中途半端という言葉しか思い浮かばない。群集心理による明確な原因がない大惨事。これは別に構わない。政府の陰謀、これも別に構わない。何故なら原因よりも結果に焦点あててるからこそ当事者達との対話という手法で話を進めているのに、肝心のそれぞれの対話が投げっぱなしだったり、たまにリンクさせて及第点を出している気がする。やはり全てを絡み付かせてこそ読み手を唸らせると思うので、この数撃ちゃ当たる感は中途半端。真実は人の数あるという言葉では間違いではないが、読み物としては物足りなかった。 | ||||
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題材は非常に面白い。明石花火大会歩道橋事故などの痛ましい群衆事故は現実に起こっているし、 集団心理によってパニックが発生することやその恐怖は、日頃大規模な駅やショッピングセンター を移動することがあれば理解できると思う。 とはいえ見せ方は残念ながら物足りなかった。 大惨事を経験した人間の心の揺れ動きというストーリーになっていくが、そちらに集中するには ショッピングセンターでの事故での目撃証言が興味深すぎてしまう。結果的にどちらに注目して 読み進めればいいのかがぼやけてしまっている、と思う。 | ||||
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…こういう本を楽しめない自分がおかしいのでしょうか。 Mで何が起きたのか。 明確な答えはありません。 申し訳ないですが、読んだ時間を返せと思えた本です。 他人には絶対おすすめしません。 | ||||
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会話のみで進むストーリー そこから事件の概要が少しずつ浮き彫りに 前半は凄く快調だったけど… 言いたいことはわかる 集団の力は凄まじいものがある けどね…もやっとする しかも最後の最後がなんでアレ? 本屋の煽り文句で思わず買ったけど、真実って一体なんだったんでしょ…って感じ 煽るだけ煽っておいてそりゃないよ | ||||
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私はこの小説大好きで、もともと単行本持ってたのですが、誰かに貸したか、引っ越しやら何やらで紛失したかなんかで、泣く泣く文庫本で買い直しました。最近再読しましたが、やっぱり一番大好きな本です。 | ||||
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名作か駄作かと思って読んだら、駄作でした。雰囲気だけで、頭を使って書かなかった、本を読みなれてない人に受けそうな作品。 | ||||
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会話文だけで書かれた小説でした。そうと知らずに読み始めたので、この会話形式のままどこまで続けられるのだろうと興味深くなったこともあって、最後まで飽きずに読めてしまったというところもあります。不思議な夢や潜在意識の話になるのかなーと思わせたり、事件の真相に迫るミステリーになってみたり、人物象や家庭の愛みたいなものが深堀されたりと、いろんな味のするお菓子を食べてるような気分でした。 | ||||
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ダメ | ||||
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久しぶりに一気読みするほど引きつけられました。結局どうなの ってずっと考えながら。このような作品だと最後の締めが全てだと思います。詰めが甘いですね、なんだ って感じ。オチがしっかりしていないと楽しめない自分としては高得点はつけられませんが、小説の展開の仕方という点では、非常に良くできた作品だと思います。 恩田作品は映画にもなった夜のピクニックしか読んだことがありませんでしたが、他のも読んでみようと思います。 | ||||
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現代版の集団パニック小説です。 日常と虚構が近づくことの恐怖と現実感。 起こりうる事件を予見しているような気がします。 | ||||
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本書の基となった作品について考えてみよう。ヒラリー・ウォーの『この町の誰かが』である。本書と同様に、一つの事件を複数の人間の目から描写している。浮かび上がってくるのは一つの町に巣くう偏見や、他人への疑心といった「闇の深さ」である。新興国故に様々な人種が共存している。巻き起こる事件、日常を引っかき回す誤解や思い込み。そこから派生した悲劇の事を「アメリカの悲劇」と呼ぶ。 では本作はどうか。舞台となるのは大型の商業施設だ。 推測だが、恩田は複数の人間に事件の証言を「させる事」で、現代に巣くう闇の正体に肉迫しようとしたのではないか。「アメリカの悲劇」ならぬ「日本の悲劇」である。一つの事件から溢れ出した闇は留まる事を知らず、現実を侵蝕していく。この辺は雑食にしてモダンホラー、あるいは本格推理のフォロワーたる著者の本領発揮だ。存分に堪能して頂く為にここでは触れないでおく事を許してほしい。独立した短編小説として読んでも、長編小説のエピソードの一つとして読んでも通用するレベルである。字面が浮かび上がり、眼前で物語が展開する様な迫力を持つのは恩田の筆致が優れている証拠なのだ。 突然作風が激変するクライマックスについては賛否の嵐が吹き荒れている。これもまた、本作、また恩田陸作品の特徴だ。人の数だけ評価があり、答えがある。散々散文を散らかしたが、SFからホラー、ミステリーまで飲み込んで昇華し、一冊にまとめたのは見事としか言いようがない。 | ||||
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