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Q&Aの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.48pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全116件 101~116 6/6ページ
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初めて恩田さんの著書を読みました。正直、面白かったです。続きを読むのに飽きる、という作品では決してないので。お勧めしたいと思います。表紙を見て気になった方は読んで損はないと思います。ただ感銘を受けるという作品ではないと思います。でも私は、著者の発想力に感心しました。読書の秋を楽しむにはもってこいの作品ではないでしょうか? | ||||
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中盤ぐらいからQ&Aというか、ただの会話になってしまったというか。それでも物語の魅力は強く、これだけで読ませる恩田陸の腕は流石でしょう。しかし、後半になるほど規制が緩んだような、集中力が途切れたようになってしまうのは残念。前半が半端なく面白かっただけに、もう一度チャレンジしてもらいたくなる。 | ||||
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一対一の対話形式で話は進みます。この形式は、宮部みゆきさんの『理由』に似ているんじゃないかな??と、思って読んでいきました。最後まで読むと、この『Q&A』と『理由』の違いが分かると思います。『Q&A』は質問と答えでしかないのね・・・・結局は。そんな感じを受けました。私が読んだ「恩田陸」作品の中では、面白いと思いました。実際に、巨大ショッピングモールでありえるような話なので、怖さを感じました。形式&話の内容からすると、新しい試みの本だと思います。 | ||||
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「質問」と「回答」の会話だけで成り立っている文体。章ごとに出てくる登場人物達の視点。一見バラバラのような一つ一つの章が、恐ろしくも奇妙な事件という軸だけで繋がっている怖さは読み進めるうちにじっくりと迫ってきます。しかし、実は身近にいてもおかしくない人物達やどこにでもありそうな現場、そしていつ起きてもおかしくない事件。何気ない通勤や外出に緊張感がうまれるほど考えさせられました。 | ||||
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本作は本編の事件の被害者達の情報を基に読み手に少しずつ情報を与え事件の真相を明らかにしていく形式となっている。読み手が真相が気になって仕方がなくなるという意味においてはまずまずの本である。最後の結末は結局そういう話かということで寒いオチではあるが、集団心理の描写においては秀逸であると言える。テロがこういう形で引き起こされるようなことがあれば恐ろしいと言わざるを得ないだろう。ここでは事件の原因を明らかにはしないが、この一点につき面白味が凝縮されている作品ではないだろうか。 | ||||
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なんと変わった形式の小説。聞き手と話し手が代わっても、ナンバーもなければ、小見出しもなく、切り替わっていきます。都内郊外の大型商業施設で起きた大きな死傷事故の聞き取り調査のもようが、延々と語られていきます。同じ日同じ時刻にMという店に居合わせた人々の、記憶を頼りに、事故の原因を特定しようとする・・・と、始めは理解して読んでいたのですが、途中から、そして読了してみて、これは事故の謎解きではなく、大事故に遭遇した人々の心的世界、それも、負の世界を暴くかのような小説だと思うようになりました。聞かれたことに答えるだけでいいのに、登場する人物は時間がたてばたっただけ、心に降り積もるものが多くなり、言わずもがなのことまで自ら語るのです。また、しっかり覚えていると思っていることも、言葉を与えようとする時に、ああかこうか言い惑い、それらしき言葉を発してみても多少のブレは出てきます。また与えてしまった言葉に枠組みを固められて、自分で言った言葉なのに自分で再確認するかのようなまだるっこしさ。話し手の心に在るものの違いによって、毒を含んだニュアンスになったり、懐疑的になったりする、そのズレ。微妙にくいちがう証言が、その人その人の立場や、抱え持つコンプレックスの裏返しを、影絵のようにあぶり出していく過程が、とてもおもしろかったです。見たもの聞いたもの感じたものを、言葉で表すことの不条理さ。穿ちすぎかもしれませんが、私には、恩田さんが、作品の陰から“で、あなたはどうなの?”と言っているように思えてなりませんでした。生きるか死ぬかのパニックに巻きこまれた時、吹き出すように出てくる心の滓り。生き残っても被さってくる自責の念。きわどい生と死の線引きに、振りまわされる心。恩田さんは、人間のそういった頼りない心や何ものかに囚われていく心を、いつも的確に表現しては、私をぎょっとさせてくれる作家です。 | ||||
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形式としては、とてもおもしろい! それぞれの発言の中には「あるある、確かに、そういうことって!」感がちりばめられていて、作者の人間観察の確かさを再認識させられる。 ただし、何人か他のレビューワーの方も書かれていますが、最終章のオチがチョット・・・。これまで、ぐいぐいとリアリティをもって引っ張って来ただけに、おいおい、いきなりあっちの世界に行ってしまうのは反則だろう!?って、一言文句を言いたくなりますね。 | ||||
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他のレビュアーの方が書いておられるように、途中でトーンが変わってしまうところがマイナス。さらに結局何だったのか?といったもやもや感でマイナス。久しぶりに一気に読めた作品なのに、少々残念ではあります。 | ||||
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今まで出版されている恩田さんの本はすべてよんでいるけれど、この本は現実的に怖いと思いました。タイトルの通りにすべてが会話になっていて、途中でやめることなく、一気に読んでしまいました。やっぱり私は答えを求めてしまうのですが、それがないからこそ、この本の恐ろしさが現れていると思います。読んだあと、日曜日の大型商業施設に入るのとか、エレベーターに乗るとかを本当に怖いと思いました。 | ||||
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恩田陸の作品は好きでよく読んでいる方かな。今回のは今までのと作風が変わっていて、一人語りのお芝居のような感じで(一人ではできないか)力のある役者さんにやってみて欲しい気がした。それにしてもホントは何か。。。怖い。 | ||||
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これからあなたに幾つかの質問をします。ここで話したことが外に出ることはありません。から始まるこの小説はすべて会話で物語はすすむ。大型商業施設で起きた不可思議な事件を様々な人物が語っていく形式は宮部みゆきの「理由」にも似ているような気がした。謎に満ちた事件に冒頭から引き込まれたが、途中からう~ん?となり最後は・・・読む前の勝手な僕のイメージで物語はずっとインタビュー形式で進み多角から事件が語られていき会話の中の伏線が最後はひとつになり以外な真相が!と思っていたので、最後にえ~~そうなん?って感じだった。まぁ夢オチでなくて良かったが | ||||
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全編がインタビュアーと回答者の会話で綴られています。非常に実験的な試みの小説です。こうした新たな形式の小説では、得てして形式の特異性ばかりが強調され、なぜそうした形式で綴られねばならなかったのか、必然性が欠けることがあります。しかし、本書に限っては、こうした形式でなければ書けなかっただろうと思います。ミステリでありながら、ホラーの要素もあります。最後には全ての謎が解かれるものの、インタビューという伝聞形式であるために、本当にそれが真相だったのかという気持ちが残ります。その読後感を良しとするか否かは、人によって判断がわかれるところでしょう。実験的な試みを成功させた点を高く評価しますが、途中でややトーンに変化があったのが、私にはマイナス点で星4つとしました。 | ||||
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とくかく怖かったですね。ホラーっぽい過激な怖さじゃなくて、生理的な怖さ。Q&Aの質問者と回答者は様々で、いろんなエピソードに別れているのですが、共通しているのはそれまで当たり前で進んでいた日常が突然崩れたときの、自分の中で処理仕切れない怖さです。自分は特に、婦人服売り場での老夫婦のエピソードが生々しくて怖かったです。恩田作品の多くが時代設定が曖昧なちょっと浮き世めいた話が多い中で、この本はすごく「日本」の「今」を強く意識したものになっていると思います。いつもの恩田風でありながら、リアルにかなり踏み込んだという印象です。ただ、前半が事件の真相が浮かび上がって来る緊張感が面白いのに対して、後半は事件から派生した物語という流れで、自分の中ではしっくり消化出来なかったです。オチも突然そういう方向へ?って感じでした。たまにこういう急展開のオチつけますよね・・・。ともあれ、展開が気になって一気に読めるし、ハッとさせられる視点に満ちていて刺激的な本です。でも長いエスカレーターとか乗りたくなくなったなあ。 | ||||
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怖かった。怖い夢までみた。インタビュー形式が、実際にあった事件のような気にさせる。地下鉄サリン事件のあの「何が起こってるかわからない、自分も一歩間違えるとあの電車にのってた」という不安な気持ちが思い起こされた。今までの恩田陸の中でちょっと毛色が違うのかな?今までの恩田陸の中で一番面白かった。確かに、途中からちょっと違う方向へゆき、ラスト。あの前半のままひぱって欲しかったな。 | ||||
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Mデパートで起こった集団パニック。死者が出ているにもかかわらず、原因が不明。事件に係わりのある人たちの証言を元に、少しずつ事件の全体像を把握しようとするが犯人が見つからない。すべて対話だけで話が進んでゆくが、ざわっと鳥肌が立つような、何か不安な展開を予感させる恩田さんの文章は、いつもながら読んでいて「うまいなあ」と感激してしまう。 | ||||
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2002年2月11日PM2時、都内郊外の大型商業施設で起きた事故らしきものに関わった人に関するインタビューで構成されています。腰巻に書いてある事実がインタビューの中でじわーっと浮かびあがる課程がかなり面白かったので、後半部分は省略します。前半はいったいどんな事件が起こってきたのかがインタビューのなかで浮かび上がってくるのですが、淡々と、そう怖くもない事実を述べているだけなのに、突如、なにげない言葉が鳥肌が立つように怖かったり(多分きちんと作者が意図してるところで怖がっているのだとは思いますが)して、ホラー小説としてさえ読めるようです。ところが、途中から様相がくるんと変わります。どう変わるのかはここで説明するのは勿体無いのですが。インタビュー形式の形式は受け継いだまま、内容がインタビューではなくなります。ただし登場人物はやはり何らかの形で強く事件に関わっています。やはりいくつかの謎が解けることなく残ってしまったりもするのですが、この作品の場合、注意深く読み直せば解けるかもしれないという期待を抱かせます。特に名前の出ておらず同一性が保たれていないインタビュアーにヒントがあるとは思うのですが。時間を置いてもう一度読み直します。最後に違う話になっちゃったのには、ちょっと微笑んでしまいました。ラストの印象は『劫尽童女』に似ています。でも意外で、且つ、解かれるとは思ってなかった部分の謎が解けて、読後感はかなり良かったです。ただ、物語の序盤を読んでいたときの期待や興奮とは、かなりかけ離れたものではあったんですけれども。個人的には最初のトーンのままで最後まで読みたかったです。いつもの恩田さんらしい話ではありましたが、どんどん書くもののレベルが上がってきてる気がします。この話では、一部にどこかポンと跳ね上がったものを感じました。 | ||||
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