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麦の海に沈む果実
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麦の海に沈む果実の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全99件 1~20 1/5ページ
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湿原の中の大きな岩山に配置された学園、という舞台は大変にロマンを掻き立てられるもので、この美しい迷宮を探検しているようで楽しかったです。 ただ、最後に性格が激変する人は、調子に乗って悪の道へと突き進む中二病患者に思えてしまい、面白さに乗りきれなかった面もあり…。 大人になってから読む話ではないのかもしれません。 続編や関連作品もあるらしいので、そちらも読めばまた印象が変わるのかな。 | ||||
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表紙から勝手に爽やかな話を期待していましたが殺人事件が起こるドロドロした話でした。 それでも第14章までは恩田陸らしい現実離れした不思議な雰囲気の学園の中で謎解きをしていくのが面白かった。15章で主人公が記憶を取り戻してから性格が豹変し何だか裏切られた気分になりました。同時にヨハンや校長の本性も明らかになり気分が悪くなりました。 それとKindle版だと目次に章がないのでジャンプ移動が出来なくて不便です。 | ||||
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恩田陸さんの理瀬シリーズを読み始めて、2作目は『麦の海に沈む果実』。 ずっと不思議な世界観が続きハラハラし続けた後、終盤のラッシュがすさまじいサスペンス・ミステリー小説だった。 次は『黒と茶の幻想』読んでる。 | ||||
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祝日をはさんだにも関わらず迅速に発送していただきありがとうございました! 商品の状態の画像がなく少し不安でしたが、その分文章で細かく商品状態が記載されており想像よりも綺麗な状態で届いたため大変満足です。 この度はありがとうございました。 | ||||
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いやー今読むと 「けっこうなタマ」と呼ばれるようなタイプの女の子に戻るのが幸せなのかという気がして来た おどおどびっくる系のままでいた方が、穏やかな(多少の不安を胸に秘めた)守りた~いタイプの 楚々とした少女でいた方が良かったんじゃないかとも 更に、今見ると、この本割と結構贅沢にイラスト頁があるんだよなー 多分、当時はイラストレーターの北見氏の格の方が作者の格より上だった様な… この辺りの事情が知りたくなってきた | ||||
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北の大地のどこかにあるという学園。そこで暮らす者たちはそこを「三月の国」と呼び、「三月以外に入ってきた者は破滅へ導く存在だ」と噂する。 そして2月の最終日に理瀬という名の生徒が転入してきたことで「三月の国」の歯車は狂い始める。それは国の破滅か、それとも新たな国の誕生か…?かつて学園の図書室に置かれていたという本『三月は深き紅の淵を』は何をもたらすのか? 知らないようで知っているような世界、子供のようで大人のような登場人物たち。幻想的でいてなぜか懐かしい、不思議で美しくて儚い恩田ワールドが詰め込まれた一冊。 表紙と章ごとに描かれている北見隆さんの絵も、その幻想的な雰囲気に一役買っていてとてもよかった。 | ||||
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実験的な小説ではあるが、肝心の物語が記憶に残らないという皮肉。 雰囲気は相変わらず独特で上手く読ませられる一方で、物語の骨子そのものは薄く捻りがない。文章の巧緻がなければこの分厚さのミステリとしては冗長すぎて成立も怪しい。推理小説というより幻想文学の類。 どこか妙で変な小説を読んだという感想は残るのだけれど、それ以上でも以下でもない実験臭さが鼻につく。のが物語としては逆に致命的ではと思い、『三月〜』はむしろ読まないで先にこちらを読んだほうがまだしも純粋に物語に没入できたかなと思ってしまった。 とケチ臭いことを書きましたが、なぜか嫌いにはなれない作家ではあり、また別作品は読むだろうなぁと思います。 | ||||
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私の高校時代。アクティブに鬱屈していました。思春期ど真ん中で親との会話は常時不成立(こちらが拒んだ)。バンドや部活に明け暮れ、空いた時間にマックでバイトをし、睡眠時間を削るように生活していました。色々やってみるけど、どれもしっくりこなかった印象があります。そして極めつけは学校の先生。汚い校舎の中高一貫校で『お前ら早慶に入ったら絶対持てるんだから今は勉強しろ』とか当時でも危うい発言をする先生が闊歩する学校でした。 そんな鬱屈状態でしたから、たまに試合で出向く共学校は、驚愕でした(おやじギャグすみません)。ダンジョガイッショニイル!?それだけでキラキラして見えたものです。・・・以降学園モノは、私の中では果しえなかった憧れを味わうフィクションとなりました笑 そして本作。学園モノですよ。北の大地に隔離されたかのような高校(全寮制)で、曰くつきの金持ちの子息たち(隠し子・私生児)が一流の教育を受けるという建付け。そこで頻発する生徒の失踪と連続殺人事件。主人公は霊媒体質の美少女、理瀬。彼女を中心に謎が少しづつ解けていき、最後はあっというひねりで物語が終了します。 ちなみに本作、『三月は深き紅の淵を』という作品を前作に持っています。前作は一冊の私家版をめぐる4つのオムニバス形式の作品でした。本作にもその私家版の書籍が登場するも、基本的に本作は独立しており、前作なしに楽しめると思います。 ・・・ ということで、学園モノ+ミステリ+若干ファンタジー系の香りのする作品でした。出だしが架空の場所の描写のようで(ファンタジーっぽくて)若干とっつきづらく感じましたが、その後はグイグイ読めました。学園モノが好きな方にはお勧めできると思います。 | ||||
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この表紙をみるとわくわくとする。 数年に一度読み返したい作品。 二度と帰らない時代がずっと続くような、美しさや、陶酔がある。 レビュー書いてても楽しいくらい。 壊れやすいものや、そうみえて強かなものがくるくる回る。 人物の魅力はやっぱり本の醍醐味のひとつ。 花とか湿原とかそういうモチーフも好きなのでしっくりする。 ミステリでかつ、色んな愛が見え隠れしていて。 10代を中心とした話しながら考えさせられる。 ずっと続きを読み続けたいと思う! 恩田先生のすうっと人を静かに引き込む感じには、叙情的な美しさがあるようにカンジテイル。 ダークながら、詩的な雰囲気もじわりとあって素敵な時間を楽しんだ。 | ||||
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1992年デビューの恩田さんは97年に連作集「三月は深き紅の淵を」を発表されています。その第4章「回転木馬」の中に挿入される習作を、長編として完成させたのがこの「麦の海に沈む果実」です。ただし元の話とはだいぶ結末が変わっています。 まさに恩田陸ワールドというか、恩田さんの幻想的な作品のファンなら絶賛だと思います。(恩田さんの作品にもいろんなものがあるので「夜のピクニック」や「蜜蜂と遠雷」ファンの方だとちょっと違うと感じるかもしれません) 雰囲気や人物像はどこか萩尾望都作「トーマの心臓」を思わせ、あのようなシリアス系の少女漫画が好きな方は間違いなく気に入るでしょう。 学園ものだと、比較的最近の「七月に流れる花」や「八月は冷たい城」ともその不可思議な雰囲気がよく似ていますが、こちらの方が舞台設定の大きさといい登場人物の多様さ、ストーリーの複雑さといいずっと上で、とても初期作品とは思えないスケールです。 外国の上流階級子弟のための全寮制学校を、そのまま北海道の湿地の果てに持ってきたようです。望めばどんな教育でも与えられるという恵まれたシステム。ただし引き込まれたら沈んでしまうという湿地に囲まれて事実上外出不可能な環境。ずっと昔はもう宗派もわからない修道院があったらしく、時に不可思議な現象が起き、不吉な伝説に彩られた場所。 生徒たちはだいたい3種類に分かれ、親が子供たちを上品で整った環境で育てたいと思った「ゆりかご」組、音楽やスポーツの専門教育を受けたいと考えた「養成所」組、そしてこれが実は大多数なのだけれど複雑な家庭の事情から邪魔にされ、金だけはふんだんに持った親や親戚から送り込まれた「墓場」組。 主人公は3月が入学月のはずなのにありえない2月末に転入してきた理瀬。登場人物たちは、天才肌の聖、世をすねたような黎二、男まさりの憂理、失踪してしまった麗子と巧、外国の血が入っているヨハンなどなど。そして秀でた知性と美貌を持つ女装が趣味の校長と、個性的な面々ばかりで、ドラマか映画にしたら誰が適役だろうといろいろ考えてしまいました。 まずありえない非現実的な絵空事の世界ですが引き込まれてしまいます。ただ、最後に向かうクライマックスのハロウインのお祭りでの展開が急すぎて、どうして校長はあんなことをしたのか?どうも不自然な気がしてしまいました。それにラストの理瀬の変貌は好き嫌いがあると思います。が、本来の自分を取り戻したということなら、自分の立場をわきまえたいかにも上流階級の子弟らしいと言えるかもしれません。 恩田陸にしか書けないその雰囲気を味わうすばらしい作品だと思います。 | ||||
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独特の世界観に最初は引き込まれた。 そして、どう最後を終わらせるのだろうと思いつつ読む進めたが、結末は あまりうなるようなものではなかった。 | ||||
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閉ざされた陸の孤島の様な学園、校長はミステリアスで恐ろしさも感じさせる美男、正統派美少年や謎めいた美少年、気の触れた美少女…耽美な少女漫画の様な世界観にうっとりしました。読み始めるとページをめくる手が止まらず引き込まれます。 | ||||
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キレイな品でした。 | ||||
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途中まで面白く読めたのに、ラストが腑に落ちなさすぎて、正直、意味不明だった。今まで起きた殺人事件や失踪事件、霊の憑依についてなどが、ほとんど何も語られずに終わり、どうにも投げ出されてしまったように感じた。 登場人物は皆個性的で、魅力があって、学校の雰囲気も良かったのに、最後の主人公の豹変によって、全て台無しになってしまったように思う。 作者がどのような意図でこの小説を書いたのか、わからない。読むのに費やした時間を返して欲しい。 | ||||
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ラストの収まりが個人的にはいまいちですが、それまでの世界にのめりこめます。 | ||||
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私は誰? 私の本当に欲しいものは何? 私を殺したのも私。 同じ匂いのする者たちが、惹かれ、導かれる。 死への誘い。 私の甘さが、蒙昧さが相まって、他人を信じる心が招いた、肉親同士による惨劇。 この玩具は、私の物。 決して誰にも渡さない。 どんな手を使ってでも。 たとい、愛セる貴方でも。 必ず、再びここに帰ってくる。 それまでは、パパにお預け。 私の意のままになる玩具。 こんな素敵な玩具はないわ! 恐れを知らぬ者たちよ、わが春を存分に満喫なさい。 再び私と会いまみえるその日まで。 何も知らないは、幸いなるかな? | ||||
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どちらかというとティーン向けの作品かな〜っといった感じで前半はページをめくる手があまり進まなかったんですが、半分過ぎたあたりから引き込まれていきました。中盤から後半にかけて色々事件が起きたり詰め込んだ内容になっていますがラストはちょっと尻すぼみ感が否めない。前半の丁寧さに比べて展開が駆け足ぎみ。 シリーズものという事ですが、次作を買うか迷ってます。 | ||||
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ある時期まで恩田陸先生の作品にハマッていましたが、当時はこの作品が大好きでした。理瀬、黎二、憂理、聖、校長をはじめ魅力的な登場人物たち(ヨハンは好きになれなかったけど)、釧路湿原を思わせる舞台背景、何か秘密めいた暗いストーリー進行、タロット・カードのようなイラスト等、好きな点を挙げればきりがありません。多くの方が書いているように、ひとつだけいただけなかったのは、ラストですね、ファンタジーから急に現実に引き戻されたような感覚になりました。「三月は深き紅の淵を」の第四章の断片のような終わりのほうが好みです。個人的には、理瀬には可憐で儚く純粋な美少女でいてほしかった(まさにおっさんの願望か?笑)。まぁ、「三月・・・」のエンディングを使うと、「黄昏の百合の骨」以降の話が全く違ってきてしまいますが・・・。とはいえこの作品は、今でも時々読み返すほど好きなので、星5です。 | ||||
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ホラーなんだかミステリーなんだか、中世の西洋なんだか、日本なんだか、変わった雰囲気が漂った小説です。閉鎖的であるが最先端で有能な先生たちを有する学校を舞台に、そこに編入してきた少女を中心に物語が進みます。殺人事件がおき、少年少女で解決する探偵小説なのか?そうでないのか?この感じは読んでみないとわかりません。 | ||||
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甘い毒を含んだブラックな世界観。 閉鎖された学園のすべてを取り仕切るカリスマ的な(女)王様である理事長が仕切る学園に転校してきた記憶のない女の子の物語。 体中を針で刺される兎の人形、人が沈む底なし沼、壊された石造、本に挟まれたメモ、薔薇の迷路庭園 理事長に陶酔しきる生徒、反発する生徒、双子のように仲の良い生徒、恐ろしく頭の良い生徒、幽霊のような生徒、 そして、いつの間にか何者かによって殺され、消える生徒… まるで、ブラックな不思議の国に迷い込んだアリスのような気分になります。 謎ときは推理というより、「実はこうだったんだ」という説明で終わり、になってしまいますが、世界観を楽しむだけでも十分な本だと思います。 それにしても、主人公の理瀬はどれほど頭がよく、美しい女の子だったのでしょうか…顔が見てみたいです。 | ||||
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