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麦の海に沈む果実



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麦の海に沈む果実の評価: 4.09/5点 レビュー 99件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.09pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全99件 81~99 5/5ページ
No.19:
(5pt)

学園物好きにはたまらない!

もぅ、最高でした。学園物が好きな方にはたまらない一冊だと思います。各人がとても素敵なキャラばかりだし、なんといっても彼らのおかれた環境の特殊さがまたなんともいえません。彼らの住む世界に非常な魅力を感じさせられます。本の中の世界にどっぷりつかりたい方おすすめです。同著者の「三月は深き紅の淵を」「図書室の海」「黒と茶の幻想」「殺人鬼の放課後」「黄昏の百合の骨」と関連しています。他にもあるのかもしれないけど、私が知ってるのはこれだけです。同じキャラが登場する物語がたくさんあるというだけで、本好きにはたまらないのでは??
麦の海に沈む果実 (メフィスト・クラブ)Amazon書評・レビュー:麦の海に沈む果実 (メフィスト・クラブ)より
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No.18:
(5pt)

不思議で不気味な学園生活。

恩田陸お得意の学園物。その中でも特に謎だらけで不気味で面白いのがこの作品です。舞台は北国にある元は修道院だったというとても広大な敷地を持つ全寮制の中高一貫の学園。この学園周囲を湿原に囲まれており外界とは隔絶された環境にあります。この学園に2月の最後の日に一人の転入生がやって来ます。彼女の名は水野理瀬。『3月以外の月にやって来る者は、この学園を滅ぼすであろう。』という言い伝えのある学園に、何故か2月の最後の日にやって来るよう指定されていた水野理瀬。その理由は読み進む毎に徐々に明らかにされていきます。そしてこの学園に隠された秘密も・・・。他の方のレビューにもありましたが、この本を読んで真っ先に思い浮かぶのは『ハリーポッター』に登場する全寮制の魔法学校『ホグワーツ』ですね。ただ『ホグワーツ』に比べると、この本の舞台の学園の方が暗い部分が多いように思います。その暗く重い雰囲気の漂う場所で、学園独自のルールに従い、普通の学園生活とは随分かけ離れた毎日を過ごしているたくさんの生徒たち。あまりにも非現実的な感じもしますが、そこはさすがに恩田陸。登場するキャラクター一人一人が素晴らしく魅力的なため、すぐに引き込まれてしまいました。一言で言うと学園ミステリー物になるんでしょうが、それだけでは表現できないほど奥が深いです。徐々に明らかになっていくたくさんの謎。そして最後まで読んでも明かされることのない謎。恩田陸らしさが十二分に出ている素晴らしい作品です。
麦の海に沈む果実 (メフィスト・クラブ)Amazon書評・レビュー:麦の海に沈む果実 (メフィスト・クラブ)より
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No.17:
(4pt)

まずこの話からよんで欲しい

孤立した学校・不思議な噂話・経済的には恵まれた生徒これだけの魅力的な要素が見事に詰まっている一冊!この本は黄昏の百合の骨の前作といえれるような作品となっています。そのためまずこの本からよんで欲しいです。黄昏の百合の骨 >>睡蓮(「図書室の海」に収録) >>麦の海に沈む果実 という順番で読んだ自分にとっては理瀬の性格の違いにまず驚かせられました。でもこの話を一番最初に読みさえすれば驚くことも無く反対に黄昏の百合の骨に撒き散らされている麦の海に沈む果実からの繋がりが見えてきます。
麦の海に沈む果実 (メフィスト・クラブ)Amazon書評・レビュー:麦の海に沈む果実 (メフィスト・クラブ)より
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No.16:
(5pt)

幻想的、そして切ない!!

 閉鎖された空間での少年・少女達の思いとその行動に、ついつい引き込まれてしまう。読んだときに、あなたはどの人物に感情移入してしまうだろうか? これは学園モノのミステリーである。人物のそれぞれの思惑が交錯し合い、謎を生み、そして解決へと向かっていく。最後の場面で何を感じるかはあなたしだい。私は恩田陸さんの作品の中ではこれが一番好きである。自分が少女に戻ったようなそんな気分にさせられる。また続編やちょっとしたエピソードの作品もあるので、そちらの方もオススメ。
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No.15:
(4pt)

喜怒哀楽。

最初の頁を開いた瞬間からグングン小説の世界に引き込まれ、とても幸せな読書の時間を過ごすことが出来ました。ただ、物語の結末における主人公の変貌ぶりがすさまじく、納得がいかなかったので星は4つです。
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No.14:
(5pt)

謎が謎呼ぶ謎の学園

恩田陸の本は確かこれで4冊目くらいだったと思うんですが、ようやくラストまで文句なしに楽しめる作品に出会えたという感じです。外界から完全に遮断された「楽園」のような不思議な学園、謎を隠し持つ魅力的な登場人物たち、そして最大の謎自体である主人公・・・と、ファンタジーめいた設定もちゃんと書かれていて説得力があるし、主人公にもすんなり感情移入できて、物語に引き込まれました。心配だったラストもきっちりオチていて大満足です。非常に楽しめるエンターテイメントになっています。欲を言えばラストにもうちょっと余裕が欲しかった・・・。この作家さんはもう少しラストに気をつかってほしいです。
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No.13:
(5pt)

理想の学校?

 他には何もない湿原に浮かぶ孤島のような丘に、一つの世界が学校という姿を借りて存在している。「三月以外にやってくる転入生は、学園を破滅に導くだろう」という伝説の残るその世界へ、それを知らずに二月の最終日に転入して来た一人の女の子。水野理瀬。彼女は自分が何者であるかを、まだ、知らない。 「ゆりかご」であり「養成所」であり、そして「墓場」でもあるその学園で暮らす、個性溢れる生徒達と、その全てを掌握する一人の校長。そこは彼の王国。その三月の王国で理瀬が出会う、一冊の赤い背表紙の本の真実とは。そしてかつて起こった2つの失踪事件。それは本当に殺人だったのか、それとも…。 という感じでストーリーは始まるんだけど、この小説の魅力はストーリーそのものよりも、その設定と登場人物の個性にあると思う。…だってこんな学校があったら自分も行ってみたいし。大きな図書館に才能ある友人、そこかしこに謎の散らばる隔絶された学校。地獄のようなパラダイス。まさに理想の学校かもしれない。あ、でも失踪させられるのだけは勘弁ね(笑)
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No.12:
(4pt)

謎だらけ

隔離された全寮制の学校に転入させられた主人公の少女。そこでおこる謎の事件、殺人、失踪、発見される謎の本、「2月の転入生の伝説」、学校自体の謎、謎だらけの校長先生、複雑な過去を持つ生徒達、主人公とその仲間達は、学園生活を送りながら、謎に挑みます。謎だらけです。予期せぬ展開で、どんどん引きずり込まれます。謎だらけで、そういえば、それが最大の謎だなぁ、と、謎を解くことやトリックよりも、次々出てくる謎を楽しむ本でした。
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No.11:
(5pt)

悲しくも美しいものがたり

この謎めいた題名にまず惹かれ、本書を手に取りました。そして読み進むうちに、この別世界で繰り広げられる日常の美しさ、そこはかとなく漂う悲哀や儚さに夢中になっていく自分を感じ、読み終えても尚続くその余韻を今は楽しんでいます。この物語は、全体のトーンに派手さこそありませんが、ひとつひとつの場面や情景は実に鮮やかで美しく、印象的かつ魅力的なシーンが随所にちりばめられており、作者の才能にはただただ感嘆させられます。何より、私自身が大好きになったこの作品を多くの人が同じように素敵な物語だと感じてくださっているのも嬉しい限りです。この作品を読んでいるあいだは、私にとってもまさに夢のような時間で、ほかの恩田作品を読むきっかけを作ってくれた本書にはとても感謝しています♪
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No.10:
(5pt)

怖いけど、こんな学園で生活してみたい。

「殺人鬼の放課後ミステリ・アンソロジー2」の中の「水晶の夜、翡翠の朝」からこの本にたどり着きました。私は乙一さんの本も好きなんですが、記憶喪失からの自分探しが乙一さんの「暗黒童話」と共通していて、楽しめました。といっても、手法は全く違うのですが。恩田さんは場面の描き方が劇画的で、様子を思い浮かべることが容易だと思います。今回のお話も、建物や庭、非日常的な生活が目で見たように思い浮かびました。怖いけど、こんな学園で生活してみたい。。。是非、「三月は深き紅の淵を」も読んでみたいと思います。
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4062101696
No.9:
(5pt)

ミステリアス

三月に新学期が始まる不思議な全寮制の学校に、主人公が二月の最後に日に転入するところから物語は始まる。キャラクターはどれも非常に魅力的で、彼らを見ているだけでも楽しい。話の3割近くを占める風景描写はとても神秘的で、私を作品世界にぐいぐい引き込んでいった。この世界観はどこかハリーポッターに通じるところがある。ただ大きな違いは、ハリーポッターの何もかもが輝いて見えるような印象とは逆に、こちらは全体的に灰色がかったイメージをうけるという点だ。これも魅力の要因の一つである。本当に全てが魅力的で、私の少ない語彙ではすばらしいとしか言いようがない。恩田陸の作品の特徴として、謎が10あったら8までは謎解きをして、1はじっくり考えればわかり、残りの1は謎のままというのがある。謎を残すというのは、読後も世界から抜け出しにくくするための技法であると思われるが、よく消化不良とか言われる原因でもある。この作品においても同じことがいえる。覚悟していないと、読み終わった後にもやもやすることになることはうけあいだ。また、この話は同著者の「三月は深き紅の淵に」という作品に大きな関連性があるようで、先にそっちを読んだ方がいいのかもしれない。ただ私はそっちは未読だが、十二分に楽しめた。未読の方には、是が非でもこのファンタジーワールドを体験して欲しい。自信を持ってオススメできる一冊だ。
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No.8:
(5pt)

水野理瀬登場

 孤立した全寮制の学園、一癖ありそうな教師に謎を秘めた美しい少年少女。恩田陸の全てが詰まっています。謎の転校生水野理瀬の正体は…。彼女が他のもろもろの作品に登場するのは、ファンならご承知でしょうが、初めての人でもどきどきしながら読み急ぐほど楽しめます。 ちょっと苦い結末は、今後の理瀬像を暗示しているかのようです。これで、恩田陸にはまりました。美しい挿絵がさらに恩田ワールドを広げます。 
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4062101696
No.7:
(5pt)

ついに文庫化!!

このお話もついに文庫化です!このごろ恩田さんの著書が次々と文庫化されていますが、その中でも私が必読だと思う本のひとつがこのお話です。神秘的できれいで読めば読むほど本の中に引き込まれていって私は夢中で一気に読んでしまいました。恩田さんらしい学園もので、登場人物もかなり魅力的です。「黒と茶の幻想」にも登場する、憂理が登場するので、あわせて、できればこちらから読むことをお勧めします。単行本で読むのはお金がかかりすぎると思って読んでいなかった方には是非、この機会に読んでほしいです!!
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No.6:
(5pt)

かなり好きーーーー♪

一気に読みました。不思議な全寮制の学園の雰囲気がかなり好き。周りの風景の描写も神秘的でどこか影のあるヒロインや天使のような美少年、カリスマ的存在の校長、図書館で詩を朗読する少年等様々なキャラだけでも楽しめます。五月祭やダンスパーティーなどの行事もとても素敵!意外などんでん返しにも驚かされ、ラストシーンは悲しくも美しい終わり方です。名作「三月は深き紅の淵に」とリンクしており合わせて楽しめるのも恩田作品ならではって感じ。ああおもしろかったーー♪
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No.5:
(4pt)

ファンタジック

「三月は深き紅の淵を」の4章が長編になった感じです。幻想的な景色、謎めいた学校、そしてその中で次々起こる事件。なにがなんだかわからないうちに、ぐいぐい引き込まれて気づいたら読み終えてました。ファンタジックなところは、ハリーポッターのよう。最後の裏切りを期待しながら読んでみてください。
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No.4:
(5pt)

待望!文庫版登場!

 この本は恩田陸が4年前に単行本として発売した作品(¥1800)の文庫版です。価格的にも単行本の半額以下で購入出来るのでこれを機会に是非読んで欲しい一冊です!おそらく、読み始めたら寝る間を惜しんでも続きが気になる事間違い無しの代表作ですから! 
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No.3:
(4pt)

とにかく夢中になってしまう!

二月二十八日。水野理瀬は湿原に囲まれた全寮制の学園に転入する。生徒たちは「三月の国」以外の侵入者を恐れていた。その学園には、三月以外にやってくる転入生は学園を破滅に導くという伝説があったのだ。湿原の中の閉塞的な学園で起きる、不可解な失踪事件に巻き込まれてしまう主人公の話。とにかく夢中になって一日で読んでしまいました。それくらいはまってしまいます。甘ったるくてどこか憂いをおびたような雰囲気の中で、独特なミステリーが味わえる魅力的な作品です。この作品は関連する作品が沢山あるので、以下の作品も読んでみるとさらに面白さが深まると思います。「三月は深き紅の淵を」『睡蓮』…「図書室の海」より『水晶の夜、翡翠の朝』…「殺人鬼の放課後ミステリ・アンソロジー2」より「黒と茶の幻想」
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No.2:
(5pt)

そして全ての恩田陸作品を読まなくては気がすまなくなる

「三月は深き紅の淵を」と表と裏の関係にある一冊。読了後、「三月は・・・」も再読しました。両方読んでお互いの深さを味わえます。北方の湿原の中にある陸の孤島にある学校。この学校では「ここに三月以外に入ってくる者があれば、そいつがこの学校を破滅に導くだろう」という言い伝えがあった。そこに二月の終りの日に転入生水野理瀬がやってきた。不思議な風習と絶対的な権力を持つ校長。行方不明になる生徒。最後まで本の中の雰囲気に気圧されたままで独特の世界観が味わえます。読了後に「三月は深き紅の淵を」「殺人鬼の放課後ミステリ・アンソロジー2」の中の「水晶の夜、翡翠の朝」、「黒と茶の幻想」と読み繋いでいって欲しい。
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4062101696
No.1:
(4pt)

全寮制の学園に続く生徒消失の謎

全寮制の学園が、湿原のなかにそびえたつ丘では逃亡不能。なのにここでは時々生徒がいなくなる。だれも行方を詮索しない。次に消されるのが恐いから。魅力的で恐ろしい学園で、正体不明の生徒たちが腹の探り合いをする話。『三月は深き紅の淵を』に断片的に紹介されていた物語がついにまとまりました。ラストの謎解きはかなりイメージの異なるものに仕上がっています。一種少女漫画的な作風の恩田陸にしてはちょっと異色な結末ではないでしょうか。
麦の海に沈む果実 (メフィスト・クラブ)Amazon書評・レビュー:麦の海に沈む果実 (メフィスト・クラブ)より
4062101696

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