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麦の海に沈む果実
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麦の海に沈む果実の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全99件 21~40 2/5ページ
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北の広大な湿原に囲まれた『青の丘』の古い修道院跡に建つ閉鎖的な全寮制スクール。 両性を演じる校長・ルームメイト・ミステリ好きな天才少年・天使な笑顔の白系少年など個性際立つ登場人物たち。 創作性に富む少女趣味的小道具が満載なめくるめく物語世界。 序章は別として、文章は読みやすく、ベタな展開やオチながらお話自体も面白かったです。 ミステリとしては動機や要因が短絡的だったり迂遠だったり。 かなり消化不良気味なので物語のスパイス程度に読み進めましょう。 ※※※※以下ネタバレあります※※※※※ 「私がなぜトランクを失い、どうやってそれを取り戻したかという物語―」トランク=記憶だったのですね。 V.C.アンドリュースの「オードリナ」みたいでした。 ただ、状況に流されているだけだったヒロインがラストで(本来の姿に戻っただけとはいえ)豹変する様は、 インパクトというよりは違和感の方が強かったです。 僻地の閉鎖空間学園というちっちゃな王国を継承してご満悦だったり、「私は過去に搦めとられたりはしない」と 黎二への情を捨て去ってみせたりと。描写のきれいな終わり方ではありましたけれども。 可憐で儚げな″理瀬″で終わってほしかったという気がしなくもないデス。 | ||||
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ものすごい世界観。一気に引き込まれる。最高におもしろい。 この作品をきっかけに、恩田さんの他の作品も数々読みましたが、これ以上のものにはいまだに出会えていません。 はやく内容を忘れて、もう一度読みたい。 | ||||
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この、閉塞された、どこか息苦しい世界観 そして、その中で繰り広げられるミステリー まさに、恩田陸の世界観だと思います! 例えば『球形の季節』では 町全体で繰り広げられる壮大な世界観がこれまた良かったものの 今作『麦の海に沈む果実』は 学校内というより狭まった範囲に ギュッと濃厚にその世界観を収めた感じです ミステリーという点では、より出来てると思う 確かに、ラストは分かりにくいものの 主人公が逆に世界を封じ込めてしまった感じに なんだか不気味なものを感じました ラストで少し引いて『★4.5』という評価です | ||||
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途中から一気にいきます。 目の前にその映像を見ているような感覚になります。 ただラストが~。 私好みではなかったので、マイナス☆ひとつ。 | ||||
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三月は・・・から読んだほうがいいのかどうかで意見が分かれるようですが、この作品はこの作品単体で出来上がっていると私は思います。 作者が好きそうな設定が全てこめられていてにやにやしました。 恩田作品の中で一番好きです。 | ||||
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この本は不思議です。 物語の冒頭からどこか異質です。 別に魔法とかそういうのが出てくる訳じゃないんです。 ただ、脳の何処かで、異質だ、と訴えかけてくるんです。 それは多分、描写のリアリティと内容の浮世離れ具合が良い具合に化学反応を起こしているからだと思います。 その化学反応が引き起こす異世界感は、非常に魅力的でした。 美しいとさえ言えます。 その異世界感に触れている間は、現実を忘れることが出来ました。 ラストが微妙と言われているようですが、僕にとって、この物語におけるストーリーはさほど重要ではなかったので、別段評価を落とす要因にはなりませんでした。 この異世界感こそが、この小説の要。 そう思って読み進めていた僕にとって、この本は実に面白いものとなりました。 不思議な気分を味わいたい時、この本はうってつけだと思いますよ。 | ||||
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最近恩田さんしか読んでないです。はまってます。 ドキドキしながら読んだにしては、最後あっさり終わったような気がするけど。 | ||||
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理想郷とも想えるほどに魅力的な学園生活が描かれています。理瀬や憂理と逢いたい、守ってあげたい、麦の海に沈められてもいいから…。犠牲者さえ出なければ本当に楽しいはずですが。すべての人が深い心の闇を抱えています。それゆえ生まれる数々の悲劇。謎解きの楽しみもたくさんあります。本当に素晴らしい作品に巡り合えました。何度も読んで「しまい」たい気持ちです。恩田陸さん、心からありがとうございます。 | ||||
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オススメの一冊と言われ、試しに買ってみました。 途中までは、一風変わった学校生活やミステリアスな登場人物に引き込まれて読みふけりました。 が、ラストで肩透かしをくらった気持ちになりました…。 主人公の少女の、どこか儚げな雰囲気も無くなってしまったり、人の命を軽く扱われている様な気がして残念でした。 | ||||
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初恩田さん作品だったこともあり思い入れもある作品。 内容もうろ覚えだし、三月〜を読んだのでもう一度読んでみました。 当時は、不気味な雰囲気に酔いしれながらひたすら先が気になって読んでいましたが、 2回目では、三月〜作品と共通するある本にも注目して読めたし、 この時の彼の心境は?など登場人物の心情にスポットを当てて読めたので、より深くこの本を味わうことができました。 浮世離れした学園の雰囲気、登場人物の上品な話し方、不安定な主人公の心情表現が非現実な世界へ誘ってくれます。 恩田作品には、たびたびいろんな作家や作品が出てきますが、そういうところも好きです。その本を読みたくなります。 表紙、挿絵も独特の雰囲気が出てて美しく、お気に入りです。 ラストは2回目読むとあっさりさが目立ちました。もう少し長ければもっと満足できたでしょう。でもあっさりしているのもこの作家さんの味なのかなとも思います。 結果、目に浮かぶように魅力的な人物達と不安定な主人公が織りなす、不気味で少し残酷な学園生活、 楽しめました。 三月〜から読むのがおすすめですが、この作品が初めてでも私のようにどきどきしながら読めるでしょう。 主人公が中学生なので、学生の方だとより感情移入しやすいだろうと思います。 大人の方でももちろん楽しめますよ。 | ||||
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世界観は良かったし、ストーリー的にもラスト前までは楽しく読めた。 碁石のゲームなんかとてもスリリングだったし。 でも、このラストは後味が悪い上に納得がいかない。 あと「三月は――」を読む気なら、本作を先に読んでおいたほうがいいかも。 ネタバレ、というほどではないけど、その方がいいと思います。 | ||||
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学園モノ、ミステリ、ちょっとファンタジー。 『三月は深き紅の淵を』の第4章回転木馬の本編となる話。 三月に入学、卒業、転入が行われる辺境の学園には、「二月にやって来る転入生は破滅を導く」という伝説があった。 主人公の理瀬は二月の最後の日にやってくる。 学園には三種類の生徒が居る。 墓場組は家庭の諸事情で送られてきた生徒達を指す。 ゆりかご組、養成所組は、裕福な家庭の生徒、特別な才能に特化し英才教育を受ける為に来た生徒を指す。 理瀬は墓場組でもなく、ゆりかご、養成所組でもない。他の登場人物達と違い裏事情も垣間見ることもなく、至って普通の生徒。 だけど話が進むにつれ不思議な魅力?がちらちらと現れ、それが読み手を引き込んで500ページ程ある本だけど、あっという間に読める。 恩田さんの本は登場人物が魅力的で、私が恩田さんの本ばかり読んでるのはどうやらコレが原因らしい。 主要な登場人物はほぼ10代だけど、大人っぽい。 普通は違和感を覚えるかもしれないが、生徒には家庭が複雑などの諸事情がある為、それも頷けるような気がして気にならない。 そして…主要人物ヨハンの設定と性格…腐女子の私は萌えます(笑) 主人公、主要人物達それぞれに設定と性格が濃く現れているので、主要人物達が主人公の話も読んでみたくなるな。 | ||||
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読み終わった後の不快感がなんとも言えない。その後の世界やこの世界をどう捉えるか読者に投げかけている、とも考えにくい。それは決して余韻といえるものではなく、それは物語の締めくくり方が問題だと思う。世界観というか、舞台はつくり込まれていて素晴らしい。が、それぞれのキャラクターに深い過去があるようだが結局それもほとんど掘り下げず表面だけのもので、ラストの主人公に繋がる伏線はほとんどなかったように思われる。他の登場人物があまりに浅く、最後の最後での豹変と真実には「はぁ?」とあきれ返ってしまった。こんなに尻すぼみで読まなければよかったと思う作品を読んだのは久しぶりだった。 | ||||
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黎二くんが好きすぎる女子の一人です、はい 終章が辛すぎるよう 理瀬にとってはこの学園での出来事は全て思い出に変わるんだよね だからこそ黎二のくれた痛みが、人間としての最後の砦なのかもね 私は過去に絡めとられはしない なんて、私なら絶対に言えない 愛した者の声を探しに行かずにはいられない あなたはどこへ向かうんですか 多くの犠牲を払ってまで何を手に入れるつもりなんですか 私は見届けることしかできませんが その覚悟ならあります | ||||
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主人公の理瀬のミステリアスな魅力と次々と起こる不可解な事件にはまり、一気に読みました。3月に生徒が入学することになっている不思議な学園で暮らす10代の少年、少女たち。この学園は周りを湿地帯が取り囲み、容易に出て行くことができないという設定です。そのせいでしょうか、この学園自体が一つの大きな舞台で、そこで繰り広げられる、殺人事件も含めたさまざまな人間模様、出来事が、すべて演劇を見ているような気持にさせられました。夢中でその舞台を見ているうちに、いつの間にか自分自身も劇の中に引き込まれている・・。そんな魅力を持った本です。 | ||||
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冒頭での主人公の錯乱した記憶には少し戸惑いましたが、 中盤は学園内で起こる様々なミステリーに思わず引き込まれてしまいました。 伏線がいたるところに散りばめられていて、先の展開にワクワクしましたが、 回収できていないところもあるような・・ ラストで主人公の記憶が戻った後は、置いてかれた感がしましたね。 というのも、主人公の豹変ぶりに裏切られたような気がしたからです。 「え?これ誰??」状態・・ 最後の最後まで、理瀬に感情移入することができませんでした。 黎二とのダンスシーンや学園の独特の世界観には魅了されましたが、 麗子の存在や死んだ生徒の幽霊の存在がどうもしっくりこないというか・・ 必要なかったとまではいかなくとも、もう少し丁寧な心理描写が欲しかった気もします。 また、「黎二は理瀬を守った」はずなのに、どうも報われていない気がします。 黎二が守ったのは記憶をなくした理瀬(もしくは麗子)であり、 ラストの記憶を取り戻した理瀬ではないのです。 ラストの理瀬の中では、黎二の存在があまりにも小さいような気がしたのは私だけでしょうか。 前評判が良かっただけに、少し裏切られた気もしましたが、中盤までは誰が読んでも 楽しめる内容だったと思います。 | ||||
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たった今読み終わりまました!!ヨハンや聖も捨てがたいけど、いゃ〜…黎ニ…いいですね〜。 それだけに、ラストには…… つぅか理瀬、そんな子だったの!? 最初の理瀬の方が好きだったなぁ〜。 でもまぁ男の子達がとってもかっこいい!! 黎二みたいな男の子に守られる理瀬が羨ましかったです。 | ||||
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あの不気味な世界観は素晴らしい。 登場人物もすごく魅力的。 私の中で一番の小説である。 高校の教科書に「ピクニックの準備」が載っていたことに心から感謝。 おかげで恩田陸の本を読むきっかけになった。 続編である「黄昏の百合の骨」はもちろん、その他の「三月は深き紅の淵を」から繋がる作品も全部読んでみたい。 | ||||
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この作品で評価が分かれるのはラストだけでしょうね。 私はすご〜く後味が悪かったです。 なんかなぁ、殺された生徒たちがまったく浮かばれないラストだったんだよね…。 校長にくってかかった憂理、体を張って他人を守った黎二、歪んだ学園のなかでも人間らしさを失わなかった彼らが愛しく、同時に不憫でした。 | ||||
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4年前に読んだ本です 読書好きになったきっかけたいてい恩田陸さんの本は.読んだ後気分が落ちるんだけどこれは衝撃が起きた!内容はかなり暗いです人の嫉妬や嫌な感情をヒシヒシと感じる作品でした...でも1人1人のキャラクター像がハッキリで特殊な学園の情景が何故か目に浮かぶ程描写がわかった恩田陸さんの力量でしょう何回か読み返すくらい.好きな作品 恩田陸さんの独特なダークワールドが 好きです. | ||||
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