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麦の海に沈む果実
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麦の海に沈む果実の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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湿原の中の大きな岩山に配置された学園、という舞台は大変にロマンを掻き立てられるもので、この美しい迷宮を探検しているようで楽しかったです。 ただ、最後に性格が激変する人は、調子に乗って悪の道へと突き進む中二病患者に思えてしまい、面白さに乗りきれなかった面もあり…。 大人になってから読む話ではないのかもしれません。 続編や関連作品もあるらしいので、そちらも読めばまた印象が変わるのかな。 | ||||
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表紙から勝手に爽やかな話を期待していましたが殺人事件が起こるドロドロした話でした。 それでも第14章までは恩田陸らしい現実離れした不思議な雰囲気の学園の中で謎解きをしていくのが面白かった。15章で主人公が記憶を取り戻してから性格が豹変し何だか裏切られた気分になりました。同時にヨハンや校長の本性も明らかになり気分が悪くなりました。 それとKindle版だと目次に章がないのでジャンプ移動が出来なくて不便です。 | ||||
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いやー今読むと 「けっこうなタマ」と呼ばれるようなタイプの女の子に戻るのが幸せなのかという気がして来た おどおどびっくる系のままでいた方が、穏やかな(多少の不安を胸に秘めた)守りた~いタイプの 楚々とした少女でいた方が良かったんじゃないかとも 更に、今見ると、この本割と結構贅沢にイラスト頁があるんだよなー 多分、当時はイラストレーターの北見氏の格の方が作者の格より上だった様な… この辺りの事情が知りたくなってきた | ||||
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私の高校時代。アクティブに鬱屈していました。思春期ど真ん中で親との会話は常時不成立(こちらが拒んだ)。バンドや部活に明け暮れ、空いた時間にマックでバイトをし、睡眠時間を削るように生活していました。色々やってみるけど、どれもしっくりこなかった印象があります。そして極めつけは学校の先生。汚い校舎の中高一貫校で『お前ら早慶に入ったら絶対持てるんだから今は勉強しろ』とか当時でも危うい発言をする先生が闊歩する学校でした。 そんな鬱屈状態でしたから、たまに試合で出向く共学校は、驚愕でした(おやじギャグすみません)。ダンジョガイッショニイル!?それだけでキラキラして見えたものです。・・・以降学園モノは、私の中では果しえなかった憧れを味わうフィクションとなりました笑 そして本作。学園モノですよ。北の大地に隔離されたかのような高校(全寮制)で、曰くつきの金持ちの子息たち(隠し子・私生児)が一流の教育を受けるという建付け。そこで頻発する生徒の失踪と連続殺人事件。主人公は霊媒体質の美少女、理瀬。彼女を中心に謎が少しづつ解けていき、最後はあっというひねりで物語が終了します。 ちなみに本作、『三月は深き紅の淵を』という作品を前作に持っています。前作は一冊の私家版をめぐる4つのオムニバス形式の作品でした。本作にもその私家版の書籍が登場するも、基本的に本作は独立しており、前作なしに楽しめると思います。 ・・・ ということで、学園モノ+ミステリ+若干ファンタジー系の香りのする作品でした。出だしが架空の場所の描写のようで(ファンタジーっぽくて)若干とっつきづらく感じましたが、その後はグイグイ読めました。学園モノが好きな方にはお勧めできると思います。 | ||||
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独特の世界観に最初は引き込まれた。 そして、どう最後を終わらせるのだろうと思いつつ読む進めたが、結末は あまりうなるようなものではなかった。 | ||||
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ラストの収まりが個人的にはいまいちですが、それまでの世界にのめりこめます。 | ||||
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どちらかというとティーン向けの作品かな〜っといった感じで前半はページをめくる手があまり進まなかったんですが、半分過ぎたあたりから引き込まれていきました。中盤から後半にかけて色々事件が起きたり詰め込んだ内容になっていますがラストはちょっと尻すぼみ感が否めない。前半の丁寧さに比べて展開が駆け足ぎみ。 シリーズものという事ですが、次作を買うか迷ってます。 | ||||
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北の広大な湿原に囲まれた『青の丘』の古い修道院跡に建つ閉鎖的な全寮制スクール。 両性を演じる校長・ルームメイト・ミステリ好きな天才少年・天使な笑顔の白系少年など個性際立つ登場人物たち。 創作性に富む少女趣味的小道具が満載なめくるめく物語世界。 序章は別として、文章は読みやすく、ベタな展開やオチながらお話自体も面白かったです。 ミステリとしては動機や要因が短絡的だったり迂遠だったり。 かなり消化不良気味なので物語のスパイス程度に読み進めましょう。 ※※※※以下ネタバレあります※※※※※ 「私がなぜトランクを失い、どうやってそれを取り戻したかという物語―」トランク=記憶だったのですね。 V.C.アンドリュースの「オードリナ」みたいでした。 ただ、状況に流されているだけだったヒロインがラストで(本来の姿に戻っただけとはいえ)豹変する様は、 インパクトというよりは違和感の方が強かったです。 僻地の閉鎖空間学園というちっちゃな王国を継承してご満悦だったり、「私は過去に搦めとられたりはしない」と 黎二への情を捨て去ってみせたりと。描写のきれいな終わり方ではありましたけれども。 可憐で儚げな″理瀬″で終わってほしかったという気がしなくもないデス。 | ||||
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オススメの一冊と言われ、試しに買ってみました。 途中までは、一風変わった学校生活やミステリアスな登場人物に引き込まれて読みふけりました。 が、ラストで肩透かしをくらった気持ちになりました…。 主人公の少女の、どこか儚げな雰囲気も無くなってしまったり、人の命を軽く扱われている様な気がして残念でした。 | ||||
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冒頭での主人公の錯乱した記憶には少し戸惑いましたが、 中盤は学園内で起こる様々なミステリーに思わず引き込まれてしまいました。 伏線がいたるところに散りばめられていて、先の展開にワクワクしましたが、 回収できていないところもあるような・・ ラストで主人公の記憶が戻った後は、置いてかれた感がしましたね。 というのも、主人公の豹変ぶりに裏切られたような気がしたからです。 「え?これ誰??」状態・・ 最後の最後まで、理瀬に感情移入することができませんでした。 黎二とのダンスシーンや学園の独特の世界観には魅了されましたが、 麗子の存在や死んだ生徒の幽霊の存在がどうもしっくりこないというか・・ 必要なかったとまではいかなくとも、もう少し丁寧な心理描写が欲しかった気もします。 また、「黎二は理瀬を守った」はずなのに、どうも報われていない気がします。 黎二が守ったのは記憶をなくした理瀬(もしくは麗子)であり、 ラストの記憶を取り戻した理瀬ではないのです。 ラストの理瀬の中では、黎二の存在があまりにも小さいような気がしたのは私だけでしょうか。 前評判が良かっただけに、少し裏切られた気もしましたが、中盤までは誰が読んでも 楽しめる内容だったと思います。 | ||||
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事故で記憶を失った主人公が連れてこられたのは閉ざされた学園。 そこで起こる数々の事件、殺されていく学園の生徒、 謎の校長、部屋で見つけた日記、主人公に迫る謎の人物、 そして主人公自身の正体とは・・・という話の流れでラスト直前まで は緊迫した展開でおもしろかったのになぁ。 正直、オチに予想がつき始め、それでもその展開は安直過ぎてないだろう と思ってたのに予想通りになった。てゆうかあっけにとられた。その後、 自分が読み間違えたのかと思って何回か読みなおしてました。 確かに伏線は張ってあって回答自体には納得がいくんだけどもオチがなぁ・・・。 序盤、中盤は最高におもしろいし、人物描写も丁寧で恩田陸の幻想的な世界 に引き込まれてしまうのにラストで一気に夢から覚めた感じになってしまう。 恩田陸の作品は面白いのにラストが惜しい作品が多いように思います。 しつこいけれどもオチが惜しいんだよなぁ・・・。 この物語も最後をもっと練れたら最高の作品だったと自分は思います。 それだけに読み終わってからすごく悔しいきもちになりました・・・。 | ||||
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題名の通り、前半はとても興味深く読めました。設定も面白いですし、いい雰囲気でした。 ただ、、、主人公の理瀬にはどんな過去があったのかと思いきや、いえませんが、ちょっとうーんと思いましたね。個人的にはあまり好きではない終わり方でした。しかし、捉えかたは人によって違うと思うので読んでみる価値はあると思います。 少なくとも、全体の3分の2はとても良かったと思います!!推理もの好きの方にはいいと思いました。 | ||||
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恩田陸の作品は惹きこまれるものがある。 しかし悲しいのは、多くの人が書いていますが話が尻すぼみになりがちなところ。 この作品と「Q&A」は特にそう感じます。3/4までは一気に読み進められるし、それだけの魅力もあると思うけれど正直言ってラストは「こういう終わり方しちゃうんだ・・(苦笑)」と感じてしまった。別に大団円を望むわけではないんですがね。 しかし途中までを評価して星3つ! | ||||
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恩田作品に学園ミステリーというジャンルがあるならば、これもまさしく代表作になるでしょう。普通の学園生活とは随分かけ離れていて、あまりにも非現実的な感じもしますが・・・ただ他の作品同様、ラストはどうなるのだろうのという、期待感が膨らむ展開だけに少し物足りなさを感じました。しかし、これが恩田さんなんだなと少しずつ理解できるようになりました | ||||
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六番目の小夜子、光の帝国に続いて麦の海に沈む果実を読みました。奇怪な学園に起こる不気味な出来事は、背筋のひんやりする思いで、ぞくぞくしながらも読み進むことができました。この感覚が恩田ワールドだと思います。確か六番目の小夜子の時もそうでした。しかし、六番目の小夜子同様、ラストがやや…。途中のぞくぞく感でラストはどうなるのだろう!?と期待しながら読み進めていくだけに、これも六番目の小夜子同様少し物足りなさを感じました。ラストがもう少し充実すると恩田陸は最高だと思います。 | ||||
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この小説の中にはほんとにすばらしい世界観が詰まっていると思う。登場人物のキャラクターや一人一人の考え方、とりまいている背景などが克明に描き出されているし、どの人物も似ていない。そしてこの不思議な学校で起こるさまざまな事件や、謎、所々に出てくるその謎を解き明かす鍵になるキーワード、最後までどういうことなのか見当もつかなかった。しかし、その謎やキーワードが多すぎたために、むりやり最後おしこめたようなラストになっているように思えた。たしかに謎は全て解決し、何一つ矛盾は、残っていない。あれほどの謎をひとつの答えにする力はすばらしいと思う・しかし、やはり、ちがうラストを用意してもらいたかった。もっと、余韻を残す、論理ではなく、人間の心をそのまま写し出すような、ハッピーエンドではない温かなラストシーンを、 | ||||
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