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六番目の小夜子
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六番目の小夜子の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.72pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全161件 101~120 6/9ページ
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恩田作品の中で一番初めに読んだのがこの『六番目の小夜子』でした。 テレビドラマを観ておもしろかったので、原作も読んでみようと思ったのがきっかけでした。 ドラマとは設定に異なる点がありましたが、それ以上のおもしろさでした。 ミステリ小説としてもかなり読みやすいし、それ以上に青春小説として楽しめる作品だと思います。 はじめて恩田作品に触れる人にとっても最適だと思います。 この作品に登場する人物がほかの作品でも重要な役割をしていたりするので是非一読を! | ||||
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狂言回しの妙で最後までぐいぐい読ませます。どんどん明らかになる謎は、実はシンプルだったりしますが、一人一人が細かく描かれていて人物像がはっきりしています。最後が少し強引かもしれませんが、それはそれで許せる範囲です。 | ||||
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本屋で少し読んでみたら、 「おもしろいかも」とすぐに思い、 買ったのですが……面白いです。 そう、面白いのですが、大いに不満!!! それで終わっていいの!?と思いました。 説明不十分です。とっても消化不良になりました。 話がなかなか良かっただけに残念です。 | ||||
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こういうミステリーを待っていたような気がします。 どうして?なぜ?の多くの疑問が読み終わっても続いています。 実は読み終わってからが、この物語の真の始まりなのかもしれません。 謎はすべて明らかにされません。続きは読者の心の中で解き明かされていくことでしょう。 疑問の答えは物語の中にあります。ふと思い当たったらまたページを開いてみてください。その度に新しい発見があることでしょう。 一つだけヒント: 生徒の間で密かに受け継がれていく「サヨコ」。 そして今年は六番目の”小夜子”の年――。 | ||||
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恩田陸のデビュー作。最初は酷評されたそうだ。確かにストーリーはギクシャクしてるし、結末もなんだかすっきりしない。でも読むものを惹き付ける何かを持っているのは確か。 それは、作者がこの作品で一番書きたかったに違いないもの。高校三年生という人生に一度きりの瞬間。受験という枠組みにはめられて、焦り、苛立ち、情緒不安定になりながらも、同じ境遇におかれたクラスメートと不思議なくらい連帯感を共有することが出来たあの一年間を見事に書き切っている。 高校卒業して20年以上たった私も、まるで昨日の事のようにあの頃の事を思い出してしまった。 | ||||
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文化祭での演劇シーンは (多少テキストを太くするなどの工夫こそあれ)凄い迫力でした。 ここぞ、という演出力は突出しています。 ただ、未消化の謎(や、腑に落ちない箇所)が多すぎました。 どうして沙世子は色んな所で(あまり意味のなさそうな) 嘘をついたりしたのか、最後に出てきた女の子は結局何か等等。 プロローグとエピローグは削っても良かった気がしますし。 目立たせる為だったのかな、とは思いますが、 あまりにも何でも出来すぎる美人という沙世子の設定は どうも感情移入が出来ませんでした。 (むしろ男の子達の方が親しみやすかった) | ||||
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物語を物語る技術が荒削りでぜんぜん洗練されていない。例えば地の文で大幅に補足しないと物語が進まない。謎が解き明かされたというよりもまるでテスト時間終了で解答が配られたかのように唐突な終わりかた。高校生と大学生で異なるが、同じ春、夏、秋、冬、そしてもう一度春が巡ってくる構成が同じ、伊坂幸太郎の「砂漠」と比べると、物語る技術に相当な差が感じられると思います。 正直、この1冊で消えても不思議は無かったかも。でも、文化祭で上演される演劇「六番目の小夜子」で文章がつむぎだす緊張感は強烈で、後知恵ですが、ああいうシーンが書けることも一つの優れた才能で後の人気作家、恩田陸を生み出していくことになったのでしょう。 | ||||
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恩田陸のいわくつきの処女作。 学校に長く伝わる奇妙な慣習、美少女転校生サヨコの正体など、謎が謎を呼んでテンポよく読める。 特に中盤の山場、学園祭での芝居の場面は圧巻。 奇抜な設定の芝居といい、破綻を予感させる展開がたまらない。 思わずページを繰る指が早くなった。 それだけに、その後あの緊張感を超える場面がなかったのが残念。 中盤以降は若干中だるみしている。 最後も尻切れトンボと言った感じで後味の悪さが拭えない。 それにしても、ヒロインのサヨコという名前と、 謎めいた美少女という設定から吉田秋生の「吉祥天女」を思い出すのは気のせいか(いや、そんなことはない)。 学校の不良?グループに囲まれて返り討ちにするのまで同じで笑える。 蛇足だろう。 | ||||
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ドラマ化もされた名作ミステリー。 ほど良い恐怖感とテンポの良さで、一気に読み切ってしまいました。熱中させてくれる小説と言う面で見ればかなりの傑作の部類に入るのではないでしょうか。 ですが読後感が必ずしも良くありません。結局全てが明らかになる訳ではなく、大半は謎のままです。氏の作品は総じてこういった傾向が有るようですが、私は残念ながら受け付けられません。 また、登場人物が皆なかなかに魅力的なのですが、彼等の青春日記的な人間関係はやや蛇足気味の感が否めません。 視覚的、聴覚的な恐怖を煽る効果とストーリーが変に逸れない点とで私はドラマ版の方が好きですね。勿論、あくまで私の私見であって、どちらが優れているといった話ではありませんよ。悪しからず。 | ||||
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地方のとある高校では「サヨコ」という奇妙なゲームが受け継がれていた。毎年ひそかに伝えられていく「サヨコ」は3年に1度表立ってある約束を実行しなければならなかった。春、津村沙世子という不思議な雰囲気の美少女が転校してきた。昔2番目のサヨコであり在学中交通事故で死んだ少女と同姓同名である事を関根秋は知る。そして今年は六番目のサヨコの年に当たっていた。GWの朝にご飯食べながら何げに見ていたNHKのドラマにあっさりはまりました。もっと「エコエコアザラク」とか「トイレの花子さん」っぽい話だと思ってました。「少ドラ」の匂いに惹かれたというのもあります。その原作です。基本は一緒ですが、だいぶ味付けや設定がかわっていて驚きました。主人公が「高校生」である事を考えれば原作のほうが自然というかあるべき姿だと思います。自分は男女の恋愛をあえて発展させず、人間的な繋がりを追求しているドラマのほうにより魅力を感じましたが。いずれにしても良い作家さんに出会えた事には違いありません。 | ||||
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処女作には作家の原点が詰まっているとよく言うが、この作品には恩田陸の恋愛ワールドもミステリーワールドも全てが凝縮されています。これを読んでハラハラドキドキしない人はいないであろうと言い切れる作品です。恩田作品はこれをなくしては語れない。 | ||||
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今、最も愛される作家さんのひとり、恩田陸さんのデビュー作です。とはいえ、意外に思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、決して祝福されたスタートではなかったのですな。新潮文庫のファンタジーノベル大賞の候補に選ばれながら、酷評されてあっさり落選。その後加筆の上世に出たものの、すぐに絶版となって姿を消した、という経緯は恩田さん自らあとがきで書いておられます。然しその後口コミで噂が広まり、綾辻行人さんなどの絶賛もあって徐々に「伝説の作品」としての知名度が上がり、今やファンの間では知らぬ人は居ないというほどの傑作に昇華、というストーリーも有名です。で。学園青春ミステリ、とはひと括りにできない、何でも呑み込むブラックホールのような作品だと私は思います。ラベリングするなら、「恩田陸」としか貼れない世界。他に似たものはありません(多分)。優れたポップカルチャーには常に「毒」がスパイスのように効いているわけで、この作品は、怖い。少年・少女から大人へ。その狭間、どちらでもあり、どちらでもない、人生に於いて唯一無二の、短いけれどこの上なく濃密な時間。爽やかで、ドロドロしていて、無邪気で、とんがって、甘酸っぱい。はい。ミステリであり、ホラーであり、ラヴストーリーであり――そのどれでもないような、凄くクールで、優しい傑作です。恩田陸さんのファンでも、そうでなくても、小説好きの人は是非。 | ||||
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NHKでテレビドラマにもなった、著者の記念すべきデビュー作。著者自身があとがきで「衝動的に書き上げた」と言っているように、全体的に荒削りな感は否めない。しかし、後に著者が発表する数々の作品の中で核となっていくテーマの数々は、デビュー作であるこの作品においてすでに芽生えている。大人への入口に立とうとしている高校生の心理描写、才色兼備の優等生が抱える孤独と平凡へのあこがれ、閉鎖的空間に潜む神秘性、超能力の存在、などなど。これらのテーマは後の作品でも繰り返し登場してくる。恩田ワールドへの入門書として、あるいは恩田さんの原点を振り返るという意味で十分に価値のある一冊であると思う。 | ||||
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懐かしい。。。あの年代特有の、きらきらした、それでいて不確かな時間がしっかり描かれていた。内容はホラーに近いだろうか。転校生の「小夜子」と伝説の「小夜子」、現在の「小夜子」が交錯して、不思議な雰囲気をかもし出している。現実と伝説が絡み合う中、少々の不気味さを漂わせながら展開していくストーリに目が話せなかった。ラストの締め方がまたいい。気がついたらどんどん読み進めていて、なかなか途中で止めるのが躊躇われる物語だ。 | ||||
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恩田さんの作品は途中までは面白く読めるのですが、謎が最後まではっきりとせず、今ひとつすっきりしないと思うのは私だけでしょうか?この小説も、ある高校を舞台に繰り広げられますが、ホラーなのか、青春物なのか、どっちつかずのまま。特にジャンルに拘って読んでいる訳ではありませんが、心に残る物があまり無い。感動したというレビューを読むと年取って感性が鈍ってるのかなと思ってしまう。 | ||||
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NHKのドラマを観てから読みました。雰囲気はドラマと似てるけど、ストーリーはだいぶ違います。ドラマも小説も、謎が最後まではっきりは解明してない感じですが、小説の方が納得できるかな。最後まで謎めいていながら、自分なりに解釈できるところが、味わいがあると思います。高校生活が瑞々しく描かれていて、自分の高校時代に感じた気分や出来事が、重なるように物語の中に、ひきこまれました。 | ||||
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名高い学園ホラー・ミステリー作品。気楽に読んだら、なかなか良かったです。整合性の乱れた部分は、かえって物語の広がりを感じさせる効果にもなっていると思います。 恩田さんの原風景が、受験進学系の高校生活なのだなあ、というのがよく分かりました。 緻密に作り上げられた作品のよさとは違って、ちょっと思わせぶりな不可解さがあります。ちょうど、サヨコというキャラクターと同じように。読者の様々な思い入れを許す許容量の大きい作品でした。 | ||||
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作品の雰囲気をとても大事にしている人だと思う。 そして、それが病的にまで上手い。三月は深き~でもそうだし、ネバーランドなども、根底に漂う清閑で奇妙な雰囲気が作品を上手く盛り上げている。 青春小説として申し分ない良作。学園祭の体育祭でのシーンが素晴らしい。 | ||||
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学園を舞台にした青春恋愛ミステリー。冒頭のトランプゲームの「犯人探し」。謎の転校生の登場によって始まる高校生活最後の1年間。物語の出だしとしては大いに興味をそそられるものだった。しかし... 春夏秋とよく物語りは紡がれていくが、肝心の山場「冬」が個人的にはいまいちのような気がした。結局謎解きも中途半端な気もする。いろいろ詰め込みすぎて中途半端になった感じもっとミステリーに重点を置くべきだったのではないだろうか? | ||||
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見せ方はホラー風味ですが、青春ミステリーという感じです。こんな学園生活ならさぞ楽しいことでしょう。ちょっと説明不足な終わり方と、思わせぶりな彼らの未来をもう少し読みたいという、物足りなさもありますが、全体的には満足です。オチが弱くても面白いと感じましたから、中途の読ませ方が巧いのですね。「学校」って今思えばかなり特殊な空間でした。思い出して少し若返りました。 | ||||
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