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六番目の小夜子
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六番目の小夜子の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.72pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全40件 1~20 1/2ページ
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学園祭の芝居の辺りまでは推進力のあるストーリーで、最後、どこに落ち着くのかなと期待も膨らみました。 しかし、どこにも落ち着かなかった。??? もう少しプロットを練れば、中々の傑作になったかも知れないのに非常にもったいない。 作者の処女作ということなので、そこまでの力が無かったのかも知れません。 気になったマイナス点は、登場する高校生が「夜のピクニック」と全く同じこと。 美男美女かつ優秀というステレオタイプ。 作者は、自分の高校時代への何か思い入れががあるのですかね? | ||||
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とある高校には代々サヨコが生まれます。というのは三年スパンでサヨコを指名し、受け継ぐ伝統があるからです。卒業生のサヨコが在校生の次世代サヨコに花束を渡し、承知すれば了承され、その暁には始業式の朝担当の教室に赤い花を飾られます。サヨコが他人に存在を悟られないこと、文化祭で芝居を完遂すること、これらをクリアーすると大学合格率が非常に高くなるそうで、在校生にとっては験担ぎの意味も持ちます。この行事は十数年の歴史を持ち、主人公たちも参加することになりました。 美少女の転校生、津村沙世子はサヨコのクラスに所属しています。美しく、文武両道でミステリアスな彼女は校内でもたちまち人気者になりました。秋になり学園祭本番です。クラスの演目は『六番目の小夜子』で大成功に終わり…というのが大筋です。 恩田陸作品の中では星3つです。得るものもなく、時間潰しにちょうど良いと思いました。 | ||||
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amazonより以下、 津村沙世子――とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。 高校には十数年間にわたり、奇妙なゲームが受け継がれていた。 三年に一度、サヨコと呼ばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのだ。 そして今年は、「六番目のサヨコ」が誕生する年だった。 学園生活、友情、恋愛。 やがては失われる青春の輝きを美しい水晶に封じ込め、漆黒の恐怖で包みこんだ、伝説のデビュー作。 * 2021年、NHKでドラマ再放送がありました。 え? 関根秋に山田孝之さん、花宮雅子が松本まりかさん。 古尾谷雅人さん懐かしいし、勝地涼さん、山崎育三郎さん、と。 みんな若いんですけどーっ!! っと、なったが、 読み返してみようと本書。 ドラマはドラマで、本は本。 サヨコ伝説を背景に、春から翌年の春までの、青春物語。 謎解きっていう、徹底しているわけでなく曖昧だなぁというところはファンタジー色なのかなと思う。 ホラーとファンタジーが混ざったようなね。 これが良い感じなのよ~ 日本ファンタジーノベルズ大賞の最終候補となって、本書がデビュー作。 慣れてない感もある文章だが、ご愛嬌。 また思い出したら読みましょね。 | ||||
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小学生の時に夢中で見たドラマの原作です。あの当時に戻った感じがしました。しかし本の管理はいただけない?酷すぎる。新品で買ってこの汚さはありえない。古いからかとおもっても増刷されたのは今年の5月。もう少し大事にしてください。 | ||||
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小夜子という人物が、一体何のためにここまでやろうとしているのか わからなかった。ただ、同じ名前という共通点だけで受験生という 忙しい中、ちょっと理解不能です。 | ||||
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だいぶ昔、NHKでドラマが放送されていたなあと思い出して手に取った一冊。 表紙とタイトル、出だしから最初はホラーかと思ったが微ホラー程度。そういった要素よりもどちらかといえばファンタジー青春小説。もう一度高校生活を送りたくなる。ミステリー、ともいえるかもしれないが、ミステリーというより……うーん、謎を解いてすっきりするという楽しみ方よりも、あれこれ想像を巡らせる楽しみ方をする本だと感じた。 最初は謎めいた美少女だった小夜子が、段々身近で可愛らしい女の子の感じられて愛しくなる。 それにしてもあの演劇のシーンは戦慄した。読んでるこっちの緊張までもがどんどん高まっていった。 | ||||
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恩田さんの作品は、「彼は」「彼女は」で突然語り手が代わったりして、時々前後を読み直さないと繋がらなくなるので困ります。 それと伏線張るだけ張って、最後は読者の皆さん自身で仕上げてください的なモヤモヤとした終わり方をするので、想像力があまりない私には何かこう、最後がすっきりしません。 主要人物が優秀な美男美女ばかりで現実感もちょっと足りない。 少しミステリー要素のある少女漫画を読んでいる感じがします。 最後に上手くオチをつけてくれないのも少女漫画っぽいんですよね。 でも読みやすいので、軽く読書したい時にお勧めです。 | ||||
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物語序盤の設定が良く、読み初めの期待感は高いです。 反面、説明不可解なまま投げっぱなした謎や、 意味不明な行動なども多く、ミステリー小説的なきっちりした解決を求める人には★2、 細かい話より雰囲気や設定を重視する人には★4といった所でしょうか? 特にホラーテイストやノスタルジックな学園モノが好きな人にはお勧めです。 | ||||
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ちょっとホラーなのかな?と思っていましたが、そういう要素はまったくありませんでした。 途中、かなりドキドキのサスペンスな部分があり、これがたまらなく心地よかったです。 読みやすいのに読み応えがある、良作です。 | ||||
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これだけ伏線を丹念に張りながら、なんか途中で飽きちゃったのか?と思うようなラスト。もったいないと思いました。どの伏線も魅力的だったが故、なんかもう「えええええええええ」と言いたくなる残念さ。欲張りすぎて綺麗におさめれなくなって放棄したような印象さえ受けた。一つ一つを輝かせたのに放置・・みたいな・・。使いきれない部分を削って、もっと深く書いてみて欲しかった。すっごい残念でした。 | ||||
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読み始めてから中盤まで、物語に結構引き込まれた。まず印象的だったのが、登場人物たちの描写がとてもユニークで、高校生「らしさ」がたっぷりと出ていたことだ。登場人物一人ひとりに個性があり、ああやっぱり等身大の高校生だ、と思った。それに登場人物たちのちょっとした冗談やおっちょこちょいな行為は、少し笑える。明るさがある物語だな、と思った。 また「サヨコ」の行事に対する謎がとてつもなく深く、だから恐怖をじわりじわりと感じられる。学校の七不思議を聞いているときの、ぞくぞくとした感じだ。特に「六番目のサヨコ」が始まったときには恐怖はピークに達し、ページをめくる手が止められなくなった。 ただの明るい話ではなく、暗い話でもある。「明」の内に「暗」が潜む矛盾や対称にはらはらさせられる、斬新な物語だった。 だが、満点までは付けられないと思った。というのは、物語が不完全燃焼であったような気がしたからだ。 まず「六番目のサヨコ」の後からは、物語があまり引き立っていなかったように思う。確かにラストにさしかかると、それなりに引き立つような場面はある。だが「六番目のサヨコ」の恐怖があまりにも強すぎたためだろう。読んでもあまりはらはらすることができなかった。 またラストで明かされる沙世子の謎も、あっさりとしすぎており、今までのオカルトチックな彼女の描写は何だったのか首をかしげてしまった。 結論として、物語はストーリー性よりもキャラクター性を重点的に読む方であれば、楽しく読めると思う。 | ||||
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本当に勿体ないと思う。 これだけの要素を詰め込み、読者をワクワクさせておきながら、 どうにも納得のいかない結末を迎えるのは、非情に惜しく感じてしまう。 学園ホラーとするなら徹底的にその方向に持っていけばよかったのに、 無理に辻褄を合わせるように話を展開させるせいか、 何とも中途半端な出来になっている。 ただ、体育館で全員で演じるシーンは素晴らしい。 見てもいないのに、その場面が目の前に現れるような、 ゾクゾク来るような話のもっていき方を味わう為だけでも、 読む価値があると言える。 改めてそれを考えると、勿体ないなと思う作品だった。 出来ればリメイクでもして書き直して欲しい…… | ||||
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私的には、なかなかの作品だったと思う。作品内の臨場感がひしひしと伝わって来て、特に学園祭のシーンでは、私もおのずとページをめくるのが早くなり、授業中にも関わらず手を止められなくなった。しかし、せっかくの臨場感のある舞台を用意しているのに、人物の行動や言動がスッキリしない所が多々あった。ただ、作品を読み終わった後で、自ら回想して推理してみるのも悪くないかも知れない。少なくとも、一度は読んで見る価値はあると思う。 | ||||
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ノスタルジアの魔術師・恩田陸の衝撃のデビュー作。連綿と伝わる謎の因習を持つ名門高校に転校してきた、謎の美少女・沙世子。偶然にもその因習に巻き込まれてしまった男子生徒は、真相に迫るうちに様々な不可解な現象を目の当たりにし、沙世子に対して疑念の目を向けてゆく…。 ミステリアス、ファンシー、純情と、多彩なキャラクター達。繊細でユーモラスな学園生活と、身近に揺曳する異界との奇妙な調和。そして、猛犬の襲撃や学園祭のイベントといった、息を吐く余裕すら与えないスリリングなエピソード。ページを繰る度に、自らの学生生活を鮮やかに甦らせる舞台装置が満載で、気がつけば、小夜子ワールドにどっぷりと浸かってしまっていた。 桜の木の下に佇みたい、喫茶店「ビアンカ」でティータイムを寛ぎたい、凪いだ海を満喫したい…などと、小説と現実の境界を見失いそうになる程、この作品は読み手をその情景の中へと誘惑してくれる。学園ドラマ、ファンタジー、ホラーと、これだけの様々な要素をナチュラルに融合することに成功した恩田陸のイマジネーションの豊潤さは、全く以て並々ならぬものだ。 だが、それだけに、小説にとっては命である文体が、まるで脚本のような趣なのは、何とも残念な限り。また、期待させた割には沙世子の正体が常識的過ぎて、ファンタジーとしてはやや物足りなさが残るのも失点だ。 とはいえ、このめくるめく冒険にはやはり、弾む疾走感を隠しきれない。小夜子にしても著者にしても、このノスタルジーに満ちた世界で読者を魅了しようとする意気込みには、尋常ならざるものがあるのだ。 | ||||
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あいかわらず、10代の特に高校生の心の揺れをうまく表現していて ついつい自分の中学、高校時代を思い出し当時感じていた学校のもつ矛盾等を 新鮮に思い出させてくれる作品。 学園祭の箇所など、懐かしく感じた。 なにげない景色の描写等がまた、10代の心のひだも映し出して迫ってくる。 が、 舞台設定と、話の持って行きかたがなんとも消化不良。 読み終わったあと、数々残る疑問点。 まあこんなものかな。といういつもの読後感だった。 | ||||
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六番目の「サヨコ」の正体が明かされた後は、津村沙世子は何者なのかが謎の中心となる のだが、結末に至っても、すっきりしない点がいくつか残ってしまった。 そこがファンタジーらしいと言えばそうなのだが…。 ただし「夜のピクニック」と同様、高校生(達)を主人公とする青春群像劇は、 現在も作者の得意とするところであり、そういった点は十分楽しめると思う。 | ||||
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ミステリーとか、ファンタジーとか、青春小説とか そういうくくりのなかで読むと、物足りないのかもしれないな、と思います。 それよりも、学生生活についての捉えかたや表現の仕方・・・そういった物語の根本にある部分について、私はとても興味深く読みました。 デビュー作だけあって、全体的なまとまりはないけれども、読んだ後になんとなく心に残る作品です。 | ||||
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当初「彼女」という登場人物が誰なのか、1人なのか複数の人間を指しているのか錯綜しました。 この「彼女」問題は、途中で解決します。 転校生というと、出来上がっている輪に入りきれないという体験があるせいか、 津村沙世子の溶けこみには違和感を持ちました。 話の盛り上がりは「秋の章」 面白みが出てきて読むのが楽しくなってきます。 そして、曖昧な部分が明確になってくるんだろうと期待を持ってきます。 しかし… 読み終わったいま、黒川の存在や動機は何だったんだろうという謎が心に残っています。 | ||||
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人間のいろいろな面が丸出しになる時代は,多分高校で終わるのではないでしょうか。 そんな最後の濃い全体性を持つ時期に,人は強い郷愁を感じます。 本書はとある地方進学校で行われる奇妙な伝統「小夜子」をめぐる1年間の物語です。 なぞめいた雰囲気たっぷりに進む物語は,春が来て終わりになりました。 腑に落ちることに対して,分からないこと,ひっぱったけど続かなかったことが多くて,小説としては読後のすっきりに欠けるかもしれませんが,いいでないですか。 1年間の高校生活を楽しめるのですから。 | ||||
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登場人物が魅力的です。細かな心理描写も面白いし、ストーリーにぐいぐい引き込む パワーがあります。特に文化祭のくだりはすごい迫力です。ただね・・・ う〜ん、釈然としない部分が多いんだと思うんです。 誰かの手によって操作されたものなのか、それとも霊のようなものなのか、 それすらもよくわかりませんでした。あの犬は何なのか?すごく気になります。 多少謎を残しておくのはいいと思うんですが、 もう少し何とかしてほしいと思いました。 | ||||
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