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(短編集)
凶笑面
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【この小説が収録されている参考書籍】
凶笑面の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 1~20 1/2ページ
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「民俗学+ミステリー」を題材にした作品が好きで、宗像教授シリーズや京極堂シリーズ、准教授・高槻彰良シリーズなどを愛読しております。 『凶笑面』は短編集で一話一話が短い分、気楽に読めて楽しかったです。 ただ、題名にもなっている第二話『凶笑面』で、ストーリーの小道具として取り上げられている「蘇民将来」神話で記述に誤りがあり(蘇民将来は神様ではなく人間) 白けました。物語自体がフィクションだけにリンクされてる史実や伝説の記述が間違っていると途端に薄っぺらく感じてしまいます。 それでも とりあえず、続刊を読んでみたいと思っています。 | ||||
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このシリーズ2巻とも、読んだ事を忘れて購入。そういえば、作者は儚くなられたのでしたか!? | ||||
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美貌の民俗学者・蓮杖那智が活躍する民俗学ミステリー。民俗学に興味があるので手に取ってみた。内容はそこそこ楽しめた。しかし引っかかる所もある。 まずこの題材と連作短編の形式が合ってない。一作目「鬼封会」ではある学生の手紙がきっかけで那智とミクニが事件に巻き込まれるのだが、その学生が「エキセントリック」「性格悪い」と強調される割に内実が伝わってこない。なんなら登場しない。 提示されるのはテストの回答だけで、人物描写皆無のまま終わってしまった。 テストの回答がひねくれてるというだけで「性格悪い」「エキセントリックすぎる」と決め付けるのは一方的だし、被害者の人格の偏りが伝わってこないせいで、それ以降の展開がどうにもアンフェアに感じられる。 この種の描写のアンバランスから来る違和感は他にもたくさんあった。前提として那智の関心は民俗学に向いており、推理で犯人に辿り着いても裁かず罰しないスタンス。基本無関心に放置放任する。犯人に自首を促すっぽい雰囲気匂わせたり猶予期間を与えたりしてるものの、主となるのはあくまで民俗学上の興味で、余禄の事件そのものにはあまり突っ込まない。 那智は学者であり探偵ですらないのだから、自分の関心さえ満たせりゃ後は知ったこっちゃない態度はある意味正しいのだが、モラルにこだわるとモヤモヤする。 民俗学+ミステリーとしては読みごたえあるし、隠れ切支丹や製鉄に切り込む大胆な着眼点は面白かったのだが、ゲストキャラの人物描写が薄っぺらく感情移入できないのがもったいない。「邪宗仏」の被害者が個人研究に傾倒して、妻が過労で死んだって何かの伏線だと思ったら回収されないんかい!てっきり研究者の業の深さや被害者の本心が明かされると思ったら……。 文章は上手いしこなれてると思うのだが、那智の魅力がいまいち伝わってこないって意見もわかる。しかしまあアレは「建築探偵」シリーズの桜井京介のようなものなので、ぶっちゃけ好みに尽きる。 長編を読めばまた違った感想を持ったかもしれないが、連作短編だと那智の魅力や民俗学の面白さが伝わりきらなかったのが惜しまれる。 | ||||
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どこかアンドロイドを思わせる、無機的で冷たい美貌の民俗学者・蓮丈那智(れんじょう なち)のキャラが立っていたのと、助手の内藤三國(ないとう みくに)が彼女に振り回されながらも良きバディ(相棒)ぶりを発揮するところが印象に残りました。 収録された五つの短篇のなかでは、密室のからくりにジョン・ディクスン・カーっぽい〝おっ!〟という妙味を感じた「不帰屋(かえらずのや)」と、著者の別シリーズと繋がっているところににんまりしてしまった「双死神(そうししん)」の二篇が気に入りました。殊に後者「双死神」の話の中、蓮丈那智と〝狐(きつね)〟との共演には、なんや胸がきゅっとしびれましたわ。 収録された短篇ならびに初出掲載(すべて『小説新潮』誌)は、以下のとおりです。 ✡️ 鬼封会(きふうえ) 1998年5月号 ✡️ 凶笑面(きょうしょうめん) 1998年9月号 ✡️ 不帰屋(かえらずのや) 1999年3月号 ✡️ 双死神(そうししん) 1999年10月号 ✡️ 邪宗仏(じゃしゅうぶつ) 2000年4月号 | ||||
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民族歴史と、犯罪の結びつきが少し乱暴な感じがしました。 民族歴史ミステリーと思わないで読めばそれなりに楽しめるかも。 | ||||
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民俗学に興味ある方にお勧め 紙ベースでも読みたいので、シリーズの文庫版の復刻を願う | ||||
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基本的に短編(これは連続短編集ですが)は読まないのですが、これは面白かったです。 民俗学も興味深く、例えば、高田崇史氏の本と同じようなことを言っていてもとてもシンプルでわかりやすかったかな、と。登場人物たちのキャラもよく、シリーズを新品で買えないのがとても残念です。 | ||||
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民俗学と殺人事件をコラボしたミステリー小説。民俗学のフィールドワークに行くたびに、殺人事件に遭遇する女性民俗学者の蓮丈那智と助手の内藤三國。冷ややかで中性的な蓮丈は民俗学への知見を駆使して鮮やかに解いてしまう。その天才的な能力の前であたふたとする内藤の目線で小説は描かれるが、なんかねえ、凡人の私としては身につまされる。蓮丈の言葉遣いには、どうも違和感があって馴染めなかった。 | ||||
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楽しめます | ||||
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「凶笑面」の封印、解くべからず――異端の民俗学者・蓮丈那智のもとへ届いた一通の手紙。それは、怨念がこめられた、笑う「面」の調査依頼だった。次々と死者を出し、封印された面の謎――。調査をはじめた矢先、床一面に散らばるビー玉の中で、依頼者が死体となって発見された。凶笑面が発見された倉の中で……。これは面の呪いなのか? 封印を解いてはいけなかったのか――。那智の端正な顔立ちが妖しさを増すとき、怪事件の全貌が明らかになる。 | ||||
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「鬼封会」「凶笑面」「不帰屋」「双死神」「邪宗仏」の5編からなる連作短編集です。 いずれも民俗学に絡めた考察が存分に楽しめます。 読んだ印象ではミステリーより民俗学要素が強めで、初めて読んだときは世界観についていくのにやっとで読むのに時間がかかりました、ただ慣れてくると超面白くなってきます。 民俗学ミステリと言われているシリーズの第一作です。 「それってジャンルとしてあるの?」 という気がしないでもないですが、 多分、このシリーズのためのジャンル名なのでしょう。 “異端の民俗学者”蓮丈那智と、研究室助手の内藤くんがフィールドワークに行くと、もれなく殺人事件に巻き込まれるという構成の短編シリーズです。 こちらに収録されているのは・・・ 『鬼封会(きふうえ)』 『凶笑面(きょうしょうめん)』 『不帰屋(かえらずのや)』 『双死神(そうししん)』 『邪宗仏(じゃしゅうぶつ)』 の、全5編。 どれも面白かったですが、表題作と『不帰屋』が良かったかな。 方々で言われていますが、民俗学の知識がおもしろいですね。 そこの考察や解釈などに、現代の「殺人」事件へのブリッジがしっかりあって、構成が素晴らしい。 作者が「量産できない」と言うのも頷けます。 北森鴻作品は別作品とのリンクもあるので関連を探す楽しみもあります。 | ||||
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北森氏の作品は、裏京都ミステリー・シリーズ1冊を読んだだけなので、本流の作品がどんな感じかは知らないのですが、前者に比べて作風がまったく違うのにびっくりしました。いろんなタイプのものを書いておられるようなので、懐の広い作家さんなのだと思います。 ただ、この作品は個人的にはイマイチでした。民俗学は好きだし、歴史、伝承、伝説、伝奇的なことにも興味があるので飛びついたのですが、最後まで読み終えたものの、どうしても違和感がぬぐえませんでした。それが何かというと、そもそもメイン・キャラである蓮丈那智に魅力が感じられないためです。他のレビューアさんで「ただ”美貌の民族学者”といっても、その魅力がいっこうに伝わってきません」と書いていた方がいらっしゃいましたが同感で、ただ”美貌””異端””酷薄””氷のような目””視線だけでまわりの雰囲気を凍りつかせる”と言葉だけを並べても、カリスマが感じられないというか人間が浮かび上がってこないというか・・・。助手を呼ぶ時の呼び方で、”内藤””三國””ミクニ”の違いだけで、相手を震え上がらせるという声音もイマイチぴんときません。なにか言葉で飾って一生懸命補おうとしているけれど、全体としての人物造形がうまくいっていないという感じです。”アンドロイドのような”という形容も出てきますが、まさにその通りで、こんな人間はいないでしょうという違和感がつきまとってしまいました。ドラマ化を意識されていたような気がしたのですが、那智を演じる女優さんによっては、映像ならおもしろいかもしれません。 シリーズはもう一冊あるので、とりあえず読んでみるつもりです。テーマや作品の雰囲気はとても魅力的だと思います。 | ||||
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深い民俗学と古美術の知識を持った北森鴻だからこそ書ける珠玉の短編ミステリー集です。 美貌の民俗学の蓮丈那智と、その助手三國。二人の絶妙な会話がまるで名探偵ホームズとワトソンのようであり、でも、時に蓮丈那智を上回るひらめきをみせる内藤三國。 取り上げる題材も興味深く、民俗学や古美術にどんどんはまっていく自分がいます。それでいて、しっかり推理物ミステリーに仕上がっていて一気に読んでしまうことでしょう。 第1作は表題の「凶笑面」を含む5編です。 フィールドファイルシリーズ全体では、脇を固める登場人物が他のシリーズでは主役であったりするほど魅力的な面々です。 特に私が好きなのが、「旗師・冬狐堂」シリーズの宇佐美陶子。 またこのフィールドファイルシリーズが絶妙に他のシリーズの作品と絡んできたりしているので、結局、北森鴻の作品は全部読みたくなってしまうほどの出来です。 ここ10年で一番好きになった作家です。 山口県出身で残念ながら早逝されてしまい、このシリーズも5で終わりです。 北森鴻のパートナーであった浅野里沙子さんがシリーズの4と5は書き継いでいますが、是非5まで全作品を読まれることをお勧めします。 | ||||
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飛び抜けた美貌を持つ異端の民俗学者、蓮丈那智とその助手である内藤三國がフィールドワークの中で様々な怪奇事件に遭遇する。 この小説の素晴らしい点は、民俗学的な知識とミステリーの謎解きとの間の結び合わせに成功しているところである。 この手の小説にありがちな学術的な知識とミステリーの乖離が見られないため、読んでいて殆ど違和感がない。 知的好奇心をくすぐられると共に、魅力的な登場人物たちが織りなすミステリーとその謎解きは、読んでいて息をつく暇がなかった。 特に主人公の蓮丈先生は明晰な頭脳と並外れた美貌を兼ね備えた「完璧な主人公」であり、彼女が事件を解き明かす様はかなり爽快。 | ||||
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最近発行された最終作品を読んで、特に著者自身が書いた作品が面白かったので、このファイル1から読み始めました。面白い連作短編集だと思います。主役二人のキャラが好きです。もう新作が出ないのが残念です。 | ||||
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友人に紹介されて読んでみました。 民俗学難しいけど面白い! 数年前に、このシリーズの2時間ドラマが あったみたいですが、残念ながら見てません。 今更ながら再放送希望! | ||||
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好みの問題ですが、ライトノベルみたいな主人公に違和感を覚えました。ミステリーも、後出しな感じで腑に落ちず。民俗学的な話は好きなので、残念。アニメにしてくれたほうが楽しめるかも | ||||
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民俗学の学者とその助手の周りで起きる事件の話。 民俗学とはいっても、全くそれを知らずとも、読みやすく、また分かりやすく解説されるので問題になりませんでした。 個人的に知っている地名や神社が出てきて、そこに繋がる伝承など、知らなかったからこそ楽しめた部分も大いにあるかと。 また、著者の別作品とのリンクもあり、ビアバーや狐など、キーワードでニヤリとしてしまいました。 ただ、それらは別の物語なので、知らなくても十分に楽しめます。 | ||||
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表題作の凶笑面と不帰屋は民俗学要素とミステリが上手くかみ合っており楽しめたが、 他三作が変な組織が出てきたりミステリ的に違和感があったりとどうにもいまいち まあそれでもそれなりにためになる民俗学の話をノリ良く読める点は悪くない シリーズ物なので次回作以降に期待 | ||||
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このように高評価なレビューが多いのか!?、正直理解に苦しんだりしています。 ただただ民族学という学問の知識の羅列を、それらしく主人公に語らせているだけで、一話目のはなしなど、なんのまえふりもなく鍵となりそうな登場人物が「殺された…!」と、イキなり告げられ、物語の展開の仕方、構成に不満を感じました。 おなじ民族学者を主人公にしたものなら、雰囲気はやや異なりますが、井沢元彦氏のデビュー作「猿丸幻視行」の方が、民族学的ベースに、ミステリーとしてのエンターテイメント性があり、万人に楽しめます。 また、主人公の人物造形がとても弱く、ただ「美貌の民族学者」といっても、その魅力がいっこうに伝わってきません。あまりにもありきたりなんですよね、言葉づかいとかが…。 期待してよみはじめましたが、がっかりしました。 | ||||
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