警視庁呪詛対策班 出向陰陽師と怪異嫌いの刑事
- オカルト (136)
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初めて読む作家さんでしたが、めちゃくちゃおもしろいです。 ライトすぎない読み口です。 犬に対する残酷描写の話が一つの話ででてきますが、そもそも実際に日本で行われていた呪術の一つを引用しているので作家さんのせいではないとおもいます。 ただしストーリーの構成上、本当に結構つらくなる話だったのでそこを読むのには覚悟が必要、もしくは飛ばして読むことをおすすめしますり 個人的には割とトラウマです。 | ||||
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二章まではそれなりに読めたが、三章は呪詛で人を殺害するために犬を4匹も殺す話が出てきて非常に不愉快になった。その犯人は結局それなりに罰を受けるのだが、動物好きとしては全く受け入れられない。2度とこのような話は書かないでもらいたい。筆者に猛省を求めたい。 | ||||
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人物の「性質」、そこからくる思考の描写が長けていると感じました。続きが出るのなら読みたいです。 動物に対する残酷な描写がありますので、苦手な方は注意した方がいいと思います。 | ||||
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人気を博した「幽冥推進課」シリーズ終了後、ホラーものを中心にアレコレ新作を立ち上げたは良いけれどどうにも続かない竹林七草の新作。 短編三本からなる連作短編形式の構成。話の方はいずれも警視庁の生活安全部に設けられたが呪詛対策班の警察官、タフガイっぽい大庭と優男の芦屋の二人が「本物の」呪詛を使い市民の生活を脅かす悪党どもを呪詛の存在を想定せず、即ち他人に被害を及ぼすのは不可能であるとした不能犯に位置付けられた現行法で立ち向かう……というのが主な筋書き。 主役二人が立ち向かう怪異や悪党はと言えば ・念願のマイホームを購入した妊娠中の主婦を襲う水子の怪異と金次第で水子の呪いを祓ってやろう言い寄ってきた霊媒師 ・ゲームソフト開発会社のオフィスに突如として現れた出入口の無い完全密室から聞こえる「助けて」の声と裏でコソコソと動き回る経営者 ・警視庁のベテラン刑事の姪を付け狙うクラスメイト二人を惨殺した犬神の呪いと呪詛の力に溺れた登校拒否少年 ……といった感じ。犬神の呪いは作者のデビュー作「猫にはなれないご職業」以来の登場でそのおどろおどろしい描写に「あ、作者はこの呪詛が割と気に入ってるんだな」と思わされる部分も。 結論から申し上げると「面白くないわけじゃないが話が全体的に小ぢんまりしている」という印象を受けた。何というか……ストライクゾーンには入っているんだけど球威が感じられない、いわゆる「置きに行った球」という表現が一番近いだろうか? そもそも人物造形がテンプレートっぽい。主役コンビがガタイの良いタフガイでいかにも刑事っぽい男と陰陽師で呪術の専門家である優男という組み合わせの時点でかなり「置きに行っているなあ」と思わされるのだけど、第二章で登場する小型犬っぽい雰囲気で二人に突っかかってくる若い女検事に第三章で登場する物分かりの良い人情派ベテラン刑事ってのがどうにも没個性的というか。 いや、無駄に奇をてらって作者自身が持て余す様な造形のキャラを出されても困るのだけど、こうまで「いかにも」なタイプのキャラばかり並べられるとなんだかなあ、と。 テンプレっぽいキャラでも使いようによっては存在感を発揮するのだろうけど、そもそもこの作品あまり主役である警察・検察関係者が目立たない造りになっている。第二章はともかく、第一章・第三章は呪詛の被害者が主人公で大庭も芦屋も窮地に陥った主人公を助けにきてくれた警察官以上の存在感を発揮していない感。 悪党が仕掛けた水子や犬神の呪詛で追い詰められていく主人公の心理描写はそれなりに迫力があってグイグイと頁を捲らせるパワーがあるんだけど、終盤で追い詰められた主人公がサッと現れた大庭と芦屋に助けられるデウスエクスマキナ的な展開なのでどうにもカタルシスが弱い。事件の被害者を主役の様に描く事は否定しないが、彼ら自身は呪詛に怯えるばかりで何も自発的行動を取っている訳では無いし。 作品の売りである法解釈によって現行法で呪詛に立ち向かうという部分も法解釈で大庭と芦屋が苦闘する様な展開が入れられれば良いのだけど、悪党どもに対して「お前の行為は○○の条例に違反している」と突き付けて終わりなのでこれもカタルシスとしては弱いとしか言いようが無い。 ……うん?なんだか私さっきから悪口ばかり並べていないか?いや、ストーリーも破綻している訳じゃ無いし、文章自体はこなれていてサクサク読めるから駄作や失敗作じゃないんだよな、これ。ただ、作品として「ここが売りである」という部分がどうにも見えにくい。 ハードな雰囲気で勝負する作品なのかと思ったら第二章の女検事・楠木のドタバタした雰囲気で作品のムードも統一感に欠けるというか。 人情ものとして人気を博した「幽冥推進課」以降は割とハードな作風の作品を送り出そうとアレコレと試行錯誤しているのは分かるんだけど、無理に過去のヒット作とは異なる作風に挑もうとしなくても……とは思うんだけど作者さんには要らぬお世話なのだろうなあ。どうにも難しい。 | ||||
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