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(短編集)
凶笑面
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【この小説が収録されている参考書籍】
凶笑面の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 21~36 2/2ページ
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人間の思考は、二項対立の組合せによって世界観を構成しているとある。 民俗学と古代史のように。 しかし、民俗学の方がはるかに飛んでいる。活物と死物の違いがある。 当時35歳の小松和彦「憑霊信仰論」を読んだ時は、その民俗学的想像力に驚いたものだ。 北森鴻という人を初めて知ったがこの人の力量を以ってすれば推理小説仕立てにしないでもいいものをとつい思った。 一粒で二度美味しいというのは滅多なことではない。焦点がボケルのだ。 この人は、「我一人 思ふ心は ただ獨り思ふに 非す祖先の心」市原豊太(民俗学者)の如く日本文化の構造を浮き彫りにすることが出来るだろう。 しかし、これはこれで実に面白い。「鬼封会、凶笑面、喜人面」等全て三字熟語のタイトルが実にいい。 同様の味のものに「舞い降りた天皇」加治将一がある。 出会いを感謝する。 | ||||
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民俗学の謎と現在の殺人事件を融合させた、民俗学ミステリー 異端の民俗学者那智(しかも美貌)と助手ミクニの活躍を描く短編集 ホームズ=女王様とワトソン=下僕のコンビ誕生 シリーズ第一作 民俗学ネタがフーダニット、ハウダニット、ホワイダニットともしっかり絡んでいる 冬狐堂シリーズの「狐」も登場します | ||||
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◆「鬼封会」 明治期の廃仏毀釈運動を背景に置くことで《鬼封会》と ストーカー事件の構図が、それぞれ反転していきます。 ◆「凶笑面」 倉の中で、骨董品業者がガラスビンで頭部を殴打され、殺害された。 現場は、ビンのなかにあったビー玉が散乱した状態だった……。 警察は、倉の鍵を持つ当主の女性に容疑をかけます。 彼女は足が不自由なのですが、二階からガラスビンを 落とせば、犯行が可能だろう、という考えからです。 こうした凶器は、犯人が当主に容疑を向けるために選んだものですが、 犯人にはもう一つ別の目的があったというのが本作の読みどころです。 ◆「不帰屋」 フェミニズムが専門の社会学者・宮崎きくえが、自分の 実家である護屋家の離屋の民俗調査を那智に依頼した。 きくえは離屋が、生理中の女性が家族と隔離されて 暮らした「不浄の間」であったことを証明したいらしい。 しかし、そんなきくえが、離屋で遺体となって発見されて……。 加害者の足跡がないという《雪密室》なのですが、 トリックのキモは、離屋の特異な構造にあります。 このトリックによって、ミステリと民俗学がシームレスに接続され、密室の謎を 解明することと旧家の陰惨な因習をあばくことが見事に二重化されています。 ◆「双死神」 《宇佐見陶子》シリーズ第二作『狐闇』の裏エピソードといえる作品。 「だいだらぼっち」伝承と古代製鉄の調査がなされていくうちに、製鉄技術と 各時代の政治闘争との結びつきが浮き彫りにされていき、さらにそこに、 《狐》こと宇佐見陶子が関わっている《税所コレクション》が絡んできます。 ◆「邪宗仏」 | ||||
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私はこの作品の文庫版から北森氏に入ったが、すぐ次に手を出させるだけの筆力があった。那智先生の強力な個性には、同性としてとても惹かれる。上司にはどうかと思うけど(笑)。民俗学についても、詳しい人には食い足りないだろうが、門外漢は結構楽しめた。 北森氏の作品は、このシリーズと「狐罠」など冬狐堂のシリーズ、「桜宵」などのシリーズがあって、それぞれ微妙にリンクしているので、一応全部に目を通しておいた方がそれぞれの面白さが倍増していいと思う。 最近、那智先生に会えないのが残念。やっぱり民俗学プラスミステリーは難しいのだろうか。 | ||||
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民話や伝説から何をどのように解釈するのかと言うことなのだろう。特に謎めいた儀式に、何が隠されてきたのかという視点での推理が素晴らしい。 空想を超えた理論立てが、ぐいぐいと小説の世界に引き込んでくれる。掛け値無しに面白いシリーズなのだ。 | ||||
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民俗学と推理小説の融和に文句はない。 作品世界も好きだ。 でも、ひとつ気に入らないのが、 主人公の口の利き方。 どうしても違和感を覚えてしまう。 「ミクニ」いっぱしの男性を捕まえて、 名前を呼び捨てというのに非常な違和感を覚えてしまう。 男尊女卑と言われればそうかもしれない、 また、師弟関係にあるのだからという意見もあろう。 でも、魅力的な主人公であるからこそ、 言葉使いは丁寧にして欲しいなぁ。 | ||||
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2000年に出た単行本の文庫化。 民俗学とミステリを融合させたという意味では非常に面白い。民俗学が単なるにぎやかしではなく、トリックや殺人の動機と有機的につながっており、読ませる内容だった。 ただ、主人公である蓮丈那智が好きになれない。ホームズの流れを汲む正統的名探偵なのだが、あまりに格好良すぎるというか。あと、巨悪のからむ陰謀ものというのもちょっと。 でも、もう少し読み続けてみようと思う。 | ||||
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個人的には、冬狐堂シリーズの方が好きです。でも、このシリーズもまだこの一冊しか読んでないので、フィールドファイル2も読んでみようとは思います。ここでも、かっこいい女性の主人公が登場します。 | ||||
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キャラも濃いし、一つ一つの話の設定は凄く面白いけど…。 ちょっと民俗学のことが難しくて分かりにくかった。 意外性もあって、トリックも面白い。だけど、全く民俗学に触れておらず、興味の無い人は投げたくなるかも知れない。 でも、民族学に少しばかり興味を持てたし、キャラも個人的に気に入ったので星3つ。 | ||||
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民俗学とミステリの融合に着目した点では面白いと思う。 ですが、構成や人物描写など基本的な点においては未熟かなと思いました。 一番大事な主人公の描き方があまりうまくないかと・・・。 前にテレビで『凶笑面』が放送されていたのがきっかけで原作も読んでみようと思ったのですが、読んでみたらがっかりしました。 | ||||
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最近の推理小説は、単なるページ稼ぎのための寄り道が多かったり、意味もなく他の作品のタネあかしをしたり、自分の知識をひけらかすだけだったり、本筋から離れる作品が多くがっかりさせられることが多い。しかもトリックがいまいちだと、そのがっかりは怒りにも通じる。 が、この北森さんの那智シリーズは推理小説の要所あるトリックもしっかりしており、かつ作品に仕上がるまでの丹念で深い下調べ、民俗学研究が感じられる、推理小説を読みながら民俗学もわかる一石二鳥な作品だと思う。 他の作家との傑作短編集を読むとそのすばらしさが一層際立つ。(それだけ他の作家がだめなことがわかってしまうってことですが) 今までの人気作家の、ただひたすら書くためにどんどん駄作になってしまう傾向にあると思うが北森さんはそうならないようにひたすら願うばかりです。 | ||||
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民族学のおもしろさと異端の美貌学者蓮丈那智と助手内藤三國の掛け合いが絶妙。「ミクニ」と呼ばれた時の内藤のゾクゾク感はたまりません。こんな上司に仕えてみたい。これからも続きを期待したいミステリー短編集です。続編の触仏神もおすすめ。 | ||||
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民俗学とミステリーが融合した新感覚の連作集。殺人事件の謎と民俗学的な謎が複合して一気に読ませる短編です。とりわけ注目は破天荒な民俗学者那智と彼女に翻弄される気の毒な助手のミクニ。この二人の関係がおもしろい!これだけでも読む価値ありです。ほとんど「女王さまと下僕」。玲瓏な美貌と怜悧な頭脳でズバズバ謎を解いてゆく女王様とその命令には逆らえない下僕状態のミクニのやりとりが愉快。民俗学通にもミステリー好きにも見逃せないシリーズです。 | ||||
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民俗学の面白いテーマにも触れながらミステリーとしても楽しめる。そんな馬鹿な!と思って読み始めたが、5編とも違った味わいを持ち、ストーリーも登場人物も練りに練れらていて、面白い。蓮杖那智の持っている美しく妖しい雰囲気と、異端からずっばと切り込む真剣の刃の切れ味が気持ちいい。自信を持って端にいることの重要さをなんとなく感じた。 | ||||
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民俗学の美貌の助教授とその助手が探偵役の連作ミステリー。事件の舞台も民俗学が絡んだもので、今まで読んだことの無いような不思議な趣きがあります。ひとつひとつのミステリーは、どれをとってもはずれが無いほど面白く、特に、密室を扱ったものは「こんな手があったのか!?」と驚かされました。今までとはひと味違ったミステリーが読みたいという方に、ぜひ読んで欲しい1冊です。 | ||||
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