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(短編集)
凶笑面
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【この小説が収録されている参考書籍】
凶笑面の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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「民俗学+ミステリー」を題材にした作品が好きで、宗像教授シリーズや京極堂シリーズ、准教授・高槻彰良シリーズなどを愛読しております。 『凶笑面』は短編集で一話一話が短い分、気楽に読めて楽しかったです。 ただ、題名にもなっている第二話『凶笑面』で、ストーリーの小道具として取り上げられている「蘇民将来」神話で記述に誤りがあり(蘇民将来は神様ではなく人間) 白けました。物語自体がフィクションだけにリンクされてる史実や伝説の記述が間違っていると途端に薄っぺらく感じてしまいます。 それでも とりあえず、続刊を読んでみたいと思っています。 | ||||
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どこかアンドロイドを思わせる、無機的で冷たい美貌の民俗学者・蓮丈那智(れんじょう なち)のキャラが立っていたのと、助手の内藤三國(ないとう みくに)が彼女に振り回されながらも良きバディ(相棒)ぶりを発揮するところが印象に残りました。 収録された五つの短篇のなかでは、密室のからくりにジョン・ディクスン・カーっぽい〝おっ!〟という妙味を感じた「不帰屋(かえらずのや)」と、著者の別シリーズと繋がっているところににんまりしてしまった「双死神(そうししん)」の二篇が気に入りました。殊に後者「双死神」の話の中、蓮丈那智と〝狐(きつね)〟との共演には、なんや胸がきゅっとしびれましたわ。 収録された短篇ならびに初出掲載(すべて『小説新潮』誌)は、以下のとおりです。 ✡️ 鬼封会(きふうえ) 1998年5月号 ✡️ 凶笑面(きょうしょうめん) 1998年9月号 ✡️ 不帰屋(かえらずのや) 1999年3月号 ✡️ 双死神(そうししん) 1999年10月号 ✡️ 邪宗仏(じゃしゅうぶつ) 2000年4月号 | ||||
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民俗学と殺人事件をコラボしたミステリー小説。民俗学のフィールドワークに行くたびに、殺人事件に遭遇する女性民俗学者の蓮丈那智と助手の内藤三國。冷ややかで中性的な蓮丈は民俗学への知見を駆使して鮮やかに解いてしまう。その天才的な能力の前であたふたとする内藤の目線で小説は描かれるが、なんかねえ、凡人の私としては身につまされる。蓮丈の言葉遣いには、どうも違和感があって馴染めなかった。 | ||||
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北森氏の作品は、裏京都ミステリー・シリーズ1冊を読んだだけなので、本流の作品がどんな感じかは知らないのですが、前者に比べて作風がまったく違うのにびっくりしました。いろんなタイプのものを書いておられるようなので、懐の広い作家さんなのだと思います。 ただ、この作品は個人的にはイマイチでした。民俗学は好きだし、歴史、伝承、伝説、伝奇的なことにも興味があるので飛びついたのですが、最後まで読み終えたものの、どうしても違和感がぬぐえませんでした。それが何かというと、そもそもメイン・キャラである蓮丈那智に魅力が感じられないためです。他のレビューアさんで「ただ”美貌の民族学者”といっても、その魅力がいっこうに伝わってきません」と書いていた方がいらっしゃいましたが同感で、ただ”美貌””異端””酷薄””氷のような目””視線だけでまわりの雰囲気を凍りつかせる”と言葉だけを並べても、カリスマが感じられないというか人間が浮かび上がってこないというか・・・。助手を呼ぶ時の呼び方で、”内藤””三國””ミクニ”の違いだけで、相手を震え上がらせるという声音もイマイチぴんときません。なにか言葉で飾って一生懸命補おうとしているけれど、全体としての人物造形がうまくいっていないという感じです。”アンドロイドのような”という形容も出てきますが、まさにその通りで、こんな人間はいないでしょうという違和感がつきまとってしまいました。ドラマ化を意識されていたような気がしたのですが、那智を演じる女優さんによっては、映像ならおもしろいかもしれません。 シリーズはもう一冊あるので、とりあえず読んでみるつもりです。テーマや作品の雰囲気はとても魅力的だと思います。 | ||||
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表題作の凶笑面と不帰屋は民俗学要素とミステリが上手くかみ合っており楽しめたが、 他三作が変な組織が出てきたりミステリ的に違和感があったりとどうにもいまいち まあそれでもそれなりにためになる民俗学の話をノリ良く読める点は悪くない シリーズ物なので次回作以降に期待 | ||||
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2000年に出た単行本の文庫化。 民俗学とミステリを融合させたという意味では非常に面白い。民俗学が単なるにぎやかしではなく、トリックや殺人の動機と有機的につながっており、読ませる内容だった。 ただ、主人公である蓮丈那智が好きになれない。ホームズの流れを汲む正統的名探偵なのだが、あまりに格好良すぎるというか。あと、巨悪のからむ陰謀ものというのもちょっと。 でも、もう少し読み続けてみようと思う。 | ||||
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個人的には、冬狐堂シリーズの方が好きです。でも、このシリーズもまだこの一冊しか読んでないので、フィールドファイル2も読んでみようとは思います。ここでも、かっこいい女性の主人公が登場します。 | ||||
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キャラも濃いし、一つ一つの話の設定は凄く面白いけど…。 ちょっと民俗学のことが難しくて分かりにくかった。 意外性もあって、トリックも面白い。だけど、全く民俗学に触れておらず、興味の無い人は投げたくなるかも知れない。 でも、民族学に少しばかり興味を持てたし、キャラも個人的に気に入ったので星3つ。 | ||||
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