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(短編集)
凶笑面
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【この小説が収録されている参考書籍】
凶笑面の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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美貌の民俗学者・蓮杖那智が活躍する民俗学ミステリー。民俗学に興味があるので手に取ってみた。内容はそこそこ楽しめた。しかし引っかかる所もある。 まずこの題材と連作短編の形式が合ってない。一作目「鬼封会」ではある学生の手紙がきっかけで那智とミクニが事件に巻き込まれるのだが、その学生が「エキセントリック」「性格悪い」と強調される割に内実が伝わってこない。なんなら登場しない。 提示されるのはテストの回答だけで、人物描写皆無のまま終わってしまった。 テストの回答がひねくれてるというだけで「性格悪い」「エキセントリックすぎる」と決め付けるのは一方的だし、被害者の人格の偏りが伝わってこないせいで、それ以降の展開がどうにもアンフェアに感じられる。 この種の描写のアンバランスから来る違和感は他にもたくさんあった。前提として那智の関心は民俗学に向いており、推理で犯人に辿り着いても裁かず罰しないスタンス。基本無関心に放置放任する。犯人に自首を促すっぽい雰囲気匂わせたり猶予期間を与えたりしてるものの、主となるのはあくまで民俗学上の興味で、余禄の事件そのものにはあまり突っ込まない。 那智は学者であり探偵ですらないのだから、自分の関心さえ満たせりゃ後は知ったこっちゃない態度はある意味正しいのだが、モラルにこだわるとモヤモヤする。 民俗学+ミステリーとしては読みごたえあるし、隠れ切支丹や製鉄に切り込む大胆な着眼点は面白かったのだが、ゲストキャラの人物描写が薄っぺらく感情移入できないのがもったいない。「邪宗仏」の被害者が個人研究に傾倒して、妻が過労で死んだって何かの伏線だと思ったら回収されないんかい!てっきり研究者の業の深さや被害者の本心が明かされると思ったら……。 文章は上手いしこなれてると思うのだが、那智の魅力がいまいち伝わってこないって意見もわかる。しかしまあアレは「建築探偵」シリーズの桜井京介のようなものなので、ぶっちゃけ好みに尽きる。 長編を読めばまた違った感想を持ったかもしれないが、連作短編だと那智の魅力や民俗学の面白さが伝わりきらなかったのが惜しまれる。 | ||||
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民俗学に興味ある方にお勧め 紙ベースでも読みたいので、シリーズの文庫版の復刻を願う | ||||
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基本的に短編(これは連続短編集ですが)は読まないのですが、これは面白かったです。 民俗学も興味深く、例えば、高田崇史氏の本と同じようなことを言っていてもとてもシンプルでわかりやすかったかな、と。登場人物たちのキャラもよく、シリーズを新品で買えないのがとても残念です。 | ||||
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楽しめます | ||||
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「鬼封会」「凶笑面」「不帰屋」「双死神」「邪宗仏」の5編からなる連作短編集です。 いずれも民俗学に絡めた考察が存分に楽しめます。 読んだ印象ではミステリーより民俗学要素が強めで、初めて読んだときは世界観についていくのにやっとで読むのに時間がかかりました、ただ慣れてくると超面白くなってきます。 民俗学ミステリと言われているシリーズの第一作です。 「それってジャンルとしてあるの?」 という気がしないでもないですが、 多分、このシリーズのためのジャンル名なのでしょう。 “異端の民俗学者”蓮丈那智と、研究室助手の内藤くんがフィールドワークに行くと、もれなく殺人事件に巻き込まれるという構成の短編シリーズです。 こちらに収録されているのは・・・ 『鬼封会(きふうえ)』 『凶笑面(きょうしょうめん)』 『不帰屋(かえらずのや)』 『双死神(そうししん)』 『邪宗仏(じゃしゅうぶつ)』 の、全5編。 どれも面白かったですが、表題作と『不帰屋』が良かったかな。 方々で言われていますが、民俗学の知識がおもしろいですね。 そこの考察や解釈などに、現代の「殺人」事件へのブリッジがしっかりあって、構成が素晴らしい。 作者が「量産できない」と言うのも頷けます。 北森鴻作品は別作品とのリンクもあるので関連を探す楽しみもあります。 | ||||
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深い民俗学と古美術の知識を持った北森鴻だからこそ書ける珠玉の短編ミステリー集です。 美貌の民俗学の蓮丈那智と、その助手三國。二人の絶妙な会話がまるで名探偵ホームズとワトソンのようであり、でも、時に蓮丈那智を上回るひらめきをみせる内藤三國。 取り上げる題材も興味深く、民俗学や古美術にどんどんはまっていく自分がいます。それでいて、しっかり推理物ミステリーに仕上がっていて一気に読んでしまうことでしょう。 第1作は表題の「凶笑面」を含む5編です。 フィールドファイルシリーズ全体では、脇を固める登場人物が他のシリーズでは主役であったりするほど魅力的な面々です。 特に私が好きなのが、「旗師・冬狐堂」シリーズの宇佐美陶子。 またこのフィールドファイルシリーズが絶妙に他のシリーズの作品と絡んできたりしているので、結局、北森鴻の作品は全部読みたくなってしまうほどの出来です。 ここ10年で一番好きになった作家です。 山口県出身で残念ながら早逝されてしまい、このシリーズも5で終わりです。 北森鴻のパートナーであった浅野里沙子さんがシリーズの4と5は書き継いでいますが、是非5まで全作品を読まれることをお勧めします。 | ||||
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飛び抜けた美貌を持つ異端の民俗学者、蓮丈那智とその助手である内藤三國がフィールドワークの中で様々な怪奇事件に遭遇する。 この小説の素晴らしい点は、民俗学的な知識とミステリーの謎解きとの間の結び合わせに成功しているところである。 この手の小説にありがちな学術的な知識とミステリーの乖離が見られないため、読んでいて殆ど違和感がない。 知的好奇心をくすぐられると共に、魅力的な登場人物たちが織りなすミステリーとその謎解きは、読んでいて息をつく暇がなかった。 特に主人公の蓮丈先生は明晰な頭脳と並外れた美貌を兼ね備えた「完璧な主人公」であり、彼女が事件を解き明かす様はかなり爽快。 | ||||
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最近発行された最終作品を読んで、特に著者自身が書いた作品が面白かったので、このファイル1から読み始めました。面白い連作短編集だと思います。主役二人のキャラが好きです。もう新作が出ないのが残念です。 | ||||
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友人に紹介されて読んでみました。 民俗学難しいけど面白い! 数年前に、このシリーズの2時間ドラマが あったみたいですが、残念ながら見てません。 今更ながら再放送希望! | ||||
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民俗学の学者とその助手の周りで起きる事件の話。 民俗学とはいっても、全くそれを知らずとも、読みやすく、また分かりやすく解説されるので問題になりませんでした。 個人的に知っている地名や神社が出てきて、そこに繋がる伝承など、知らなかったからこそ楽しめた部分も大いにあるかと。 また、著者の別作品とのリンクもあり、ビアバーや狐など、キーワードでニヤリとしてしまいました。 ただ、それらは別の物語なので、知らなくても十分に楽しめます。 | ||||
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人間の思考は、二項対立の組合せによって世界観を構成しているとある。 民俗学と古代史のように。 しかし、民俗学の方がはるかに飛んでいる。活物と死物の違いがある。 当時35歳の小松和彦「憑霊信仰論」を読んだ時は、その民俗学的想像力に驚いたものだ。 北森鴻という人を初めて知ったがこの人の力量を以ってすれば推理小説仕立てにしないでもいいものをとつい思った。 一粒で二度美味しいというのは滅多なことではない。焦点がボケルのだ。 この人は、「我一人 思ふ心は ただ獨り思ふに 非す祖先の心」市原豊太(民俗学者)の如く日本文化の構造を浮き彫りにすることが出来るだろう。 しかし、これはこれで実に面白い。「鬼封会、凶笑面、喜人面」等全て三字熟語のタイトルが実にいい。 同様の味のものに「舞い降りた天皇」加治将一がある。 出会いを感謝する。 | ||||
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民俗学の謎と現在の殺人事件を融合させた、民俗学ミステリー 異端の民俗学者那智(しかも美貌)と助手ミクニの活躍を描く短編集 ホームズ=女王様とワトソン=下僕のコンビ誕生 シリーズ第一作 民俗学ネタがフーダニット、ハウダニット、ホワイダニットともしっかり絡んでいる 冬狐堂シリーズの「狐」も登場します | ||||
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◆「鬼封会」 明治期の廃仏毀釈運動を背景に置くことで《鬼封会》と ストーカー事件の構図が、それぞれ反転していきます。 ◆「凶笑面」 倉の中で、骨董品業者がガラスビンで頭部を殴打され、殺害された。 現場は、ビンのなかにあったビー玉が散乱した状態だった……。 警察は、倉の鍵を持つ当主の女性に容疑をかけます。 彼女は足が不自由なのですが、二階からガラスビンを 落とせば、犯行が可能だろう、という考えからです。 こうした凶器は、犯人が当主に容疑を向けるために選んだものですが、 犯人にはもう一つ別の目的があったというのが本作の読みどころです。 ◆「不帰屋」 フェミニズムが専門の社会学者・宮崎きくえが、自分の 実家である護屋家の離屋の民俗調査を那智に依頼した。 きくえは離屋が、生理中の女性が家族と隔離されて 暮らした「不浄の間」であったことを証明したいらしい。 しかし、そんなきくえが、離屋で遺体となって発見されて……。 加害者の足跡がないという《雪密室》なのですが、 トリックのキモは、離屋の特異な構造にあります。 このトリックによって、ミステリと民俗学がシームレスに接続され、密室の謎を 解明することと旧家の陰惨な因習をあばくことが見事に二重化されています。 ◆「双死神」 《宇佐見陶子》シリーズ第二作『狐闇』の裏エピソードといえる作品。 「だいだらぼっち」伝承と古代製鉄の調査がなされていくうちに、製鉄技術と 各時代の政治闘争との結びつきが浮き彫りにされていき、さらにそこに、 《狐》こと宇佐見陶子が関わっている《税所コレクション》が絡んできます。 ◆「邪宗仏」 | ||||
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私はこの作品の文庫版から北森氏に入ったが、すぐ次に手を出させるだけの筆力があった。那智先生の強力な個性には、同性としてとても惹かれる。上司にはどうかと思うけど(笑)。民俗学についても、詳しい人には食い足りないだろうが、門外漢は結構楽しめた。 北森氏の作品は、このシリーズと「狐罠」など冬狐堂のシリーズ、「桜宵」などのシリーズがあって、それぞれ微妙にリンクしているので、一応全部に目を通しておいた方がそれぞれの面白さが倍増していいと思う。 最近、那智先生に会えないのが残念。やっぱり民俗学プラスミステリーは難しいのだろうか。 | ||||
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民話や伝説から何をどのように解釈するのかと言うことなのだろう。特に謎めいた儀式に、何が隠されてきたのかという視点での推理が素晴らしい。 空想を超えた理論立てが、ぐいぐいと小説の世界に引き込んでくれる。掛け値無しに面白いシリーズなのだ。 | ||||
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民俗学と推理小説の融和に文句はない。 作品世界も好きだ。 でも、ひとつ気に入らないのが、 主人公の口の利き方。 どうしても違和感を覚えてしまう。 「ミクニ」いっぱしの男性を捕まえて、 名前を呼び捨てというのに非常な違和感を覚えてしまう。 男尊女卑と言われればそうかもしれない、 また、師弟関係にあるのだからという意見もあろう。 でも、魅力的な主人公であるからこそ、 言葉使いは丁寧にして欲しいなぁ。 | ||||
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最近の推理小説は、単なるページ稼ぎのための寄り道が多かったり、意味もなく他の作品のタネあかしをしたり、自分の知識をひけらかすだけだったり、本筋から離れる作品が多くがっかりさせられることが多い。しかもトリックがいまいちだと、そのがっかりは怒りにも通じる。 が、この北森さんの那智シリーズは推理小説の要所あるトリックもしっかりしており、かつ作品に仕上がるまでの丹念で深い下調べ、民俗学研究が感じられる、推理小説を読みながら民俗学もわかる一石二鳥な作品だと思う。 他の作家との傑作短編集を読むとそのすばらしさが一層際立つ。(それだけ他の作家がだめなことがわかってしまうってことですが) 今までの人気作家の、ただひたすら書くためにどんどん駄作になってしまう傾向にあると思うが北森さんはそうならないようにひたすら願うばかりです。 | ||||
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民族学のおもしろさと異端の美貌学者蓮丈那智と助手内藤三國の掛け合いが絶妙。「ミクニ」と呼ばれた時の内藤のゾクゾク感はたまりません。こんな上司に仕えてみたい。これからも続きを期待したいミステリー短編集です。続編の触仏神もおすすめ。 | ||||
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民俗学とミステリーが融合した新感覚の連作集。殺人事件の謎と民俗学的な謎が複合して一気に読ませる短編です。とりわけ注目は破天荒な民俗学者那智と彼女に翻弄される気の毒な助手のミクニ。この二人の関係がおもしろい!これだけでも読む価値ありです。ほとんど「女王さまと下僕」。玲瓏な美貌と怜悧な頭脳でズバズバ謎を解いてゆく女王様とその命令には逆らえない下僕状態のミクニのやりとりが愉快。民俗学通にもミステリー好きにも見逃せないシリーズです。 | ||||
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