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まるで天使のような
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まるで天使のようなの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 21~24 2/2ページ
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マーガレット・ミラーの数多い傑作中でも特に傑出した1冊で、ある意味、夫君ロス・マクドナルドの作風と思いっきり接近してます。 探偵のキャラクター、登場人物の陰影、ラストの恐るべき衝撃などロスマク作品と似たところがあり、完成度は「さむけ」と同等です。 ただし、とっつきやすい作風ではないので、手当たり次第にミラー作品を何冊か読んで免疫を作り、忘れたころに再読すると真価がわかると思います。 | ||||
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異常心理ものを得意とする作者だが、本作は人間の愛憎・運命をミステリ的手法で描いた傑作。文学的にも優れていると思う。 ある事情から新興宗教団体に紛れ込んだ探偵。そこで人探しを頼まれる。そして、それとは別に描かれる浮浪者の姿。いわゆる交差型のストーリーで、複数流れる話のどこに接点があるのか読者には分からない。そして、最後に待っているカタストロフィ。私は、目前の壁が崩れるかのような衝撃を受けた。「さむけ」を感じた程。 精緻な描写と大胆な仕掛けで人間の運命を描き切った作者の最高傑作。 | ||||
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話のあらましはこんな感じ。私立探偵ジョウ・クインが、たまたま立ち寄ることになった新興宗教団体の共同生活場所で、奇妙な依頼を受けます。「パトリック・オゥゴーマンという男を見つけてもらいたい」オゥゴーマンの身辺調査を始めたクインは、過去に起きた事件と遭遇。さらにこの事件の謎を調べていくうちに、登場人物たち相互の緊張関係や愛憎が浮かび上がってきます。果たして五年前の事件で、パトリック・オゥゴーマンに何があったのか?読んでいてじわじわっと来たのは、登場人物たちそれぞれの愛憎関係が徐々に明らかになってくるところでした。彼らの心の中にある愛憎、そこから生まれる緊張感。静かなんだけど、強くて深かった。本書の二年後に書かれたロス・マクドナルドの名作『さむけ』に通じる味わいも感じました。そしてエンディングがあああ!いやはや凄かったこと、衝撃的だったこと!げっ! こ、これは何とまあ………(絶句)心底震え上がりましたってば。主人公クインの気の利いた台詞も面白かったし、文章がまた見事でした。抑制の利いた押さえたタッチで、話の緊張感をひたひたと盛り上げ、エンディングまで引っぱっていく辺り。うーん、うまいなあと思いました。 | ||||
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マーガレット・ミラーの最高傑作の一つ。邦訳は最初ミステリ雑誌に掲載されたが,この作品を雑誌で読んだ時の衝撃は忘れられない。 賭博で無一文になった私立探偵が,ヒッチハイクをするが,砂漠の真ん中で降ろされ,運転手の助言に従い,あるカルト教団の施設に泊めてもらう。翌日町に戻る前に,探偵が教団内の一人の女性に人捜しを頼まれたことから,過去の忘れられた事件の真相が明らかになっていく。 マーガレット・ミラーの描く探偵は,夫君ロス・マクドナルドの小説で活躍するリュー・アーチャーよりも,ポール・オースターの作品の登場人物を連想させる。 最後の一行で明らかになる真相は,悲嘆と絶望に満ちている。 | ||||
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