明日訪ねてくるがいい
- トム・アラゴンシリーズ (1)
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唐突に弁護士事務所にトム・アラゴンを訪ねてきたのは、’普通の女になりたくて’、赤ん坊を拵えて結婚するという考えに取りつかれた知恵遅れの娘。娘にとっては’普通の’女になるための手順を踏んでいるだけなのに、計画性なく、法律、常識にも無頓着なその行動が周囲の人たちの人生を狂わせ、そして本人はその元凶が自分だと理解できない。幼い頭に芽生えた欲求が引き起こす小さな波紋が、周囲の人間達の性格と行動に反響し、見えない津波となって静かに襲い掛かる運命の悲劇を描き出す、という筋立てです。 今まで読んだミラー作品からすると、ニューロティックな初期作品から、技巧を極めた中期作品群を経て、後年はありふれた人物や環境でどこでも起こりうる運命の悲劇を描く方向性に変わっていったと思われます。狂言回しとなる若い弁護士トマス・アラゴンは、こうしたストーリーにぴったり。控えめで思いやりがあるにも関わらず、結構ずばずば辛辣な事を言います。登場人物とのやりとりでも、オブラートに包みながらも、必要であれば耳の痛い忠告をずばりと言う。人の命がかかった場面では、自分の危険も顧みず身を投げ出す。そのくせ一命を取り留めて収容された病院の担当医がたまたま自分の妻と知って思わず涙ぐむシーンに胸が暖かくなりました。 地味だけれどいい作品ですね。 | ||||
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ミラー後期のトム・アラゴン弁護士のシリーズ一作目ですが、とてもユーモアとウィットに溢れた作品でした。ミラーの作品によくある、南米を舞台にしていて、八年前に失踪した依頼人の前の夫B・Jをアラゴンが探す途中起こっていく事件関係者の連続殺人を描いています。どちらかというと、アラゴンは探偵というより、事件と読者をつなぐ媒介者の役割を果たしています。 後期になっても、合間に登場人物の本心の独白を入れるミラー独得の表現は健在で、アラゴンと事務所の秘書のチャリティや妻のローリーとの会話はユーモアに溢れていて、とても笑えます。当然、結末にはひねりが加えられていて、その単純かつ、筋が通った真相は最後まで事件の中心にいたB・Jの悲劇を物語っていました。 | ||||
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ミラー後期のトム・アラゴン弁護士のシリーズ一作目ですが、とてもユーモアとウィットに溢れた作品でした。ミラーの作品によくある、南米を舞台にしていて、八年前に失踪した依頼人の前の夫B・Jをアラゴンが探す途中起こっていく事件関係者の連続殺人を描いています。どちらかというと、アラゴンは探偵というより、事件と読者をつなぐ媒介者の役割を果たしています。 後期になっても、合間に登場人物の本心の独白を入れるミラー独得の表現は健在で、アラゴンと事務所の秘書のチャリティや妻のローリーとの会話はユーモアに溢れていて、とても笑えます。当然、結末にはひねりが加えられていて、その単純かつ、筋が通った真相は最後まで事件の中心にいたB・Jの悲劇を物語っていました。 | ||||
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