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まるで天使のような



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まるで天使のようなの評価: 7.00/10点 レビュー 4件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(5pt)

結局「天使」は登場しませんでした

とても座りの悪いミステリーでした。結末でなんとか体裁は保てましたが、なんてことのない犯罪小説でした。

わたろう
0BCEGGR4
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

まるで天使のようなの感想

新訳で読了。
舞台が街と怪しげな宗教施設だけなので、物語は把握しやすく読みやすかったです。

1962年作で50年前を考えれば、噂通りの上質なミステリで満足。ただ、ちょっと地味で、なかなか進展しない中盤は退屈でした。
仕掛けも然ることながら、登場人物達が何を考えているか分からない(理解できない)心理模様は、宗教という存在が効果的に効いていて、巧い謎となっていました。

ちょっと読み方を失敗してしまった感があって、楽しみ辛かったのが正直なところでした。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0
No.2:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

まるで天使のようなの感想

最後の一撃をするためには、①「そこまでにすべてデータは揃っている」のに
②「読者はずっとミスリードされていて」
③「最後のたった数行でどんでん返しを行い」つつ
④「実は過不足なく説明されている事がちゃんと分かる」
といった四つの要素が必要になるわけだが
1~3だけでも十分アクロバティックなのに、そのうえ4を満たすのはまた思いの外難しいことなのだ。
これは瀬戸川猛資(夜明けの睡魔で有名)氏のクイーンの「フランス白粉の謎」について書いた文章です。
さて、マーガレット・ミラーの本書も最後の一撃が楽しめる一冊であることに間違いはないでしょう。
未読の方にはおススメのミステリと云っておきましょう。

ニコラス刑事
25MT9OHA
No.1:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

天使とは、何者なのか?

1962年に発表された、マーガレット・ミラーの最高傑作と呼ばれる作品の新訳版。私立探偵小説的な要素と心理ミステリーが合体した独特の味わいがあり、古さを感じさせない傑作である。
リノですっからかんになったアマチュアギャンブラーのクインは、カリフォルニアの海岸に向かう途中の山中で友達の車から放り出され、30人ほどが集団生活を送っている「塔」という新興宗教施設に助けを求めた。そこで彼は、「祝福の修道女」から「パトリック・オゴーマンという男性を探して欲しい」という依頼を受け、チコーテという小さな街を訪ねるが、オゴーマンは5年前に謎の死を遂げていた。オゴーマンは自殺なのか、殺されたのか。さらに、「祝福の修道女」は、なぜオゴーマンを探すのか。素人探偵クインは関係者の証言だけを頼りに、真相を探ることになる。
主人公は私立探偵ではあるが決してハードボイルドではなく、ストーリーは緩やかに展開される。また、舞台のひとつが世間から隔絶された新興宗教施設で、そこに暮らす人々は独特の生活観を持っていてクインの常識とズレている点も、物語全体にもやっとした雰囲気を醸し出す要素となっている。だが、オゴーマンの死の真相が明かされるプロセスは見事な心理ミステリーとなっていて、ミラーファンの期待を裏切らない。オススメです。

iisan
927253Y1

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