■スポンサードリンク
方舟
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
方舟の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.63pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全457件 281~300 15/23ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
. 「僕」こと越野柊一は学生時代の友人を中心とした7人で集まって山へ遊びに行く。湖で遊んだ後、面白い地下建築があると言う裕哉の誘いにしたがって山奥へと向かい、その地下建築施設で一晩明かすことになるが、突然の地震で地下に閉じ込められてしまう。なおかつ地下水が浸水してきて、脱出策を考えないと数日後には全員が施設内で水死してしまう。そんな状況下で第一の殺人事件が発生して……。 ------------------- 2023年の「本屋大賞」7位受賞作であること、そして2019年に第60回メフィスト賞受賞作家であると聞き、興味をもって手に取りました。 地下施設内での密室殺人、タイムリミット脱出劇、第2第3の猟奇的殺人と盛りだくさんの内容です。 しかも真犯人が判明した後も、エピローグでさらなる驚愕の事実が明かされる、といった具合にエンタメ要素は満載です。 とはいえ、私は全く楽しめませんでした。 エピローグで提示されるどんでん返しを最初に考案して、そこに向けてなんとかお話を組み立てていったというのが執筆プロセスなのでしょうが、成功しているとは思えません。それほどまでに、終幕へ向けた物語の展開に、奇妙な点、理屈に合わない点が多すぎるのです。 これからこの小説を読もうという読者の興を削ぎたくはありませんので、少しぼかした書きかたをしますが、私には以下の点が気になって仕方がありませんでした。 【犯行手口が不明瞭】 第2の被害者は首なしの切断遺体で発見されます。人ひとりの首を切り取る犯行手口が納得できる形で提示されません。物語の早い段階で登場人物全員の職業が紹介されていて、真犯人が判明したあとに改めてそれを眺めてみると、この犯人がこれほどの凶行をやり遂げられた手順が理解できませんでした。 ちなみに、登場人物の職業は以下のとおりです。「僕」こと越野柊一(システムエンジニア)、野内さやか(ヨガ教室受付)、高津花(事務の仕事)、西村裕哉(アパレル会社勤務)、絲山隆平(ジムインストラクター)、絲山麻衣(幼稚園の先生)、篠田龍太郎(柊一の従兄で職業不詳)、山崎幸太郎(電気工事士)、山崎弘子(妻)、山崎隼斗(高一)。 【動機が腑に落ちない】 犯人の真の動機はかなり利己的なものです。予期せぬ地震によって閉じ込められたあとに短時間で犯意に至ります。しかし、大災害に見舞われた直後に、連続殺人を選択した判断があまりに短絡的(で身の程知らず)です。これだけ災害の多い国に暮らす私たち読者は、危難においては見知らぬ他者とですら手を携えて打開策を練る道を選ぶほうがむしろ自然です。 【一人称小説として読者の了解は得られるか】 この小説は越野柊一が一人称で語っていくスタイルをとっています。重大事件について一人称で語る登場人物が、事件決着後に事の次第を一記録者として第三者に語っているのだろう――そんな暗黙の了解を読者から事前に得たスタイルだと私は思うのです。しかしこの小説の結末では、柊一の記録が部外者の目に触れることは永遠になさそうです。この一人称スタイル自体が、悪い意味で読者の目を眩ましていることになり、クールではありません。あざとい手口だと感じました。 . | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ネタバレになるので色々言えませんが…。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても面白かった。特に最後がすごい。ただ話の構造上で仕方ないですが読んだ後の爽快感はないです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
【以下ネタバレありです】 「犯行の動機が弱い」「それなら、みんなで助かる方法も考えられた」というコメントが散見されますが、本当の状況を全員に共有した際、何が起きるでしょうか。 サークルメンバーは全員ダイビングスキルを持っているわけで、本当の状況が分かれば、「俺が俺が」の、犯人が危惧した状況となるわけです。 そうなれば腕っぷしの強そうな彼が、暴力のもと無理やりに強行する可能性が高く、そうなれば自分は助かる可能性は低いと、犯人ならば瞬時に想像できたでしょう。 ということから、自分は全ての状況に納得がいきましたが、一点だけ星を下げた理由として、人物の掘り下げが浅いため、最後の犯人の「告白」で、真にゾーッとする事ができなかったです。(驚きはしましたが) 「そういえば犯人はそうした面もあったな…っ!」ということを想起させる前振りが欲しかったな、というところでしたが、読後の満足感は高い作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
以下、既読の方か、作者、担当編集者向けです。 ラストまで読んでなるほど、これをやろうとしていたのか、と違和感も解消され納得。なのだが… 肝心の方舟の構造、岩や小部屋、巻き取り機の位置関係や状況が非常にわかりにくい。 1ページだけの断面図的な間取りの説明だけではなかなか頭に入ってこなかった。せっかくの作品があまりに勿体無い。 文庫化の際は、仕掛けに関わってくる部屋やギミックがビジュアルでわかるよう、図面を充実させるか、イラストを挿入した方がいいように思う。そうすれば、ラストのカタルシスがより増すかと。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最後にひっくり返されるどんでん返しを期待して読む読者が大半だと思うが、そこまで面白かったかという塗装ではない。なんとなく、文章に入り込めないのは、割と最初の方に稚拙な表現が頻出するからだと思う。 また、登場人物たちが真犯人にここでひっかけられていた、という時点まで遡っても、そういうことを感じさせる描写や雰囲気がないので、フェアさに欠けるような気がしてしまった。動悸も納得がいかないし、作中の地震発生は偶然なのだが、その割に犯人の犯罪にいたる思考の理路が整然としていて、それも興ざめ。 レビュの評価は高いが、楽しめなかった。 ただ、探偵役が単なるモブだったというのは面白いかも知れない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ひさしぶりに一気読みする作品でした。とにかく先が気になる。お勧めです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
フーダニットと見せかけたワイダニット。 Whyが納得いかない。地下3にバリケードとかしかれてたらどうするの? 皆で協力するほうが生存確率あがるのでは? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
サクサク読めた。良かった点はそれだけでした。 設定生かしきれてないし探偵役も微妙だし最後は胸糞。なんていうか全体的に薄っぺらい… 早々に犯人が予想できるので、何か深い動機や背景があるのかと思って最後まで諦めずに読んだけど…残念です。もう一度読もうとか人におすすめしようとは思いません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
評価の高さを見て読んでみました。 最近は音楽でも「イントロが長いと聴いてもらえないので最初からサビの曲を作る」なんて手法があるそうですが、そういうインスタントっぽさがあります。 近年人気の雨穴さんとかを楽しむ方にはいいかも。 シナリオを見せたい話であって、人物は顔があまり浮かばず、そこに重きは置かれていないと感じます。舞台装置なので感情移入もありませんでした。 中学校の図書室とかによさそう。逆に本好き、ミステリ好きの人には物足りない。 シナリオは面白く、上下巻あたりで読めたらよかったと思う。原案とし、映画や漫画等になったら映えるかもしれません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
クローズドサークルってもう使いつくされて目新しさは求めていなかったのに、こういう設定の仕方があったのかとシチュエーションから新鮮に楽しめました。 物語も、ずっと星4つかなと思っていましたが、最後の最後で高評価の理由が分かりましたし、登場人物たちの身勝手さも含めて、自分ならどうするのかなと考えながら没入できました。 敢えて難を言うなら、拷問の道具が殺人にどう絡むのかどきどきしながら読み進めていたのですが、ただの心理的演出でしかなかったのが残念でした。 と難癖がむりやりになるくらい、面白かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まだ、読んでいません。期待を込めて星⭐️⭐️⭐️⭐️ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
全てがご都合主義。 最後が思いついて、そこから逆算したんだとは思うけど、ありえない地下建造物、タイミング良く起こる地震、都合よく迫る水位。 この強引な設定を文字のみで理解させようという努力は凄い。 そして、読者も労力を強いられる。 意欲作なのは分かるけど、中高生向きだよね。 多分、映像化はするでしょう。 主演はまた橋本環奈かな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリで久々の会心でした.おお~…という余韻に浸れます. 面白くて半日ほどで読んでしまいました. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
倫理観はまあ人それぞれだと思ってはいますが、 自分が想像する範囲から大きく逸脱している人に たまに遭遇したり、テレビのバラエティ番組などで 見たりすることがあります。 普段の付き合いだとふつうに楽しい相手でも、 「えっ、そんなふうに考えるもんなの?」と ある場面でびっくりするような。 この本を読んで、そんなことを思い出しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
シンプルなんだけど中々思いつかないアイデアだと思います。最後の展開は、やられた~で凄いと思いました。作者はきっと書き上げた時に「やった~」と思ったと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
登場人物に魅力なし。動機、トリックも平板。読みやすいだけだった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とにかく"絶望"。 最後の終わり方が好き(!?)で何度も読み返してます。 感想は… ・実写化したら面白いだろう。が、それを見たら映像が頭の中から離れなくて夢見そうだから怖いかも。 ・主人公ほか登場人物がそこまで個性的でないので、状況や空間をリアルに噛みしめながら読み進めていくことができる。 ・とにかくはまった!一気に読む時間がとれなくて数日かかったが、仕事中気になってしょうがなかった。残業しないで帰った。で、ストーリーが気になりすぎて読んでる期間は仕事のストレスを一切感じなかった。 私事の感想ですみません。 後悔しない本です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人物描写が薄い。 後半になっても、登場人物少ないのにお前誰だっけ?ってなる事があった。 主人公の心情は書かれてるけど、存在感薄い。 確かに最後はびっくりしたけど、それが書きたいためだけのストーリーだったな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この小説は閉じ込められた10人が殺されてゆくという「そして誰もいなくなった」を現代に正しく復活させたと言えます。「そして誰もいなくなった」の持つ登場人物が感じる恐怖と同じ感情がこの小説には流れています。おそらくこの小説は映像化しても、受け入れられないでしょう。ちょうどクリスティーが舞台用にラストを書き換えてハッピーエンドにしたように、この小説を映像化するときにはラストを変更しないと観客は入らないと思います。そういう意味でこの小説はある種のホラーで、冒頭から最後まで不愉快な空気が流れていて、生理的な不快感を起こさせます。探偵の見事な謎解きで犯人が判明してもカタルシスを得ることはなく不安で不愉快な展開となります。 登場人物の書き分けがなされていないし、性格もあいまいです。Z世代の手記の形式で、会話も「~的な」みないな、はっきり話さない若者言葉なので浮かぶ映像の解像度が低く、ぼやけています。それでもいいのです。この小説は探偵役以外はただの記号に過ぎないからです。この小説はストーリーではなく、謎だけが説明されている報告書のようなものだと思います。そこに文学はなくてもかまわない、ということです。 この小説には2つの大きなアンフェアがあります。そのためこの小説は推理小説とは言えません。しかしそんなこともどうでもいいのです。久しぶりに生理的に嫌悪感を起こさせる面白い本を読みました。夢中になって読める本です。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!