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同志少女よ、敵を撃て
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同志少女よ、敵を撃ての評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全575件 441~460 23/29ページ
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| 話題になっていたので買いました。戦争ものは映画も本も苦手で、もしかしたら最後まで読めないかと思いましたが、引き込まれて最後まで読んでいました。この本の結末のまま、今も平和が続いていたらと願わずにはいられません。 | ||||
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| 信じられない悲惨な情況が毎日報道されているウクライナ情勢。その姿と重なり一気に読み終えてしまいました。生々しく悲惨で異常な戦場猫写、そして戦っている女性狙撃手達の苦悩と葛藤。本当に魅了されてしまいました。デビュー作とは思えない大作でした。 | ||||
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| ラノベに近い設定、文体で読みやすい。後半の展開は前半に比べてフィクション感が強くなって ん? って思う時はあるけど、そういう物だと思えば面白く読めます。 | ||||
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| 独ソ戦には詳しくないが、戦争を題材にしたエンタメ小説として完成度は高いと思う。 特に、「読者に知識を説明→その知識が役に立つシーンがくる」の流れが徹底されていて、予備知識なしでもスルスル理解しながら読める点など、現代の読者にマッチしていると感じた。 「当たる音だ」という台詞とか、キャラクターと読者が同じセリフで「ハモる感じ」と言えば良いのか、ちゃんと知識レベルとして足並みを揃えて進んでいける感覚が心地よかった。 現代ジャパン作品風のキャラ付けも、創作のフレーバーとして個人的には抵抗なく楽しめた。 あまりにも面白かったのでレビューを覗いたのですが、識者の皆様の反応を見るに 独ソ戦に明るくない方が先入観なく楽しめるかもしれないですね。 | ||||
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| 内容はともかくとして、文章があまり良くないのではないかな、と思います。アニメ調やゲーム調が悪いと言っているのではないですが、本屋大賞をあげるのであれば、もう少し他の模範となるようにブラッシュアップすべきではないでしょうか。 | ||||
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| 物語は王道を行くスタイル。特に奇抜な展開もなくどストレートに進むのでさくさく読めます。 これはいい点です。 残念なのはソヴィエトが過分に美化されている点。もちろん深く調べて書かれているようなのでとんでもないフィクションはないように感じましたが、ウクライナのホロドモール、チェチェン、シリアなどでのロシアの行い、そして現在のウクライナクライシスを見るにソヴィエトにこんな規律はなかったんだろうという意識が先行してのめりこむことはできませんでした。現実の説得力に勝る描画はありませんでした。 こちらをわざわざ手に取るのであれば、作中にも登場した「戦争は女の顔をしていない」を読んだ方がいいように思います。 | ||||
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| 雰囲気で読了。 「火のついたタバコを口に含んだまま、田舎のロシア娘のように微笑んで、たどたどしいドイツ語でキスをねだる」主人公は只者ではない。 ところどころにある読者の気持ちを掻き立てる描写は上手いと思った。 | ||||
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| 女の敵は男と言いたいだけでがっかり 終盤までは気になるとこはあっても☆5に近かったのですが、幼なじみの扱いでがっかりしまきた。 『同士少女よ、敵を撃て』なんてタイトルを(どうだ、ここで使うんだぞ、俺センスいいだろう?)と作者がさぞ得意気に書いたであろう文章でここぞとばかりに撃つのが幼馴染みの友軍の兵士とはねぇ。 男は状況に流されて平気で悪いことをするけど女(主人公)は何があっても己を見失わないといいたかっただけなんですね。 主人公はどんな手段も自己肯定。 あんなどんな状況下でもまともそうな幼なじみを最後に貶めてまででも主人公のやることは何でもOKという萎えるお話でした。 これ作者男性なんですけどね。 | ||||
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| 独ソ戦をまったく理解していなかったので この話題の本をきっかけで興味を持つことができた。 景色や主人公周りの描写が良くて、序盤の村の情景や澄んだ空気まで感じ取れるのはすごいな、と思ったんだけどなんだかどうしても会話がラノベというかマンガっぽい・・・ 会話をすべて会話で表記してしまうから、かな? 小説の良さって会話をすべて絵が描かない部分に想像を足して楽しむのも大きいと思うんだけど、これも時代の流れかな? ともあれ、これが盛り上がることで活字界が潤うなら、出版に携わる身としては嬉しい限りです。 まだ新人さんのようなので、これからが楽しみ。 | ||||
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| 狙撃手について描かれた映画はかなりありますが、狙撃の心理的解析、ネガティブな要素について描かれたものは知りません。 独ソ戦についてもよく調査されています。 最近の傑作である ”独ソ戦 絶滅戦争の惨禍” (岩波新書 2019年)はかなり参考にされているようです。 ウクライナ戦争の理解には役立ちません。それには ”物語 ウクライナの歴史” (中公新書 2003年)を読むべきでしょう。 個人的に銃マニアなので、その記述も面白いと思いました。たぶん、作者も銃マニアなのではないかと思います。 時流に合ってしまったのは偶然だろうと思います。しかし、面白いです。是非読むべき本の一つです。 | ||||
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| まず、面白いかどうかと問われれば、間違いなく面白いとは思う。 何より、読みやすい。描写が軽くて浅い印象は受けるが、シンプルでストレートな文体で過不足なく伝えるべきことを伝えられる技量は、個人的にはもっと評価されても良いとは思う。 ただ、揶揄するわけではないのでご不快に感ぜられたら申し訳ないが、これが「史実を題材に扱った小説」を名乗るのはちょっと烏滸がましいかな、とは正直感じた。もしもこれが「史実をモチーフとしたファンタジー」だったら、素直に楽しむことができた。それほどまでにアニメ的、ラノベ的、オマージュ(悪く言えばパクリ)要素が多かったから。(特に進撃の巨人・ドラクエ4辺りの既視感が ちょっとあからさまにすぎる)。 それらを許容できる 方なら手に取って後悔はしないだろう。自分の場合は、武器の重量の概念が全くないこことや、まるで渋谷系DQNみたいな悪役ザコキャラ、絶体絶命のタイミングで都合よく味方が助けに来るシーンなどを読んでいくうちに、ちょっと入り込めなくなってしまった。 別にアニメやラノベが悪いというワケではなくて、それならそうと初めから言ってくれれば、自分も抵抗感は感じなかったと思う。 例えが悪いかも知れないが、「るろうに剣心」も「アドルフに告ぐ」も、テイストは大きく異なるが、どちらも優れた「史実を題材にした漫画」だ。ただ本作の問題は、本当は「るろうに剣心」寄りなのに、あたかも「アドルフに告ぐのような本格史実小説」を謳ってしまったところにあると思う(あくまで私見)。 折しもウクライナ侵攻という時事問題に合わせるが如く、本作を強引にプッシュする輩には、正直不誠実さを感じるし、誤ったイメージを広められるのは、作品にとってもありがた迷惑な話なんじゃないだろうか。 少し危ういな、と感じたのは、本作に数多の賞を授与したり、それをセンセーショナルに宣伝することに疑問を感じる人が「いわゆるお上」には殆どいない点。「売上至上主義」「読者の評価が全て」は確かにそうなのだが、本作の場合、優れているのはオリジナリティ(独自性)やクリエイティビティ(創造性)ではなく、エディタビリティ(編集能力)のように感じる。 見方によっては同人作品や二次創作とも定義できてしまうほどに「借り物」要素が多いのだが、「お上」がそれに気づいていないハズはない(一般人の自分ですら気づけるのだから)。仮にそれらを見て見ぬ振りをして権威を持って強引に「文芸作品」と定義するのなら、今後はこのような作品がどんどん増えていくだろう。それは良いことなのだろうか。 個人的には(再度、ご不快に感ぜられたら本当に申し訳ないのだけど)「ジョジョ5部 黄金の旋風」や「PSYCHOPASS」など、「お上」が大衆娯楽と見下すアニメ・漫画作品の方が、様々な意味で文芸的になってしまっているとは思う。 という訳で☆3つにしたが、面白いことは確かだし、作品自体に罪はないので、元ネタを知らない人・オマージュを気にしない人であれば、もっと評価は上がるハズ。 | ||||
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| 久しぶりにいい本を読みました。 話題になっている本なので、デジタルで購入するか悩みましたが、買って正解でした。 | ||||
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| 物語は面白い。特に女性狙撃兵という想像しにくい人物像に焦点をあて、心理面の克明な描写は見事というしかない。ロシア ドイツ ベラルーシ ウクライナの歴史的背景も理解できるし、戦争とは何なのか?ロシアにおける女性である意味は?敵とは何なのか?最後に戦争によって、生存者も重い十字架を背負いながら互いに支え合って生きていく読み応えがある物語です。 今この時だからこそ読むべき書物だと思う。反戦の一助になると思う。 | ||||
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| 2022年本屋大賞を受賞をしたこの作品は以前から勧められていたのですが、大賞受賞をきっかけに興味が湧いたので購読しました。 時は1940年、旧ソ連がナチ・ドイツによって侵攻を受けていた時代に遡ります。主人公の少女ファティマはドイツ軍によって母を殺され、村を焼かれ母を撃った敵に復讐をするため自分の命を救ってくれたソ連赤軍のイリーナに師事し、軍の狙撃手になります。 この作品はロシアのウクライナ侵攻以前に発表されたものですが、ロシア(旧ソ連)が主に戦争の主役に登場し、現在の戦争映像が生々しく伝わってきます。 もちろん、時期が重なったのはたまたまの偶然ですが、戦争と重ならない時期に読んでいたら作品の捉え方はまた異なっていたかもしれません。 主人公ファティマは戦友の死や過酷な試練を乗り越えてついに目的を果たす訳ですが、その後に残されたものは戦争とはいかなる事かを考えさせられました。 ウクライナ戦争がなければこの作品はどのように世間に受け取られていたかわかりませんが、多くの史実を基に深く練られた考察は発表時期が異なっても高く評価されるべき作品だと思いました。 | ||||
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| 本作品は大変な話題作であるため、多くの批評が寄せられていますね。もっともこうした話題作ではよくあることなのですが、評価がかなり鮮明に2つにわかれているように感じられます。 評価する方のひとたちの言い分は充分に予想されるもので、とにかくこの作者のストーリーテラーとしての才能を高く買うし、資料収集の努力やそれを土台にした物語の臨場感に感心するというものです。これに対して反対派は、ソ連人でもなく、ソ連に住んだこともない、戦争体験もない30代の日本人がなぜ独ソ戦を舞台にしてこのようなフェミニズムをテーマに据えた小説を書かなければならなかったのか、という必然性を問うものが多数であるように感じられました。決定的な問いは「では作者は沖縄戦を舞台にしてこのような小説が書けるのか?」というものでしょう。また戦史に詳しい方からは、独ソ戦の歴史を都合良く解釈しているのではないかとか、これは歴史を知っている後世の人間の考えであって、その現場にいた人間の感じ方ではないのではないか、といった批判が寄せられていました。 わたしはヨーロッパ戦史には詳しくありませんが、大東亜戦史にはかなり詳しいと自負しています。一応戦争の常識を弁えたものの疑問として、狙撃兵のみで構成された最高司令部付の独立小隊といったものが実際に存在したのか(日米には存在しませんでした)、存在したとしてそれが女性兵士のみで編成された小隊が存在したのか、というのが最大の疑問でした。わたしには知識がありませんが、この辺が単なる創作だとすると、タチが悪いという批判も頷けます。物語中にもあるように、ソ連軍は女性が前線の戦闘に参加した珍しい例であるので、そうした部隊も存在したのかも知れませんが、エリート的養成所の存在まで含めて、その部分が創作だとしたなら(繰り返しになりますが)タチが悪いといわれても仕方がないと思います。 云うまでもなく戦争の現場における実体は殺し合いですが、その背後にある思いには各国でかなり大きな開きがありました。日米は太平洋を挟んで文字通り死闘を繰り広げましたが、両軍に「督戦隊」などは存在しませんでした。督戦隊や秘密警察が大きな力を持っていたソ連軍というのはやはり特殊な軍隊なのであって、彼らの戦闘の背後にあるのが素朴な祖国愛ではなかったことは明らかだと思われます。その辺の複雑な政治事情がこの小説を面白くしている大きな要素なのですが、前半はその辺が上手く書けているのですが、後半に行くにしたがって女性差別に対する思いは強くなっていくものの、政治体制に対する疑問・批判は薄れていくのに物足りないものを感じたのは事実です。特に最後の辺りになりますと、これは戦争を俯瞰することのできるひとの感想でしかないように感じられました。ヨーロッパにおいて第二次世界大戦がどのように発生したのかという「そもそも論」は当然あるのですが、それは歴史家の領域であって、兵士であるなしに拘わらず同時代を生きた庶民(いや政治家までも含めて)論じることは不可能な問題なのではないかと思います。 久しぶりに上梓された“本格小説”でかつ売れもしたので、大変話題になったのですが、読み終わって考えてみるとちょっと「...?」という小説です(ということは逆に読ませてしまう力はやはりすごいと思いますが...)。なお、多くの方が『戦争は女の顔をしていない』との関連を論じていらっしゃいますが、はっきり云って無関係だと思います。話題の本に興味があって時間のある方にはお勧めしますが、忙しいかたが時間を割いてまでお読みになる本ではないと思いました。 | ||||
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| SF百合漫画すぎるので、読む人を選ぶとおもう、 | ||||
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| 1942年、モスクワ近郊のイワノフスカヤ村に暮らす18歳のセラフィマ・マルコヴナ・アルスカヤは母エカチェリーナと狩りに出かける。鹿を仕留めて戻ったところ、村はドイツ兵の急襲を受け、村民は全滅。母も惨殺されるが、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。これをきっかけにセラフィマは、イリーナが教官を務める狙撃手訓練学校で特訓を受ける。訓練を終えたセラフィマは、イリーナに連れられ、同じように若い女性狙撃手とともに、スターリングラードの前線へと送られることになる……。 ----------------------- 先週4月6日に発表された今年(2022年)の本屋大賞に決まった長編小説です。早川書房主催のアガサ・クリスティー賞受賞作だといいますが、クリスティーの名が連想させるようなミステリー小説ではなく、がっしりとした戦争小説です。 それにしても作者の逢坂冬馬氏にとってはデビュー作だといいますが、あの苛烈な独ソ戦の息苦しい最前線を、徹頭徹尾、精緻に描出していく手腕には舌をまきます。新人作家の技量とはとても思えません。当時のソビエトの政治経済そして民族的状況、緻密なまでの銃器に関する知識によって構成される狙撃訓練の日々、スターリングラードとケーニヒスベルクの戦略上の位置づけなど、戦争フィクションとはいえ、あの時代の様子がつぶさに見渡すことができ、歴史書を読むような思いにとらわれます。 また、現在(2022年4月)ロシアによるウクライナへの軍事侵攻のニュースを浴びる毎日を送りながら手にするこの小説の中で、ウクライナに関する情報にはいやがうえにも目が行きます。 「ウクライナがソヴィエト・ロシアにどんな扱いをされてきたか、知ってる? なんども飢饉に襲われたけれど、食料を奪われ続け、何百万人も死んだ。たった二〇年前に話よ。その結果ウクライナ民族主義が台頭すれば、今度はウクライナ語をロシア語に編入しようとする。ソ連にとってウクライナってなに? 略奪すべき農地よ」(78頁) 一方で、作者の逢坂氏自身が本屋大賞受賞後に次のように発言していることも目をひきました。 「ウクライナで起こっていることと重ね合わせて作品を読まれることはしょうがないと思いますが、今恐れているのは誤った読み取り方をされることです。この作品は防衛するために武器を取って勇ましく戦えと言っているようなものに読めなくもない。そうじゃないんだということは、読んでいただければ分かると思うんですけど、あまりにもタイムリーになりすぎたことが本当につらい」(NHKインタビュー 2022.04.06) 誤読のおそれは少なくともないと思います。 そのためにも、以下のくだりは、(たとえロシア人でなくとも)肝に銘じる必要があると思うのです。 「私の知る、誰かが……自分が何を経験したのか、自分は、なぜ戦ったのか、自分は、一体何を見て何を聞き、何を思い、何をしたのか……それを、ソ連人民の鼓舞のためではなく、自らの弁護のためでもなく、ただ伝えるためだけに話すことができれば……私の戦争は終わります」(101頁) 「たとえば船頭を替えても『大祖国戦争』の物語を美しく受け継ごうとするこの国には、それ以外の面を見ようとする日は、決して生まれ得ないのだろうか」(475頁) 最後の最後に、あの戦争の物語を伝える機会が、思わぬ人物によってもたらされる終幕には、心が震えました。大変見事な小説でした。 ----------------------- 以下の映画を紹介しておきます。 ◆アメリカ映画『 スターリングラード 』(2001年) :『同志少女よ、敵を撃て』の中で狙撃兵ユリアンの師がヴァシーリィ・グリゴーリエヴィッチ・ザイツェフであると紹介されています。映画『スターリングラード』でジュード・ロウが演じたのがこの実在の狙撃兵ザイツェフです。 ◆ドイツ映画『 スターリングラード 』1993年) :スターリングラード攻防戦をドイツ兵の視点から描いた映画です。 . | ||||
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| 戦争をテーマにした小説は当然ながら「実際に起こった歴史」と切り離すことはできません。 この本を通して過去・現在の歴史を受け止めて自分の考えを持つこと自体に、戦争小説の価値はあるのかなと思います。 ですが、あえてその要素を除き、物語としてどうかという点を書かせてもらいます。 まず主人公の少女が教官を酷く憎み、鬼畜扱いしていますが、私はまったくそのようには思えず、終始違和感がありました。ハナから「実は良い人キャラ」という印象しか持てません。 主人公にとっては教官のした行いは精神的にきつすぎるものがあったと思いますが、私の気持ちはおいてけぼりなので、恨み節を言っていても「またなにか言ってるな」としか思えませんでした。 仲間の死にざまも愚かな行動によるものが多すぎて…… 本人にとっては重要な意味合いを持つ行動なのでしょうが、これも私の気持ちが追いついていないので、えっなにやってんのとしか思えませんでした。 あと随所に挟まれる百合的シーンは必要だったのでしょうか? 作者の性癖が出てるな……と苦々しい気持ちになっただけでした。 ラストの二人の関係性を匂わせる描写もめちゃくちゃ気持ち悪かったです。 同性愛を否定するつもりはまったくありませんが、この話の場合は「物語の主題でもないのに作者の性癖としか思えない軽率な描写が織り込まれている」ことに嫌悪感を持ちました。同人誌かラノベでやってください。 作者が何を書こうが自由ですし、それを勝手に読んだのは私なので文句を言っても仕方ないのですが、これがアガサ・クリスティーの名を冠する賞に選ばれたとあっては黙っていられません。(本屋大賞は元々信頼度が低いのでどうでもいいです) 正直、本気で言っているのか?と絶句しました。 アガサ・クリスティーの名を使って話題を作り、世相に合わせた小説を売りたいだけとしか思えません。おそらくそうなんでしょう。 | ||||
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| 女性スナイパーの表紙の絵も相まって、ラノベかと思ったけど、本屋大賞獲ったし試しに 冒頭だけでもと。でも、途中で参考文献も出てくるので、もしかして女性スナイパーって実在した? と思いネットで検索したら第二次世界大戦のソ連に確かにいた。まさかと言う思いと、無知ですみません でしたという思いと、日本人がソ連時代の物語に挑むリアリティへの挑戦心に 頭が下がった。そりゃリアリティってことで言ったらツッコミどころはいろいろあるだろう。 でも、現代人が書くという時点で、それはしょうがない。明治維新や戦国時代だって同じだ。誰も 本当の意味でリアルな物なんて書けない。それよりも物語を一気に読ませる展開力とキャラクター、 アクションシーンの描写力はエンターテインメントとして、十分楽しませてもらった。日本人キャストでは映画化不可能である。日本人が演じたらそれこそファンタジー、いやお笑いだ。 作者も映画化は想定せず書いたのであろう。その勇気と小説家としての意地も称えたい。 | ||||
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| 戦争という重いテーマですが、とても読みやすく、ページをめくる手が止まりませんでした。それでいて戦争、価値観、生と死について考えさせられます。読む価値は十分あると思います。ゴリゴリの戦争文学を期待している人にとっては物足りなく感じるかもしれません。 | ||||
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