■スポンサードリンク
同志少女よ、敵を撃て
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
同志少女よ、敵を撃ての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全520件 441~460 23/26ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
無名の作家が藻掻きながら、持てる力の全てを注ぎ込んだような作品。 傑作とまでは言えないが、ブラボーって拍手を送りたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
もし、自分が主人公だとしたら、「戦いたいか、死にたいか」どちらを選ぶ? もし、自分が主人公だとしたら、どう考えて敵を撃つ? 普段、本を読まない私ですが、賞に選ばれるだけあり、サクサク読めました。独ソ戦(ソ連側)の話で、読みにくそうかなぁ〜と思っていましたが、あっという間! あの場所で過去に起きた戦争と、今の戦争。 そして、今の戦争は、(それぞれ)どう考えて敵を撃っているのだろうか。 メディアだけでなく、この小説も通して、読者それぞれで、個人の、考えを深めては如何でしょうか。 そして、今の戦争が早く終わりますように。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
事前に、第二次大戦中、独軍に唯一の肉親である母を含む村人全員が殺された少女が復讐を誓い、ソ連軍の女性狙撃手として戦う話と聞いて、あまりいい気がしなかった。 個人的に戦闘の極限状況におけるある種のロマンティスムや高揚感等を煽る作風は好きではない。 本書もその類いと思いつつも購入したのは家族が読みたいと言ったため。しかしながら到着後も本人は一向に読む気配がなく、約二千円もしたのに勿体ないと思い読んだ。 意外にも、面白かった。 確かに作者が戦争におけるロマンティスムや高揚感等に酔っていそうな感じがしたし、勿論重罪であるが戦争犯罪の中でも特に性犯罪にこだわりすぎなきらいがある。 しかし、総じて良い印象を持ったのは、自分が経験したこともなく想像つかない戦闘中の兵士の精神状態を説得力をもって描いているからだ。 勿論、戦闘シーンのリアルな描写によるところも大きいとは思うが、自分はあまり興味がなくさっと読み進めた。 それより、狙撃している際のほぼ無の心境や、ゲームのように夢中になって打ち続け、逆に相手に見つかって撃たれてしまったり等、作者自身も戦争経験がないので想像の産物だとは思うが、兵士の手記等色々調べたのだと思う。 実は、直前に読んだケイト・クイン氏作「亡国のハントレス」も同じく第二次対戦中のことが描かれ、ソ連の女性飛行兵士が出てくる。キャラ的には本書のアヤ似か(運命も同じというわけではない)。同じく歴史的事実や実在の人物が出てきて、虚実織り交ぜた歴史小説となっている。 しかしながら、そちらはあくまでもナチハンターの話であり、本書は入隊前、戦闘中、戦後を通して主人公セラフィマの心境の変化とその“成長”描いている。 また、他のサイトにおいて本書の評論や感想の中で、本書の特色として“百合要素”を挙げながら、ロシアでは同士親愛の証として女性同士キスすることがあると但し書きをつけていたものがあった。 しかしながら、本書はそんな“匂わせ”ではなく、れっきとした女性同士の愛も描かれている。奇遇にも前述の「亡国のハントレス」おいて件の女性パイロットはバイながら最も深く愛した人は女性だった。 僅か2作品から、ソ連の女性部隊ではそういうことが多かったと結論づけるわけにはいかないだろう。 あるいは、男性同士の恋愛に関しては“ボーイズラブ”というソフトな名称とともに漫画やアニメ、ドラマ、文学作品における目下人気上昇中のテーマの1つとなっているのに対し、これまではアンタッチャブル扱いだった女性同士の恋愛も文芸のテーマとして認められつつあるとはいえないか。これも2作品では証拠不十分か。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
リアルな戦争物かと思ったらおもいっきりマンガやん。 それがわるいとは思わない。ただ、当時の戦争の厳しい世界を描いたものかと思って読んでいたのに、 最初の戦闘が終わった後に、いきなり少女たちが勢揃い(もちろん金髪美少女も登場)する世界になってわるい意味で驚いた。 そしてこういうものを直木賞にノミネートする神経も信じられない。そこまでして売りたいのか知らんけど、「大砲とスタンプ」といったマンガとして売り出してくれた方がよかったと思う。 それに法月だとか北上といった推薦者らのステマみたいなPRもしつこすぎる。改めていうけど、よっぽど小説が売れないせいかそこまでして売らんかなをする出版社の姿勢がみっともなさ過ぎる。 早川書房はメタバースの言葉を生み出したスノウクラッシュの再版本でも無駄にカバーを刷新して、大昔の作品なのに新作のような値段で(しかも上下に分けて)売るような、読書家たちを馬鹿にした売り方をしているし。 そういう浅はかなことを積み重ねてきた結果が日本人の小説離れをひきおこしてるんじゃないかと改めて思った作品だった(作者には気の毒だが)。 あとこれはとても疑問に思ったんだけど、家族をいきなり殺されるようなあり得ない現実をつきつけられたら、普通は車で運ばれている間も「明日もまたいつも通りに起きて、母と狩りにいかなくちゃ食料が不安だな」みたいに、現実逃避をした思考をすると思う。 すぐさま悲惨な現実を受け入れて、怒りと復讐を胸に誓うよりもね。 そういう描写の欠落が、とてもマンガ的だしラノベみたいだなと感じてしまった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読みながら思ったのは、「映画を観てるみたいだな。」 読み始めた時はなんか文章が幼稚だなーと思いましたが、みるみるうちに引き込まれました。 戦闘描写はめちゃくちゃ緊張感があって、ドキドキしながらどんどん読み進めました。 訓練,戦場を通してセラフィマの性格が変わっていく様と、変わらないママやシャルロッタ、イリーナとそしてオルガ。人物描写は良い意味でも悪い意味でもわかりやすい。 敵狙撃兵に家族を殺された仇を討つぞ!という、非常にわかりやすいストーリーと構成で、映画を観てるような気分になりました。 余談ですが自分がイリーナを頭の中で想像するとき、ハガレンのアームストロング少将を無意識に思い浮かべてしまいます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
めっちゃ面白い。元々気になっていて、コロナの自宅療養の際に購入したが、ハマりすぎて期間中に2回も読んでしまった、、 史実に基づいている部分が多い上、実在してもおかしくないレベル感で現実性があるので、ノンフィクションなのではないかと錯覚してしまった。 ぜひ読んで欲しい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイトルが現在の状況にはそぐわないので何が書かれているのかなと興味で店頭で内容を調べたら 第2次世界大戦でのロシアの女性狙撃手の誕生から活躍に至る克明な記録かと思はれるような 極めて特異な小説で、それが日本人作家の作品であることも実に興味深く、息も継がせぬ筆致で あり、最近にない大変面白い小説でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
話が現実的で、物語に没頭できました。 しいて言えば、男性目線の葛藤を そんな簡単にして欲しくはなかったです。 周りに迎合しない。 そんな男性だっています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ウクライナ情勢を受け読みました。 極限の心情の描写が冷ややかで、残酷で、研ぎ澄まされすぎていて、一気に読みました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品をラノベであり荒唐無稽と標するレビューがトップだったんだ。2022/2/27日 これが日本の文系の限界だと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
戦争、ロシア、人間の罪深さ、深く考えさせられる作品でした。ストーリー最高です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
独ソ戦おける女性スナイパーについての話。基本的にはリアリティがありよいとおもう。 以下ネタばれ含む。 ただ、主人公がいきなり(少なくとも自分にとっては)襲われる女性の権利のほうを敵軍より優先するようになる。いや、犯された敵国人(この場合はドイツ人だが)に共感するのは無しではないだろうが、戦争中でありとあらゆるひどいことがそこらじゅうで行われている状態で突然敵に味方するというのは極めて不自然だし、その理由(例えば自分が襲われたため敵味方問わず許せないなど)の説明もない。なので読後感があんまりよくなかったんだよね-。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これは、、、本当にすごい!作者さんは知らなかったけれど話題の本なので購入。第二次大戦時のソ連で、村人と家族全員をドイツの敗戦兵に虐殺されたヒロインの少女。助けに来たはずのソ連赤軍の女隊長は全員の遺体と村全体に火を放つ様に指令し、唯一の生き残りのヒロインに「敵を殺すか、死ぬか」と迫る。家族を殺されたドイツと、村を燃やし尽くした自国の女隊長への殺意だけを糧に、狙撃手として生きていく物語。狙撃手として、女兵士として、国とは、敵とは、狙撃とは。そして戦争後の生き様とは。複数の視点から進む展開は必読!98/100 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とにかく完成度の高い1冊です。これがデビュー作とは信じられません。確かな筆力によって紡がれた物語が読者をその世界へと引き込み、提示されるテーマ・問いについて深く考えさせます。題材に興味のある方でなくとも読書を愛好される方であれば是非手に取っていただきたく思います。 描写に関して歴史的観点から幾つかのご指摘をされている方もいらっしゃいますが、少なくとも僕が読んだ限りでは史実と異なる、あるいは矛盾するような箇所は見受けられませんでした。それどころかむしろ歴史的考証の綿密になされた作品であり、作者の歴史に対する真摯さが反映されているものであるとさえ感じました。女性兵士だけで編成された狙撃部隊というのも史実においても東部戦線では多数のソ連の女性たちが赤軍の兵士として戦ったこと、その中には作中にも登場するリュドミラ・パヴリチェンコのような女性狙撃兵もいたことを考えれば不自然なものではないように思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
リアリティーのある戦場描写と、人間関係の描写が読みごたえあり。ただ、戦場の雰囲気は、戦争映画に馴染みがない読者にはイメージしにくいかもしれない。秀逸な物語で、アニメ作品にしたら良いのでは? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
昨今のウクライナ情勢を考えるにあたり参考になるという情報に誘われてただの資料として読んだつもりですが引き込まれてしまいました。寝不足になってしまいました。ロシア、ソ連が何を考えているのかなぜ軍事大国なのかいろんな国を迎合?統合したがるのか。北方領土を返してくれないのか。英国は香港帰したよね。過去の戦争の辛酸が影響していたのかと。第2次世界大戦の事をロシアでは大祖国戦争というのだそうです。ドイツのファシズムを解放したのはソ連であるという自負があるのだそうです。どうしても米英の影響を受けていてアメリカは正しい、ロシアは悪というように考えがちですがロシア側からの視点で考えることも重要であると思いました。というのが何かの受け売りですが、ドイツ軍の理不尽な村へ虐殺、あの時代にソ連では若い少女の部隊が実際に活躍したという事実。こういう小説がでないと広く一般の方には知られない内容ですね。とても興味深い内容でした。映画化も良いのでは無いでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ヨーロッパ戦線に関しては全く疎い人間なので、 大木毅氏の「独ソ戦」を読んでからこの作品を読みました。 実在した人物を登場させ、できる限り史実に則って書かれたと言っても、基本は創作です。 最後は面白いか面白くないかで判断されるべき作品でしょう。 結論として、私はおもしろいと思います。 冒頭の「ガソリン」に反応しているレビュアーが何人かいらっしゃいますが、 確かに当時のトラックなどが軽油ではなくガソリンを携行している可能性は低いですし、 着火の危険度から言ってもおそらくご指摘の通りなんでしょう。 ただ、作品の価値を語るには些末すぎる指摘かと思います。 それよりも、どなたかが丁寧に解説してらっしゃるように、 「現代の視点で描かれている部分があるのではないか」という印象を受けます。 少々論説的と感じる表現が、さほど多くはありませんが散見されました。 また、「独ソ戦」の後に続けて読むと文章がやや幼く感じ、 初めのうちはライトノベルに近いイメージを持ってしまいました。 ところどころに難語と言えそうな漢字を配置するのも、 著者がその辺を意識しているからなのかもしれません。 星一つの減点はこれらに起因しています。 フェミニズムに触れるレビューもありました。 確かにこの物語の一つの骨子となっているのは間違いないでしょう。 しかしながら、普段の生活で、性的暴行事件のニュースに対する 自分の女房の反応などから常々思い知らされるのですが、 「強姦は万死に値する罪」と感じる女性がかなり多い、 いや、大多数と言ってもいいのではないでしょうか。 残念なことに、我々男性はそれを肉感といえる程には理解できない。 ですから女性が快哉を叫びそうなこの作品のクライマックスを、 すんなりと受け入れられない男性が多いのかもしれません。 もはやフェミニズムという言葉を超えた「人間の常識」と考えれば、 こういう設定も充分アリなのではないかと私は感じます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白かったですよ、売れるのも頷ける。 ラストのイェーガーとの勝負はもちろん、残忍な方法では無くヒルが耳から入って…と、 心理的拷問で自白に追い込むシーンなど、息詰まる攻防がてんこ盛り。 書籍なのに、映画さながらの映像として残るシーンが多々あった。 ちなみにそういった名シーンがあるかどうかは、物語以上に重要な気が。 たとえばETの自転車で空を飛ぶシーン。 ロッキーの、リンカーン記念堂で両腕を突き上げ雄叫びをあげるシーン。 ラストエンペラーで、玉座に隠したコウロギを皇帝だった証として取り出すシーンなど。 結局書籍も同じで、名作の条件は物語よりむしろ名シーンだと思うし。 また、20年以上前にジュード・ロウ主演「スターリングラード」を見た際、前線の兵士を 後ろから煽り、少しでもひるむと容赦なく撃ち殺すソ連軍将校?が、何とも衝撃的だった。 本書ではNKVDのオリガが重要な役どころで登場するが、当時ソ連の見方兵士に対する残忍性、 良く言えば徹底ぶりがオリガのキャラクターから垣間見られ、映画スターリングラードの 衝撃シーンが、20数年を経て腑に落ちた。 最後に蛇足だが、本書の装丁。 評判が良いから手に取ったものの、いかにもライトノベルっぽい少女のイラスト。 書店で本書を見かけても、前情報が無ければ間違いなくスルーだったろうな… | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品がデビュー作と言う末恐ろしい新人作家の戦争巨編です。見事な構成と展開、緻密な人間描写、確固たる歴史観に酔いしれるままにラストページまで一気に読ませます。読書ってこんなに楽しく心を熱くしてくれる体験なのだと、久しぶりに思い起こさせてくれました。知人達にもこの本の話をしまくっています。読書好きなら必読の1冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
クソのようなラノベもどきだった。いや、ラノベに失礼か。 大祖国戦争のソ連軍の女性狙撃兵を題材にした戦記ものは、実話の方が深い。 平和ボケにどっぷりとひたった現代の日本人の想像力とは、こんなものだろうか。現実の戦争は、相手が子供でも、女性でも淡々と射殺していった。ましてや、この小説のように動物相手の練習に、葛藤を覚えるやつなんかいるのか。 甘い設定と、ステレオタイプの物語。設定の甘々さに、途中で読みたくなくなった。話をもっともらしくするために、旧ソ連の関係者の文言を各章の冒頭に引用しているのも恥ずかしい。 我が国に置き換えて想像すればわかる。言葉もろくに知らないロシア人が、日本の沖縄戦を舞台にして登場人物すべてが日本人という小説を書きたいと思うかどうかだ。ロシア人は、そんなもの、誰も読みたいとは思わないだろう。 こんなものに感動する読者の気が知れない。選んだ人たちの見識も疑う。 だが、この程度が求められる世の中なのだろう。 そういう意味で、戦争をまとった文学もどきの愚かな物語が、世間の需要を満たす技術だけ長じた作品だと思います。 ソ連軍の女性狙撃手という同じ題材で、2015年に刊行された、実話をもとに小説「狙撃兵ローザ・シャニーナ」(秋元 健治)のほうがはるかにリアルで胸をうつ。 ナチスの蛮行に怒りを覚えて狙撃し続けた彼女が、最後に到達した境地は、このクソ・ラノベもどき作品のステレオタイプの主人公よりはるかに深い。 また、本書のように無駄に言葉を費やしてページ数を増やしてもいない。 「狙撃兵ローザ・シャニーナ」とまったく同じ素材で描かれた本作は、崇高な先行作品の立場を汚す存在でしかない。焚書されることを切望する。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!