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同志少女よ、敵を撃て
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同志少女よ、敵を撃ての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全520件 401~420 21/26ページ
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SF百合漫画すぎるので、読む人を選ぶとおもう、 | ||||
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1942年、モスクワ近郊のイワノフスカヤ村に暮らす18歳のセラフィマ・マルコヴナ・アルスカヤは母エカチェリーナと狩りに出かける。鹿を仕留めて戻ったところ、村はドイツ兵の急襲を受け、村民は全滅。母も惨殺されるが、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。これをきっかけにセラフィマは、イリーナが教官を務める狙撃手訓練学校で特訓を受ける。訓練を終えたセラフィマは、イリーナに連れられ、同じように若い女性狙撃手とともに、スターリングラードの前線へと送られることになる……。 ----------------------- 先週4月6日に発表された今年(2022年)の本屋大賞に決まった長編小説です。早川書房主催のアガサ・クリスティー賞受賞作だといいますが、クリスティーの名が連想させるようなミステリー小説ではなく、がっしりとした戦争小説です。 それにしても作者の逢坂冬馬氏にとってはデビュー作だといいますが、あの苛烈な独ソ戦の息苦しい最前線を、徹頭徹尾、精緻に描出していく手腕には舌をまきます。新人作家の技量とはとても思えません。当時のソビエトの政治経済そして民族的状況、緻密なまでの銃器に関する知識によって構成される狙撃訓練の日々、スターリングラードとケーニヒスベルクの戦略上の位置づけなど、戦争フィクションとはいえ、あの時代の様子がつぶさに見渡すことができ、歴史書を読むような思いにとらわれます。 また、現在(2022年4月)ロシアによるウクライナへの軍事侵攻のニュースを浴びる毎日を送りながら手にするこの小説の中で、ウクライナに関する情報にはいやがうえにも目が行きます。 「ウクライナがソヴィエト・ロシアにどんな扱いをされてきたか、知ってる? なんども飢饉に襲われたけれど、食料を奪われ続け、何百万人も死んだ。たった二〇年前に話よ。その結果ウクライナ民族主義が台頭すれば、今度はウクライナ語をロシア語に編入しようとする。ソ連にとってウクライナってなに? 略奪すべき農地よ」(78頁) 一方で、作者の逢坂氏自身が本屋大賞受賞後に次のように発言していることも目をひきました。 「ウクライナで起こっていることと重ね合わせて作品を読まれることはしょうがないと思いますが、今恐れているのは誤った読み取り方をされることです。この作品は防衛するために武器を取って勇ましく戦えと言っているようなものに読めなくもない。そうじゃないんだということは、読んでいただければ分かると思うんですけど、あまりにもタイムリーになりすぎたことが本当につらい」(NHKインタビュー 2022.04.06) 誤読のおそれは少なくともないと思います。 そのためにも、以下のくだりは、(たとえロシア人でなくとも)肝に銘じる必要があると思うのです。 「私の知る、誰かが……自分が何を経験したのか、自分は、なぜ戦ったのか、自分は、一体何を見て何を聞き、何を思い、何をしたのか……それを、ソ連人民の鼓舞のためではなく、自らの弁護のためでもなく、ただ伝えるためだけに話すことができれば……私の戦争は終わります」(101頁) 「たとえば船頭を替えても『大祖国戦争』の物語を美しく受け継ごうとするこの国には、それ以外の面を見ようとする日は、決して生まれ得ないのだろうか」(475頁) 最後の最後に、あの戦争の物語を伝える機会が、思わぬ人物によってもたらされる終幕には、心が震えました。大変見事な小説でした。 ----------------------- 以下の映画を紹介しておきます。 ◆アメリカ映画『 スターリングラード 』(2001年) :『同志少女よ、敵を撃て』の中で狙撃兵ユリアンの師がヴァシーリィ・グリゴーリエヴィッチ・ザイツェフであると紹介されています。映画『スターリングラード』でジュード・ロウが演じたのがこの実在の狙撃兵ザイツェフです。 ◆ドイツ映画『 スターリングラード 』1993年) :スターリングラード攻防戦をドイツ兵の視点から描いた映画です。 . | ||||
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戦争をテーマにした小説は当然ながら「実際に起こった歴史」と切り離すことはできません。 この本を通して過去・現在の歴史を受け止めて自分の考えを持つこと自体に、戦争小説の価値はあるのかなと思います。 ですが、あえてその要素を除き、物語としてどうかという点を書かせてもらいます。 まず主人公の少女が教官を酷く憎み、鬼畜扱いしていますが、私はまったくそのようには思えず、終始違和感がありました。ハナから「実は良い人キャラ」という印象しか持てません。 主人公にとっては教官のした行いは精神的にきつすぎるものがあったと思いますが、私の気持ちはおいてけぼりなので、恨み節を言っていても「またなにか言ってるな」としか思えませんでした。 仲間の死にざまも愚かな行動によるものが多すぎて…… 本人にとっては重要な意味合いを持つ行動なのでしょうが、これも私の気持ちが追いついていないので、えっなにやってんのとしか思えませんでした。 あと随所に挟まれる百合的シーンは必要だったのでしょうか? 作者の性癖が出てるな……と苦々しい気持ちになっただけでした。 ラストの二人の関係性を匂わせる描写もめちゃくちゃ気持ち悪かったです。 同性愛を否定するつもりはまったくありませんが、この話の場合は「物語の主題でもないのに作者の性癖としか思えない軽率な描写が織り込まれている」ことに嫌悪感を持ちました。同人誌かラノベでやってください。 作者が何を書こうが自由ですし、それを勝手に読んだのは私なので文句を言っても仕方ないのですが、これがアガサ・クリスティーの名を冠する賞に選ばれたとあっては黙っていられません。(本屋大賞は元々信頼度が低いのでどうでもいいです) 正直、本気で言っているのか?と絶句しました。 アガサ・クリスティーの名を使って話題を作り、世相に合わせた小説を売りたいだけとしか思えません。おそらくそうなんでしょう。 | ||||
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女性スナイパーの表紙の絵も相まって、ラノベかと思ったけど、本屋大賞獲ったし試しに 冒頭だけでもと。でも、途中で参考文献も出てくるので、もしかして女性スナイパーって実在した? と思いネットで検索したら第二次世界大戦のソ連に確かにいた。まさかと言う思いと、無知ですみません でしたという思いと、日本人がソ連時代の物語に挑むリアリティへの挑戦心に 頭が下がった。そりゃリアリティってことで言ったらツッコミどころはいろいろあるだろう。 でも、現代人が書くという時点で、それはしょうがない。明治維新や戦国時代だって同じだ。誰も 本当の意味でリアルな物なんて書けない。それよりも物語を一気に読ませる展開力とキャラクター、 アクションシーンの描写力はエンターテインメントとして、十分楽しませてもらった。日本人キャストでは映画化不可能である。日本人が演じたらそれこそファンタジー、いやお笑いだ。 作者も映画化は想定せず書いたのであろう。その勇気と小説家としての意地も称えたい。 | ||||
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戦争という重いテーマですが、とても読みやすく、ページをめくる手が止まりませんでした。それでいて戦争、価値観、生と死について考えさせられます。読む価値は十分あると思います。ゴリゴリの戦争文学を期待している人にとっては物足りなく感じるかもしれません。 | ||||
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『2022年本屋大賞』を受賞し、NHKでも紹介されていたので、興味を抱いた。 結果、期待は裏切られず、たいへんおもしろかった。自分の知識で酷評しているレビュアーがいるが、これはあくまでも “小説” なのだ。本書はかなり史実に基づいているのだし私は問題ないと思う。 第二次世界大戦時のソ連女性兵士に関しては、最近では『亡国のハントレス / ケイト・クイン 』でも女性飛行隊について描かれている。 「戦争には、人間を悪魔にする性質がある」(P353) とあるが、本当にそう思う。何人殺したと自慢げに語ったり、無抵抗な市民や子供を平気で殺したり、女性に集団暴行したり――。ここでのミハイルやドイツ人狙撃兵のように、戦争は「本来のその人」を失くさせてしまうのだろう。だからと言って共感の余地は全くなく、鬼畜以外のなにものでもないが。 80年経てもいまだに同じ事が起こっており、現在ロシアがウクライナを侵略している。本作のドイツは「今のロシア」だ。 加えて第二次大戦では、日本が敗戦を認めた後にソ連が行った数々の仕打ちから、私は個人的に元々ロシアを好んでいない(それを言うなら無差別大量殺戮を犯してくれたアメリカもだが)。なので本書を読みながら、どうしてもソ連側に立って小説に没頭することはできなかった。 終盤の、その後の独ソの経緯に関しては的を射ており、臭いものに蓋をして栄光を語るだけのロシアだからこそ、現在の蛮行に至ったのだろうと思える。 本書は物語としてとてもいい作品だ。ストーリーがよかったし、退屈しないスピーディーな展開で読みやすかった。優れた作品だと素直に思う。カバー表紙のイラストも実際とは違うのだろうけど、好ましい画だし親しみやすくていい。 | ||||
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先が読めそうなストーリー展開で、途中から退屈した。 | ||||
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村上海賊の娘に勝るとも劣らない中二病小説。 本屋大賞受賞ということだが本屋で働いている店員さんが必ずしも本をよく読んでいるというわけではなさそう。こういう薄っぺらい中身の少年漫画みたいな小説読むと何とも言えない恥ずかしさを感じてしまう。 | ||||
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そもそも著者は日本人。片一方の国からの視点のみで展開される物語に酷く嫌気を覚えました。多方面の見方が必要とされる現在、あまりに時代錯誤だと思います。 | ||||
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「戦争が人を悪魔にする」のではない、命のやり取りという極限状態で人間の内なる獣が戦争という刺激で顕在化するわけだ。兵士は極論すれば殺し屋ではあるが、その全てが拷問好きの虐待者や婦女暴行犯ではない。 【戦争が人間と悪魔とを選別する】 女子供を手にかけるということは上官命令である場合を除いて、兵士ひとりひとりの罪過である。人間として踏みとどまれなかった者が、それを弱さとするのは加害者の自己憐憫に過ぎない。 「秩序正しく紳士的な戦争」というクリスマス休戦がただの幻想で思い違いでしかなかったように 人間が戦争と手を切る方法を模索すべきだ。 平和に暮らすために戦争する アリストテレスが提唱したように、紀元前から私たちは戦争と長い付き合いになっている。闘争本能を人間から切り離さない限り、平和へと人間は歩いていけないものか。 | ||||
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表紙を描いたイラストレーターは、当時のソ連女狙撃兵の写真を1枚も見ていないのでしょうか? 前髪を垂らしたおかっぱ頭の兵隊なんて一人もいません。 それは照準を覗く邪魔になるからです。 髪の長い女狙撃兵はみんな後ろにまとめています。 「そもそも架空の話だから良いでしょう」なら私が求める物とは違うので結局買いませんでした。 | ||||
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登場人物がいかにも想像で作りましたというキャラクターでなんていうか人物というよりは、キャラクターって呼ぶのが相応しい。 女性の兵士ということでフェミニズムを意識している感じではあるけど、「フェミニストの味方ですよ」という男性が書いたような薄っぺらいフェミニズムを振り回してくるので気分が悪い。この作者が男性か女性かは知りませんが。 最後にあるノーベル文学賞を受賞した作品を登場させるのが本当に浅ましい。 選考委員全員が5点満点をつけたっていうので、選考委員全員の見識を疑うレベルでした。 | ||||
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上手く伝えられませんが、とにかくお勧めの一冊です。読んで後悔は無いと思います。 | ||||
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過大評価。ライトノベルとして読むなら面白い。 文学として読むなら軽すぎる。 戦争は女の顔をしていない、こちらを先に読むことをお勧めする。 本を読みなれてない人にはお勧めです。 | ||||
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アガサ・クリスティ賞で満点。直木賞の候補作。そういった事前情報で、この作品に対する期待と共に、ハードルも上げまくって読み始めた。 するとどうだろう。平和な村に暮らす少女が、突然戦争へと巻き込まれていく流れに思わず固唾を飲みながら、いつの間にか次のページへと指を伸ばすのをやめられなかった。 本の煽りに使われていた審査員の言葉は、リップサービスなしの掛け値無しの本音だったのだと、読み終えたあと思い知った。 本作を手に取れば、良書を読み切ったあとのあの何とも言えない読後感を味わいながら、本作のタイトルを思わず反芻してしてしまうはずだ。成程、まさしく……『同士少女よ、敵を撃て』 まだ本作を読まれていない方が、もしこのレビューをご覧になっているのなら、一人の本好きとして自身を持っておすすめできる一作です。 | ||||
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テレビ東京の豊島さんが絶賛していましたし、大好きな翻訳家の鴻巣友季子さんのコメントもあり期待して読み始めましたが底の浅いライトノベルです。改行も多くページ稼ぎの感じもする。読む価値無し。近頃の本屋大賞って信用出来ない。 | ||||
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実在の女子ロシアンスナイパーを彷彿させた。映画で実在のスナイパーを映画で見た。 306人のドイツ軍兵士を射殺したことを実感させることができた。 | ||||
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戦争ものは毛嫌いしてて、あまり読んで無かったけど、これは読みやすいしスケールが大きくて読み応えがあったぞ。仲間っていいよね。 | ||||
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残念ながら、臨場感が不足。 | ||||
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タイムリー過ぎて 読むのが辛いです 時代に翻弄され生きていく それは悲しい現実なのかも | ||||
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