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流浪の月
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流浪の月の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全598件 61~80 4/30ページ
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事実と真実は違うということについて考えさせられた小説 夕ご飯アイスクリームでもいいかもしれないし 恋愛じゃないあいの形もあるかもしれない 子供は、かわいそうで何もわからないというのも違うのかもしれない でも、外野は、当人の気持ちを無視して、勝手に善意を押し付けてきて、それは、刃物のように人を傷つけてしまう | ||||
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最近、女性作家、女性脚本家によるドラマなど非常に質の良いものが増えていると感じています。 生物学的な男性と女性という過去からの決まり事みたいなもので、決めつけていることにさまざまな弊害も出てきているように思います。 この小説も、そんな「決めつけ」が暴力と同様に身体も心も痛めつける凶器になることを非常に丁寧に表現しています。 単に、「優しさ」とは、「愛とは」ということを表現した小説ではなく、「決めつけ」た習慣や法や規則や、ネットワークに残された「デジタルタトゥー」というものや非常に恐ろしい「凶器」になることをこんなにも強く表現した小説は無かったように思います。 主人公の更紗は最後にようやく、そんな暴力を押しのけて真実を吐き出しますが、確かになかなか言葉にできずに何年も抱え込み苦しみ続ける人もいるだろうと思いました。 そして、自分が他人とは何かが違う、何かが遅れているなどそんな焦りや不安も人を苦しめる凶器となり得るのですね。 時代もDE&Iなどとようやく「人はひとりひとり異なるもの」ということを受け入れようという時代になりつつあり、そのムーブメント、意識がもっと広がっていくようなそんなきっかけになるような小説だと思いました。 本当のことは当事者しかわからない。 それなのに、まわりでいろんな憶測や変な正義感で評論するのはやめにしようと思いました。 とても考えさせられる小説でした。それとともに読み終わった日の夜は、珍しくいい夢がみることができたというそんな私にとっても優しく接してくれる小説でした。 | ||||
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当時者感情を自分の解釈やSNSゴシップ情報で行動してしまう。愚かな社会情勢に向けたメッセージ。時代は変わっても当時者の情報は誤った形で受け継がれていくんだな。 | ||||
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読み易く、サクサク読んでしまいます。 何に許され、何に謝るのか? 考えさせられますね。 面白いです。 | ||||
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映画が素晴らしくて深く知りたくなり購入。映画に感動した方にぜひ読んで頂きたいです。購入して良かった。 | ||||
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青年と少女の出会い、事件、事件への社会的な反応。現実に自分も青年と少女のような状況に置かれるかもしれない。人の優しいとつながり、いろいろな視点で考える機会になる1冊でした。 | ||||
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いちばん、この「流浪の月」が良かったかもしれない。 と書いたが、この小説を「恋愛小説」のカテゴリーに入れていいかは、疑問だが…。 80年代、90年代、2000年代と「恋愛」をテーマにした小説、漫画、映画、ドラマ、演劇は星の数ほどあるが、時代によって確実に違うものがGEARだ。 恋人同士だから、当然連絡し合わなければいけないが、80年代なら手紙や固定電話、90年代ならポケベル、PHS、2000年代ならガラケー、10年代からスマートフォン…と、当時のGEAR、連絡ツールによって、人の頭の使い方も変わってくるし、描き方も変化する。 「流浪の月」では、スマートフォンやPCが当たり前に普及している現代の話しだ。 そこでは本作の主人公である、文と更紗の過去の事件がデジタルタトゥーとして、半永久的に残り続けている。 事実と真実の乖離に悩み、もがきながらも(文だけが、私を理解してくれた)と大人になっても、自分を誘拐した文を想い続けている更紗。 心ならずも加害者として扱われた文も、傷つきながらもひっそりと自らカフェを経営して、静かに生きていた。 そんな「出会わないほうが幸せかもしれない二人」が偶然の邂逅を経て、事態は急変する。 更紗は「ただ、あるがままの自分を受け入れてくれた」文が忘れられなかった。 文も更紗にある種の憧れを抱いていた。 10歳差の二人、小児性愛者として見られる文、誘拐犯とその被害女児という世間からの好奇の目、だけど二人の間には二人にしか理解できないドメスティックな感情の機微がある。 この二人は(性的な意味では)男女として決して結ばれない。 もしそうなったら、二人の関係は変わってしまう。 だけど、離れることもない。 ずっとプラトニックでイノセントな関係が続いてゆく。 これは「恋愛」ではない。 かといって「友情」なのか…? どちらかと言うと「友情」が近いのかもしれないが、的確な言葉を過去の日本人は作らなかったから、分からない。 不思議な小説だ。 だけど、分かりやすい言葉でジャンル分けする世の中にあって、その網目を掻い潜る二人の関係性は、小説という分野だからこそ、他者に共感させることができると思う。 「犯人、ロリコンなんでしょ?」「なんで誘拐犯と付き合ってんだよ」 そういう「分かりやすい批判」からは、この二人の機微は分からない。 久しぶりに深く共鳴した小説でした。 | ||||
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少女が幼い頃に知り合った青年とのつながりを描く異色の作品です。 少女と青年の、その後の人生と、その周囲の人間模様が素晴らしい。 凪良ゆうさんの描く人物描写が繊細であり、面白味があり、味があり 物語に引き込まれました。今後の活躍に期待したいです。 | ||||
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Audibleで聴きました。 この作者の作品が2023年の本屋大賞ということで、同じく本屋大賞を受賞したこちらの作品をまずは手に取りました。 ストーリー、描写ともに物足りなく、「この作品は自分でも書けるんじゃないか?」と思ったほどです。 もちろん、自分で同じレベルの作品を書けるわけはありません。しかし、そう思わせる程度のガッカリさはありました。 本屋大賞という賞は信じてはいけないということを勉強させていただきました。 またAmazonのレビューについても一定数以上のレビュー件数がある状態で平均4.5以下の作品は要注意であると、これも勉強させていただきました。 | ||||
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一気に読めました。 良かった。映画も見たいと思い、借りてみました | ||||
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日々の生活が無常の幸せに包まれていたとして、 もしその幸せがあっという間に崩れ去ってしまったとしたら――。 1人の少女は世界中の哀れなものすべてに共感し、 世界からはじき出される側にまわってしまう。 小説の冒頭にある “善良な人たちの好奇心を満たすために、どんな悲劇も骨までしゃぶりつくされる” という一文が最後まで重くのしかかってきます。 “事実と真実は違う” 深く深く思考しながら読みふけることのできる読書体験でした。 | ||||
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序盤は面白かったのですが、だんだんと違和感を覚え、中盤の主人公の行動でこの小説は昔のケータイ小説のノリで自分に合わないと確信しました。登場人物はみんな直情的です。何が悲劇かと言うと、特に主人公にトラブルメーカーの自覚がなく、まったく自省しないことなんじゃないかと思います。 本屋大賞は結構アテにしていたのですが、この作品は自分には合わなかったです。 以下ネタバレをすこし含みます。 中盤で主人公が同棲しているDV彼氏の下から逃げようとするのですが、一応夜逃げ屋を使うものの、 ・バイト先はそのまま ・わりと近所に引っ越す ・隣の部屋に彼氏との不仲の原因になっている男が住んでいる ・自分の経済力では厳しい物件 というツッコミどころしかないムーブをかまします。もちろん元カレはすぐにバイト先へやってきて、間男との同棲を疑いトラブルに発展します。そして上記の行動について誰もツッコみません。 この展開のあとも、主人公が「後で悪い方に転ぶだろうな」と思わせる選択ばかりするのでイライラし続けます。また、中盤以降わりと展開が停滞するので、そのあたりは話に共感できていてもいまいち面白くない気がします。このDV彼氏いつまで出てくるんだろう…と思ってました。 だいぶ批判的なレビューになりますが、読破したうえで同じようなイライラを抱えた方がここを見に来て共感する可能性を願って投稿します。 | ||||
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ー俺はハズレだ。 引き抜かれたトリネコは俺だ。ー 彼のような想いを抱えて生きている人は意外と多いのかもしれない。 母親から。社会から。自分を取り巻く環境がアタリという基準を作って人を毒す。 期待に沿えない自分に、1人で苦しみ、もがき、レールの外へと投げ出されていく。 『ハズレ』から目を逸らす手段。 それが彼にとって公園で幼い女の子を見ることであり、更紗の自由さに触れる事だったのかもしれない。 更紗を家に連れて行ったのは、彼の寂しさと優しさ、そして『ハズレ』が明るみに出ることによる安堵感を求めてのことだったのだろう。 幼い女の子を家に連れたという事実が、「ロリコン」、「小児性愛者」というレッテルを貼り付け、偽なる事実が生み出されていく。 真実から遠のく現実が、ギャップが彼らを苦しめたのは言うまでもない。 人は誰しもが秘密を持っている。 それを言えないのも、1人で苦しむのも人間であり、人の一部を知って、いや、全てを知った気になって。『悲しんでいる人、困っている人の味方になっている自分』という、優越感に隠れた偽の優しさを、正義感を振りまくのもまた、人間なのである。 そして、その偽の優しさに縋るのもまた、人間なのである。 〜どんなトリネコも大事にされればいいのに そんなエゴを抱えながら、元気なトリネコの影に隠れ今日も生きてゆく。 | ||||
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少女誘拐事件の元被害少女と、元加害少年の純愛物語。加害少年と言っても、少年は何も危害を加えず、むしろ少女を保護しており、少女との交流で心の傷を癒したのだけれども、事件となって二人は離れ離れになる。十数年後に二人が再会し、本当の愛を手繰り寄せようとするお話で、普通とは何か、何が正しいのか、世間の身勝手さを考えさせられた。 語りがとても綺麗で読みやすいので、中盤から終盤にかけては一気読みの面白さだったが、2回目読むかというと、読まないというのが私の感想。読み物として面白かったが、感動はしなかった。何より主人公の更紗のことが好きになれなかった事が一因だと思う。 | ||||
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不遇な扱いを受けるという話なので、 読んでてずっとイライラしていました。 自分ではどうにもならないこと。 嫌なことを我慢しなければいけないこと。 人間はひとりでは生きていけない。 主人公は成長して我慢を覚えます。 いったいどれくらい我慢すればよいのか。 最近ニュースで熟年の再婚の話をみました。 たとえ60歳でも先のことを考えているのでしょう。 私自身も考えさせられました。 そしてこの本のことを思い出します。 我慢を改善できる道はあるのだと思いました。 | ||||
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ただただ、入り込んでしまった1冊。 素敵な本に出会えました。 | ||||
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映画化された作品で予告を観て、観たいと思っていたのですが、なかなか観に行く機会がなく、原作を先に読んでしまいました。こういうお話だろうなという予想を裏切ることもなく、でも自分の中に残るものはありました。愛って結局のところ人間関係っていう事に尽きるのと性愛を伴う愛は一方的だったり、時に暴力的だったりして、愛を免罪符にできる人は自分勝手な人なのだなという結論に至ったというのが私のネタバレしない中で語れる感想です。 | ||||
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ネットで買うと本文の印字のサイズが分からないので、こんなに小さい字は読みにくい。その点本屋で見て、買うのが良いかと思う。 | ||||
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凪良ゆう氏の作品を初めて読んだがメチャクチャ面白かった!「一章 少女のはなし」を読み始め、「意味わからないな」と思ったが、最後まで読んで構成の上手さに驚いた。メチャクチャ面白かった。「大人の矛盾を子供は冷徹に見ている」「事実と真実は違う」「初めて手ぶらで歩く爽快さ」という言葉が印象に残った。世の中には人の話を聞いて軽々しく「わかる」と言う輩が多いが、「同じ経験をしたことが無ければわかるわけがない」ことをわかるべきと思った。 | ||||
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普段は、時代小説や、ちょっと笑える落語のような物語を読んでいます。 今回は、本屋大賞ということで、興味を持ち、読み始めました。 それなりに人生経験を重ねたせいか、あまり切なくもなく、共感もなく、平坦な気持ちで活字を追い、終盤は斜め読みとなりました。 一般論として、この小説に引き込まれる読者が多いのは納得できます。ところどころリアリティがあり、少しずつ虚構がある。そこが一つ良いところ。中盤までは読み飽きません。 また、重いテーマを取り上げているけれど、しつこくなく、隣の部屋ではこんなこともあるかなー、と受け止められる。これも読者を惹きつける要素です。ただ、私は共感はできません。登場人物の決断が、ゆるすぎます。 この筆力で、もっと心揺さぶるような作品を生み出してもらえそう。そう期待しています。 | ||||
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