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ηなのに夢のよう
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ηなのに夢のようの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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このシリーズは、犯人というものについてはあまり意識してない。どちらかと言うと過去シリーズに焦点を当てている感じが強い。 このシリーズが今後どのように展開していくのかがとても楽しみ。 | ||||
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クレーンで死体をつり上げて自殺を誇示する自殺者の願望とは何か?エータなのに夢のようと書き残された文字の意味は?生きていたのに夢みるように自殺を遂げ、自己の存在を世間に知らしめることか。一人理由も明かさずに死ぬくせに、死体だけは見届けてもらいたい、これが自殺者のあまりにも身勝手な願望なのだ❗自殺者は自分が死ぬことを他人に告げ知らせたいのだ。飛び込み自殺などは自分の死体が誰かに発見されることを前提に死んでいるのかもしれない。人知れず噴火口に飛び込む人間はまずいない。自分の死体が発見されないからである。こう考えると自殺とは何であれ、他者へのメッセージなのだ。この小説は自殺の意味を考えさせてくれる好著である。いつものように委細を尽くして説明することはせず、読者の知的想像力にすべてを委ねる。それこそ森流だ。傑作であることは間違いない。森作品の入門としても最適だ。お勧めの一冊だ。 | ||||
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今作久しぶりの重要メンバーが次々登場!各シリーズファンなら「おぉ!」と歓喜するでしょう。 前作「ε」もふれていますが、登場人物が死、自殺についての語るシーンが多いですよね。 真賀田四季博士「Fになる」で死んでいることが普通で生きていることがバクだと言ってましたし。。 Gシリーズ、または森ワールド全体のテーマなんでしょうか?犀川先生の死についての観点は一般的ではないと思いますが 私が考え付かないものだったので「なるほど。。」と思いました。もはやトリックはおざなりですが、テーマの中心に 近付いてきたなとワクワクしながら読みました。 | ||||
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西之園萌絵は好きではなかった。 探偵役にもなれないし、助手としても相応しくはない。 せいぜいが、火事場に好んで集まる野次馬の役目しかないのだ。 彼女がなぜいつも事件に首を突っ込み、執着するのかが今作で解明される。 人の心が最大のミステリーということなのかもしれない。 | ||||
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『死は誰にでも訪れるもの。』 『避けられない。』 『だから最後くらい笑って送ってあげよう、、、。』 だなんて、綺麗ゴト。 あなたにもきっとあるはず。 自分のキャパシティを超えてしまった死が。 どうしても、受け入れられない死が。 でも大丈夫。 ヒトは年月を経て、成長する。 つまりは、鈍くなっていく。 こうして僕らは、 強く、 同時に、弱くなっていくのだ。 西之園萌絵も。 そして、 あなたも。 | ||||
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自殺とは思えないような演出がなされた、自殺にしか見えない遺体が連続して発見される。そして、その死体の側にはギリシア文字を使ったメッセージが置かれていた。 この事件と並行して、西之園萌絵は父母が亡くなった飛行機事故に秘められた事実を知らされる。 ガケが崩れるまで待って落ちて死ぬ人もいれば、崩れる前に飛び降りて死ぬ人もいる。どちらも一度生きて一度死ぬことに変わりはない。作品中のキャラクターの一人がそんなことを言う。そして、この作品では多くの自殺者と不慮の死、天命を全うした死が描かれる。 確かにどれも同じ死ではあるのだが、おそらく読者が感じる印象はそれぞれ異なるだろう。 | ||||
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Gシリーズの最新作。帯に転換点って書いてあるように、ちょっと今までの作品と違っている。 謎ときはほとんどないし、しかも、あの彼女まで出てくる。 トーマも死んじゃうし。 このシリーズ、今後どうなっていくんだろう。 | ||||
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Gシリーズ第6弾は、連続首つり事件。首つり自殺の現場に「ηは夢のよう」というメッセージが残されます.やはりこれは真賀田四季がらみか?と思わせぶりの展開ですが、本作では西之園萌絵、犀川創平、瀬在丸紅子、久慈昌山、椙田泰雄(保呂草潤平)など森ミステリシリーズの重要人物が次々と現れて、シリーズがいよいよ架橋に入りそうな予感を与えてくれます.また、西之園萌絵之両親の死の謎が暴かれていきます.事件自体はあっけなく終わっていきますが、生と死その意味を追求することが、本シリーズの大きなテーマであるようです.最後に真賀田四季があらわれ、いよいよシリーズ後半戦。次回作が楽しみです。 | ||||
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振り返れば確かに『生命』についてのお話でした。百年シリーズとも重なりかけてきてて、もう『本格ミステリ』ではとうの昔にないですわな……。ただ『森ミステリィ』であり、あくまで『小説』であると……。金子君が久々の登場ですが、彼まだまだ『煮えたぎって』ますね。多分これからのシリーズはそこら辺の感情により深くフォーカスしていくと思います。なんか完結するまでに7年くらいかかるらしいので、それまで読み手としての自分を成長させたいです。 | ||||
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S&Mシリーズから読んでいる者としては、懐かしい登場人物たちのオンパレードと 所々にある思わせぶりなシーンで、一気に読めました。 特に今回、萌絵についての変化が多くあります。 今まで目を背けていたことに向き合うことであったり、大切な友人たちのことであったり。 個人的に最後は号泣… でもいいラストでした。 伏線が多くて気になることも多々あるので次の展開が楽しみです。 | ||||
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結局、ラストに分かるのは犯人のトリックだけで犯人その者が自供するなどありえないシリーズでして、推理小説のような劇場犯罪とはまったく違います。面白そうだから首を突っ込もうとか、分からないことが不快だとか、そんな当たり前のような理由が、こんな不思議なエッセンスを加えているのかもしれない。このシリーズもそんな不思議を持ったまま終わるんだろう。 全てを知ろうとして全てを知ることができるわけではない。 全てを知ったとしても全てを理解できるわけではない。 | ||||
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ものすごくいろんなことが詰まっている作品でした。 オビに書いてあった「ターニングポイント」って本当ですね。 ここのところ凡人には難しい作品が続いていたと思うんですが、今回は私でも大丈夫でした(笑)。 印象が強かったのは・・・ひとつは、金子くんってあいかわらずすごいな、というところ。 もうひとつは、最後のエピソードです。 萌絵にとっても、森先生にとっても、何というか、区切りみたいなものなのかな、と思ったりしました。 [後日追記。] ここ最近、森博嗣作品をミステリィだと思って読んではいませんでした。。 確かに、これを推理小説だと思って読んでしまうとおもしろくないだろうと思います。 それに、既に単品では成立しないのも確かだと思います。 別に、それはそれでいいんじゃないかとも思いますが。 | ||||
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