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ηなのに夢のよう



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ηなのに夢のようの評価: 3.65/5点 レビュー 20件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.65pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全20件 1~20 1/1ページ
No.20:
(4pt)

シリーズをここまで読んで

このシリーズは、犯人というものについてはあまり意識してない。どちらかと言うと過去シリーズに焦点を当てている感じが強い。
このシリーズが今後どのように展開していくのかがとても楽しみ。
ηなのに夢のよう (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:ηなのに夢のよう (講談社ノベルス)より
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No.19:
(3pt)

私たちが求めるのは理解できる殺人の動機/ストーリー

なぜか色んな高いところに自殺した死体が転がる森博嗣的日本。。
他殺であれ自殺であれ、私たちが"動機"として求めるのは、近づかない方がいい人、防衛した方がいい状況を見極めるための情報。なので、そうした予見性に繋がらない動機には、"不可解"と思ってしまう。というところは確かに、と思った。

あと細かいが、ある人物の自宅で自殺死体が見つかって善後策を考えるシーン。席を外した方がいいと感じた犀川先生が、「屋上を見に行こう」と提案したやり方は、上手だと思った。
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No.18:
(5pt)

寂寥感漂う自殺者の願望!

クレーンで死体をつり上げて自殺を誇示する自殺者の願望とは何か?エータなのに夢のようと書き残された文字の意味は?生きていたのに夢みるように自殺を遂げ、自己の存在を世間に知らしめることか。一人理由も明かさずに死ぬくせに、死体だけは見届けてもらいたい、これが自殺者のあまりにも身勝手な願望なのだ❗自殺者は自分が死ぬことを他人に告げ知らせたいのだ。飛び込み自殺などは自分の死体が誰かに発見されることを前提に死んでいるのかもしれない。人知れず噴火口に飛び込む人間はまずいない。自分の死体が発見されないからである。こう考えると自殺とは何であれ、他者へのメッセージなのだ。この小説は自殺の意味を考えさせてくれる好著である。いつものように委細を尽くして説明することはせず、読者の知的想像力にすべてを委ねる。それこそ森流だ。傑作であることは間違いない。森作品の入門としても最適だ。お勧めの一冊だ。
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No.17:
(5pt)

生と死がテーマなのかな

今作久しぶりの重要メンバーが次々登場!各シリーズファンなら「おぉ!」と歓喜するでしょう。
前作「ε」もふれていますが、登場人物が死、自殺についての語るシーンが多いですよね。
真賀田四季博士「Fになる」で死んでいることが普通で生きていることがバクだと言ってましたし。。
Gシリーズ、または森ワールド全体のテーマなんでしょうか?犀川先生の死についての観点は一般的ではないと思いますが
私が考え付かないものだったので「なるほど。。」と思いました。もはやトリックはおざなりですが、テーマの中心に
近付いてきたなとワクワクしながら読みました。
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No.16:
(4pt)

西之園萌絵

西之園萌絵は好きではなかった。
探偵役にもなれないし、助手としても相応しくはない。
せいぜいが、火事場に好んで集まる野次馬の役目しかないのだ。

彼女がなぜいつも事件に首を突っ込み、執着するのかが今作で解明される。
人の心が最大のミステリーということなのかもしれない。
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No.15:
(1pt)

登場人物に思い入れがある人限定

何がひどいって不可解な状況で殺人(自殺?)が起きているのに謎解きが一切ありません。
(登場人物が持論をこねくり回すだけで「これが真相」という断言が無いのです)

シリーズものなのですがいきなり本作から読んだ人は悲劇です。
(シリーズすべてを読んだ訳ではありませんが一応謎解きされているものもありました)
「何か面白い推理小説を読みたい」と思いカバー裏の説明文に惹かれて期待して読んだ人は
読み終えると同時に怒りを覚えることでしょう。(私もそうでした)

「犀川―西之園」ものがよほど好きな人でもキツいかも。
言葉は悪いですが「手抜きでは?」と思いました。
「この人の小説を読むのはもうやめよう」と思える良いきっかけになりました。
評価できる部分があるとしたらそこだけ…

あくまで一個人の一意見です。
ηなのに夢のよう DREAMILY IN SPITE OF η (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ηなのに夢のよう DREAMILY IN SPITE OF η (講談社文庫)より
4062767058
No.14:
(3pt)

もはやミステリーではない

ミステリーというよりも、大きな陰謀の進行するサスペンスの一篇、というのが読後の感想だった。

 ほとんどエキストラと言ってよいほど印象の薄い、意図的に書きこまれていない大学生たちが事件を雑談し、旧シリーズの犀川や西乃園、紅子といった面々が真実に密着しつつも彼らも関心がないようで、ふつうの探偵のように断言されることがほとんどない。

 まるで森博嗣本人がSMシリーズやVシリーズで金を稼ぎ尽くしたので、創作に執着がなくなり、こうしたひたすら薄いシリーズでネット界隈の反応を見ているようだ。こうした森博嗣氏の立ち位置自体が本シリーズの黒幕と印象がかぶっている。
 現実に起きた集団自殺についてもたびたび劇中で指摘しているし、これは一種のメタフィクションなのだろうか。
 私はミステリーには興味がなく、むしろ理系研究者としての森博嗣の執着が劇中で吐露されることを楽しみにしていたので、まったく楽しめなかったわけではないが、ミステリーと期待して本書を手に取った人たちには噴飯ものではないだろうか。

 もっとも、ネット界隈で巡らされるファンたちの多くの入り組んだ推察を読んでいると、これこそ森博嗣に求められていたものとも思えてくる。

ηなのに夢のよう DREAMILY IN SPITE OF η (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:ηなのに夢のよう DREAMILY IN SPITE OF η (講談社文庫)より
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No.13:
(5pt)

そして ぼくらは、

『死は誰にでも訪れるもの。』
『避けられない。』
『だから最後くらい笑って送ってあげよう、、、。』
     だなんて、綺麗ゴト。
あなたにもきっとあるはず。
自分のキャパシティを超えてしまった死が。
どうしても、受け入れられない死が。
でも大丈夫。
ヒトは年月を経て、成長する。  
つまりは、鈍くなっていく。  
こうして僕らは、     
強く、
同時に、弱くなっていくのだ。
西之園萌絵も。 
そして、
あなたも。
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No.12:
(4pt)

同じようだけど違う、つながっているようでつながっていない

 自殺とは思えないような演出がなされた、自殺にしか見えない遺体が連続して発見される。そして、その死体の側にはギリシア文字を使ったメッセージが置かれていた。
 この事件と並行して、西之園萌絵は父母が亡くなった飛行機事故に秘められた事実を知らされる。
 ガケが崩れるまで待って落ちて死ぬ人もいれば、崩れる前に飛び降りて死ぬ人もいる。どちらも一度生きて一度死ぬことに変わりはない。作品中のキャラクターの一人がそんなことを言う。そして、この作品では多くの自殺者と不慮の死、天命を全うした死が描かれる。
 確かにどれも同じ死ではあるのだが、おそらく読者が感じる印象はそれぞれ異なるだろう。
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4062767058
No.11:
(5pt)

確かに転換点

Gシリーズの最新作。帯に転換点って書いてあるように、ちょっと今までの作品と違っている。
謎ときはほとんどないし、しかも、あの彼女まで出てくる。
トーマも死んじゃうし。
このシリーズ、今後どうなっていくんだろう。
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No.10:
(4pt)

Gシリーズの意図するものが垣間見えてきます.

Gシリーズ第6弾は、連続首つり事件。首つり自殺の現場に「ηは夢のよう」というメッセージが残されます.やはりこれは真賀田四季がらみか?と思わせぶりの展開ですが、本作では西之園萌絵、犀川創平、瀬在丸紅子、久慈昌山、椙田泰雄(保呂草潤平)など森ミステリシリーズの重要人物が次々と現れて、シリーズがいよいよ架橋に入りそうな予感を与えてくれます.また、西之園萌絵之両親の死の謎が暴かれていきます.事件自体はあっけなく終わっていきますが、生と死その意味を追求することが、本シリーズの大きなテーマであるようです.最後に真賀田四季があらわれ、いよいよシリーズ後半戦。次回作が楽しみです。
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No.9:
(4pt)

西之園萌絵はまた一つ大人になった(ありがち)

振り返れば確かに『生命』についてのお話でした。百年シリーズとも重なりかけてきてて、もう『本格ミステリ』ではとうの昔にないですわな……。ただ『森ミステリィ』であり、あくまで『小説』であると……。金子君が久々の登場ですが、彼まだまだ『煮えたぎって』ますね。多分これからのシリーズはそこら辺の感情により深くフォーカスしていくと思います。なんか完結するまでに7年くらいかかるらしいので、それまで読み手としての自分を成長させたいです。
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No.8:
(4pt)

森作品を最初からもう一度読みたい!

S&Mシリーズから読んでいる者としては、懐かしい登場人物たちのオンパレードと
所々にある思わせぶりなシーンで、一気に読めました。
特に今回、萌絵についての変化が多くあります。
今まで目を背けていたことに向き合うことであったり、大切な友人たちのことであったり。
個人的に最後は号泣…
でもいいラストでした。
伏線が多くて気になることも多々あるので次の展開が楽しみです。
ηなのに夢のよう (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:ηなのに夢のよう (講談社ノベルス)より
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No.7:
(2pt)

ターニングポイント

 Gシリーズのターニングポイントとなる一作……ですが、相変わらずS&Mシリーズから蓄積し続けてきた登場人物の魅力だけが目立つ作品。
 Gシリーズはシリーズを通したギリシャ文字で表されている「謎」を抱えたまま一作一作を続けています。作品ごとに提示される事件はなんだかはぐらかすように解決した風にだけは見せるのですが、この作品で犀川と萌絵が死や事件について「整理のしようがない」「蓄積するしかない」という会話があって、どうも作品全体の姿勢をも表しているようで興味深いのですが……いっそのこと殺人事件(自殺もありますが)など見せずにシリーズを構築した方がよいのではないでしょうか? 事件そのものがシリーズの魅力を下げている気がします。
 ……あと、海月くんも加部谷、山吹くんもキャラ弱いですよねー。
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No.6:
(5pt)

「ギリシャ文字のH。」

結局、ラストに分かるのは犯人のトリックだけで犯人その者が自供するなどありえないシリーズでして、推理小説のような劇場犯罪とはまったく違います。面白そうだから首を突っ込もうとか、分からないことが不快だとか、そんな当たり前のような理由が、こんな不思議なエッセンスを加えているのかもしれない。このシリーズもそんな不思議を持ったまま終わるんだろう。
全てを知ろうとして全てを知ることができるわけではない。
全てを知ったとしても全てを理解できるわけではない。
ηなのに夢のよう (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:ηなのに夢のよう (講談社ノベルス)より
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No.5:
(3pt)

ある意味、目が離せない。

完全に森氏の術中におちている。
Gシリーズの1冊でも読んでしまえば、
残りを読まずにはいられないだろう。
それはおもしろいとか、そういう次元では、もはやない。
くやしいような、うれしいような。複雑さ、である。
読んでしまった人は、覚悟を決めてついていくしかない。
ηなのに夢のよう (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:ηなのに夢のよう (講談社ノベルス)より
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No.4:
(3pt)

次回以降への長い伏線

Gシリーズ6作目。
すでにミステリーの領域とは離れた感が否めない。
当初、Gシリーズのメインキャラと思われた学生も
既に脇役と化している気がする。
これまでのキャラの個性や関連性が強すぎて、彼らがメインキャラを務めるにはパンチが足りない。
本作品では、シリーズの愛すべきキャラ達が気前良く登場する。
それぞれの絡みも多少あるので、S&M、Vシリーズを読み終えた読者には嬉しいと思う。
これで伏線は大体整ったのではないか。
次回以降の展開に期待する。
ηなのに夢のよう (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:ηなのに夢のよう (講談社ノベルス)より
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No.3:
(3pt)

準備段階

本書は、Gシリーズでこれまでの伏線が全て回収されるのでは?という期待を持たせます。
S&Mから女王まで、あらゆるキーワードが網羅されていて、全てを読んでいる人間には興味深いのですが、
この1冊だけを取り上げて、推理小説として評価するのは厳しいと思います。
ηなのに夢のよう (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:ηなのに夢のよう (講談社ノベルス)より
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No.2:
(1pt)

まだまだ先は長い‥

今作を含め、Gシリーズと呼ばれる6連作を読了した感想だが
大事なところ(ギリシャ文字に関連する事件の真相)は完全にはぐらかされたままである。
カフカの引用はその引き伸ばしの暗喩だろう。しかしこの世界的な作家(サルトルは現代の、数少ない、最大の作家の一人であると称した)
の文章を、チャプター毎に引用する必要はあるのだろうか?
プロの作家ならば自分の文章で勝負するのが普通の感覚だと思うが‥
このシリーズの主題は生命だと私は感じるがこれもしかし作者のはぐらかしによって謎のままである。
「ηなのに夢のよう」という意味深なタイトルも読んでみるとなんの意味もなかった(現時点で)。
結局のところ評価不能である。
ηなのに夢のよう (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:ηなのに夢のよう (講談社ノベルス)より
4061825143
No.1:
(5pt)

久々に激動。

ものすごくいろんなことが詰まっている作品でした。
オビに書いてあった「ターニングポイント」って本当ですね。
ここのところ凡人には難しい作品が続いていたと思うんですが、今回は私でも大丈夫でした(笑)。
印象が強かったのは・・・ひとつは、金子くんってあいかわらずすごいな、というところ。
もうひとつは、最後のエピソードです。
萌絵にとっても、森先生にとっても、何というか、区切りみたいなものなのかな、と思ったりしました。
[後日追記。]
ここ最近、森博嗣作品をミステリィだと思って読んではいませんでした。。
確かに、これを推理小説だと思って読んでしまうとおもしろくないだろうと思います。
それに、既に単品では成立しないのも確かだと思います。
別に、それはそれでいいんじゃないかとも思いますが。
ηなのに夢のよう (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:ηなのに夢のよう (講談社ノベルス)より
4061825143

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