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国宝
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国宝の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.56pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全393件 361~380 19/20ページ
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| 美しくて残酷で艶やかなラストシーンに、改めて読書のカタルシスを味わいました。 | ||||
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| 「旦那」に敬称つけたら「だんさん」。「社長」に敬称つけたら「社長さん」。「はん」は基本、目上には使わない、など制約の多い敬称で、上方でも使用頻度はそう高くはない。「旦那はん」「社長はん」とは申しまへん。上方では女形は「おんながた」て言います。「おやまさん」言うたら娼妓・女郎衆(芸妓は含まない)淫売さんのことだっせ(失笑)。ほかにも色々あってなんかもう生理的にムリ!新聞小説やったけど、途中で読むのんやめました。 | ||||
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| もっと歌舞伎を知ってから、再読したい、 と読みながら思った。 演目を理解していたら、この場面をもっと深く味わえるだろうと。 折も折、玉三郎演じる 阿古屋を観劇することが決めた時に手に取った。 入門のつもりで読み始めたが、 役者として生きる人々、 そこに関わるさまざまな立場の人、 物語の展開と、 勉強として読むより、 とにかく物語の世界に入り込んでしまった。 主人公の喜久雄、そして俊介、の数十年を追いながら、 役者の魂のすさまじさに、ただただ感服した。 終わりのシーンは、歌舞伎座の幕間に読み、 観劇のあとに、最後の最後の場面を読んだ。 たまたまそのようになったのだが、興奮冷めやらないタイミングで 読めた、なかなかない経験だった。 忘れられない作品となった。 | ||||
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| ありきたりな表現だけど波乱万丈という表現が一番合う大河小説。芸を極めたいという役者の執念が周囲の多彩な人物群を巻き込んで一気に読ませる。歌舞伎を見たこともない自分等がこれだけ引き込まれるのだから観劇の経験がある人はさらに凄みのあるイメージが湧くのだろう。ただタイトルの国宝は、ひたすら歌舞伎の芸の高見を目指す主人公とうまくつながらなかった気がして少しモヤモヤが残った。 | ||||
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| 2007年の「悪人」の後、吉田修一は長期低迷に入ったように私には思えた。「路」「怒り」を除けば平凡な作品で、この2作さえ「悪人」の感動には及ばなかった。しかし、考えてみれば「悪人」のような高い完成度の作品を次々に発表するのは無理というものだ。だが、10年たってようやく「悪人」を凌駕する作品が現われた。「国宝」は、歌舞伎界という設定もユニークなら、そのストーリー、構成、文体にも凝った作者渾身の作品である。何より、上下巻700頁を一気読みの面白さなのだ。これは吉田修一の新たな代表作であり、現代日本の小説のなかでひときわ光彩を放つ傑作である。 任侠一家に生まれた少年・喜久雄が歌舞伎界に入り、稀代の女形として芸に生き抜き、歌舞伎の頂点を極め人間国宝になるまでを描いた小説である。喜久雄は長崎を出て、大阪を経て東京へと移り、歌舞伎俳優の息子の俊介と切磋琢磨しながら、次々に襲い掛かる苦難を乗り越えてひたすら芸の道を極めようとする。悪魔と取引してでも、世俗の欲や幸せに背を向けてひたすら芸に打ち込み、だれも見たことのない世界へと歩を進める。そして、極めるほどに喜久雄は孤独の境地へ向かう。芸を極めるとは何と業の深いことか。挑戦し続ける狂気のような役者心理が見事に描かれている。ラストの花吹雪舞い散る中に閃光を浴びながら花道を行く喜久雄の姿の妖しいほどの美しさに、私は胸が震えた。 当然ながら舞台の場面が多い。演目ごとに解説が入り、役者の踊りと演技が描写されるが、舞台や衣装、身のこなし、役者の顔つきまでの詳しい説明は臨場感にあふれ、役者の踊りを髣髴とさせる。この作品の取材のために作家は黒子として舞台を務め、全国を廻って200演目を観たという。物語は喜久雄と俊介を中心に進んでいくが、彼らの親、子、友人、師匠、ライバルたちの人生も並行して語られる。どの登場人物にもドラマがあり、各々の人物像がくっきりと描かれていてこの小説を重厚なものにしている。また、東京オリンピック以降の時代の変化もしっかり書き込まれていて、作家の視界の広さと目配りの確かさに感嘆する。 すでに指摘されていることだが、この小説の特徴は「語り」にある。一人称でも三人称でもなく、講談風の語りがこの小説の案内人になって読者を導くのだ。それが時間と空間を超えて、自由自在に物語を運んでいく。演目の解説もこの語りが受け持つことで自然な流れとなっている。「国宝」の成功は講談風語りの発見によるところも大きいはずである。 本作は、身を削るようにして芸道を極めた役者の怒涛の人生を描いた作品である。吉田修一も同様の決意をもってこの小説の執筆に臨んだのではないか。その労苦の末に彼の最高傑作が生まれた。新しい手法を駆使して、自分の限界を打ち破り頂点をめざして孤独な作業を続ける作家の姿を私は読みながら思い浮かべた。この小説に出会えたことを喜ぶとともに、本作が多くの人々に読まれることを私は願っている。 | ||||
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| 言葉は「力」であるという。がこの作品にはその力を超えた何かがある。敢えて抑制された筆致が読者に その何かを伝えているように感じる。芝居だけに生きてきた男の、完璧を超え「神の域」に達した姿をどの 様な切り口でレビューしようと言葉を用いている限り虚しさを覚えてしまう。ただ「凄い!・・・」としか 言いようがない。 | ||||
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| 生まれつきの美しさが周りの世界や自分自身の経験によって磨かれていくのがよくわかります。どの時間断面をとっても、その時の美しさが見える生き方。 波瀾万丈という言葉が相応しい。一気に読みきりました。 | ||||
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| ヤクザの息子が故郷を追われ、都会で新たな人生を歩む・・・という割とシンプルな物語です。内容はというと 粗筋を述べただけで人間の深い内面が描かれておらず、残念ながら心には響いてきません。肝心な場面ではいつ もスルーして逃げている様に思えます。主人公であるヤクザの息子という精神年齢に合わせて描写しているんで しょうか?例えば「白虎」と「三代目半二郎」襲名のシーンです。最も集中し力を入れ言葉を尽くして描写すべ き場面だと思うのですが、なぜかスルー。どんな意図があるのでしょうか?あくまでも上巻だけの評価ですが、 大人のためのライトノベル作品です。 | ||||
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| 語り手の丁寧な言葉遣いが新鮮。まるで生き字引のような、歌舞伎の舞台の精のような、俯瞰した視点からの語り。 歌舞伎を観に行きたくなった。 主人公とその周りの人びとの、性格や姿が目に浮かぶよう。 | ||||
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| 長崎のヤクザの息子が、紆余曲折ありながら歌舞伎を背負っていく役者になる過程を描く。 主人公はもとより、周囲の人物達がいきいきと描かれている。 今までの吉田修一のノスタリジー的な作品や人間の内面を描く作品とは少し毛色は違うが、人間味ある人物描写、自然な会話、対立と共感など、著者らしさは変わらず楽しめる。 まるで実際に存在した歌舞伎役者を描いているような、リアルさがある。 若手時代の活躍と苦悩、また認められるよういなっても起こる周囲との軋轢や嫉妬。 人間の業を丁寧に違和感なく描いている。 主人公を支える人間、また反発する人間、それおれが良くも悪くも魅力的で読ませる。 歌舞伎に興味なくても、十分に楽しめる作品。 | ||||
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| 芸のためには悪魔に心を売ると誓った女形役者の凄まじさ。 決して家庭をないがしろにするわけではないのに、何よりも芸のために生きていることが、周囲の人物との軋轢を生んでしまう面もある。 上巻に比べ、下巻は急いだ展開になってしまうのは仕方ないが、ラストはもうちょっとすっきりしない面も。 それを差し引いても、上下巻通して、一人の人物を描きながらも周囲の人間の魅力も決して色あせることなく、素晴らしい作品だった。 | ||||
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| 吉田氏初読です 概ね楽しく読みました 次から次へ、「元ネタあれかな?」が出てきて、そっちが気になり、少々気が逸れたトコがなきしにもあらずですが、下巻が楽しみです | ||||
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| こんな波乱万丈の人生あるんだろうか。と思いつつもどんどん引き込まれて一気に最後まで。本当に登場した全てのキャストが愛おしい。 | ||||
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| 上巻に引き続き、つい、「元ネタ」連想してしまい、面白いんだけど気を散らしながら読んだ感じだった 「逆引き」要素が沢山あるお話は、逆引いてから再読した方が自分的には「入って行ける」 とりあえず、自分的な思い込みで「澤村田之介」関連本を読んで、それから再読してゆっくり堪能しよう | ||||
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| 最後まで読み切り思わずうーん…と呟いてしまった。 歌舞伎自体の描写はとても丁寧。主人公とその周りの人間は魅力的。なのに… ネタバレにならないようにするが、まず父親の事件の真相がどう明かされるか、それがどう影響を及ぼすのかがすごく引っかかっていたが、あまりにあっさり完結。あと、歌舞伎の観客の反応の描き方がつまらない。作者の感じ方を全員に無理矢理あてはめてる感が否めない。エピソードによっては、読み進めていった先にそれ要らなかったでしょと思えるものが多い。そして全般に言えるが、人物の内面の苦しみとか葛藤をもっと丁寧に書いて欲しかった。 新聞連載小説では昔、日経で安倍龍太郎の等伯が面白かったなあ。 | ||||
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| 朝日新聞の連載当時から、毎朝楽しみにしてた。本になるのを心待ちにしてたので、早速購入一気読みでした。歌舞伎の世界を知ってる人も知らない人も楽しめる。素晴らしい書きっぷりでし | ||||
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| 感動しました。読了後、2日たっても不意に泣けます。今は歌舞伎役者をテレビで見ただけで泣きそうです。悪人以来、やっと来たー!待ってました。映画化期待しています。 | ||||
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| 一気読み。 読み始めたら、あっという間に物語の中に引き込まれてしまった。 主人公喜久雄の魅力、取り巻くいろいろな人々も魅力に満ちている。 歌舞伎の入門書のような丁寧な説明の作品紹介の文がいい。 | ||||
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| 歌舞伎の女形として、登りつめていくにつれ、社会や、業界の狭間で傷つき、傷つけながら芸を磨き上げていく主人公喜久雄の圧倒的な魅力。 喜久雄を守り続けてきてくれた徳次が離れていき、ますます孤高の人となっていく喜久雄はもはや人間というよりは魔物にさえ思えてくる。 歌舞伎作品の説明文が演目の紹介のようで、歌舞伎をしっかり見てみたくなった。 | ||||
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| 読了後、下巻を手に取らずにおれる方は少ないのではないでしょうか。平易でありながら奥行き深く心に浸透する文章が読み進むスピードを加速します。 | ||||
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