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笑う警官
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笑う警官の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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原書は未読。なので、どちらが原書に忠実なのかは不明。 高見訳と柳沢訳の比較。 うっとおしい雨のストックホルムを感じたいなら高見訳が勝る。 より洗練され、より要約的で読み進めやすい簡潔的な柳沢訳。 好みの問題か。 ただ、ミステリー愛好家は高見訳の方を好みそう。 あくまで個人的な感想だが。 | ||||
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柳沢さん、パソコン使えないの? Googleすれば、銃の形状、車のカタチ、文献を漁らなくても確認できるのに。 もう、ケチもつけたくない。 これはね、落語なんですよ。黒い黒い落語。喬太郎さんを思い出していた。 全然古くない。 | ||||
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北欧ミステリの古典である。これを読まずしてどうする、というほどの有名シリーズだ。 昔は「スウェーデンの87分署」と呼ばれていた。いしいひさいちのパロディ「笑う婦人警官」しか読んでいなかったので(わざわざ書くことでもなかったな)、北欧行脚の機会に読むことにした。 ベトナム反戦デモで騒然とするストックホルム。ある夜、市バスの中で八人が銃殺された。 被害者の一人は、殺人課の刑事だった。ただのサイコ殺人かと思われたが、犯人は周到に計画を練った形跡がある。 刑事たちの捜査が始まった。 話がなかなか進まず、イラつく。真相に近づいてからは一気呵成に解決するので、そこは気持ちいい。 が、カタルシスまでが長すぎる。87分署は地道な捜査の部分も面白いが、本書は地味な部分が退屈だ。 刑事たちのキャラに魅力がない。この点でも本家の足元にも及ばない。 期待が大きすぎて失望したが、警察小説として悪くはない。 | ||||
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その日、アメリカ大使館の前にはヴェトナム戦争反対のデモ隊が騒ぎを起こしていた。そしてそれと同時刻にストックホルム市中で八人が殺され、一人が瀕死の重傷を負う事件が起きていた。 やがてその重傷者もナゾの言葉を残し死んでしまう。 九人の被害者の内一人は警官で、この事件の捜査をしている主任刑事マルティン・ベックの部下のステンストルムだった。 彼はなぜバスに乗っていたのか。 「事件の概要はこうだ。スオミ三十七型機関銃を抱えた人間がバスに乗り込み運転手と乗客合わせて九人を殺した。九人に互いの関係はない。たまたま同じバスに乗り合わせていただけと思われる。だが乗った人間には動機がある。偶然にそこにいた九人の人間を殺す動機があるはずがない。つまり目的は九人の中の特定の人物だ。」 やがて狙われた人間はステンストルムだと判明する。 だが、彼がなぜ? タイトルが笑う警官とあるので、アレもしかしたら犯人は警官なのと思っていたが、さにあらずそれは単純な理由からきていたのね。 うーん。これは星★★★3つかな。 最初はナゼだ、ナゼだと興味をもって読んでいたのだが、ラストあたりになるとなんか退屈してしまったわ。 ヴァランダーのような深みはなく余韻も残らず。まあ、普通に面白かったです。 | ||||
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反米デモの夜、ストックホルムの市バスで八人が銃殺された。大量殺人事件。被害者の中には、右手に拳銃を握りしめた殺人捜査課の刑事が。警察本庁殺人捜査課主任捜査官マルティン・ベックは、後輩の死に衝撃を受けた。若き刑事はなぜバスに乗っていたのか?デスクに残された写真は何を意味するのか?唯一の生き証人は、謎の言葉を残し亡くなった。捜査官による被害者一人一人をめぐる、地道な聞き込み捜査が始まる―。アメリカ探偵作家クラブ賞受賞。 | ||||
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就寝前にベッドで読んだが、何しろ登場人物が多く、名前を覚えるのに苦労する。話の展開は、深まるというよりもひたすら広がっていく感じで、途中は疲れる。最後の方で、ようやく事件の真相が判明するのだが、あっと驚くような展開はない。 | ||||
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小説自体は昔読んだ通り面白い。 なんとなく読みにくさがあったが、最後まで読んでみた。 終わりの頃の文章を見て何か変だと思い、旧訳を見て、翻訳に問題がありそうだと思った。 自分の中のイメージを壊したくないので、この1冊だけでやめておくつもり。 | ||||
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ミステリとしては凡庸。 なんというか、タイトル負けしている。 終盤の一気呵成な謎解きは、なじみのないスウェーデンの地名や人名とあいまってやや混乱した。 ただしMWA賞を受賞しただけあって、最後までそれほど退屈することなく読めた。 小説としての力があるということだろう。 キャラクターづくりはうまいと思う。 なかでも、グンヴァルト・ラーソンのキャラクター設定は、類型的ではあるが、魅力的だ。 | ||||
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旧訳は瑞語からいったん英訳された版を邦訳したものであり、新訳は瑞語版から直接訳されたもの、という点がポイントだそうだ。 それにしても、1968年に出版された作品が、何ゆえ今ごろ新訳で? と気になったので読んでみたのだが、率直に言えば「がっかり」だった。 高見訳の旧版は30年以上も昔に全巻読んでいる。 で、新訳の読後の違和感が気になり、その高見版を書庫から発掘して続けざまに読んでみたのだが、やはり筆の力量は高見訳のほうが格段に上だ。 より原著に近い新訳ならではの「翻訳の精度」という点についてもなんだかなあ。 たとえば凶器について「銃身が木製の…」(新訳)なんてゴム鉄砲じゃあるまいし、これは「木製の握りがついている」(旧訳)が適訳。(要するに木製なのは鋼鉄製の銃身ではなく銃床のほうだ) さらに「七十発の銃帯を肩にかけるタイプ」(新訳)と意味不明の記述が続くが、この「銃帯」って死語は、西部劇でおなじみの「ガンベルト」のこと。さすがにこれはない。 これ旧訳では「七十発の弾帯」だったが、じつはこちらもいまひとつ。 各々の原著での表記がどうなっているか知らないが、これはドラムマガジン(渦巻状に銃弾を収容する円盤形の弾倉。ただし、正確には71発を収容)を指している。 その直径は20センチぐらいのもので、もちろん肩にかけたりしない。だからこそ犯人は、コートの下に隠せる程度の大きさの凶器でも67発もの連射が可能だった。 そう、トンカチじゃないんだから「打ち続け」(新訳)たわけじゃなく「撃ち続け」たのだ。 校正も甘いね。 さて、新訳版で最大のポイントは、コルベリの最後のセリフだろう。 旧訳版では存在しなかったこの一行が、いつ、どこで、なぜ現れたのか、あるいは省かれていたのか、本書の登場で最も興味深い謎となった。 個人的には、旧版の終わらせ方のほうが余韻があって好きだけどさ。 | ||||
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