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羊と鋼の森
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羊と鋼の森の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.87pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全563件 521~540 27/29ページ
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本の中でも、主人公の高校生の時からの話から始まりますし、宣伝文句にある主人公のちょっとケツの青いセリフからも分かるように、ターゲットとする読者層は高校生とか新入社員とか若者だと思います。文章もライトノベルタッチでとても読み易い若者向け。主人公は、ピアノについて門外漢でありながら、その音から景色まで見えてくる、しかし、音が優しいかどうかという素人でも感覚的に分かりそうな事が分からなかったりとアンバランスな印象を受けます、が、その辺が若者である事の巧みな表現なのかもしれません。 | ||||
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本屋大賞で知り、本日一日で読み終えてしまいました。 始めこそスローで読みましたが、それは数ページの話で…後は、時間も忘れて一気に読み終えてしまいました。 | ||||
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Amazonでの購入ではないですが、レビューさせてください。 他のレビューを拝見させていただきましたが、音楽に造詣が深い方は用語の使い方などが気になるようですが、私は音楽に精通していませんので、違和感なく、楽しく読ませてもらいました。 つい先日読み終わりましたが、ラストの軽快に流れる物語は未だ強く印象に残ります。単純な言葉では表現できない繊細な音を上手く描写しており、あたかも耳元でピアニストたちが音を奏でているようにも感じました。 羊と、鋼と、森、それぞれに込められた意味を理解した上で文章を読むと、単純だと思っていた世界はあっという間に複雑になり、そして面白くもなります。 この文章は、単にピアノの調律のことだけでなく、主人公、外村の人としての成長を、周り恵まれた環境とともに暖かく描いています。答えが見つからない時、この本をお勧めします。満点の解答なんてない、それに近づこうとする人たちからきっと勇気をもらえると思います。 | ||||
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このような偶然で天職が見つかるのは幸運なのだが、人は職業選択にあたり能力(才能)を気にするあまり本当の天職を見失うこともあるかもしれないと思った。主人公はまさに孔子の言うような「楽しむ者」になっている。何を楽しいと思うかは人それぞれだが自分もそうなりたいと思った。 | ||||
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用語の使い方がおかしい部分があって、途中で興味が途絶えてしまった。 例えば、「ヘルツが重なる」,,,ヘルツは周波数の単位だから、音が重なるとか何ヘルツが重なるだったら意味が通じる。 また「オクターブを鳴らす」っていうのも変だ。 ピアノの調律(音色)を「ドンシャリ」と言っている部分があるが、調律師でドンシャリと言っている人を見たことがない。 オーディオ装置の再生音や録音物の音をドンシャリということはある。ピアノの音色の表現としてはすごくおかしい。 ピアノには当たりハズレもあるし、ダメなピアノはどう調律してもそんなにグッと良くなるものでもない。 あたかも調律によって見違える音になるような表現があるが、現実はそんなものでもない。 もっと言うとホールになんか本当に良いピアノはほとんどない。都内のプロの録音スタジオでもほんの一部だけである。 本当に良いピアノは限られたプロのレンタル屋さんしか持っていない。 調律師も優秀な人は日本でほんの数人だけというのが現状。 コンサートの前日にもピアノの調律に入るということも現実にはほとんどない。 さびれたホールでひどい状態のピアノだったら別だが。 読んでいると登場する調律師たちはプロフェッショナルな世界のピンキリの、中間から下層にレベル位置する人たちもに感じる。 編集者だけに頼らず、もっとすごい専門家(シビアな録音現場や大物ピアニストなどの調律の経験豊富な人)に監修してもらうべきだったのかも。 生半可な知識で書かれているから、読んでいて途中でシラケてしまった。 あと、どんなピアノか具体性がない。スタインウェイ(ニューヨーク/ハンブルク)なのかベーゼンドルファーなのか、ヤマハか?セミコンかフルコンか?家庭用のアップライトはヤマハが多く、だいたいまともな音は望めないし。 作られた年代によっても質が全く違うのだし。ハンマーだって全部同じにされてもいけない。レ社のものとか知ってるのか?いろいろ詳しく言い出したらきりがないけど。 賞と言っても売るための賞だから、質が伴わないのは仕方ないか。 読み進めていくうちに腹が立ってきて、星3つから1つに落としました。 追記: それで、そんな技術的、専門的なことを全部抜きにしても、 あまりに物語が薄くないですか? | ||||
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最初のページを読んだ瞬間に、あっこれ好きな本だと感じました。まだ半分しか読んでませんが、急いで読み進めたくない。ゆっくりとじっくりと読みたいと思います。 | ||||
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彼女に薦められて読んだのですが、音楽関係の仕事に携わっている人や、過去に音楽活動をしていた方は低評価になるのも仕方ありません。 曲がりなりにも調律師としての仕事をしている主人公を書いているのに、作者が音楽用語の使用方法を間違えていたり、シナリオのあまりにも非現実的な展開で、途中から読んでいて馬鹿馬鹿しくなりました。 専門職に就いていない読者の多数なら、最初からその辺が理解できないので、読後「ただの良い話」で終わるのでしょうが、私には、作者がニワカ知識で他人を感動させようとしているのが滑稽に映りました。 | ||||
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読んでいる間中、 とても静かで上質な時間を過ごせました。 本を読んで、こんなに贅沢な時間を過ごしたのは、 久しぶりのことだったかもしれません。 調律する時間が、静謐さを必要とするからでしょうか。 双子のピアニストのお話が一番好きです。 本屋大賞受賞とのこと。 本当におめでとうございます! | ||||
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純朴な新米調律師の物語、本屋大賞にはずれなし。 物語を読んでどこかでピアノの演奏を聴きたくなりました。 | ||||
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ピアノを弾く人間にとって、調律師は欠かせない存在です。 彼らの調律した後のピアノを触り音を出した瞬間に、ピアノが生き返った、と思った調律師さんとは1度会った事があります。 私の最初の古いピアノで、転勤で何度も動かし、調律もかなり難しかったそうですが、その音の豊潤さとキーの適度なタッチに、とても幸せな気分になりました。 そういう調律師さんばかりではなく、ただ音を合わせるだけの方、音叉ではまだ合わせきれない未熟な方は機械で調律していた方もいました。 この本に出てきた調律師さんたちのようなピアノを愛して、お客様のために、という調律師さんに調律してもらったピアノは本当に幸せだろうな、と思いながら読みました。 この小説はとても透明で静香な空間を纏っていました。 透明で静かで純粋で心地よい緊張感がずっと続いている、そういう小説は少ないと思います。 ストーリーが何か事件をはらんで劇的なものでもなく、人物が特異な設定でもなく、ただピアノに寄り添い、自分の道を探しながら不器用に自分の進む道を確信していく主人公。 そんな静かなストーリーなのに、すべてが愛しい気持ちになる、そんな小説でした。 文章の隅々から情景があふれ出し、一瞬たりとも無駄のない、そんな世界でした。 ずっと浸っていたい、彼らと共にずっと歩んでいきたい、そう思いながら読み進めることができました。 この作家の本は初めてでしたが、ぜひ、他の本も手に取ってみたい気持ちにさせられる、そんな本でした。 出逢えたことに感謝しています。 | ||||
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最初の9行で、物語の世界に引き込まれました。むつかしい言葉はひとつも使っていないのに、なんと芳醇なイメージを与えてくれるのでしょうか、この作者は。 ストーリーというより、文章の美しさにほれぼれする本でした。すみからすみまで品がいい。 この本に出合えたことを感謝します。 | ||||
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冬はマイナス30度になる北海道の山村で育った青年・外村がピアノ調教師をめざす物語である。高校2年の時、彼は高校の体育館でピアノ調律師に運命的に出会い、進路を決めた。調律師養成学校を出ると楽器店に勤め、先輩たちから教わりながら歩み始める。大きな振幅のない物語だが、彼の内面は大きな成長をとげていく。 外村は特に音感が優れているわけではなく、ピアノも弾けない。だから彼には不安も迷いもある。尊敬する先輩の調律師からは「焦ってはいけません。こつこつです」とアドバイスをもらう。「この仕事に正しいかどうかという基準はありません」とも言われる。それを聞いて自分なりの努力をして技術を身に着けていくしかないと気づく。努力と苦悩と葛藤の末に「才能があるから生きていくんじゃない。あるかないかわからない。そんなものにふりまわされるのはごめんだ。もっと確かなものをこの手で探り当てていくしかない」と彼は考えられるようになった。 ピアノと向き合う毎日の中で、外村は顧客の希望する音の背景にあるもの、そのピアノと顧客の歴史やピアノを弾く環境や弾く人の力量までも理解して音作りをすることの重要性を学ぶ。絶対的ないい音ではなく、顧客にふさわしい音をつくるのである。そう気づいたのは人間としての彼の成長の証なのだろう。あたたかな職場の人たちに支えられて外村は確たる道を見出していく。自意識を捨ててピアノと演奏者のために尽くす心境に達したとき、彼に転機が訪れる。 ピアノは羊毛を固めたフェルトでできたハンマーが鋼の弦を叩くことで音が鳴る仕組みになっている。弦がずらりと揃った状態を外村はまるで森のようだと思う。その羊と鋼の森からは芳醇な音楽が生まれる。そして、外村がピアノの音を聴くときまってふるさとの森がよみがえる。音が連れてくる景色が鮮やかに浮かぶのだ。音を言葉で表現するのは難しいはずだが、著者は、響き渡るピアノの音と彼の心に起こった変化を美しい言葉を用いて伝える。 緊張を含みながら静謐で澄み切った文章がここちよい。背後でショパンのピアノの気配を感じつつ読み進めた。インタビューで著者は「外村が私を励ましてくれた」と述べている。それは私も感じた。ひたむきに努力する外村の姿に心動かされる読者は多いだろう。じっくり味わいながら読むべき小説である。 | ||||
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自分の場合、シンプルな誠意と善意で出来ていて、淀みや濁りの感じられないキャラには「ケチ」つける姿勢が基本ですが、本書は思わず知らず「ケチ」つけるスキなく読了してしまいました。気持ちの良い話でした。 音楽の素養が全くないので、ピアノという楽器と、その調律の技術については全く「私の知らない世界」でしたので、その部分もとても興味深く読みました。 楽しませて頂きました。 | ||||
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読みやすい文体で、サラッと読めた。素人ピアノを弾いているが、ピアノの音と、ピアノの構造を垣間見られて面白かった。 | ||||
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2016/2/28読了 「王様のブランチ」で取り上げられていて、 ピアノを弾く身として、調律をテーマにするとは、どういう内容になるのだろう、 と思い、手に取った次第。 あくまで個人的なとらえ方だけれど、ピアノという楽器は、調律という面では ほかの楽器と少し違う、と思っている。 ひとつ、プレーヤー自身が調律(チューニング)をする、ということがほとんどない。 ふたつ、この楽器は持ち運びが簡単にできないため、「マイピアノ」を持っていても ごく一部、著名な演奏家を除いた大多数は、出先ではそこにあるピアノを弾かなければいけない。 楽器だから、当然、個々の楽器で音が違う。 そこにあるピアノを(仮にどんな音がするにしても)弾かなければいけない。 私の好きなピアノ弾き語りのミュージシャンたちは、「行く先々のピアノとの出会いがある」 みたいに言うけれど、それは間違いではない。 もちろん、プロとは程遠い私でも、普段弾いているものとは違うピアノを弾くと、 好い悪いよりも前に、違和感を感じる。言い換えれば、ピアノごとの個性を感じる。 静かな深みをたたえた文章で、音の表現がとても豊か。読後感もさわやか。 言葉の数々が、すうっと浸みこんでいく。 映画化の原作、といっても不自然ではない。でも、映画化されたら音を伝えるのが難しいのだろうな。 文章を読んでいて、この著者、本を書くために 楽器屋や調律師へ相当に取材を行っているのだろうけれど、 その前に、著者自身がピアノを(結構なレベルで)弾けるに違いない、と思った。 そうでなければ、これだけの音についての豊かな表現は出てこないと思う。 我が家にも、調律師が年に1回くるけれど、そんなにあれこれ注文したことはなかったなぁ。 次に調律するときにはぜひとも聞いてみたい。嫌がられるかもしれないけれど。 | ||||
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時おり出てくる「森」 胡桃が降る音、木の葉が擦れる音、 雪が解ける音など 色々な擬音で表現しようとするけれど、すべて音がバラバラに感じる。 「森」に個性を持たせ、音を奏でさせ 人間を寄せ付けない神々しい得体のしれない者と主人公と対峙する描き方なら 良いように思う いつも主人公の心の中にある 視界からの一方的な「森」の表現で 残念です。 せめて「森」の話をするときは何台ものカメラで360度の世界観を表現出来たら読むものに伝わりやすいのではないでしょうか? | ||||
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調律師の物語。 私は楽器をしている人間ではないし、音に敏感なわけでもなく、ただ音楽を聴くのが好きなだけの素人なので、最初は、この本には興味が持てずにいた。 本屋大賞のノミネートで、ちょっと読んでみるかなと購入したのだけれど、気持ちのいい、まっすぐな小説で気分よく読み終えた。 嫌な人が出てこなくて、優しい穏やかな気持ちの人になれる気がする小説だった。 本屋大賞はどうなるかが楽しみだけれど、インパクトが強い小説ではないから、時代としては、よわいかなあ。 (と思っていましたが、昨日H28/4/12、本屋大賞、受賞されました。宮下さんのコメントよかったです。本当におめでとうございます。 | ||||
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普段読書はしませんが、母に勧められて読み始めました。 昔ピアノをやっていたので、入りやすかったです。 “調律師”自分が子供の頃こういう職種があることになぜ気付かなかったのだろう?と読み始めに思いました。 コツコツと地道に努力をする。でもその努力を努力していると感じず、ただひたすら前を向いて道なき道を進んでいく主人公と感じました。 自分が見てきた世界、やってきたこと、それらは全て何かに繋がっているようなそんな気がする作品です。 面白かったです。 | ||||
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一人の調律師の成長の物語。 森の中で育った素朴な人間が暖かい環境にも助けられ認められていく話。 気持ちいいストーリーで、感動的な雰囲気がある。 読んでいるときから思ったが最後まで感じたのは、筆者がピアノが好きで音楽に心酔しているというところ。 普段自分に聞こえてくるピアノと違うものが聞こえているのだろう。 素晴らしい高校生のピアノを聴いて、成長したとか、すごいピアニストとか。言ってみたい・・ | ||||
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ピアノの調律師の人が「現実と違う」と低評価をつけていますが、これは小説です。自分も楽器の(ピアノではありません)技術者ですが、違和感なく(ファンタジーだと割り切って)読めました。小説の細かいディティールに現実との整合性を求めたら小説になりません。顧客と技術者の立ち位置なんかよく描けてると思います。美しい物語です。 | ||||
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