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羊と鋼の森
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羊と鋼の森の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.87pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全563件 301~320 16/29ページ
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久しぶりに最初から最後まで面白い本をよんだ。 ずっとクライマックスみたいにさらっとよめる。 なのに内容が濃くて気づいたら森の中を歩いているみたいな音の中を彷徨っているような感覚になりました。 調律というあまり詳しくない分野ですがすごく興味をもちました。 すごくおすすめします | ||||
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高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律に魅せられた外村は、念願の調律師として働き始める。苦しみもがきながらも個性豊かな先輩や、双子の姉妹に出会い成長していく―。 主人公・外村の苦悩と成長を描いているこの作品。物語は実に淡々と進んでいくが、読みやすい文章と丁寧な情景描写につい引き込まれて、あっという間に読了。 外村の調律師という仕事に対する真面目さが眩しく、何気ない会話の中で時折表れる名言にハッとさせられる。 静かだが、温かな感動が染み渡る、そんな作品。ラストシーンは感動すること間違い無し。 | ||||
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奇妙なタイトルだなと思いながらも購入しました、これまで本屋大賞受賞作に「ハズレ」がなかったから。ストーリーに起伏はないものの、緩やかに上昇し続け、最後にやや高みに昇るといった読後感の良い小説でした。 主人公が育った森が、「羊、鋼」からなるピアノと同化していて、絶妙なタイトルだと思います。 残念ながら音楽的素養のない私ですが、美しい音について語る登場人物たちの思いは感じ取ることができました。 | ||||
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読む前はタイトルの意味が全く検討がつかなかったが、読み初めてピアノの調律師の話だとわかり、それだけで非常に興味をそそられる素材だと思った。その出来は期待に違わぬもので、調律師という仕事に入った若者が悩みながらも着実に成長する姿が、爽やかに描かれていて、読後感もよかった。 では、当然五つ星かというと、残念ながら物足りなさが残ったのも事実。その理由は、主人公だけでなく脇役のキャラクターが、すべて想定通りだから。最近の女性作家が描く男子はいつもこんな草食系のキャラのような気がする。どっかで聞いたような会話、どっかで見たような進行で、驚きがないのだ。 最後まで楽しく読んでおいてこんな厳しいことを言うのも失礼かもしれないが、ピアノの調律師という魅力的な設定がなければ、もっと厳しい評価になっただろう。 | ||||
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ピアノの調律師という日頃からその存在が目立たない職業を知る良い機会になりました。登場人物の個性もよく書かれていて、楽しく読ませて頂きました。 | ||||
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田舎の育ちの主人公がピアノの調律を通じ、 様々なお客さんや素敵な先輩との出会いや葛藤から美しい音を求めていくというお話です。 私自身がピアノを弾く上、実家では母が現役のピアノ講師をしているのですが、 こういう話ってありそうでないです(笑) 調律師って本当に縁の下の力持ちです。お疲れ様です。 さて、ピアノだけでないと思いますがメンテナンスが必要なものは、 言葉なしにでも本当によく持ち主の事を語ります。 本来ならここまで痛まないのに!?このタイミングでメンテナンス?など。 直接的に「どう?」と話しかけるコミュニケーションなしでも持ち主の感情、 気持ちの変化が分かる、そういうやり取りがとても印象的でした。 いたずらに、調律の専門技術や知識が解説されているわけでもなく、 登場人物もほぼ最低限、読みやすいです。 また主人公の「僕」も田舎生まれでピアノにそれとなくあこがれた男の子で、 学級ではどういう立ち位置だったのか、どんな友達がいるのか、当たり前な部分がほとんど描かれていません。 人物をじっくり味わうというよりは、その世界観に触れれる、そんな物語です。 ここからは批評です。 比較的ほのぼのとしたストーリーなので、クライマックスとか盛り上がりとかアクション要素を期待する人には ちょっとオススメはできないかもしれません。 さんざん肯定的なレビューを書いてるように見えますが正直なところ、 書店で題材的にヒット作とPRするにはその域まで達していないと感じています。 本当に展開がフラットですし、読破後も何か心を打つものも特になかったです。 | ||||
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とても好きな世界観なんだけど、読後は思いのほか何も残らない。評判が良いのが分からん。多分、いろいろと不自然な設定と冗長な言い回しに冷めたのかもしれない。 | ||||
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私たちの世界は果てしない。 どこで生きるか、どうやって生きて行くか。 * 世界。 * 音楽。 * 世界と音楽。 * 音楽だけに限らず、私たちが生きる それぞれの森がある。 「ピアノで食べていこうなんて思ってない。」 「ピアノを食べて生きていくんだよ」。 見つけた者の強み。 静かな闘志が淡々と描かれる。 それぞれの、闘志。それぞれの。 秋野さんを主人公にした物語だったら、また違う音楽の世界を感じることができたかもしれない。 羊、森、ふたご 、カササギ。 キーワードがなんだか村上春樹っぽい。 静かな、淡々とした世界観もどことなく似ている。 * * 宮下奈都の文章が苦手で、これまで宮下作品は読みかけても挫折、を繰り返していた。言葉が、どうしても解せなくて、私の中には入って来なくて。ずっと読めずにいた。避けていたと言ってもいい。周波数が違うというのかな。調律がしっくりこないのと似ているかもしれない。周波数が合わないから、調律が合わないから、雑音混じりでザワザワして。 絶賛な評価も多く、高く、本屋大賞も受賞した本作も正直、苦戦した。 読んでも読んでも、宮下奈都という人の言葉が私とは一致しなくて居心地悪くて。 でも、世界観は好きだし、調律師とピアノと音楽との関わりが興味深くて居心地の悪さと闘いながら読んだ。 美しい文章… ごめんなさい。私は最後まで感じ取ることができなかったショボーン * 「音楽は人生を楽しむためのものだ。はっきりと思った。決して誰かと競うようなものじゃない。競ったとしても、勝負はあらかじめ決まっている。楽しんだものの勝ちだ。」 「僕には何もなくても、美しいものも、音楽も、もともと世界に溶けている」。 美しいもの。 美しいものってなんだろう。 美しく善いもの。 美しく善いものって。。。 * 世界は、果てしなく続く。 続く世界の中で、私たちは あらゆるものの周波数に合わせ、周波数を感じ、生きてゆく。 周波数を合わせるために、時には調律をしながら。 | ||||
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友人の薦めで購入、読んで見ましたが、イマイチの内容に思いました。 | ||||
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調律師についての描写が分かりやすく、心理描写も素晴らしい。 この作品が映像化されるのは当然だな。 絵になる小説です。 | ||||
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物語が淡々と進んで行き、いつ話が盛り上がるのかなとワクワクしながら読み進めましたが、盛り上がらずに終わってしまいました。文章は読みやすいですが、物語としてはあまり面白くはありませんでした。 | ||||
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この本が本屋大賞の候補作となり、本屋の店頭に山積みされた時から気になっていた本でした。 「羊と鋼の森」と言うタイトル、本の装丁、すべて魅力的でした。 しかし、宮下奈都と言う作者は全く知りませんでした。 調べてみると、それなりの経歴のある作家の様でした。 今回、文庫化になった機会に読んでみることにしたのですが、読み始めた途端引き込まれてしまいました。 ピアノの調律師と言う特殊な職業を通して、若者が成長してゆく姿が見事に描かれていました。 山で生まれ森の中で育った主人公は、どうも周りに友達らしき人はいないようです。 そんな中、3人の個性的な同僚たちと少しづつ、いろんなトラブルを経ながら、心を通わせ同僚としていろんな形でサジェスションをしてくれます。 そして何よりも、双子との出会いが主人公を何よりも成長させ、彼の道を定めます。 「調律」とは何か? 彼は悩み続け苦悩する中で、彼らからいろんなものを受け取り掴んでゆきます。 「調律」の要素として、ピアノがあり、楽器の据え付けられている環境があり、そして何よりも演奏者がいます。 カーテン1枚で、音の吸収は大きく変わってきます。 演奏者の弾き方を最大限生かすためにも「調律」は変わります。 今まで全く知らなくて、初めてそういうものかと思ったのは、「純正律」と「平均律」の話です。 和音をきちんと聞かせるには、「平均」に調律しては正確ではないというのです。 又、音楽で使われる音は、少しづつ高くなっているということも知りませんでした。 それにしても、この本は良く取材されているし、エピソードが実に巧妙に組み合わされており、見事に主人公は「成長」してゆきます。 やっぱり、本屋大賞を取るだけの本でした。 | ||||
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開いた瞬間から「私にとって大切な本」になる予感がした。きっと人生に迷ったとき何度でも私を支えてくれる本に。 沢山の文章の海を泳いできたのは、こんな一冊に出会うためだったのだと、心が震える。人生で三冊目の何度でも読み返したい宝物みたいな本。 ページを捲っている間中幸せだった。 | ||||
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読みやすく美しいお話。素朴で不器用な主人公、圧倒的に上を行く憧れの先輩、美少女姉妹など、読者を引っ張りこむ要素は抜け目無い。が、調律師の業務を精神的な部分まで踏み込んで描いたことで、物語に深みと説得力がそなわったように感じる。実際の調律師に話を聞いてみたくなる、ピアノの神秘的魅力も伝える快作。 | ||||
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星一つをつけてしまって申し訳ないです。と言うか本に星一つつけたのが初めて。そして知人のオススメで手に取りました。とにかく最初の印象は、大変失礼なんだけれども文章が幼稚と言うか大げさと言うか。そんなこと言うと調律師されている方には申し訳ないですけれど、流石にここまではいかないだろう、と。とにかく針小棒大で。もう少し繊細な心の運び方を表現できなかったのか、と。やっぱり今の本ってあまり面白く無い。久しぶりに読んだらこれかよ、と。一度読んだ昭和の文豪をもう一回読んだ方がまだ面白く発見が大きいと思った。たぶん、作者のせいではない。読んでいる側の人間の読書量が足りないから本屋大賞もそのレベルになるだけ。その町のブックオフがその町の人の知的レベルを表す(大げさだけど笑笑)みたいなもんだと思いました。 | ||||
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休日という事もあり、一気に読み切りました。ピアノは弾いたことも、調律の事も知識なかったですが、最初から最後まで引き込まれました。素晴らしい小説だと思います。 | ||||
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いい作品を読んだな、と嬉しくなりました。 文学作品を人にたとえるのは変かもしれませんが、同じ時期に読んだピアノコンクールを題材にした小説が、饒舌で表情豊かな華やかな人物だとすれば、こちらは寡黙で思慮深い人を思わせる物語でした。甲乙はつけられませんが、私はこちらが好きだと思いました。 登場人物はいずれも輪郭がくっきりとして、職場の先輩たちも、憧れの板鳥さんも、出番の少ない社長でさえ、その性格や風貌や声の調子まで思い浮かぶようでした。 若者の成長物語は終わらせ方が難しいと思いましたが、希望の持てる、でも行き過ぎないよい結びで、満足して本を閉じました。 | ||||
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娘がピアノを弾いていた頃、調律の時期を知らせてきて我が家を訪れた調律師。女性なのに重いピアノの前板を外し、ハンマーを手にコツコツ仕事をしていました。繊細な仕事であることは聞いていましたが、存外力仕事でもあるのだなあと思って見守っていたものです。 調律は、絶対音階を持ち、緻密な調整を行う特別な仕事という印象を持っていました。子どもの頃、音楽的な素養もないと思われる父から聞かされていたのを思い出しました。父の言葉には、その職業が特別な才能を持つ人のみ就くことができる特別な職業だというニュアンスが含まれていました。 そんな調律師の世界を、透明感溢れる文体で描いたのが、この宮下奈都(みやしたなつ)さんの、「羊と鋼の森」です。 宮下さんは、まるでガラス箱の中に登場人物を入れて、それを外から覗いている様な透明感と空気感でこの物語を書いていました。主人公「外村(とむら)」も、自然の中で生活して来た純粋無垢の青年として描かれています。 先に「ガラス箱の中」と表しましたが、宮下さんの文が客観的で感情移入出来ないという意味ではありません。主人公の内面を覗くという意味ではガラスの外に居ながら主人公と同化する様な体験を得たと言った方がピッタリかもしれません。 調律という「試み」。敢えてここでは「仕事」と言わずに「試み」と言いたいですね。その「試み」の奥深さを表すには、この様に表す以外方法がないのではないかと思わわれる透明感のある秀逸な文章です。 この小説は、調律というものの神髄を、純粋無垢な主人公外村(とむら)青年の考えと彼を取り巻く様々な登場人物との会話によって、一つずつ一つずつ深めていこうとする「試み」でもあります。「音」、「音楽」というものを「よくぞここまで描き出そうとしましたね」と拍手を送りたいくらいです。 「『なるべく具体的なものの名前を知っていて、細部を思い浮かべることができるっていうのは、案外重要なことなんだ』《略》『でもさ、外村、お客さんにチーズみたいな音に調律してくださいって言われたらどうする』《略》『まずは、チーズの種類を確認します。ナチュラルか、プロセスか。それから熟成の具合を尋ねると思います』《略》『要するに、好みの問題なんだ。ピアノにどんな音を求めるのか、それはお客さんの好み次第だよ』ようやく話がつながった。《略》『やわらかい音にしてほしいって言われた時も、疑わなきゃいけない。どのやわらかさを想像しているのか。必要なのはほんとうにやわらかさなのか。《略》具体的にどんな音がほしいのか、イメージをよく確かめたほうがいい』」 弦を叩くハンマーの先端が羊の毛の固まりで出来ていて、それを針でつついて柔らかくするだけで、ピアノのキャスターの向きを変えるだけで、部屋のカーテンやテーブルクロスの有無だけで音が変わるなど、調律の奥深さ、難しさがびっしりと詰まっています。 2016年「本屋大賞」受賞作ですが、この透明感のせいか賛否もある様です。でも、これは評価に違わぬ傑作だと思います。宮下奈都さんの他の本も読みたくなりました。 | ||||
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「夢を持つ」大人にも青少年にもお勧め出来る本です。 特別な才能を持たない主人公が夢に向かってコツコツと頑張る姿を描いた良作。 周囲と比べると仕事が上達しなかったり、お客さんに否定されたり、育った環境に恵まれていなかったり等、多くの人が共感できる要素を持った主人公。そんな主人公の成長を周囲の人間が暖かく見守っています。中には意地悪な人もいますが、好感を持てる登場人物ばかりです。 調律師という仕事に関して知識のなかった私でも興味が沸いてくる内容でした。 あざと可愛い双子の少女達への仄かな恋心が、ストーリーに彩を加えていました。(個人的には、双子の設定が現実離れしていて少々あざと過ぎると感じましたが) 文章も綺麗で読みやすく、スルスルと読み進められます。人混みで読んでいても、周囲の音が気にならない位集中して読み進めることが出来ました。人前でもウルッと涙ぐんでしまう程、気づけばめり込んで読んでいました。 捻りが聞いた物語が好きな人には向いてない気がしますが、普段あまり本を読まない方にこそお勧めしたい「素直な物語」です。 | ||||
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主人公の生い立ち、育った環境から得た性格と、調律師としての成長していく様を細かな描写で書かれた作品で、途中つまずきながら読み終えました。 読み終わったときに、まるで精細な版画を見たような思いがしました。 私には深い森の中での経験が少なく、森の香まで想像できなかったのが、少し残念でした。 | ||||
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