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羊と鋼の森
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羊と鋼の森の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.87pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全563件 341~360 18/29ページ
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もちろん、本屋大賞でその名を知って、手に取りました。 宮下さんは、スコーレ以来。スコーレはとっても良かった。 期待大。で、ワクワクしてページをめくりました。 主人公は外村君。北海道の山の中で育った彼が、高校の体育館で 目にしたものは、板鳥さん。板鳥さんがやっていたのは調律。ピアノに 息を吹き込む。ピアノに話しかける。ピアノが産声をあげる。 その姿に外村君が目指したものは調律師。 就職したのは板鳥さんの姿を追って。 スタートした外村君が出会ったのは柳さん、秋野さん。 そしてその二人が憧れる板鳥さん。 やがて外村君がめぐり合うのは様々なピアノ、様々なピアニスト。 そこにはそれこそ語りつくせない物語がそれぞれにあって、外村君の 感性を磨きます。 まっすぐな外村君に話しかける双子の姉妹。和音ちゃんと悠仁ちゃん。 二人の成長と外村君の成長。 響き合うのはどこに向かって、そしてどんな音色を。 という物語。 静かな滑り出しから、北海道の山の風景、しばれる寒さ、そして森の 風、山鳴り。それが一貫してピアノに映し出される姿が外村君の心に 重なり、味わいは良好。 80点。 静かに始まり、静かに終わりました。 柳さんと和音ちゃんと秋野さんと板鳥さんの笑顔。 いいお話でしたが、ちょっと盛り上がりが低くて、高い山を登る 感覚がなかったかな。 宮下さんはスコーレがすごくいいんです。人の成長。 描き出しています。これからも期待しています。 | ||||
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普段書籍は1度しか読みませんが、読み返したい。正直に言うと今年の直木賞&本屋大賞より、私には読みごたえあり。 | ||||
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このお話を読んでから、心の中に静かな森ができたように思います。日常にバタバタと追われる中、たまにふとこの森のことを思い出し、自分のやるべきことを一つずつこなし、精進していこうと思えるようになりました。 本屋の店頭で新刊を買って読みました。 心に残った余韻がとても心地よく、多くの方に読んでもらいたいなと思いました。 調べてみると、地元図書館では予約者が殺到していたので、読み終えた本は図書館に寄付しました。 時間をかけて、お金をかけて、それでも読んで良かったなと思える本でした。 | ||||
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読み進むうちに、調律師の本質を目指す主人公「外村」君の迷いや、憧れの板鳥さんに、2重うつしになっているのは、先輩小説家の姿だと気がつきました。 表題の、羊(pianoに使われるハンマーの素材。)鋼(ぴあのの、中の音を出す、弦)。森、音の森、音楽の森。抽象的な芸術という名の「森」は、作者宮下奈都の 求めてやまない、小説の表現手法の「技術」に他ならない。小説文章中に、「原 民喜」の自分の理想とする「文体」への表現に音楽的表現に変換されて出てくる。これを読んで、意図が理解できた。 小説の、出来、不出来は、宮下 奈都の、表現力が読者の求めている、小説のレベルにあっているか、居ないかの「差」によって評価が分かれるが、芸術家のジレンマ「次の作品は、以前より上を要求される。」事だと感じた。作品を読むに当たり、素直に作品世界に浸り、過度な期待は避けるように。十分、宮下の、空間世界が描かれていると、私は感じた。読後感の残る、良い小説。これからの宮下の、精進を期待する。 | ||||
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遅ればせながら話題の本を手に取りました。専門的にはおかしい、話が単調などの厳しい意見もあるようですが、これは少年の成長と生き方の物語であり、私は素直に読んでよかったと思いました。 華々しさもスリルもない調律師という職業(この物語も)、その本質はなんだろうと日々自分に向き合い、問いかけながら、一歩一歩進んで行く。内省的で感覚的な表現は確かに小川洋子さんを思い出します。初めて双子姉妹の連弾を聴く場面と、引きこもりの青年が弾く子犬のワルツの場面は涙が出ました。 私はピアノは初歩レベルですが、難曲を弾きこなしたりコンクールで競ったりというだけでない、それぞれの人に寄り添うピアノ(音楽)を教えてもらえた気がします。ありがとうございました。 | ||||
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一気に読めました。面白かった。 若々しい感性が素直に描き出されていて瑞々しい。 泣きました。 | ||||
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ピアノというものに興味のない人が読んだら、どんな感じでしょう。ピアノを森に例えているのはなかなかいいと思いました。帚木蓬生さんなどを読んでいると 感動の深さが、全然違います。 | ||||
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調律の専門的なことや、音楽の知識の浅さなど、酷評がありますが、そこはスルーして良いと思います。なぜなら、筆者が特に言いたいのは、音楽の素晴らしさでもなければ、調律の技法でもないのだから。 一人の青年が、何かに心を打たれ、何かを目指す心の揺れ…のようなものを「音楽」「調律」という世界を通じて、美しく長閑な描写で描いています。 物語のインパクトこそ薄く、読み方を間違えると専門知識の薄さや、柔らかい文章に頼りなさを感じがちですが、 よく読めば言葉のひとつ、文章の一節が素敵で、あっこれは…と心にピタッとはまりこむような書きまわし、節々に優しいセンスを感じます。 私は好きです。正統派で、嫌みもクセもない真っ直ぐな感じ。子供にも読ませたい一冊です。 星四つにしたのは、少し薄すぎる?かも…というところ。ここらへんは、好みでしょうがね。ほんの少しだけ、どこかにインパクトあれば完璧だと思います。 | ||||
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何というかひたすらに薄い、少しだけ味が付いた水みたいだと思った。 子供の頃に駄菓子屋で「ぱいん」とか「ぶどう」とか書かれた粉が売ってたんですけど、あんな感じの印象でしたね。水で溶かして飲むんですけど、味がとにかく薄くて、しかもわざとらしいんですよ。人工物!って感じの味です。この本も全く同じ様に感じました。 金払って飲んでも何にも感じません。寧ろ気持ち悪さが喉に残るので水でも飲んでる方がマシです。 買う層も何となく理解は出来るんですけど、まあ、とにかく僕には合いませんでした。 | ||||
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ピアノの調律という特異な仕事に魅入られた男の子の話。 実際お仕事されている方には、気になる部分もあるのでしょうが、文学として素人が読むにはいい話でした。 脇役の人たちも皆優しく、癒されたい時に読むとよさそう。 それにしても、物語の主人公って、不器用だけどまっすぐ、失敗しながら成長するってパターン多いなあ。 | ||||
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去年の本屋大賞もピアノの調律師の話と知って、読んでみた。 外村青年は昔からピアノをやっていたわけでも、音楽に造詣の深いわけでもない。 北海道の森の中の集落に生まれ、15歳で一人暮らししながら高校に行き、人の良いおとなしい性格 ある日、外村少年が職員会議だから調律師を体育館に案内するよう頼まれる。 そこで凄腕の調律師の技術を目の当たりにして調律師として専門学校で基礎を習い、地元のピアノ屋さんに調律師として雇ってもらう。そこで先輩につき未熟技術を実感しながら迷いながらも成長していく話。 音色を森の木々や風の気配などで表現する方法は、天才ピアニストでなくても文学的というか・・・おフランスのワインを表現する感じというか・・・独特な世界観があるのだろうと思う。 外村青年の成長は、本人談形式なので3歩進んで2歩下がる感じだが、時々刻々起こる問題に対する解決法を模索する感じが、職人さんを目指している人には、共感できるポイントだと思う。 なぜ、調律するのか? どんな調律が正解なのか? 誰のために・・・・ 自分の仕事と生業の疑問 若い人たちの疑問に優しく答える周りの大人たちも魅力的です。 音楽という共通言語で世代を超えている感じや 「おとなしい青年」でも、引きこもってるんじゃいけないと思わせてくれる、ちょっと元気になる本でした。 | ||||
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主人公は、外村。 高校生の時に「ピアノの調律師」 という仕事に心打たれて、職業とする。 主人公は「調律師」の学校を卒業し、 地元の楽器店に就職する。 物語は、主に就職後の数年間の 主人公の成長を描く。 レビューを読むと、実際の調律師の方の 書き込みが見られる。 しかし、私は詳しく知らないので、 そのことを前提として書かせて頂く。 柔らかな文体と内容で、比較的に読みやすい。 主人公が、先輩の調律師やお客さんと、 素直な心で向き合う姿は好感が持てる。 もちろん彼は、当初、精神的にも技術的にも 未熟であり、周囲に迷惑を掛けてしまう。 その度に、自問自答を繰り返し、先輩の話を聞き、 成長していく。 表現としては観念的で抽象的なものが多く、 情景が浮かびにくい。 主人公の思考過程は、素直過ぎる部分や 独特な発想(ピアノの音を森に例えるなど)があり、 理解しづらい箇所が多かった。 | ||||
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とても繊細なピアノの音の世界を、人と心の動きと絡め、綺麗に表現されています。心が洗われる作品。物語も面白いです。 | ||||
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素敵な物語でした。きれいで穏やかな表現でしたので、読んでいて心が癒されました。 | ||||
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★3つと2つ、どっちにしようかと悩みましたが、あえて2つ。 迷った理由は、文章の響きがとてもソフトでやさしいから。 著者の宮下さんは、きっととても繊細で、やさしい心の持ち主なんだと思う。 彼女の世界観は嫌いじゃありません。文章を磨いたら、もっとずっと素敵な作品になると思う。 この本をひと通り読んで思ったことは、表現が稚拙ということ。 【人物】 視覚的な説明が少なく、会話や行動で性格を読者に悟らせようとしているかのよう。でも、衣食住が深く描きこまれているわけではないので、全員生活感が薄く、残念ながら、目鼻を書いたボーリングのピンのようなキャストに思える。 【場所】 話の舞台になる建築物の中、街の中、心象風景である森など、登場人物たちがどんなところにいるのか、もっと印象的に書いて欲しい。 現実の世界、心象風景を明確に描き分けてもらえたら、もっとわくわくした物語になったと思う。 【事物】 ピアノや調律器具、その他の重要アイテムを、もっと効果的に (あるいは象徴的に) 使ってほしい。 また、詩的な比喩はまず五感で確認してほしい。魚を隠していそうなコーヒーは、生臭さを真っ先に感じて、「美しい」 とは思えない。 【音楽】 耳の不自由な人に音やメロディを説明、さらに酔わせる感覚で、表現してほしい。 健聴者の読者を対象にして書くと、形容詞を並べるだけですんでしまいがち。 また、ピアノ演奏がいつ始まって終わったかが明確にわかる演奏描写が、ほとんどなかった。 つまり、始まるとき、終わるときの、ピアノ独特の余韻がないということ。 これが、とてももったいないと思う。静寂に響くかすかな鍵盤の音は、値千金。 余韻があれば、固唾を呑んで音楽を聴いていた人の集中力まで表現できる。 【調律の仕事】 音楽の専門的なことは私には全くわからないけれど、たかだか高校生のアマチュアプレーヤー が調律師をこんなに頼るのは甘えではないかと思う。人に音作りを頼るにはまだまだ早い、まず腱鞘炎になるほど猛練習するのが筋では。読み始めから、調律師と素人奏者の接点は、とても難しい設定ではないかと不安だった。 | ||||
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酷いです。 題名と表紙、森や調律師というキーワードがどことなく小川洋子を連想させ、そういった静謐で透明な文体を期待して手に取りました。ところが、まるで一昔前に流行ったケータイ小説。とまでは言わなくても、無料連載系の稚拙な文体で、とても賞を取った作品とは思えません。敢えてなのかどうか分かりませんが、貧弱なボキャブラリーがどうにも味気がないです。同じ比喩を変換すらせず諄く使い回すのは正直鬱陶しいです。そして、並べられている文字は表面以上の役目は無く、行間には何も漂っていないとも思えました。 平坦な物語ですから、魅力的な人物や豊かな表現力が無いのは致命的です。感性だけでは美しい詩は紡げません。 | ||||
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読み終わるのに時間はかからなかったけど、あまり印象に残るものはなかった。 | ||||
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好みはそれぞれだと思いますが 期待し過ぎて読むとガッカリしちゃうかも(^^;; あまりに単調で最後までリズムが変わらなかったので…。 | ||||
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本書の内容と全く関係ないのですが、単行本のKindle版が高いのはなぜだろう? 電子書籍も文庫本よりたかいんですね。不思議な値付けだ。 内容は、私のはとてもよかったです。 | ||||
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主人公をとりまく人々、特にピアノ調律の先輩の仕事への姿勢、心構えなど、人の厳しさ、優しさの描き方が心地よく、久し振りに暖かい読後感を味わいました。双子の姉妹の姉が「ピアノでは食べて生きていけない」と諭す母親に対し、「ピアノを食べて生きていく」と力強く言わせる場面だけでも娘たちに読ませたいとつくづく思いました。さすがは本屋大賞ですね。 | ||||
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