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許されざる者



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【この小説が収録されている参考書籍】
許されざる者 (創元推理文庫)

許されざる者の評価: 4.05/5点 レビュー 43件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.05pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全31件 1~20 1/2ページ
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No.31:
(5pt)

主人公の魅力

スウェーデン発クライムノベルです。社会の暗部を抉る北欧ミステリの例にもれず、この作品もまたチャイルド・マレスター(児童性虐待者)、ペドフィリア(児童性愛)の犯罪者による忌わしい事件を題材としています。

国家犯罪捜査局の元長官ヨハンソンが脳梗塞で倒れる場面から物語ははじまります。ヨハンソンは現役時代、曲がり角の向こうが見通せる男として同僚や部下の尊敬を集めていました。一命はとりとめたものの右半身に麻痺が残った彼に主治医がある相談を持ちかけます。それは、神父だった彼女の父親がいまわの際に残した話で、ある女性信者が告解の際、25年前の未解決殺人事件ー警察の初動の遅れから迷宮入りしていた当時9歳の少女の強姦殺害事件ーの犯人について語っていたというものでした。告解の守秘義務から犯人の名前は明かされておらず、事件もすでに時効になっていたのですが、ヨハンソンは元同僚で親友のヤーネブリングらの力をかりて事件を洗いなおします。

主人公ヨハンソンは頭が切れ、言葉は荒いけれど心の優しい正義感溢れる魅力的な男で、周囲の人間もそのことをよく理解し彼を慕っています。物語の主眼は、時効が成立している犯罪に対しどう落とし前をつけるかという点にあります。実際、犯人は全体の六分あたりで明らかになり、残りの四分の興味は犯人にどのようにその罪を償わせるかにかかってくるのです。文章は短く簡潔で、軽口は叩くがムダ口を嫌うヨハンソンの男性的な性格とよくマッチしています。文庫で約570頁ですが読みやすく長さを感じさせません。スウェーデン推理作家アカデミー最優秀長編賞、ガラスの鍵賞、CWAインターナショナル・ダガー賞受賞。
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448819205X
No.30:
(5pt)

大往生!!

脳梗塞から立ち上がり、25年前のゲスの極みの犯人を追い詰めるが、帰る事の出来ない時を迎える。
特捜部Qとは違った面白さを味わえます。
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No.29:
(5pt)

静かな愛に満ちた話

クソのような犯人以外は、登場人物が皆クセが強くても愛すべき人達。過去からの長い友情、兄弟愛、同僚・部下としての信頼、または最近知り合った登場人物との短くともしっかりとした繫がり。死を見つめながら静かな愛に満ちた話だった。
彼の作品の中では一番好き。
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No.28:
(5pt)

読みやすい

スピード感も良いし、文章も簡明で読みやすかった。
ただし、なじみのない北欧系の名前に多少手こずったのは事実。
これがシリーズ最終作になったのは残念です。
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No.27:
(4pt)

重いテーマをテンポよく読ませる

時効の成立した事件の解決とその犯人対する審判、と言う重いテーマの小説です。
何となく、東野圭吾さんの小説に出てくるような設定ですが、さすがに北欧ミステリーなので全く趣が異なりますが、重厚な筆致で読ませます。

事件の調査と犯人探しの方は、分かりやすく少しづつ謎を紐解き犯人近づいていくところは、時間経緯とリンクしていることもあり、ドンドン引き込んでいきます。

時効成立した犯人に対する審判に対しては、こういう終わり方しかないのかなー、とは思いますが、もう一つ余韻があると良かったな、と思い少し残念です。(この部分は東野さんがやはりうまい!と思います)

でも、全体的には満足できる作品でした。
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No.26:
(5pt)

ストーリーの構成の面白さ。

初めて読む作家さんフィンランドの人の本を読むのは初めてでしたが訳者のかたのよい仕事で最近に無く面白い作品でした。
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No.25:
(5pt)

時効が成立した事件の犯人を如何に裁くべきかという骨太のテーマに真っ向から立ち向かった北欧ミステリー

北欧ミステリーの佳作。本書は、スウェーデンにおける犯罪学の大家である作者が、時効が成立した事件の犯人を如何に裁くべきかという骨太のテーマに真っ向から立ち向かった力作である。引退して脳梗塞を患って後遺症に苦しんでいる国家犯罪捜査局の元長官が、仲間を集めて捜査を開始するというストーリー。犯人を捜索し、如何に犯罪を認めさせ、罪を償わせるかという内容が語られる。本書をはじめ作者の描くミステリーが魅力的なのは、現代スウェーデン社会の様々な社会問題(児童ポルノ、麻薬やアルコールなど)やグローバル化によりますます複雑化した社会をつぶさに描き共感を呼ぶからであろう。本書においては、被害者の少女は、迫害された少数キリスト教徒であるイランからの難民であり、体の自由がきかない主人公の手足として雑用をこなす人物はソ連邦崩壊後の混乱した社会を生き抜いた孤児と、国際的なスウェーデン社会の縮図が我々日本人には大変興味深い。「平凡すぎる犠牲者」では主人公として活躍する迷?警部ベックストレームが本書でも迷走気味の捜査を行うという伏線が張られているのもご愛敬である。
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No.24:
(5pt)

大満足の一冊!

スウェーデンのサスペンスは精神的な描写が繊細なので大好きなのですが、中でもこれは最高!主人公の心の叫びや呟きが、いつしか読み手である自分の心の声と重なるほど没頭していました!この翻訳者も最高。翻訳版とは思えないほど自然な描写をしてくれて感謝です。スウェーデンの有名な地名がいっぱい出てくるのもいいですね。スウェーデンの自然や季節の移ろいまで十分に感じられる作品で、また大好きなスウェーデンに行きたくなってしまいました。
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No.23:
(5pt)

惹き込まれる

数多くの世界的ベストセラーを生み出した北欧ミステリーに、新たな天才が加わった。美しく端正な文章に魅せられて、1ページ目から物語の世界に引きずり込まれた。食べ損ねたホットドックのなんてうまそうなことか!500ページを超える分厚さなのに最後まで飽きずに楽しめた。筆者の文才に魅了されて、一文一文味わうように読んだ。日本語訳も自然で読みにくさが全くなかった。是非筆者の未訳の作品も訳していただきたい。
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No.22:
(4pt)

なぜ25年前に解決しなかったのか。

本書の最大の疑問にして、弱点は、この事件の真相と犯人が、なぜ25年前にわからなかったのかということである。

登場人物の中では、全身刺青ピアスの女性パーソナル介護士マティルダが魅力的である。
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No.21:
(5pt)

一話読みきりなのが余りにも惜しい

一気読みです。先ずは翻訳者の方が女性なのに拍手。まるで男性作家による米国小説を日本人男性翻訳者の方がやったかのような仕事ぶり。いくつかスウェーデンの風習やスラングで注釈がもう少し欲しい部分もあったけど全体としてはタフで男らしくマッチョなキャラを一片も損ねずいい訳をされておられます。
これに一番似てる作品としてLAモースの「オールドディック」が巻末に挙げられていますが、個人的にはあれより「老人と犬」(ジャック・ケッチャム)にタッチが近いと思いました。
もし映画化されたら是非見て見たいと思うような小説です。主演にイアン・マッケラン、マティルダにクロエ・グレース・モネッツ、丁稚のマックスにはクリス・プラットとかw
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No.20:
(5pt)

重い題材ですが、軽妙な味わいもあり、読んで良かったと思います

警察小説で、重い題材ですが、ストーリーはテンポよく進み、小説として、ひたすら重くなってしまわない良さがあると思いました。ただし、小説の結論としては、作者が読者に対して、問題提起をしている面もあると思いました。
 会話の後に、主人公の元・国家犯罪捜査局長官ヨハンソンの気持ちが独り言のように挿入されるスタイルが独特です。脳梗塞で倒れ、麻痺が残っているのだから、深刻なはずですが、元気な老人の気持ちが表れていて、このおかげで軽妙な味も出しています。ほんわりとしたユーモアを感じさせる部分もあります。翻訳のうまさもあるのだろうと思います。重い後味を残しながらも、読んで良かったと思える本です。
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No.19:
(5pt)

最も感動したセリフを抜粋

「悪い大人たちが、お前がまだ身を守る術も知らないくらい幼い頃から、お前にひどい仕打ちをしてきた。お前のせいではないが、それが今でもお前の人生を支配している。それを乗り越えられた日に、お前もわしと同じくらい賢くなれるだろう。」
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No.18:
(5pt)

悪いことはできないなと、犯人と探偵の行動を見て思ふ

時効を迎えた犯罪の犯人を罰することはできるのか。これを主題にしてラーシュ・マッティン・ヨハンソンは捜査に取り組む。ラーシュはすでに引退し、しかも脳梗塞で死の縁から甦った老人。彼を中心にしたチームが、25年前の幼女強姦殺人事件の犯人を追い詰める。健康に不安を抱えた探偵が膨大な資料から推理をし、仲間の助力もあって解決へと相成るのだが、その過程の描写が素晴らしい。緊迫と弛緩の間で、緊張感を持ちながらテンポ良く読める。犯人の確定はあっさりしているが、それ以上に登場人物のドラマに目が釘付けになる。
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No.17:
(5pt)

内容も描写も大変面白かったです。今後の展開がとても気になります。

内容も描写も大変面白かったです。今後の展開がとても気になります。
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No.16:
(5pt)

面白い

北欧ミステリーを最近読み始めたのですが、これは読みやすく読み応えもあり、面白かったです。
翻訳もよかったです。
他の本も翻訳して欲しいです!
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No.15:
(4pt)

シリーズものの最終作なんですが

読み始める直前まで自分が入院していたので(脳梗塞ではないけど)「長官」の入院生活はいやにリアルに感じましたね。

もちろん単独のミステリとしてたいへん面白かったんですが、巻末の解説によると、長く続いたシリーズキャラクターの集大成だとか。
先にそれらの諸作(残念ながら未訳)を読んでいたら、まったく感想は違ったかもしれませんね。

不満が残ったのは、ラスト。
時効をとっくに超えた事件の犯人をどう裁くのか、が本作のテーマのひとつでしょうが、残念ながら最後の最後の「処理」には不満が残りました(ネタバレになるので具体的には書きませんが)

いまさらながら、北欧ミステリの層の厚さを感じさせられる作品でした。
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No.14:
(4pt)

誰が「許されざる者」か?

とってもいい装丁なのにかなり購入をためらわされた(書評が概ね良かったので当初買うはずじゃなかったのに購入)。
それはタイトルである。
『許されざる者』
使い古されたタイトルである。
原題がそうであったのか?
もしそうであったとしても他のタイトルを付けることは出来なかったのか?
タイトルは大事である。
さて、内容は、はやりの北欧ミステリの中では読みやすかった。
主人公にも共感できる。
さほど意外性はないが、面白く読めました(これを書いている時点で読後数日後だが、ラストを忘れている・・・)。
星は★★★1/2ってとこだろうか?
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No.13:
(5pt)

Amazonカスタマー

読者を次へ次へと導くストーリーテンポは、最高!
余計な風景や登場人物のだらだらした書き方ではなく、かといって読者である我々が想像できる範囲で描写。内容は他のレビューを参照して下さい
一気に読み上げられる作品でした。 別の作品も読んでみたいと久々に思いました
許されざる者 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:許されざる者 (創元推理文庫)より
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No.12:
(5pt)

面白い!

あり得ないと思うところもありますがとにかく面白かったです。ご本人はもちろん、出て来る人物が個性ゆたかで・・。
いっき読みでした。最後はちょっと涙です。
許されざる者 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:許されざる者 (創元推理文庫)より
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