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許されざる者
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許されざる者の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全43件 1~20 1/3ページ
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スウェーデン発クライムノベルです。社会の暗部を抉る北欧ミステリの例にもれず、この作品もまたチャイルド・マレスター(児童性虐待者)、ペドフィリア(児童性愛)の犯罪者による忌わしい事件を題材としています。 国家犯罪捜査局の元長官ヨハンソンが脳梗塞で倒れる場面から物語ははじまります。ヨハンソンは現役時代、曲がり角の向こうが見通せる男として同僚や部下の尊敬を集めていました。一命はとりとめたものの右半身に麻痺が残った彼に主治医がある相談を持ちかけます。それは、神父だった彼女の父親がいまわの際に残した話で、ある女性信者が告解の際、25年前の未解決殺人事件ー警察の初動の遅れから迷宮入りしていた当時9歳の少女の強姦殺害事件ーの犯人について語っていたというものでした。告解の守秘義務から犯人の名前は明かされておらず、事件もすでに時効になっていたのですが、ヨハンソンは元同僚で親友のヤーネブリングらの力をかりて事件を洗いなおします。 主人公ヨハンソンは頭が切れ、言葉は荒いけれど心の優しい正義感溢れる魅力的な男で、周囲の人間もそのことをよく理解し彼を慕っています。物語の主眼は、時効が成立している犯罪に対しどう落とし前をつけるかという点にあります。実際、犯人は全体の六分あたりで明らかになり、残りの四分の興味は犯人にどのようにその罪を償わせるかにかかってくるのです。文章は短く簡潔で、軽口は叩くがムダ口を嫌うヨハンソンの男性的な性格とよくマッチしています。文庫で約570頁ですが読みやすく長さを感じさせません。スウェーデン推理作家アカデミー最優秀長編賞、ガラスの鍵賞、CWAインターナショナル・ダガー賞受賞。 | ||||
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脳梗塞から立ち上がり、25年前のゲスの極みの犯人を追い詰めるが、帰る事の出来ない時を迎える。 特捜部Qとは違った面白さを味わえます。 | ||||
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クソのような犯人以外は、登場人物が皆クセが強くても愛すべき人達。過去からの長い友情、兄弟愛、同僚・部下としての信頼、または最近知り合った登場人物との短くともしっかりとした繫がり。死を見つめながら静かな愛に満ちた話だった。 彼の作品の中では一番好き。 | ||||
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スピード感も良いし、文章も簡明で読みやすかった。 ただし、なじみのない北欧系の名前に多少手こずったのは事実。 これがシリーズ最終作になったのは残念です。 | ||||
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読んでいる間、それなりに面白かった、むしろスイスイ読めてしまう ただ、なにか響くか、残るかといえば、全く残らなかったかな ・・・割と重めの題材、サブストーリーが書かれてた気もするが まず主人公は冒頭で身体障碍者となる。不自由ない生活から一変。 ただ最後まで自分と今と折り合えないんだな。せっかく登場人物に、社会の冷酷さ、残酷さを語らせているのに、当の主人公が自分に起こった不自由さ、理不尽さを結局受け入れず、現状を意味のない人生とまで言い切ってしまっているのよね。ここの違和感がすさまじく残るし、主人公が拒否してしまったので、語られた話も本当にただの枝葉としかならなかった気がする。彼らの話、主人公はどう感じたんだろうな と。 そして事件 犯人捜しは読者にはできず、ポイントは冒頭からある通り、時効成立した極悪犯にどう立ち向かうかが本題。これも驚きのある結末にはなっていない。主人公は元警察官、しかも一介のではなく長官と呼ばれ尊敬を集める人物、しかも上記の通り相当な強情。変節する訳もなくそこは安心というか、どう決着するんだ?とは露にも感じずに読み進めてしまう。むしろあの決着方法以外を選んでいたら、どんでん返しだったと思うほどに真っ当な選択 ま、肌に合わないんだろうなぁ、残念だけれど | ||||
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ストーリーと展開は面白いというほどではないが、 主人公のキャラクターで最後まで読ませる作品でした。 ただ気になったのは翻訳で言葉の選びかたに疑問です。 「わし」「おまえ」「丁稚」などの言葉で「わし」 「おまえ」は頻繁に使われていますが、黒川博行さんの ヤクザ小説か千鳥の大悟さんが使ってる関西弁?みたい。 北欧のミステリーで使うには違和感があると思います。 原文のニュアンスは分かりませんがもう少し翻訳での 言葉の選びかたに気を使われたほうがいいのでは。 ラストと犯人には伏線を含めて少々物足りなさを感じました。 | ||||
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時効の成立した事件の解決とその犯人対する審判、と言う重いテーマの小説です。 何となく、東野圭吾さんの小説に出てくるような設定ですが、さすがに北欧ミステリーなので全く趣が異なりますが、重厚な筆致で読ませます。 事件の調査と犯人探しの方は、分かりやすく少しづつ謎を紐解き犯人近づいていくところは、時間経緯とリンクしていることもあり、ドンドン引き込んでいきます。 時効成立した犯人に対する審判に対しては、こういう終わり方しかないのかなー、とは思いますが、もう一つ余韻があると良かったな、と思い少し残念です。(この部分は東野さんがやはりうまい!と思います) でも、全体的には満足できる作品でした。 | ||||
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初めて読む作家さんフィンランドの人の本を読むのは初めてでしたが訳者のかたのよい仕事で最近に無く面白い作品でした。 | ||||
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主人公の元国家犯罪捜査局長官ヨハンソンは、冒頭で突如脳梗塞で倒れる。リハビリの最中、主治医からある話を聞く。25年前、9歳の移民の少女が暴行され殺害された事件の犯人がまだ生きているというのだ。ヨハンソンは時効になった事件に対する私的捜査に乗り出す。 …とこのように書けば、いわゆる「安楽椅子探偵もの」の設定と思われるかもしれない。ところが、読者が探偵と共に物語の展開と共に謎を解くことはない。ヨハンソンは、脳梗塞をものともせずに超人的な直観を発揮して捜査資料の瑕疵をあっさり見つけ、部下や親族を手足のように駆使して、全編の3分の2ほどの地点で犯人を特定するに至るからだ。残りは私的な懲罰である。 解説を読んではじめて知ったのだが、本作の主人公とその相棒は既にシリーズ化され(映像化までされている)、本作はその最後の作品である。主人公もほかの登場人物もみな「キャラ立ち」していて裏切りや欺瞞のサスペンスがないことを不思議に思ったが、それもそのはず、いずれもおなじみの人物なのだ。本作はヨハンソンシリーズの総決算として、おそらくはいつものヨハンソンのタフガイぶり、引退してからも周囲と尊敬と信頼、愛情で結ばれた幸せな老後を描くことが主要な目的であり、時効を迎えた事件という設定は、安楽探偵ものというより、引退した人間に捜査させるための口実といえる。 引退した刑事が主人公の作品は日本にもあるが、かれらが哀愁を漂わせるのに対し、ヨハンソンは、病後ながら意気軒高、自信満々で精力的なので、ファンにとってはうれしい限りだろう。でも、ぺーションの作品に初めて触れる日本の読者にとっては、老いたヨハンソンの活躍ぶりに興味は持てない。ミステリ単体としても出来がいまいちのは先に述べたとおり。なぜ本作がペーションの最初の邦訳として選ばれたのだろう。関連するベックストレームものを次々と訳されている訳者(訳文は洗練されていて読みやすい)には申し訳ないが、最初の作品がこれでは、ペーションの他の作品に手を出そうという気が起きない。 | ||||
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北欧ミステリーの佳作。本書は、スウェーデンにおける犯罪学の大家である作者が、時効が成立した事件の犯人を如何に裁くべきかという骨太のテーマに真っ向から立ち向かった力作である。引退して脳梗塞を患って後遺症に苦しんでいる国家犯罪捜査局の元長官が、仲間を集めて捜査を開始するというストーリー。犯人を捜索し、如何に犯罪を認めさせ、罪を償わせるかという内容が語られる。本書をはじめ作者の描くミステリーが魅力的なのは、現代スウェーデン社会の様々な社会問題(児童ポルノ、麻薬やアルコールなど)やグローバル化によりますます複雑化した社会をつぶさに描き共感を呼ぶからであろう。本書においては、被害者の少女は、迫害された少数キリスト教徒であるイランからの難民であり、体の自由がきかない主人公の手足として雑用をこなす人物はソ連邦崩壊後の混乱した社会を生き抜いた孤児と、国際的なスウェーデン社会の縮図が我々日本人には大変興味深い。「平凡すぎる犠牲者」では主人公として活躍する迷?警部ベックストレームが本書でも迷走気味の捜査を行うという伏線が張られているのもご愛敬である。 | ||||
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スウェーデン文学といえば、「長靴下のピッピ」と「ニルスの不思議な旅」、児童文学しか読んだことがなかった。 今回初めてスウェーデンのミステリーを読んだが、非常に疲れた。 まずは登場人物達の名前。馴染みのない響きで覚えられず、判別に一苦労。 次に作者特有の文体なのだろうか、主人公の台詞の後に心の声が続く構成で、慣れるまで難儀した。 そして内容。骨太で重厚ながら所謂イヤミス。事件も悲惨だし、ラストも後味悪い。 既に時効となった事件、その解決により得られたものより代償が大き過ぎた。捜査の裏で糸を引いていた人物の真の目的が単なる正義感や罪悪感でなかったとしたら…超自然的なタリオの掟は続くのだろうか。 | ||||
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スウェーデンのサスペンスは精神的な描写が繊細なので大好きなのですが、中でもこれは最高!主人公の心の叫びや呟きが、いつしか読み手である自分の心の声と重なるほど没頭していました!この翻訳者も最高。翻訳版とは思えないほど自然な描写をしてくれて感謝です。スウェーデンの有名な地名がいっぱい出てくるのもいいですね。スウェーデンの自然や季節の移ろいまで十分に感じられる作品で、また大好きなスウェーデンに行きたくなってしまいました。 | ||||
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なかなかでした。 もっと沢山この作家の本が訳されたらいいのになあ、と思います。 まあ、無理だろうね。本は売れない。北欧犯罪小説ブーム も終わったみたいださは。 | ||||
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包装が雑過ぎます プチプチの封筒じゃないのはまだ我慢できますが プチプチ封筒が理想ではありますけど 問題は封筒の中身の本が入ったビニール袋が開いたままの状態でテープでキチンと止められてない事ですこれでは封筒を切って開けた瞬間本が飛び出ます 評価ぎ良いので信頼したのに少し残念です 次からは気をつけてください。 | ||||
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あまりに なが〜〜〜〜いので、つかれる。読者のおもい より、自分のおもいを、重視 したんだろうなァ! かなりの 得意の飛ばし読み でやっつけた。最後に2年前 に 読んだと記録が あった。やつぱり 重要な目的 は ヒマつぶし だったのだ! | ||||
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わくわくするところがなく、つまらない。だた長い。暗い。おすすめしません。 | ||||
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読み返したくはならないと思います。 暗いし、不快な表現が多過ぎです。 感情移入できるキャラもいなくて、読後感は最悪です。 | ||||
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数多くの世界的ベストセラーを生み出した北欧ミステリーに、新たな天才が加わった。美しく端正な文章に魅せられて、1ページ目から物語の世界に引きずり込まれた。食べ損ねたホットドックのなんてうまそうなことか!500ページを超える分厚さなのに最後まで飽きずに楽しめた。筆者の文才に魅了されて、一文一文味わうように読んだ。日本語訳も自然で読みにくさが全くなかった。是非筆者の未訳の作品も訳していただきたい。 | ||||
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主人公の台詞の後に、主人公の心の声が続く構成。 その心の声がなかなか不遜で、それがかえって人間臭さを感じさせて良い。 ただ、それ以外はどうか。 犯人が判明するまで謎解きらしいらしい謎はない。 後半、犯人判明後の「時効を迎えた犯人をどう裁くべきか」というテーマも、 たいして葛藤が感じられない。 | ||||
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本書の最大の疑問にして、弱点は、この事件の真相と犯人が、なぜ25年前にわからなかったのかということである。 登場人物の中では、全身刺青ピアスの女性パーソナル介護士マティルダが魅力的である。 | ||||
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