■スポンサードリンク
許されざる者
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
許されざる者の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全43件 21~40 2/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一気読みです。先ずは翻訳者の方が女性なのに拍手。まるで男性作家による米国小説を日本人男性翻訳者の方がやったかのような仕事ぶり。いくつかスウェーデンの風習やスラングで注釈がもう少し欲しい部分もあったけど全体としてはタフで男らしくマッチョなキャラを一片も損ねずいい訳をされておられます。 これに一番似てる作品としてLAモースの「オールドディック」が巻末に挙げられていますが、個人的にはあれより「老人と犬」(ジャック・ケッチャム)にタッチが近いと思いました。 もし映画化されたら是非見て見たいと思うような小説です。主演にイアン・マッケラン、マティルダにクロエ・グレース・モネッツ、丁稚のマックスにはクリス・プラットとかw | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
安楽椅子探偵が報告書を読み、関係者の話を聞き、簡単な調査を依頼することで犯人にたどり着くことができてしまうので、事件そのものに深い謎解きはない。 話の焦点はむしろ、時効を迎えた事件を調べ直して犯人にたどり着いてしまった場合、いかにして正義を行使することが可能であるかという北欧らしい骨太なテーマにあると思う。ただ最後のエピローグはかなり安易で、こういう結論であれば後味悪く終わった方がましと思えるようなものだった。 残念ながら話に入り込んでいけなかったのは翻訳。他人様を「お前」呼ばわりする主人公に傲慢で不快なものを感じる箇所が散見された。せめて「あんた」ぐらいに訳せなかったものか。原作で主人公がどのように描かれていたのか非常に気になる。又、一人の登場人物の身分を説明するのに「丁稚」という表現を使っているが、今時の世代にこの言葉は通じるのだろうか。人を卑下する言葉であるので、こういう小説で使用するのにも適切なのかという疑問も生じる。 海外作品は翻訳家の描く人物像で読者の印象が変わってしまうし、適切な言葉を使用しないと読者に伝わるものも伝わらなくなってしまうので慎重にしてほしいと改めて思った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
警察小説で、重い題材ですが、ストーリーはテンポよく進み、小説として、ひたすら重くなってしまわない良さがあると思いました。ただし、小説の結論としては、作者が読者に対して、問題提起をしている面もあると思いました。 会話の後に、主人公の元・国家犯罪捜査局長官ヨハンソンの気持ちが独り言のように挿入されるスタイルが独特です。脳梗塞で倒れ、麻痺が残っているのだから、深刻なはずですが、元気な老人の気持ちが表れていて、このおかげで軽妙な味も出しています。ほんわりとしたユーモアを感じさせる部分もあります。翻訳のうまさもあるのだろうと思います。重い後味を残しながらも、読んで良かったと思える本です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「悪い大人たちが、お前がまだ身を守る術も知らないくらい幼い頃から、お前にひどい仕打ちをしてきた。お前のせいではないが、それが今でもお前の人生を支配している。それを乗り越えられた日に、お前もわしと同じくらい賢くなれるだろう。」 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
時効を迎えた犯罪の犯人を罰することはできるのか。これを主題にしてラーシュ・マッティン・ヨハンソンは捜査に取り組む。ラーシュはすでに引退し、しかも脳梗塞で死の縁から甦った老人。彼を中心にしたチームが、25年前の幼女強姦殺人事件の犯人を追い詰める。健康に不安を抱えた探偵が膨大な資料から推理をし、仲間の助力もあって解決へと相成るのだが、その過程の描写が素晴らしい。緊迫と弛緩の間で、緊張感を持ちながらテンポ良く読める。犯人の確定はあっさりしているが、それ以上に登場人物のドラマに目が釘付けになる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
内容も描写も大変面白かったです。今後の展開がとても気になります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
北欧ミステリーを最近読み始めたのですが、これは読みやすく読み応えもあり、面白かったです。 翻訳もよかったです。 他の本も翻訳して欲しいです! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み始める直前まで自分が入院していたので(脳梗塞ではないけど)「長官」の入院生活はいやにリアルに感じましたね。 もちろん単独のミステリとしてたいへん面白かったんですが、巻末の解説によると、長く続いたシリーズキャラクターの集大成だとか。 先にそれらの諸作(残念ながら未訳)を読んでいたら、まったく感想は違ったかもしれませんね。 不満が残ったのは、ラスト。 時効をとっくに超えた事件の犯人をどう裁くのか、が本作のテーマのひとつでしょうが、残念ながら最後の最後の「処理」には不満が残りました(ネタバレになるので具体的には書きませんが) いまさらながら、北欧ミステリの層の厚さを感じさせられる作品でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とってもいい装丁なのにかなり購入をためらわされた(書評が概ね良かったので当初買うはずじゃなかったのに購入)。 それはタイトルである。 『許されざる者』 使い古されたタイトルである。 原題がそうであったのか? もしそうであったとしても他のタイトルを付けることは出来なかったのか? タイトルは大事である。 さて、内容は、はやりの北欧ミステリの中では読みやすかった。 主人公にも共感できる。 さほど意外性はないが、面白く読めました(これを書いている時点で読後数日後だが、ラストを忘れている・・・)。 星は★★★1/2ってとこだろうか? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読者を次へ次へと導くストーリーテンポは、最高! 余計な風景や登場人物のだらだらした書き方ではなく、かといって読者である我々が想像できる範囲で描写。内容は他のレビューを参照して下さい 一気に読み上げられる作品でした。 別の作品も読んでみたいと久々に思いました | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
レビューが高くて楽しみにしていたのだけれど、どのキャラクターもお決まりで深みが感じられず、個人的には本の世界にちっとも入っていけなかった。残念です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あり得ないと思うところもありますがとにかく面白かったです。ご本人はもちろん、出て来る人物が個性ゆたかで・・。 いっき読みでした。最後はちょっと涙です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
北欧ミステリーは暴行、強姦等表現が過激で読んでいて厭になる作品が多いが、 本作も小児性愛者を扱っているのだが構成の面白を楽しめる作品であった。 時効になった事件を元警察庁長官が脳梗塞で不自由になったからだを駆使して調査に乗り出す。 元長官、その周りの登場人物がしっかり書き込めていてそのやり取りにニヤリとしてしまう。 当然犯人にたどり着くが......。この物語の面白さはここから始まる。 どうなるのか????選択肢が提示されるが。 自分ならどこに着地させようか? あれ! そうきたか! 北欧ミステリーは層が厚い。◎ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公は発作を起こしてリハビリ中で自分の感情もコントロールできず疲れやすい状態で時効済みの未解決事件を捜査します。 自由に動けないながらも友人や介護者の力を借りて捜査する前半と犯人がわかったとしてどう行動すればいいのか悩む後半と言った感じです。 時効済みなので司法の裁きを受けさせることはできず、氏名を公表すると暴力によって報復されること等を考慮して、主人公は自身の正義を貫きます。 最後の最後で目には目を、歯に歯を地で行く結果となりなるほどなぁと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
スウェーデン作家といえば、スティーグ・ラーソン、ユッシ・オーソン、アンデシュ・ルースルンドなどなど、骨太ミステリーものが数多あるが、これらスウェーデンを代表する作家の一人でもあるレイフ・ペーションの邦訳としては、この「許されざる者」が初とは!ぜひ他の作品も読んでみたい!テーマはまさに「許されざる者」の時効を過ぎた重罪をいかに償わせるかにある。小説そのものの旨さもさることながら、冒頭で描かれる、主人公である国家犯罪捜査部の元長官ラーシュ大好物のホットドックが、本当に旨そう!ヘラジカのソーセージにオーランド産ピクルス、ザワークラフトにアーモンドのような甘さのマンデルポテト、ディジョンマスタードに引き立て胡椒とパプリカ、オニオンなんて!残念ながらラーシュはこれを口にする直前に脳梗塞で倒れるのだが、この作家の旨さはこのような細部にも表れていると思った次第。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
CWA賞、ガラスの鍵賞など5冠獲得! それで買って読みました。 国家犯罪捜査局の元長官ラーシュ・マッティン・ヨハンソン、退職してこれから退職生活をだったのに、脳梗塞で倒れて、右半身不髄になった。 命をかけて、時効になった事件解決に乗り出した。彼はどんな解決をするのか。読み始めたら止められない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても面白い! 登場人物たちが生き生きしています。 着地点は賛否が分かれるかもしれませんが、 私は好きです。 きれいごとばかりじゃつまらないので。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
突然「スエーデンミステリ界の重鎮」が天から降ってきた。 北欧ミステリにありがちな陰惨な物語かと思いきや、魅力的なキャラクターの主人公(たち)の地道な犯罪捜査小説。 終盤のカタルシスは得難いものでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
凄腕で、いまだ人望の厚い、国家犯罪捜査局の元長官、 ヨハンソン。頑固オヤジですが、なかなか魅力的な 人物像です。 すでに引退し、さらには脳梗塞で不自由な体では あるものの、仕事仲間の親友や、個性的な身近な 知り合いをメンバーとして、未解決事件の解明に 乗り出します。 当時の資料を読み、関係者に聞き込みをし、 事件の状況が明かされていきます。 やがて、ほぼ間違いのない証拠により、犯人を 特定しますが、事件は既に時効が成立。 さて、この犯人をどうしたものか・・・。 心が苦しくなるようなエピソードも多いのですが、 必要以上に感情的な表現もなく、淡々と話は進みます。 明るい話ではありませんが、このヨハンソンの人柄 のせいか、どっしりと安定して不安感のない、 骨太、直球という印象の読後感です。 ラストの6行、ちょっと考えさせられました。 ここがあるのとないのとでは、ずいぶんと印象が 変わるのです。 目には目を・・・・。 それが誰であっても、あるいは何であっても、 その代償はきっちり払わねばならないのですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人の味がよく出ていて面白い。 アンナ ・ホルトとマティルダを脇に従えて 、 の一節は、アンナ・フルトの誤りではないだろうか。細かい話だが。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!