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ヒルダよ眠れ
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ヒルダよ眠れの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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妻殺しの疑いで逮捕された夫の無実を晴らすため、夫の親友が奔走するというお話。 妻その人の事を聞きまわるうちに、彼女の性悪さが徐々に明らかになる。若い頃、自身の魅力を持て余した女性が、結婚を境にだらしなくなっていき、今度はまわりが持て余していく。その過程は面白いのだが、肉親から忌み嫌れるほどかというと、そうでもないような。 ミステリの結末は、アレレ、あまりにあっけなく、(翻訳小説ではおなじみの)納得できかねる急展開なラブラブがあるなど、どうにもこうにも。 50年代の有名作品ではあるのだけど。 | ||||
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アンドリュウ・ガーヴの処女作。 妻殺しの容疑がかかった友人を救うべく、捜査を始めた主人公。 しかし、殺された友人の妻には恐るべき真実があった・・・。 本書が、当時の他のサスペンス作より異色な出来に仕上がっているのは人格障害者をリアルに描いている点である。 それまでのサスペンス作がプロットやトリックを重視していたのに対し、人格障害者の言動を周囲の人間の証言で読み進めるごとに実体化させる手法は、当時としては画期的である。そのうえ、犯人ではなく被害者を人格障害者として描くことは既存のサスペンス作に対する一種の挑戦とも受け止めることができる。 難を挙げるとしたら、なぜヒルダが人格障害者になってしまったのか、もっと掘り下げてほしかった。 それでも、本作はサスペンス作における革命的な地位を崩すことはないだろう。 | ||||
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1950年に発表された、アンドリュウ・ガーヴの、今や古典的名作といってもいい作品。 舞台は11月のロンドン。ヒルダがガスオーヴンの中に頭を突っ込んで中毒死しているのが発見され、警察がやってくるところから物語は始まる。最初は自殺と思われたが、遺体の状況から殺人であると断定される。そして、発見者である夫のジョージが、遺留指紋、若い女との浮気、あいまいなアリバイから容疑者として逮捕される。 彼の無実を信じる親友マックスは、冤罪を晴らそうと真相究明に乗り出す。ストーリーは夫妻、とりわけ妻のヒルダの、現在・過去の関係者に聞き込みに回るマックスの素人探偵調査が主軸となり進行していく。 関係者の話から浮かび上がってくるのは、ジョージのいう明るくて身持ちの堅い賢夫人イメージとは異なるヒルダの実像だった。曰く「煮ても焼いても食えない女」、「鼻持ちならない人」、「殺されても仕方がない」と、怪物的・ホラー的とさえ言えるほどのヒルダ像がこれでもかとばかり明らかになってくるのだ。 なぜヒルダは殺されたのか・・。果たして真犯人は・・。謎は深まるばかりである。 本書は、最後の最後まで息を抜けないタイムリミットのある心理サスペンスであり、かつ悪女ミステリーの妙が堪能できる快作である。 | ||||
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1950年に発表された、アンドリュウ・ガーヴの、今や古典的名作といってもいい作品。 舞台は11月のロンドン。ヒルダがガスオーヴンの中に頭を突っ込んで中毒死しているのが発見され、警察がやってくるところから物語は始まる。最初は自殺と思われたが、遺体の状況から殺人であると断定される。そして、発見者である夫のジョージが、遺留指紋、若い女との浮気、あいまいなアリバイから容疑者として逮捕される。 彼の無実を信じる親友マックスは、冤罪を晴らそうと真相究明に乗り出す。ストーリーは夫妻、とりわけ妻のヒルダの、現在・過去の関係者に聞き込みに回るマックスの素人探偵調査が主軸となり進行していく。 関係者の話から浮かび上がってくるのは、ジョージのいう明るくて身持ちの堅い賢夫人イメージとは異なるヒルダの実像だった。曰く「煮ても焼いても食えない女」、「鼻持ちならない人」、「殺されても仕方がない」と、怪物的・ホラー的とさえ言えるほどのヒルダ像がこれでもかとばかり明らかになってくるのだ。 なぜヒルダは殺されたのか・・。果たして真犯人は・・。謎は深まるばかりである。 本書は、最後の最後まで息を抜けないタイムリミットのある心理サスペンスであり、かつ悪女ミステリーの妙が堪能できる快作である。 | ||||
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