ダークサイド
- クライムノベル (72)
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独特な空気と人が持つ闇。 | ||||
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割合早い段階で犯人の予想がついてしまいました。上司の警部やその部下の思惑、しかしそれがその通りにいかない。現実はそんなものだと笑ってしまうところが良かったと思います。 | ||||
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作者はこのシリーズで3作品出していますが、最初の2作品は書店においてないので、助かりました。 | ||||
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話題作「ブラックランズ」が大成功を獲得し世界中の注目を集める英国新鋭女流作家バウアーの期待の第2作です。本書の趣向は「老人ばかりを狙う連続殺人鬼」と言う格好で、今回は著者が新たにフーダニット・ミステリーの分野に挑戦したのかと思わせられましたが、蓋を開けて見たらやはり単なる謎解きミステリーとは違ってサスペンスが持ち味の著者らしい捻りを効かせた問題作でした。 英国の寒村シップコットで老女の殺人事件が起き、村で唯一の巡査ジョーナス・ホリーは都会から来た殺人課の警部マーヴェルに田舎者と馬鹿にされながらも捜査に加わる。素朴な村の中で警察が犯人の確定に決め手を欠く内に、やがてジョーナスは自分に向けて書かれた「それでも警察か?」と叱責するメモを受け取り、続いて第2の殺人事件が起きるのだった。 本書を読み進めると、難病を患う妻ルーシーの身を案じながら田舎で実直に大過なく勤めて来た巡査ジョーナスが、経験の無さから性格の悪い警部マーヴェルに己の未熟さを痛感させられて奮起し「何くそ、今に見ておれ」と必死でがんばって最後に犯人逮捕と事件解決の手柄を上げて見せ上司を見返すストーリーに違いないなと健全な予想をしたのですが、結果は物の見事に外れて予想していたのとは似ても似つかないとんでもない結末に驚愕し暫し呆然となりました。このトリックには前例がありますが、でも今や完全な独創を生み出すのは不可能に近いと思いますし、そのストーリー構成の持って行き方のテクニックが巧みでまさかの盲点を突いた大胆な演出が素晴らしいです。ストーリー自体は人間の心の闇を抉り出す全く救いのない、出来れば一刻も早く忘れてしまいたい過酷で悲劇的な内容ですが、著者はルーシーがホラー映画を愛好する場面を挿入する事でさり気なく陰惨さを和らげる配慮をしたり随所に皮肉なユーモアを盛り込んだりしていますし、私としては暗い物語であるという事だけで全否定せずに著者の新生面に挑んだ努力を評価したいと思います。それから気づいたのは、前作でも決定的瞬間に実際に起きた事は書かれなかった様に、本書でも動機に係わる事情の謎の全てを記さずに細部を曖昧にして読者の想像に委ねるのが著者の流儀なのだなと思いました。 本書は前作とはガラリと変わって心理サスペンスの鬼才ルース・レンデルを思わせる極端に無情な作風になりましたが、これも著者の数ある持ち味の一端で暗さだけが全てではないと思いますので、また次はどんな面を見せて驚かせてくれるのか第3作を楽しみに待ちたいと思います。 | ||||
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