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フロスト始末
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フロスト始末の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全65件 21~40 2/4ページ
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もうこれで本当に最後だと思うと、読むのが惜しくて、辛かった。いつも少女や女性の犠牲者が多く、今回もこのデントンがいかにもひどいやさぐれた街で、そこを睡眠不足のカスカスの栄養状態で駆けずり回るフロストの正義感に尊敬の念すら覚えてた。汚くて下品な下ネタ満載なんだけれど、そんな冗談でも言わなきゃやってらんないという現場がめまぐるしいまま収束していくのが愉快で。自分のブラックな職場にも重ねたりして。 マレットや職場の同僚とのやりとりも楽しかった。ああもう終わってしまった! ありがとう。作者さん。 | ||||
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冴えない、下品でヨレヨレな、ヒーロー。面白くて、暖かくて、痛快な本です。 | ||||
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はまりました。とても。下品で、行き当たりばったりで、よれよれで、でもとても暖かい、最高の警部さんです。 | ||||
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とうとう読み終えてしまった。作者が死期を悟っていたためか、いつもになく亡き妻との思い出を頻繁に回想するフロスト。いつも以上に悲惨で陰惨な事件をてんこ盛りに抱えるフロスト。窮地に次ぐ窮地をなんとか凌ぎきり、最後にはちょっぴり良いことがあって良かったね、フロスト。もう会うことはできないのかと思っていたが、どうやら他の作家がシリーズを引き継ぐらしい。似て非なるものにならないか不安でもあるが、とりあえず邦訳を楽しみにしたい。 | ||||
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領収書を偽造するわ、時間にルーズだわ、決して敏腕でも正義漢でもない冴えないおっさんのフロスト警部は、次々に起こる大小様々な事件を抱えて完全にキャパオーバーとなりヘマばかり。しかし本作の面白さはストーリーにはあらず。とにかく魅力的なキャラクターであり、この人の下品なユーモアにはニヤリとせずにはいられない。 | ||||
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訳者が「ハックニー出身だからこそこの作品」などとのたまっておりましたが、ホックニーでゲイに絡まれたり、プッシャーに押し売りされたりした人間としては、そんなに甘くないと言いたい。遺作としては良いところで終わってくれてベストだと思います。スキナーがあんな風に頑張るとは思わなかった。もっと嫌なやつでいて欲しかった。楽しかった本シリーズもラストで少し悲しい。 | ||||
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TVシリーズのファンで、そちらが先、原作は後から読んでいる。 まだ上巻なので、内容の評価はできないが、日本語訳の言葉遣いが不自然に汚く、閉口してしまう。 ドラマも字幕で観ていたけれど、原作本の翻訳の言葉遣いは過剰に下品で、読み辛い。 内容はおもしろくなってきているけれど、下巻を買うかどうか迷うくらい。 フロストの言葉遣いに品が無いにしても、もう少しセンス良く翻訳することはできなかったのかと思う反面、英国ドラマでは言葉遣いが考慮され、こちらの翻訳が原作に忠実なのだろうかとも思う。 翻訳者と(私自身の)相性が悪い本に当たると、とても残念だ。。。 | ||||
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悪い上司が二人に増えたせいか、フロストは超過勤務でバリバリ働いてます。部下のダメさがすごくて、警部がまともに見えます。続きも楽しみ。 | ||||
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大好きなフロスト警部シリーズのラスト作。 確かにどれも非常に似ているドタバタ事件の連続だが、今回は、 幼児への性的虐待と中身はハードでしたが、それを辛くなく読ませる 作風こそ、R.D.ウイングフィールドの技なのでしょうか! 面白いのは間違いないのですが、やはり最後の犯人へ到着する経緯が、 唐突過ぎる(とってつけたみたい)のが、気になりました。 また、フロスト警部を絶対絶命に追い込んだスキナー主任警部の死 とフロスト警部を追い込んだ物証を取り返すくだりも、あまりにも 御都合主義的で、いかがなものでしょうか? でも、大好きなシリーズのラスト作、その作品に敬意をこめて 星4つです。 | ||||
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フロスト警部シリーズの大フアンです。 今回も、多忙に次ぐ、多忙。次から次へと事件が起こり、さすがのフロスト警部も身動きとれず! 相変わらず冴えわたるのは、お下品なブラックユーモアのギャグ。 でも、今回は強敵、スキナー主任警部に、人事異動の罠を仕掛けられるフロスト警部、 あ~~~、どうなるのでしょう? 多数の未解決事件と、内部抗争!!!! 最大の盛り上がりで、上巻は終了です。 直ちに、今、下巻に飛びついたところです。今後の展開が、最大の楽しみです。 | ||||
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とりあえず全作品を読み続けていたフロスト。新刊を待ち望むほどのファンではなかったし、一旦読み終わってしまうとそれきり。それでも毎回、半分くらいまで読み進み、小さな事件が一つふたつ解決の緒を見たくらいからは一気読み、ということを繰り返していました。 最終作となる本作も、全く同様の読み方です。正直、もう過去作のどの作品にどんなエピソードがあったのかも記憶がごっちゃになっています。 ただ言えるのは、どの作品も、小児性愛や腐敗した死体など、やり切れなさを伴う事件が登場すること。それら事件がクライマックスとアンチクライマックスを繰り返すような独特なリズムで進行していくこと。フロストが下品というより古い世代にはありがちとも言える下ネタジョークを言い続けること。そしてそのような作品でありながら、この作者、実は女性なんじゃないか?、と時折訝しく思うほどの細やかな描写もあること。まあ、この最後の点はこの作家の特性なのか、翻訳者の力量なのか不明ではありますが... シリーズ未読の方で上のような特性が気になった方なら、まずは1冊読んでみてください。刊行順が望ましいでしょうが、そうでなくとも構わないと思います。もしそれが気に入ったとしたら、その1冊だけでなくシリーズ全てを多少の誤差はあれど気に入るでしょうし、その1冊が合わなければどれひとつとして気に入るものはないと思います。これはそういうシリーズです。 私は最初に書いたように熱烈ファンとは言えないのですが、熱烈ファンが多い作品なので、気に入ればその仲間入りをなさる確率も高いと思います。 個人的には、読んでいる間はとことん夢中になれるけれど、読み終わると忘れてしまえるので、依存性のない快楽を与えてくれる非常に都合の良いドラッグのようなシリーズでした。こういう作品は希少です。 この最終作では、フロスト個人の問題の解決の仕方が、ちょっと安直すぎないか、という気がしますが、フロストという人物のものの考え方のドライな部分とウェットな部分もよくわかり、シリーズの中では特に余韻の長い作品に思われます。なので、この作品だけは最後まで取っておくのがいいでしょうね。 | ||||
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ウィングフィールドの作品がこれで終わりだというのはとても悲しい。 読書歴50年余の中で声を出して笑ってしまったミステリーが何冊あっただろうか? 今思い出されるのはトニー・ケンリックの数冊(とてもよくできたユーモアミステリー)。海堂尊の「チーム・バチスタの栄光」くらいしか思い出せない。それにこのフロスト・シリーズである。それだけ少ない。 ましてこのシリーズ魅力はフロスト警部のお下劣なジョークだけではなくミステリーとしても一級品です。 でもまあ何と言っても出てくる登場人物たちの魅力だろう。 シリーズには笑いは言うに及ばず、涙あり、哀しみあり、そして人生の残酷さ(猟奇犯罪もあり)、すべてが詰まってます。 このシリーズを一度でも読んで合わなかった方は、可哀そうだがしようがない。 ただ、今まで読んだことがない方は、すぐさま買いに走りなさい! 著作順に読まなくても一向にかまいません。 私なんか、「フロスト始末」以外のストーリーもう全て忘れています。 一度はまると金太郎飴のような面白さ。 どれ読んでも同じ。 どれ読んでも最高に面白い。 寒くなってきたら「クリスマスのフロスト」でも読み返してみようと思っています。 注意!フロストのTVドラマシリーズは別ものです。 あちらは哀愁のフロスト警部になってます。 | ||||
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フロストシリーズ第六作目、作者が亡くなったので、これがフロスト最後のお目見えとなる。ずっとフロストの大ファンであった私には寂しい限りだ。 この作品「フロスト始末」も従来の作品と同じく、非常にパワフルで、かつスピーディで、そしてめちゃくちゃである。今回、フロスト嫌いの俗物署長 のマレットは、フロストを追い出すべくあらたにスキニーという主任警部を呼び寄せる。こいつが、マレットに輪をかけていやな奴。ついにフロストも転勤の 憂き目に会うのか。これが、各種事件とは別にハラハラさせられる一つのストーリーになっている。いつもどおり、その場しのぎの「勘」で解決しよう とするフロスト警部、今回も何度も何度も失敗する。だが、空振りやファウルチップを繰り返しながら、打者がだんだん投手の球にタイミングが合ってくる ように、ちょっとずつ事件の核心に迫ってくるのだ。ここらへんの展開が相変わらず面白い。ところで、巻末の解説によると、二人組の作家が 親族の許可を得て、フロストの巡査部長時代の作品をいくつかすでに出版しているらしい。どこまで、ウイングフイールドのフロストに近いか分からぬが、 これでフロスト警部とは完全なお別れでないことを知って、些かほっとした次第である。 | ||||
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久々のフロスト警部体験でした。旧作の記憶もあいまいでしたが、すぐにはまりました。上下二巻を一気に読み終えての感想。本当にこのシリーズはページ・ターナーだなと(ページをめくる手が止まらない)。そのポイントは結局のところ、下品と気高さ(90%は下品の方ですが 笑)が混じったフロスト警部という希有なキャラクターと、その主人公を徹底的に窮地に追いやりまくる作者のストーリー運びなのでしょうね。電話、携帯電話、二人の最悪な上司、脅迫被害者の金の亡者などがひっきりなしにフロスト警部に命令と苦情を言い続けて、いつまでたっても眠れない、休めない。それで作者の方が先にお休みになってしまったというのですから。いや、しかしこの作品は本国では別の作家チームが承継して書き続けているらしい…いつかはフロスト警部に休まる日が来るのでしょうか。 | ||||
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一度書いたレビューがミスで消えてしまったので、どこまで復元できるか不安になりつつ書いております・・・ 結局、本作品は配達が待ちきれず、kindle版と紙とを両方購入しました。内容は今までの作品と全く遜色なく、ただ、これで最後、というので惜しみつつ読んだ次第です。 フロストシリーズは全作読みましたが、最初は本屋で偶然手に取り、ハチャメチャ事件のてんこ盛りと、キャラクター、翻訳の面白さにはまりました。みんな、どうこう言いながら、デントンのすべての難事件をぜんぶフロスト警部一人に「ぶっこむ」なんて、ひどすぎます。かわいそうです。ミスマープルだって、ポアロだって、ホームズだって、隅の老人だって、こんなにいっぺんには押し付けられません。といってもモジュラー小説だから仕方ないのかもしれませんが。 いわゆる「推理小説」と謳う、ありえない矛盾だらけのトリックや、回収されない伏線が放置されるような似非推理小説は大嫌いです。その中で、これだけの事件、エピソード、猥雑さとお笑い、ほろっとさせられるヒューマニズムを詰め込み、果たして全部をちゃんと帰結させられるのか・・と、当初は不安になりながら読み始めましたが、見事に裏切られました。伏線はほぼ全てが(膨大な量にも関わらず、著者は忘れずに)回収されます。各作品間の年数が比較的長いこと、そして、娯楽作品としての面白さを保ちつつ、実は非常に緻密に構成されていることから、著者は丁寧に時間をかけて各作品を仕上げたのだろうと思います。 また、冗長な情景描写や、しめっぽい心理描写はほとんどないにも関わらず、「きたない、だらしない」フロストが、実は熱心すぎる仕事中毒で、自分の時間なんかないために「きたない」こと、そして思いやりがありすぎるためにどの事件にも深く関わり、時には、法的に・・・という手段も辞さないこと、そして、本当のフロストは、正義と勇気と優しさ、の人であることが見えてきます。特に、関わった人のこれまでや今後の人生、生き方までさりげなく気遣いを示すところなど、心にしみます。クリスティにも通じますが、人物描写の巧みさを感じます。 扱う事件の陰惨さは、特にお子さんを持っている方は気分が悪くなる点もあるかもしれませんが、フロストの人間性がそれを救っているところも多々あります。日本の小説で同様の事例を扱ったら、読了後ひたすら滅入りそうですが、そうでないところはさすがに伝統の推理小説国家、という背景もあるかもしれません。 他の作品とこの作品で異なる点というと、最終決着部の解決方法かもしれません。 著者が自分の予後を知りつつ書いたのでしょうか。 著者のご冥福を心より祈念いたします。 | ||||
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事件は、かなり痛ましく、残酷な展開。 フロストを取り巻く環境もはなはだよくない。 上司を適当にあしらいながら、一目散に事件の解決に取り組もうとするフロスト。 亡き妻の思い出に浸るシーンはついこちらもシュンとほだされた。 終盤の事件の展開はあまり心地よくはなかったが、それも含めてフロストの魅力なのかも。 | ||||
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子どもの行方不明から始まり、スーパーの脅迫事件、エロビデオ鑑賞グループ、等々、事件が次々に起こります。 フロストを敵視する上司が現れたり、チョンボするけれど愛嬌のある部下を相手に、フロストが文句や嫌味やブラックユーモア、憎まれ口をつぶやきながら振り回されます。 たくさんの事件で、たくさんの登場人物、上巻はそれらを把握するのに難儀しながらも楽しめました。 これもひとえに、フロストの魅力。 亡き妻を想い出すあたりは、なかなか味があります。 悲惨な展開を見せるところで上巻終了。 下巻にいよいよ突入します。 楽しみです。 | ||||
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このシリーズも終了か大変残念。全作品共謎解きをしながら楽しく読ませてもらいました。 この作品がまだまだ続き、モーガン刑事が一人前の刑事に育っていく場面とかマレット警視がフロト警部に一目置く場面とかも読めれば良かったですね。 | ||||
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シリーズ全巻を通じて。 面白っかったなぁー、フロストシリーズ。 初めは「どうなの、このカバーイラスト」とか「やけにぶ厚いな」などと思って 読み始めるのを躊躇していましたが、いや~読んでよかった。 悪ふざけが過ぎるフロストですが、子供たちが犯罪の被害者になることに強い 憤りを持って捜査に臨みます。また本シリーズでは、そのことが繰り返し 表現されています。これは作者の憤りそのものなのでしょう。 本作では、亡くなった奥様との感傷なども多く、シリーズ最後に相応しい 感じでした。 フロストを誕生してくれた作者に感謝です。 | ||||
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第一作目からこれは面白いと過興奮、第二作目から最終作(残念、もっと続いて欲しい)まで、全く読者の期待を裏切らない稀有なシリーズ。 ホームズにも最終作があると己を慰め、これだけの傑作をものにした作者ウィングフィールドに唯々感謝感謝。 最後に特記したいが、表紙のイラストがとても良い。作品の雰囲気にこれほどマッチングした表紙イラストはあまりないのではないか。 | ||||
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