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半身
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半身の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全57件 1~20 1/3ページ
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荊の城に続き。 最後まで結末が分からず楽しめました、 なんとも言えないせつなさが残る。 | ||||
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中村有希さんの翻訳は人物が言いたいと思ったことを率直に伝えられる執筆力をお持ちで、それは少女の放つ言葉や目上の大人が言うことのどちらに限っても言えることであり、物語を進行させる登場人物たちを残酷にも美しくにも想像できる。 以上のことを踏まえたうえで改めて読み返してみると、ページを繰るたびに本に刻まれた人生がわたしの顔を覆い隠して、圧倒させられるのを感じます。 | ||||
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面白かったです。終盤に来て、あ、あれはそういうことだったのか、と前を見返したくなるので、その際、電子版はちょっと不便だなと思いました。 | ||||
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霊媒師の囚人であるシライナが主人公のマーガレットを誘導していく様は心理学を囓っている身としてはとても魅力的でした。 彼女は相手の悩みを正確に読み取る能力──所謂認知的共感に長けており、それを駆使して高レベルな死人の物真似を駆使する等、人を洗脳する才能を持っています。 この小説は、サイコパス(精神病質)や行動心理学等を知る上で貴重な一冊になるでしょう。 余談ですが、PSYCHO-PASSという作品で慎導灼というキャラクターがいるのですが、彼のファンにもこの小説を読んでいただきたいです。 | ||||
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19世紀のイギリス、裕福だけど閉塞感に押しつぶされそうな、29歳未婚の「老嬢」が主人公。 彼女の日記と、彼女がミルバンク牢獄で出会った一人の女囚の日記で話が進められていく。 日記だから、完全に主観的なものであり、事の真偽はわからないまま話が進む。 驚愕のラスト・・・と謳われた小説だから、そのつもりで読んでしまうことを差し引いても、なかなかの結末であった。 ただ、主人公マーガレットの置かれた状況が、裕福で恵まれた環境でありながらも、余りにも孤独で、惨めであるため、気持ちよく読めるものではなかった。 重く、苦しく、閉塞感に満ちた主人公の日々を、ロンドンのジメジメした気候が、容赦無く包み込んでくる。 ああ、しんど。 霊媒なんちゅうものを全く信じていない私からすると、霊に関する全てに決着をつけて欲しかった気がする。 まあ、これは本筋ではないから仕方がないのだけど。 離れ離れになった己の半身を探し求める話は、ヘドウィグ・アンド・アングリーインチのオリジン・オブ・ラブを思い出してしまった。 | ||||
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1ミリの救いもない話。 ビクトリア時代のイギリスでは、貴婦人は、まるで人形のように生き方が決められている。そこに上手く収まることのできない主人公は、それでも社会の枠にはめ込まれ、ただ息を殺して生きていくしかない。しかしやがて、彼女は監獄慰問で知り合った1人の女囚(ドーズ)の存在によって、少しずつ自立の道を模索しはじめる。 ビクトリア時代の監獄とか、貴婦人の生活とか、まざまざと浮かび上がってくるような筆力はたいしたものだと思う。最初は回りくどく感じたが、それでもぐいぐい読めてしまった。しかしながら、ほとんどは主人公マーガレットの独白(日記)であるのだから、そこに感情移入できないと、なかなか読み通せない。 とすると、あのラストはどうなんだろうか。 正直、マーガレットに感情移入していくと、あのラストは納得いかない、というより、ひどい。 勢い、 なんだよこのはなし! っていう気分になる。 | ||||
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表現形式もこのような構成のものを読んだことがなかったので途中で混乱し、また最初から読み直しました。状況を理解して読み進めていくと、読むペースも速くなり、あっという間に読破。女性の作家さんなので、男性よりも女性の方が読みやすいのかもしれません。 | ||||
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序盤あたりのミスリードにはすっかりだまされました。 真相がわかってから冒頭の箇所を読み返すとあるキャラにSATSUIが沸くレベル。 情景描写は結構緻密だし、主人公の心理描写には共感できるところも少なくなく、 技術的には素晴らしいと思いますが、しかし、後味が悪い。 主人公がかわいそうで、ここまでにくったらしい黒幕(仮称)ってそうはいないので。 その一方で、自分が黒幕と同じ境遇だったら、チャンスさえあれば同じことしたろうなとも思います。 ジャンル的にはこういうのもゴシックホラー兼ミステリー、なのでしょうか。 後味悪いの嫌いじゃない方は星プラス1で。 あ、あと若干冗長さを感じる箇所が少なくなかったです。 | ||||
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神話化と脱神話の錯綜するバイアットに関連付けられていたので読みました。半身は、フーコーの監獄の誕生、パノプティコンの哲学を具体化して小説としたのでしょうか!? 自らの罪を契機として逆にトポロジカルに自身が監視する視線の囚われとなる…。作品の抽象性に驚きます。 | ||||
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大変な読書体験となりました。ほんとしんどかった。これはこのミス1位なんでしょう。審査員の先生方にはぜひ読み易さってことも考慮に入れていただきたい。そもそも先生方はこれをスラスラ読めるのだろうか。 | ||||
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価格も一円なので、最初はこの傷んだ状態でも仕方がないかなぁとは思ったのですが、後から発注した別の業者さんの同じく1円という価格の文庫本の状態を見て、こちらの商品評価は「甘い」のかなぁ?という印象を受けました。 状態があまりよくない、とおっしゃっていただけてれば、がっかり感も少なかったかなぁ?と思いました。 | ||||
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こういう作品、面白いんでしょうか? いえいえ。 ずるずると長く、もったいぶって、何かしら謎が続き、さあ、ラストに近づいた!いままでの不思議は何だったの?と読み進めれば、ああた、これまでのことはぜえんぶウソだったのよお。え?ナゾの解決は? そういう作品としか私には思えません。 字は読めるのでつい読みきってしまい、失った時に思いを馳せて、その復讐としてこの本を捨てました。 | ||||
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ゴシックロマンミステリー。1874年婚期を逃した貴婦人マーガレットは、毎夜、蝋燭の下で日記をつけている。1872年の若い女性霊媒師シライナの独白と、二年の歳月をへだてたまま、同時進行で語られる。貴婦人はミルバンクという刑務所を慰問し、囚人霊媒師は、輝くブロンドと妖しい表情でまじめな貴婦人をとりこにする。牢の中で見詰めあい、語り合う。いないときも息を感じる。互いの孤独が呼応するように。マーガレットは自由だった頃の名前、オーロラと呼んでとささやく、オーロラ、そして女囚、シライナ。 綿密な文章、ミルクバンの刑務所がおどろおどろしくかつ正確に描写される。私がジェイン・エアを想い出したのも、主人公が孤独だからに違いない。濁った川の水底に何をみたのだろう。 | ||||
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意外性が連なるストーリーです。レズビアン的要素が多い著者ですが、それが不快でなければサスペンスとして楽しめる一冊です。「え?どういう事?」とラストを二度読みし、ウェブ書評も見て、やっと、そういうことか〜!と納得。レズビアンの心情⁇が分からないのでピンとこない人も多いかもしれません。 | ||||
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だいぶ前に読んだんだが、おもしろかったという長期記憶が強く引っかかっている。 大抵の小説はきれいさっぱり忘れていく俺のザル頭の中に。 ラストで幻想小説ではなくミステリーだと思い知らされる。すっかり騙されたよ。 作者はサディスティックなレズなのかもしれない。ちょっと後味悪かったな。 ちなみに上空から撮ったミルバンクの写真が存在する。バルーンから撮ったらしい。 あの特徴ある形がくっきり写ってる、リアルだが幻想的な写真だ。一度見たら忘れられない。ググってみてくれ。 ミルバンクを取り壊した跡地に建てられたのがテートミュージアムだそうだ。 | ||||
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長い。 魔術的な筆致とやらが、とにかく長い。 しかし、終盤のB級ミステリーっぽい展開には一気に引き込まれる。 この落差は他に類を見ない異形さで、ある意味凄いぞ。 | ||||
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全体的に古き英国の富裕層の生活が覗ける作品で品がある印象でした。 霊媒師との交流が描かれる幻想的なストーリーが進み、そして生々しい結末が訪れる・・・。 落差が最高!でも映像化はかなり難しい内容。 支配霊の実体化した腕とか映像で見てみたいけど・・・ばれちゃうね。 | ||||
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ミステリーな話の展開を期待していると、道中読むのがかなりしんどいかと思います。 トリックの部分もそこまで画期的なものではありません。 ただ、この流れがあっての最後の展開なので、頑張って読破して欲しい作品ではあります。 | ||||
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脱獄任せろ!マーガレット、ミルバンクの魔よけや!! マーガレット嬢不敵!007歓迎、シライナの弱点探して Vやねん!マーガレット シライナ脱獄待ったなし! | ||||
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荊の城同様、ゴシックロマンと言っていいと思います。 華やかに見えながらもたそがれを迎えつつあるかつての英国上流階級の 悲しくも美しい不思議な魅力と、当時の監獄のおどろおどろしさが味わえます。 上流階級と監獄という正反対なものを描写していますが、実はどちらも 似た空気が漂っています。裕福な生活を送っているものの、しきたりに 従って生きなければならない世界で、それに合わせる事の出来ない神経の 鋭敏な不器量で不器用な主人公。かたや霊媒であり不思議な魅力を持った女囚。 彼女たちは主人公が監獄への慰問という形で出会います。 主人公は家族の無理解(本人も心を閉ざしているけど)とも相まって、この女囚に どんどん精神的に依存していきます。この辺りはぐいぐいと読ませます。反対に、 女囚側の過去の描写は正直かったるいところもありました。 尚、女囚が金銭のことを口に出した辺りから大抵の筋は読めてしまったのが 少し残念でした。そのまま最後まで酔わせて欲しかったと思います。 | ||||
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