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半身
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半身の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全57件 21~40 2/3ページ
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久しぶりに最後まで読みきれず、投げ出した本でした。鳴り物入りと言った感じの評判と美しい装幀とは裏腹に、 とにかく何が良いのかさっぱり分からず、ただただ退屈な内容。 蓼食う虫も好き好きとは申しますが、これを面白いと感じる人が本当にいるんですかね。 実際、面白くはないでしょう? | ||||
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レビュアーさんたちの苦言・批判的な意見は読み、 なるほどなぁ、意訳されているのか、とか 誤訳に近いものがあるのか、とか しかも、私が魅力的な響きに感じた、 「シライナ」という登場人物の名前さえも クエスチョンマークがついてしまうのか… と色々マイナス点を踏まえた上で読みました。 …面白かった。 とにかく、気持ちがすっきりするお話ではないのです。 暗く、陰惨で、寒くて、 主人公は、いわゆる「イタイ」といわれそうな女性。 彼女は、名家である実家や社会での自分の立ち位置が分かっているから、 明るい日の注ぐイタリアへ逃げたい。逃れたい。 その実現寸前に頼りの父親が倒れたり、 心を許していた友が自分から離れていったりして、 また絶望の淵に。 そこで出会ってしまうわけです、問題の人に。 “半身”という意味がダブルにもトリプルにもかかっていて 一筋ならではいかず、 幻想的な雰囲気や胡散臭さもぷんぷんし、 結局どこに寄りかかって読み進めれば安心なのだかが 分かりませんでした。 王道に私は主人公側の目線で読んでいましたが… 感想は、読んだ方なら分かりますよね? ネタばれになるので伏せますが。 読みごたえはたっぷりです。 高級そうだけど、古くてラベルが見えない。 開けても飲めるかな、このワイン?的な本です。 | ||||
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はなからミステリーだとわかって読んでたはずなのに...幻想小説としてぐいぐい引き込まれて呼んだのが間違いのもと。最後に謎解きなどされてしまっては重厚な味わいがすべてぶち壊し。くれぐれもミステリーとして呼んでください。 | ||||
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女とは恋愛においてかけひきをする生き物である。 しかし男女の関係では、男側があっさり女に踊らされるか、かけられた謎の意味を理解できずに台無しにしてしまうかのいずれか。息詰まる剣豪同士の切り結びのような状況は生まれえない。 恋愛における真実のかけひきは、女同士においてのみ存在する。 本書はヴィクトリアン・レズビアン・ミステリーと称された傑作。 女がまだレディーだった時代、すなわち、はっきりとは物を言えなかった時代、恋愛と犯罪と罠が長いスカートに覆われ、物陰で交換される。 何が本当で、何が嘘なのか。なにが奇跡で、なにが偶然なのか。悲劇の聖女なのか、手練れの妖婦なのか。愛か、対立か。誠意は通じるのか。あるいは、誠意こそは最も汚い手管なのか。 答えを当てられる人は、まずいないだろう。 あなたが女性なら、レズビアンでなくても読むべきだ。 | ||||
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ミステリー=娯楽作品だという思い込みがあったので、ひたすらゴシックミステリーを楽しみにしていたのにそれとは程遠い作品でした。 他のレビュワーの方が書いている翻訳に問題がある、というのは読み終わった後ではそうかも、と改めて思いました。読んでいる最中は舞台が昔のイギリスだからなのかな、と思いつつ読んでいましたが、もしかしたら翻訳が不自然でストーリにのめり込めなかったのかも。。。 読んでカタルシスを感じたい、という人にはおススメしません。 | ||||
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ミステリー=娯楽作品だという思い込みがあったので、ひたすらゴシックミステリーを楽しみにしていたのにそれとは程遠い作品でした。 他のレビュワーの方が書いている翻訳に問題がある、というのは読み終わった後ではそうかも、と改めて思いました。読んでいる最中は舞台が昔のイギリスだからなのかな、と思いつつ読んでいましたが、もしかしたら翻訳が不自然でストーリにのめり込めなかったのかも。。。 読んでカタルシスを感じたい、という人にはおススメしません。 | ||||
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19世紀を生きる、主人公の内面を描いた物語です。 ミステリーではないと思います、たぶん。 とにかく痛い、身につまされるお話です。 おそらく今より相当生きづらかったであろう、一昔前の年女の鬱屈した想いが じっくりたっぷりと執拗に語られます。 私は「あ、これはラブストーリーなのね」と思い込み、主人公に感情移入をして読んでいたので あまりにも救われない結末に、なにやら思いっきりヘコんでしまいました。 同性愛の描写が出てきますが、その気のある方は読まないほうが無難かも……生々しい描写が売りなだけに、作者に弄ばれた気分になります。 逆にそんなの全く理解できないという方には、いまいちピンとこない話でしょうし、難しい作品です。 19世紀当時の時代を緻密に描いた筆致は見事の一言です。 | ||||
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本を読むことがそう好きじゃない人にはつらいかも・・・だって長いんだもん。 しつこいまでにページを使って描かれるのは、イギリス19世紀、ヴィクトリア時代の古く暗く、重い雰囲気。この空気を作り上げるために、しつこいくらい冗長に、主人公の老嬢・マーガレットの生活と心の機微を描写しているんだと思う。なぜなら、この時代の、この雰囲気の中でなければ、これは成立しない話だから。 雰囲気に酔うことさえできれば、ラストを驚愕とともに迎えることができる。逆に酔えなければ、「何この話。オチはこれ?」ってなってしまうと思う。 物語世界に入り込み、作者の手腕にだまされてほしい。 | ||||
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物語は飽くまで暗く陰湿で、家や因習に囚われた主人公が同じように監獄に囚われている女囚と心を通わせるという、いかにも英国人好みの場面設定であり道具立てである。夜中に良家の令嬢が監獄の中を囚人の慰問に歩き回るという設定は多少無理があるだろう。ミステリーは作者が登場人物を通して読者を欺くことが本質であるが、このような騙し方もあるのかと嘆息する一方、索漠、荒涼とした読後感は米国のミステリーなどでは味わえないものだ。全体が登場人物の日記からなっており、読者としては感情移入するしかなく、事実を心に留めて謎解きをするとういことはできない。人間とはこんなものだったのだと思い知らされる小説である。 | ||||
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ミステリファンからはあまり評判の良くないこの本だが、私は正直言ってかなり気に入っている。 ヴィクトリア朝ロンドンの刑務所の空気が繊細な描写でリアルに書き込まれている。 本当に刑務所内のすえた臭いが漂ってくるようだ。 ラストがどうとかというよりも、当時のロンドンの空気に触れることが出来ただけ幸せである。 途中で描かれる闇房の恐ろしさは圧巻で、拘束衣を着せられてあんなところに閉じ込められたら、俺なら一日で発狂してしまうだろう。 オカルトであり、恋愛小説でもあり、歴史小説でもあり、ミステリでもあるこの本に作者のなみなみならぬ才能を感じてしまう。 | ||||
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表紙絵とタイトルから想像するような ゴシックロマンではなかったのが残念ですが 小説としてはそうひどくないし、翻訳も読みやすかった。 ミステリーとして読んだ場合、 途中で結末の予想はつくでしょうし 最後まで待って読むほどの結末ではないので 時間の無い方は第5部を先に読んでも 全然構わないと思います。 ただ、全編女主人公の日記と もうひとりの日記で構成されていて 第三者の視点が欠けているのが難点。 冒頭で起こる事件の真相を明確に記して欲しかった。 読めばわかる、あるいは読者の判断に ゆだねられているのでしょうか? すっきりしません。 | ||||
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全編ほとんどが、長い長いプロローグのよう。 そして、ミステリーを読みなれた人なら、中盤で容易に想像がつく結末。 「このミス」「文春」ともに1位なのだから、その予想された結末のあとにさらに展開が、、、 と思ったのにそのまま話は終わってしまった。 この本に、謎解き、思わぬ展開、意外な結末などなどを期待して読むと、 最後に思いっきり落胆します。 ミステリーと思わなければ、あるいは、短編だったら、もっと違った感想があったかも。 | ||||
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違和感を感じながら最後まで我慢して読んだら、、、延々と書いてあったことはなんなの?ミステリはこうあらねばならないというような考えはないけど、これほど多くのページ数を費やす必要があるのだろうか。好みは人それぞれですが、途中まで読んできて退屈だなと思った人はそこで止めたほうが賢明です。辛抱が報われることはありません。 | ||||
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表紙の女性の眼差しにふらふらと惹かれて購入。19世紀のイギリスが好きな人にはたまらない、舞台背景。翻訳の堅苦しさも、かえって古典の風合いを増しているかもしれない。物語のゆっくりとした進み具合、冗長なまでの記述なども、古典的である。日記の形式を取るところもくせがある。最後まで読んで、ファンタジーじゃなくてミステリだということを思い出した。物語もさることながら、三十路に入らんとする独身女性の生きづらさがリアルで、見事である。母親との葛藤、アイデンティティと性役割、同性愛など、女性にとっての現代的な主題を、伝統的で典型的な価値観がより期待された19世紀という社会に置くことで、際立たせている。もう、なんともはや、身につまされる。特に「老嬢」という単語。主人公よりも、読者である自分のほうがダメージを受けた気がします。そういう単語があったということ、既に自分がそういう概念に該当するようになっていた、そういう文化が、時代があったことを再確認。とはいえ、そういう大人(20代後半以上)の女性にお勧めします。 | ||||
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ラストは面白かった。「あっ、そうだったのか!」という意外性のある驚き。でも中盤はこの世界観にダルくなってなかなかページが進まず、読み終わるまでに結構時間がかかってしまった。後半の盛り上がりになるまで、長かった・・・。 | ||||
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勝手にロバート・ゴダードみたいなゴシックミステリーと想像してしまったこちらに非があるのかもしれないが、正直、期待は大きく的をはずす。ミステリージャンルに何を求めるかの相違だろうけど、どこか「人」の魅力があり、「救い」もあって欲しい。その上でサプライズプリーズ。陰鬱な雰囲気の割には、「あれっ。なんだコミックだったのか?」てなノリの結末。この落差に引いた。延々と陰鬱調で400ページ以上もひっぱってくれた挙句に、いきなりコミック展開じゃあ…「手品の種明かし」みたいでしょうが。 | ||||
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繊細で細やかな細工が縦横になされ、読み終わってみて「そうだったのか!」と驚かされる極上のエンタティメント。なんともいえない不可思議な雰囲気が楽しめた。まず「荊の城」を読んでからこれを読んだのだけれど、同じぐらいの時代背景ながら全然違う話の運びだった。ただ、とても読みづらいことも確か。最初のシライナの日記はまったく意味が分からず、その後もマーガレットとシライナの年代の違う日記が交錯するので、日付を良く見て、二人の手記を混同しないように気をつけて読んだらいいと思います。 | ||||
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長時間のフライトの前に「機内で退屈しのぎに何か集中して読める面白い本を」と思い探していたときに、成田空港の本屋で「2003年度第1位 宝島社「このミステリーがすごい!」(海外編)」という背帯と大好きなクリヴェッリの絵がカバー絵に使われているのに惹かれて買いました。話に引き込まれ14時間以上のフライト中も眠ることなく一気に完読しましたが、物語の理解度は依然として「???」のまま。それからも内容が気になり自分の頭が悪いのかと悩みつつ何度となく読み返しましたが、やっぱり語がよくわからない。時間が過去になったり現在になったり、書き手がシライナになったりマーガレットになったり、人と時空を飛び交って話が進むので私の頭の中も混乱しました。(追記)あまりにも理解できなかったので、やっと原書を入手して読みました。こちらの方がすっきりと明快に読めました。日本語版で「シライア」と訳されていた名前、「セリーナ」が正しいのではないでしょうか?念のためネイティブの人、しかも同じ英語圏でも違う国の人、何人にも聞いてみましたが、皆「セリーナ」と。「シライア」と読む可能性は?と聞いてみましたが、一様に「ない。」とのこと。他にも翻訳で気になる点が。 | ||||
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妖しい魅力のミステリィの絶品…、監獄、霊媒、謎とくれば、これはぜひ読まなきゃ!と思い購入しました。始めは日記の内容や監獄の描写にワクワクしましたが…、途中から同性愛に共感できず違和感を覚え、結末に読むに至っては、何だこれ?と思ってしまった。そこには推理の楽しさはなく、監獄という非日常、独身女性の寂しさ、霊媒の怪しさ等があるだけのただただ暗い話でした。 | ||||
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このミス1位ということで購入しましたが、はっきり言って星1つさえ付けたくないくらいくらいです。ミステリーとして読んだからなおさらそう感じたのかもしれませんが、お金と時間を返せと叫びたくなる作品でした。時間と中世貴婦人の世界を贅沢に感じたい方はどうぞ。 | ||||
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