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(短編集)
ジヴェルニーの食卓
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ジヴェルニーの食卓の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.34pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全116件 21~40 2/6ページ
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印象派の巨匠たち、マティス、ドガ、セザンヌ、モネのそれぞれの人となり、生活とか制作風景が垣間見れるような作品。 どこまでが史実なのかは、美術史を学んでない私にはわからないですが、学芸員をされていた原田マハさんだからこその、想像力を駆使されて書かれた小説なのでしょう。 全編おしゃれな雰囲気が漂っていて、私的には読み易かったです。全編、最後のほうでは切なさも感じました。 印象派展が地元の美術館にも来てくれないかな・・ | ||||
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私はアートが好きで、前から原田マハさんのことは知っていましたが、今回やっとこの本を読みました。 面白かったです、あっという間に読み終わりました。 この本の内容は、西洋絵画の巨匠達を歴史小説の手法で書いた、と書いたらわかりやすいでしょうか。 マティス、ピカソ、セザンヌ、ドガ、モネ、カサット、タンギー爺さんなど、アートファンならご存知の方々が四本の短編小説に登場します。 よく信長や秀吉を描いた作品がありますけど、絵画の世界でそれをやっているわけです。 史実をきちんと調べたうえで、そこにフィクションを入れて小説にしています。 基本的には巨匠本人ではなく、そのそばにいた人物を語り部にした物語です。 普段、アートが好きで資料を読んだりしていても、巨匠の人柄というのはあまり伝わってこないものです。 それをこういう形で小説にすると、それが濃厚に伝わってきて面白いのです。 もちろんフィクションであることは忘れてはいけませんけど。 (これを読んで書かれていることを真実として人に語るようなことは避けましょう) その微妙なラインを原田さんは、非常に上手に(失礼!)表現されていると思いました。 そして歴史上の人物をただ「こういう人でした」と描くのではなく、そこに深い物語を作り上げていることが、この本の特徴であり大きな価値であると思います。 馬渕明子さんの解説にもあるとおり、実在の偉人をこういう物語で描くというのはかなり難しいことです。 原田さんの匙加減は絶妙で、明らかに小説としての描き方をする一方で、説得力もあるのです。 あくまでフィクションなのに作り物に思えない、あの巨匠達が目の前で息をしているよう。 ……本当にこうだったのではないか?…… 勇気を持って描かれたこの作品を読んで、心を揺さぶられてしまい、とてもいい気分です。 (こういう小説は原田さんにとっては初めてのチャレンジだったそうです) この本、西洋絵画の知識がないとかなり厳しいのではないか、とも思いました。 何気なく出てくる名前などを、「ああ、あれのことか、ここに登場してくるか」と思える人じゃないと、この本は楽しめません。 それはたぶん、信長や秀吉が出てくる本と同じで、背景は知っていることが前提となっています。 対象とする読者を狭めた分、成功していると思います。 久しぶりにいい読書をさせていただきました。 正直、少しだけわかりづらい部分もありましたが、気になるほどではありません。 原田さんの他の本もこれから読んでいきます。 どんな本を書かれてきたのか、興味津々です。 そしてこんな本を読んでしまうと、また美術館に行きたくなってしまいますね。 | ||||
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まずタイトルでアンチと思われたくないので言っておくと、原田マハの作品には好きなもの(といっても世紀の傑作といった類ではなく、程々の良作というレベルだが)もある。 ただ本作はダメだった。登場する画家はいずれも画集を所持する程度に好きだし、それぞれの生涯についても人並みの知識は持っているので、どう描かれるのか期待していたが、、端的に言うと「薄っぺらく甘ったるい」作品であった。 最初のマティスの話から「調和の表現」やら「そこにあるものがどうしてそこにあるのか見つめ」など、画家志望の学生が言いそうな平凡な表現が並んでおり、マティスである必然性がない。 内容もそれこそ予定"調和"のきれいごとの連続で、読み始めて5分ほどで期待は不安にかわり、10分後には退屈という苦痛に取って代わられた。 この程度の作品が、これだけ高評価を得ているのは「原田マハなのだから、名画家の素晴らしさ、美しさをよく描いた作品なのだ」との無条件でのフィルタでもかかっているんじゃないか、としか思えないのでタイトルの結論となりました。 | ||||
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本作で原田氏の作品は二作目。相変わらず美しく、内容も美術に関するもの。西洋近代美術に興味がある方はその背景を学ぶ上でも非常に参考になると思います。 本作は4作の短編からなっています。それぞれが画家についての話ではあるもの、あくまで周囲の人物や事象により本人を浮かび上がらせる形をとっています。 うつくしい墓・・・マティス。彼のもとで家政婦を務めた老女による、巨匠の思い出。南仏の陽光の風景が目に浮かぶ素敵な作品(行ったことないけど)。ピカソなどの周辺人物との人間関係も描かれる。 エトワール・・・ドガ。米国人画家のメアリー・カサットからの視点による。貧しい女性、貧しい画家、それぞれが年齢や性別にかかわらず必死に生き抜くための様を描く。 タンギー爺さん・・・セザンヌ。画材屋兼画商のタンギー爺さんの娘から、セザンヌへ宛てた一連の書簡により作品を構成。印象派を懸命に応援したタンギー爺さんと当時の印象派の低すぎる社会的地位が印象的。 ジヴェルニーの食卓・・・モネ。継娘のブランシュの視点より。自然の美しさ、政治家クレマンソーとの友情、モネを巡る人間ドラマなど。オランジェリー美術館誕生の小噺も。 ・・・ 突然ですが、美術の価値・存在意義って何でしょうか。 まあ美しいものを作り出すってことでしょうか。とすると、では美の定義とは? これまた人により色々違いますね。 とどのつまりは皆が美しいというものが美しい。これは民主主義的に首肯せざるをえない。他方で、個々人がとらえる美というのも確かにあります。 作品では、このような美の新たな地平を切り開いた画家たちの人生の一部が鮮やかに描かれています。自分の信念がある一方、その信念を曲げて、あるいは折り合いをつけて、自分の美ではなく大衆の欲する美を想像し、生活の糧を得なければいけない現実もあります。そのような自他の相克が時に痛々しいほど描かれているのが心に残りました(『エトワール』)。 これはサラリーマンにも通づるところがあると感じました。 やりたくない仕事、だけどやらねば食えない。でも、サラリーマンはある意味楽ですね。仕事=自己実現とは決してならないのは多く初諸先輩方がおっしゃられる通りです(『おかれた場所で咲きなさい』という本が過去に流行ったのを覚えていますか)。でも、画家のように、自らの美、これこそが真実で正義であるのに、自分を曲げて社会に迎合するというのは相当度に精神に影響がありそうです。 ・・・ まとめですが、結論は、面白かったです。フランスの風景描写も美しく、そして折に触れて出てくる美術作品をgoogleで確認しながら見るとさらに面白い。 フランスに興味がある方、美術に興味がある方にはかなりお勧めです。またフランスへの旅行を計画されている方にも、お勧めです。行くべきところ見るべきところの予習としても使えるかもしれませんね。 | ||||
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印象派と呼ばれる美の巨匠を、身近な人の視点で生き生きと描かれる。 本を読んでいるのに、パリの風を感じ、太陽の匂いを感じる。それはまるで風景画を見ているよう。 フィクションだからこそ、そうだったのかもしれないと予想する楽しみもあり面白い。 読了後、早速モネの絵を注文し、モネの庭に行く計画を立てている。 | ||||
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読み進むうちに各画家たちの関係性が明かになり、まるで自分がその目撃者になった気分になりました | ||||
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絵とか興味ないのに読み始めるとすぐに惹き込まれていきました。 情景が浮かぶような、目の前に絵があるようなそんな気持ちにさせてくれます。 余韻が残る素敵な話でした。 | ||||
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とても美しい題に惹かれて。。すらすらと読めました。ジヴェルニーの流れる小川のように。 | ||||
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数年前、フランスに来たのだから とりあえず美術館は行こうと オルセーとオランジュリー美術館に行きました。 絵画の知識も興味もなかったのにも関わらず モネの作品の美しさに引き込まれました。 ずっとここにいたいな…と ジヴェルニーの食卓を読んで同じ思いに浸りました。 遠い遠い記憶を感じてうっとりしてしまうような 穏やかで美しい小説です。 | ||||
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モネやその他の画家の取り巻く人間像がよくかかれていて、心をうたれました。 | ||||
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文字を読んでいるだけなのに、絵画の中に迷いこんでしまったかのような感覚になりました。でもそれは恐れなどではなくて、自然の温かさや小さな幸せを感じるものでした。 そしてマグノリアのマリアやブランシェが画家を愛したように、自分も彼らに恋をしたようでした。 自分は絵画は好きですが画家の名前とその作品が数点わかるくらいで、あまり美術好きとは言えません。だからこそ、画家の視点から語られることのないこの文章はとても読みやすいものでした。 どれだけ画家が絵画に真摯に向き合ってきたのか。読み手の私も語り手の目を通して近くで画家の活動を見てるようで、なんとも言えない幸せな時間を過ごせました。 | ||||
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マティスやモネのまるでアシスタントになった気持ちになり、風景や美しい色彩が目の前に広がるような感動でした。印象派の絵画展に行く前には、ぜひ読んだ方がいいと思いました。 | ||||
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絵画をもっと知りたくなるきっかけとなる素敵な作品です。 | ||||
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いい | ||||
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今まで知らなかった巨匠の人柄や人生を周りの人達からの視点で書かれた作品で、とても面白かった! | ||||
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史実に基づいたフィクション、という絶妙な「読む芸術書」です。ある程度、画家と作品についての知識があることが前提となりますが、話に登場する作品を頭に描きながら読むと楽しい本です。4人の画家がどんな生活をしていたのか、知らなかったことも多く、勉強になりました。 | ||||
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絵画に興味のない方でも・・・ いやむしろ絵画に興味のない人が絵画に興味を持てるようになる 素晴らしい短編集なのではないだろうか。 1つの作品が出来上がるまでの画家の苦悩や葛藤、天才といわれた 画家たちの一般人としてのもう一つの側面を窺い知ることができる。 わかりやすい文章と緊張感のある心理描写が秀逸。 これを一読してから美術館に行くとまた1つの作品をよりドラマチック に鑑賞することができるのではないかと思う。 こういう時代だからこそ枯れかけた心に必要な一滴の水のような作品 と言える。 | ||||
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原田マハさんの美術系の物語が好きで購入しました。 うまく言えませんが、素晴らしかったです。ずっと本棚に大切に並べておきたい一冊。人生の中でとても大事な一冊となりました。 | ||||
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芸術家たちの人生のひとときを切り取った短編集。 登場するのはアンリ・マティス、エドガー・ドガ、ポール・セザンヌ、クロード・モネ。フォーヴィスムのマティス以外は、印象派の芸術家たちだ(セザンヌは袂を分かったか)。 収録されている4つの短編は、芸術家その人が主役ではなくて、彼らの周辺の人々が芸術家その人を語る、というもの。現存する絵画から物語を構築するあたり、著者のキュレーターとしての知見が遺憾なく発揮された作品集となっている。 画集や解説書ではなかなか頭に入ってこない事も小説になると理解しやすいものだね。 | ||||
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読んでいて風景が頭の中に浮かんでくるような、素敵な本でした。 | ||||
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