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(短編集)
ジヴェルニーの食卓
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ジヴェルニーの食卓の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.34pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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基本的に小説は心を動かされながら悲しい話も嬉しい話もそれぞれ楽しく読みたい私です。マハさんの楽園のカンヴァスが超面白かったので、こちらも面白いはずだと期待しましたが、読みながら眠くなることばかり、ていうか寝ていることも。内容が面白い面白くないは人によりますが、楽園のカンヴァスのようなミステリー性は無いので…ちょっと楽しい美術の教科書かなんか読んでるような、そういう気分で半ば義務のように読了目指して頑張りましたが、2/3で挫折です。楽園のカンヴァスが面白すぎたので比べると趣向が違ったなという感じ。あちらが夏の海辺だとするとこちらは静かな湖面のようなイメージですね。 | ||||
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★3.3/2022年110冊目/9月4冊目/『ジヴェルニーの食卓』(集英社文庫/集英社)/原田 マハ/P.288/2015年/560円+税 #読書 #読書2022 #読了 #読了2022 オチのある話を期待すると満足度は高くないかも。専門用語も作中で説明してくれるので、芸術に詳しくない人は勉強になる。まさに『楽園のカンヴァス』の中のピカソのような、印象派時代の芸術家のマティス、ドガ、セザンヌ、モネの短編集から成る。静寂で静謐でありながら潤いのある話が多い。中でも『エトワール』が人間の深みが滲み出る作品だった。ーー「ピカソが津波ならば、マティスは水平線。マティスが羊雲ならば、ピカソは入道雲。けれども、海に満ちる輝き、空にあふれる自由は、どちらの芸術家にも等しいものでした。」p59 | ||||
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本作で原田氏の作品は二作目。相変わらず美しく、内容も美術に関するもの。西洋近代美術に興味がある方はその背景を学ぶ上でも非常に参考になると思います。 本作は4作の短編からなっています。それぞれが画家についての話ではあるもの、あくまで周囲の人物や事象により本人を浮かび上がらせる形をとっています。 うつくしい墓・・・マティス。彼のもとで家政婦を務めた老女による、巨匠の思い出。南仏の陽光の風景が目に浮かぶ素敵な作品(行ったことないけど)。ピカソなどの周辺人物との人間関係も描かれる。 エトワール・・・ドガ。米国人画家のメアリー・カサットからの視点による。貧しい女性、貧しい画家、それぞれが年齢や性別にかかわらず必死に生き抜くための様を描く。 タンギー爺さん・・・セザンヌ。画材屋兼画商のタンギー爺さんの娘から、セザンヌへ宛てた一連の書簡により作品を構成。印象派を懸命に応援したタンギー爺さんと当時の印象派の低すぎる社会的地位が印象的。 ジヴェルニーの食卓・・・モネ。継娘のブランシュの視点より。自然の美しさ、政治家クレマンソーとの友情、モネを巡る人間ドラマなど。オランジェリー美術館誕生の小噺も。 ・・・ 突然ですが、美術の価値・存在意義って何でしょうか。 まあ美しいものを作り出すってことでしょうか。とすると、では美の定義とは? これまた人により色々違いますね。 とどのつまりは皆が美しいというものが美しい。これは民主主義的に首肯せざるをえない。他方で、個々人がとらえる美というのも確かにあります。 作品では、このような美の新たな地平を切り開いた画家たちの人生の一部が鮮やかに描かれています。自分の信念がある一方、その信念を曲げて、あるいは折り合いをつけて、自分の美ではなく大衆の欲する美を想像し、生活の糧を得なければいけない現実もあります。そのような自他の相克が時に痛々しいほど描かれているのが心に残りました(『エトワール』)。 これはサラリーマンにも通づるところがあると感じました。 やりたくない仕事、だけどやらねば食えない。でも、サラリーマンはある意味楽ですね。仕事=自己実現とは決してならないのは多く初諸先輩方がおっしゃられる通りです(『おかれた場所で咲きなさい』という本が過去に流行ったのを覚えていますか)。でも、画家のように、自らの美、これこそが真実で正義であるのに、自分を曲げて社会に迎合するというのは相当度に精神に影響がありそうです。 ・・・ まとめですが、結論は、面白かったです。フランスの風景描写も美しく、そして折に触れて出てくる美術作品をgoogleで確認しながら見るとさらに面白い。 フランスに興味がある方、美術に興味がある方にはかなりお勧めです。またフランスへの旅行を計画されている方にも、お勧めです。行くべきところ見るべきところの予習としても使えるかもしれませんね。 | ||||
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この作品は賛否わかれるかとおもいます。 現存する名作品を原点にストーリーがが進んでいきます。短編集なのでサクサクとよめますが史実ではなく原田ハマさんによる想像の短編集になっているので芸術家に強い想いを馳せている人の中には若干の芸術家の不一致をかんじるかもしれません。 ハマさんの美化した実物象、 マティスとピカソのかんけいには美化したものをかんじるかもしれませんね。 2人の関係にもっと掘り下げていったら面白みがありそう。 ドガでは14歳の少女を裸体にさせるなどどこまで史実どおり、あるいは美化しているか興味深いものですね。 これはハマさんの感性、想像が入ってしまうので実物を鑑賞する際、 自身の感性や体感といりまじってしまうかもしれませんね。 知識なしで感性や図録を参考に自分が感じたことを優先に大切にされたほうがいいかもしれません。 | ||||
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あんまり面白くなかった。まるで絵画鑑賞案内パンフレット的な内容。短編だから仕方ないのかもしれないが、例えばドガと踊り子関係でも「ああそうですか。だから何なんでしょう」で終わってしまう。もう少しこっちの好奇心をくすぐってくれないと困ります。この中では「タンギー爺さん」がお薦め。 | ||||
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モネ、ゴッホ等、画家の生活が生き生きと描かれています。 西洋絵画、特に近代の西洋絵画が好きな方にはお勧め。 これを読んでから、オルセー・ピカソ美術館、モネの館などに行くと感動しますよ。 | ||||
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読み始めは余り進まなかったですが途中から面白くなり一気に読みました。芸術家の小説なので興味を持って読みました。 | ||||
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画家や絵画に題材を取ったモノは割と好みますので楽しんで読めました。 | ||||
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いわゆる印象派の画家たちを巡る小品群。 一番長いのがモネを巡る「ジヴェルニーの食卓」。じつは、これが一番冗長で退屈だ。 他に、マティス、ドガ、セザンヌを巡る短編小説もある。 すべての作品が、画家たちの身近にいる女性(といっても妻や恋人ではない)の視点から描かれている。 そこで見出されるのは、真摯で、純粋で、他者に対する思いやりもある、画家たちの姿だ。 「本当にこんなにいい人ばかりかよ」、と突っ込みを入れたくなるが、これらの画家に関心を持つ読者にはお勧めだ。 ただし、史実に縛られて小説としてのストーリー性に乏しい点は指摘しておきたい。 | ||||
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モネ、マティス、ドガ、セザンヌ、印象派を切り開いた四人の美の巨匠たちの物語。 当時、世間から嘲笑されながらも自分達の絵の新境地を切り開き、印象派という美術の新時代を開拓した彼ら。 この物語は、彼らと関わった女性たちの目線、語りで進められるところが面白い。 話題作「楽園のカンヴァス」に比べると、やや単調のような気もしますが、十分に楽しめました。 私は美術が好きというよりは、その絵を描いた画家の心境とか魂といった画家本人に興味があるので、原田マハさんの本は本当に好き。 これからもどんどん、書いてほしい。 | ||||
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