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ジェリーフィッシュは凍らない



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ジェリーフィッシュは凍らないの評価: 3.58/5点 レビュー 83件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.58pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全83件 81~83 5/5ページ
No.3:
(4pt)

こんな本格ミステリを待っていた

個人的な好みではど真ん中のストライクです 久しぶりに好きな本格ミステリを読む事ができました
そして誰もいなくなったを読んで読書が好きになり、十角館の殺人に出会い衝撃を受けた人間にとっては帯の言葉の「21世紀のそして誰もいなくなった」からして歓喜ものでした
読んでいる間は至福の時でした 色々な欠点もありますが、真相には「ああ、こうきたか」と感嘆しました 再読必至ですね
探偵役の刑事コンビのキャラも楽しかった 本格ミステリが好きな人は読んで損はしませんよ 早くも次作が待ち遠しいですね
ジェリーフィッシュは凍らないAmazon書評・レビュー:ジェリーフィッシュは凍らないより
448802551X
No.2:
(4pt)

ハウダニットに焦点を当てたアイデア重視の本格もの

架空の乗り物内でおこる連続殺人と、地上での事件捜査が交互に描かれる。外界から孤立した状況で乗員が一人ひとり殺されていき、最後には誰もいなくなってしまう。その一方で読者には検死結果がすべて他殺であることが明かされる。作中でも触れられる通り、解決は二通りしかない。

1) 犯人は死者の中にいる
2) 犯人は死者の中にいない

しかし1)だと検死結果に矛盾するし、2)なら犯人がどこから来て、どこに消えたのかが説明できない。

本作ではかなり大胆なアイデアによってこの謎を解決していて、なるほど、こういう方法があったのかと感心させられた。ただし、大胆なトリックであるがゆえに、成立させるために相当な無理をしている。作者は架空世界の話にすることでなんとか辻褄を合わせようとしているのだが、それでもあちこち弱いところがあってまとめるのに苦労している。犯人の動機となる隠されたエピソードも、現実世界ならちょっとありえないような話。選評に動機が弱いかもしれないという指摘があったが、個人の心ひとつでどうとでもなる動機より、背景エピソードのありえなさのほうが気になった。

人物にはあまり特徴がなく心理描写も少なめ。とくに殺されていく乗員たちは印象に残らない。誰が犯人で誰が次の被害者なのかという緊張感が味わえるのは終盤になってからで、「そして誰もいなくなった」のような読書体験を期待していると肩透かしかもしれない。

否定的なことも書いたが、多数の謎が提出され、その解答が少しずつ明らかにされていくプロセスはスリリングで、飽きずに読めた。逆に言えば、そういう部分に興味を持てない人にはつまらないかもしれない。謎とその解決に焦点を当てたアイデア重視の本格ものが読みたい人に読んで欲しい作品。
ジェリーフィッシュは凍らないAmazon書評・レビュー:ジェリーフィッシュは凍らないより
448802551X
No.1:
(4pt)

鮎川哲也賞の中で、最高

「~は、なぜだろう?」という形で、明確に謎が提示されている(しかも、不可能趣味に満ちた、魅力的な謎!)。ゆえに、読者は、小説の方向性をつかむことが出来、リーダビリティにつながっている。「嵐の山荘」に集まっている人たちが、みな、過去のある事件の関係者らしいという方向になって来て、ものすごい既視感、手垢まみれ、猛烈がっかりとなりそうになったが、その後も、謎が次々と提示され、大丈夫。(若干、繰返し見られ、くどい感じもあったが)5分の4辺りで、本作のトリックの2つが、披露される。独創的であり、すごい! と、手を打つ。その後、辻褄合わせの、言い訳めいた説明が、結構、長々と続く。ラストは、余韻があり、OK。鮎川賞の中では、文句なく、ベストでしょう。登場人物が、記号でしかないため、せっかくの、過去の事件からの、感情の動きめいたものも、それほど印象に残らない。でも、これは、新本格は、すべてそう。つまり、新本格優先の鮎川賞としては、文句なく100点です。人間が書けていた方が嬉しいので、好みの問題で、マイナス1の星4つ。
ジェリーフィッシュは凍らないAmazon書評・レビュー:ジェリーフィッシュは凍らないより
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