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ジェリーフィッシュは凍らない
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ジェリーフィッシュは凍らないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全53件 1~20 1/3ページ
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プロットは十角館の殺人の同様ですね。ネタバレになるので深くは語れませんが楽しく読み進めました。読後感も余韻が残り、記憶に残る作品となりました。 | ||||
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よくできたミステリでとても面白い。「そして誰もいなくなった」の現代版ともいえるが、そもそも舞台がパラレルワールドのため少しクラシカルで独特の雰囲気がある。いわゆる叙述トリックものだが、かなりテクニカルに構成されており、アッと驚く真相にとても感心した。傑作ミステリだと思う。 | ||||
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飛行船が発達した世界での空中密室という設定はとても良かった。追い詰められる絶望感のあるドラマに集中するために、捜査シーンを間に挟むのではなくて時系列で読みたかった。トリックはなるほどと思った。 | ||||
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とあるミステリを参考にしたと著者も語っており、それを言ってしまうと全てがわかりかねないので絶対にここには書けない、、、 しかしただの丸パクリでは決してなく舞台や真相は一捻りも二捻りも工夫を加えてあり、参考書読後でも十分に楽しめる。 真相を途中で推理することは不可能に近いので気にせず読み進めるべきである。 参考書同様の恐ろしさを感じ取れる1冊であった。 | ||||
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私が本格ミステリで最も注目しているのはトリックであり驚きです。急に世界が 一転して鳥肌が立つあの瞬間です。極端な話、そこが見事でさえあれば、ある程 度の事には目をつむります。そういった意味で本書のトリックは合格点でした。 勿論トリックを成立させるために無理をしている所は多々あるし、個人的にどう しても引っかかる箇所もあります。それらを差し引いたとしても、作品をトータ ルで見ればやはり満足度の高い作品でした(また読み返したくなります)。 小型飛行船(ジェリーフィッシュ)の存在や、我々の住むこの世界ではないパラ レルな舞台によって、どことなく幻想的な雰囲気が漂うのも本作の魅力でしょう。 それぞれの視点によってかなりノリが違うのも緩急としては悪くなかったです。 尚、物語の設定上どうしても専門用語が多く出てくるのですが、はっきり言って その辺は流し読みで問題ありません。私自身も「ふーんなるほどね?」くらいの 感じで読み進めていましたが、それでマイナスが生じた箇所はないと思います。 「そして誰もいなくなった」というよりは……と、ミステリ好きな方なら誰しも が思い浮かべるところだと思います(そして本書の解説を読むとその辺りも腑に 落ちます)。ともかく、本格ミステリが好きな方には素直にオススメの一冊です。 | ||||
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近未来的な世界観があるややSFチックなミステリー。 ジェリーフィッシュという架空の飛行船を舞台に繰り広げられるクローズドサークル系の本格ミステリー。 犯人が用いたトリックが秀逸です。 綾辻行人さんの「十角館の殺人」や米澤穂信さんの「インシテミル」などが好きな人は楽しめるのでは。 | ||||
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飛行船もの・・・という事で、なかなか手がでませんでしたが、年末・年始の暇つぶし用に購入し読みました。非常におもしろかったです。過去・飛行船内・刑事、それぞれのパートが交互に切り替わり物語は進んで行きます。それぞれの登場人物達に意味深な思考や発言があり、どういう意味なんだろう?と引きつけられながら読む事ができました。少し化学の話が出てきますが、話が難しくなりすぎると読者が離れていく事を踏まえ、私のような一般人でも理解できる内容にとどめてくれています(ありがとう)。この人が犯人なんだろうなぁと思う人が犯人だし、動機も、えっ、それだけ?と若干もの足りなく感じた所もありましたが、そういえば名作「そして誰もいなくなった」もたいした動機じゃなかったような気がします。 この手のパターンの話だと、きっとあのトリックだなぁ~と思っていると良い意味で裏切られました。マリアが犯人に言う1個だけの質問は、「えっw」となりました。 ミステリーをワクワクしながら読めたのは久しぶりで、非常におもしろい作品でした。 | ||||
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最初から真剣に読みました。 仕事をしながらの執筆、すばらしいですね。 内容は真剣に読めば大丈夫です。 気を抜いて読んでいたら、最後にやられた感が残ります。 すごくおもしろかったです。 | ||||
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満足しています | ||||
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いささか行動原理が極端なキャラクターが多いようにも思いますが、楽しく読ませていただきました。 「そして誰もいなくなった」のパターンを踏襲する作品で、閉じ込められた人たちパートと、外部パートが交互に語られる形式は、「十角館の殺人」を思い出します。しかしそのような先行作品を連想させる外枠を持ちつつも、中身はしっかりとオリジナリティがあり、もっと早く読んでおけばよかったと思います。 シリーズものということで、本作では今一つ活かしきれていないように思えた時代設定(1980年代をあえて舞台に選んでいる)も今後活かされていくのでしょうか。 探偵役の二人の役割も単なるホームズ(考える人)、ワトソン(聞き手、開設者)の関係を超えた面白さを見せてくれる予感もします。 続編も2冊出ているようなので、早く読んでみたいと思います。 | ||||
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第26回鮎川哲也賞受賞作。その年のミステリーランキングに上位入賞し、21世紀の「そして誰もいなくなった」と言われるほどの評判の高いミステリー。 てっきり小型飛行船の船内だけで展開されるクローズドサークルがメインと思っていただけに、女性警部とその部下が事件を捜査するという警察小説のような展開に意表を突かれました。 作り上げられた世界観がリアリティを持たせ、小型飛行船という舞台装置も魅力的な謎としてしっかりと活かし切られた、作者のミステリー熱が感じられる一冊でした。 | ||||
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字が小さくて化学用語が多くて、なかなか読み進まない?のが、逆に楽しくなってきて、いつもでも謎解きを一緒に楽しんでいたいような気持ちになりました。読後に、不思議な清涼感があり、やられたな、と。 | ||||
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前半は途中でやめようかと思うくらい退屈でしたが、後半、見事本格らしくなり、堪能させていただきました。 口数の多い探偵、突っ込み役のワトソン、死体のトリック、軸となるトリック、もうおいしくおいしくいただきました。ごちそうさまです。 図面もあったし、最&高。 探偵役が巨乳美女のツンデレとか、動機が薄いとか、本格ならトリックさえよければどうでもいい派なのでOKです。 中心のジェリーフィッシュのトリックは、「なにこれ、ありなの? 都合よすぎない?」と思いましたが、理由付けが良い。ああありありだわ、と一発で納得。 やっぱり本格は良き良き。鮎川賞は裏切りませんな。 ジェリーフィッシュが空を行く美しい光景が所々にちりばめられているのも良きかな。 飛行船やら気球などが浮かんでいる世界に行ってみたくなりました。 ジェリーフィッシュっていう名前も良い。凍らない、っていうのはヒロインなのか、ヒロインへの主人公の思いなのか。などと読後もロマンチックにいろいろと考えていましたが、なるほど! タイトルの妙が過ぎます。いやあ、深い深い。 ラスト、墓所にジェリーフィッシュが浮かんで消え去っていく場面、主人公のヒロインへの思い、など、美しい情景が浮かんできました。 | ||||
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飛行船、という密室内で起きる殺人事件。 それを、事件の動機につながる過去、飛行船内での殺人と人々の混迷、事件後の捜査、三つの時系列で描くという凝った構成。 これはこれで緻密に組み上げられていて「そして誰もいなくなった」調の話の展開をうまく最後まで引っ張っている。たただし、犯人やそのトリックは分かりやすいのでは? しかし、この小説の大きな骨組みである”ジェリーフィッシュ”の描きこみは見事で、架空とは思えないレベル。ここまで必要かと思われるほど描きこまれていて、作者は理科系の人だろうか? 残念なのは、キャラ造形にあまり魅力が無いこと。魅力的に描こうとしてい入るが、凡庸だしセリフも上滑りしている。 構成はしっかりしているし、トリックもよく考えこまれているので今後に期待かな。 | ||||
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美品で良かったです | ||||
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これは面白かったです。 それほど推理小説は読み漁ってないけど、自分の知る限りではたしかに「そして、誰もいなくなった」(以下「誰も」と略)を意識してるんだなと思えました。「誰も」に比べると、推理パートが充実しているのが大きな違いですが、後書きによると、当初は推理パートがなくてより「誰も」に近い構成だったようです。 まずは本筋にもネタバレにも関係ない部分から。 ・時代は80年代。自動操縦装置のRAMが「大容量256キロバイト」(!)だとか、修正ソフトのインストールに「フロッピーディスク」が使われているのも時代に合わせたためでしょう。8801が81年だから、当時としては256KBは間違いなく大容量だ。5インチフロッピーもビジネス用途限定の高級品。 ・携帯電話やインターネットはない。アマチュア無線はあるだろうけど、普及率は低い。今のように「ネット経由でPCにハッキング」や「携帯電話で911に電話する」のような手段は議論の対象にさえなりません。ジェリーフィッシュの自動操縦装置も、今のドローンより遙かに原始的なものだし、もちろんGPSなどはない。 ・架空のU国とかA州とか出てくるけれど、ほぼUSAのArizona州フラグスタッフ周辺を想像すれば良いでしょう。人口密度が低い砂漠地帯。J(apan),C(anada)、R(ussia)の各国家も同様。 ・主人公の女性警部は、有能だけど素行に問題があって僻地に飛ばされた感じ?パトレイバーでいう後藤隊長みたいな人だな。田舎警察にしてはかなりの切れ者。 ・ジェリーフィッシュとは真空気嚢を使った、画期的に小型化された新型硬式飛行船。しかしこの真空気嚢に関しては …… 仮に中を真空にしても飛躍的に小型化するのは理論上不可能です。ここはスチームパンク的なガジェットとしてスルーしましょう。 事件は新型ジェリーフィッシュがその実験中に開発者ともども山中に墜落炎上。現場にかけつけると、そこには6人全員の他殺死体が。雪の密室で殺したのは誰だ。一体なんのために、そしてどうやって。 トリックとしては、「巧妙な不可能犯罪」というよりは「単純で不可解」。 毒薬の入手、侵入方法、ジェリーフィッシュへの破壊工作、「密室」の構築など、一つ一つには十分に穴がある。ある意味ではその犯罪は誰にでも可能だった。だけど誰にもできない。一つ一つのピースは手に入るけれど、パズル全体として全てのピースをを一つに填めようとしても嵌まらない。 例えば関係者全員が殺されるのは「誰も」と同じだけど、「島から出た者は一人もいないことが目的証言から明らか」だった「誰も」とは違い,ジェリーフィッシュに目撃証言はありません。極論すれば、十分な装備と経験と時間があれば、墜落現場からの脱出は徒歩ででも可能なのです。しかしそれは同時に非現実的でもある。ベテランの登山家でさえこの悪天候下では困難だし、そもそも周到に用意した犯人が、そんな不確実な手段に訴えるだろうか?まさか雪山に謎の七人目が隠れて待ち伏せしていたのか?(この気温でいつ来るかも分からない相手を?)ジェリーフィッシュの中に隠し部屋があって、そこにずっと隠れていた?(開発者にも秘密で水と食料も込みで?重量計もパスして?)空中で飛び移る?どれにしても不可能ではないにせよ、あまりに筋が通らない。真相はいったい? そもそも犯人はなぜ全員を明らかに他殺と分かる状況で殺す必用があったのか。目撃者のいない雪山なのだから、中の一人を機外に放置して凍死させたり、撲殺したうえで斜面を滑落させれば、ちょっとくらい不自然でも「仲間割れの末、犯人自信も事故死or自殺」でケリがつく話なのだ。なぜ犯人はわざわざ事故ではなく事件にしたがったのか? それだけに最期にパズルが嵌まる爽快感は良かった。一度読み終わってからもう一度読み返して、最初からはられていた多くの伏線がようやく理解できました。(まだ気づいてないのがあるかも。) にしても、あの質問に対してあの答は寂しいねえ。 自動操縦装置回りの設定は少し不自然だった。 8bitパソコンレベルのIT技術でも、飛行船用なら原始的な自動操縦装置は可能だろう。しかしおかしいのは、自動操縦装置が故障した際に「解除できなかった」という部分。このような装置を設計する時は、物理的に壊しても解除できないような設計にはしないだろう。ましてやこれは初飛行したばかりの試作品。しかも民間機用の後付けタイプなのだから、適当な工具があれば開発技術者である彼等に外せないわけがない。(あくまで試験飛行なのだから、必用なメンテナンス装備一式くらいは持参してるはず。) たとえソフトが書き換えられていても、なんらかの異常が認められた時点で持ってきた工具で装置を取り外し、手動操縦で雪山を脱出すれば良かったのだ。(むしろ技術者が同行する最大の理由がコレだろう。)自動操縦装置を壊してもいいなら、開発者に解除できないはずがない。 これについては月並みだけど、「爆弾が仕掛けられていて、蓋をあけるとドカンだ」「設計図にはなかった分厚い鉄板で覆われていて、手持ちの道具では手が出せない」などの一言が欲しかった。 | ||||
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【ネタバレがあります】 《読み終わった人のみ読んでください!》 ストーリとしては、とても面白かったです。読み始めて2日で読破しました。コロナ対策で自宅待機中の自分にとっては良い暇つぶしでした。犯人がめっちゃ意外な人物で 「え?!そこなの?!」ってなりました。 さて、疑問点です。海月内での殺人が起こる原因となった「レベッカの自殺」についてです。ウィリアムにレイプされてたレベッカはファイファー研でウィリアムに殺されてしまいます。クリス達の手によって、レベッカの遺体を理学部研究室まで運び、そこで「実験中の事故で死んだ」ように偽装されます。 この偽装に疑問が湧きました。 電源が入ってないドラフト内で、ビュレットを用いた【中和滴定】が行われていたそうです。ビーカーの中に青酸Na溶液、ビュレット内に強酸を入れて滴定し、中和反応により青酸ガスが発生していました。このガスが部屋を充満している設定でした(国際学会から帰ってきた院生がガスマスクをする程なのでかなり高濃度)。 ドラフトの扉が開かれていたとは言えドラフトの扉は、家の窓のように、完全に開いてもその空間の半分は扉が占める構造になっています。ドラフトの中で作業すると、作業空間の上半分は遮られ、中に器具を入れるのも大変です。 中和滴定により、「部屋に充満」させ、入口の樹脂を硬化させるためのガスの量は、相当多かったと予想されます。入口で立っている人間に検知されるくらいは必要です。(空気より重いため床から充満すると思います。) この量のガスを発生させるには、 ●青酸Na溶液、強酸の濃度を限界まで高める ●両者溶液の量を増やす が考えられますが、ドラフト内で作業していることと、ビュレットに入れれる溶液の量は多くないため、必然的に前者に絞られるのですが、濃度を高めると言っても「溶解度」の問題があり、溶かせる量には限界があります。 簡単な実験装置で、立つか座るかしていたレベッカを中毒死させ、かつ合成樹脂を硬化させるのに十分な青酸ガスを発生させることが出来たのでしょうか? 化学系の実験室なので、そこそこの広さ 換気してなかったにせよ密閉まではできなかったと思います。 この点に、ちょっと疑問が湧きました。 マジレスするのは良くないんだけどね…。 エドワードの約10年越しの復讐は凄かったです。レベッカも死ぬ前にノートを託してて ナイスでした。 | ||||
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文庫版を手にして「創元推理文庫なのに登場人物一覧が無い」ことが気になった。 ということは、登場人物の一人、おそらくは犯人が、身分を偽り、偽名を使っていて、一人二役か何かのトリックなのだろう、と推測した。 登場人物一覧に嘘を書くわけにも行かないし、ネタを割ることも出来ない。だから、登場人物一覧が無い。 そうに違いない。となれば犯人の、おおよその見当は・・・そう思いながら読んだのだが。 こちらの想定を超えた、もっと意外な犯人像であった。 結末では水谷準の短編「お・それ・みお」を思い出した。 | ||||
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王道ミステリーなのかな、とても面白かったです。 設定が非常にしっかりとしていて架空の世界の違和感を感じませんでした。 捜査官二人のキャラは私は嫌いです。設定と組み立てが面白いのに変なキャラを付けなくても良かったのでは。 最初の無線交信が既にヒントだったんですね。 ラストの舞い上がっていった後はどうしたのでしょう。地球を見て全てを閉じたのでしょうか。 | ||||
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最後まで一気に読めた!! | ||||
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