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ジェリーフィッシュは凍らない
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ジェリーフィッシュは凍らないの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.54pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全91件 41~60 3/5ページ
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| 美品で良かったです | ||||
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| 「十角館の殺人」や「そして、誰もいなくなった」と比較する書評が散見されるが、それはあまりにも酷だと感じた。 何より読んでいて苦痛なのが、ホームズとワトソン役として出てくる刑事2名のステレオタイプなキャラクター造形だ。 このキャラに関してはまるでライトノベルを読んでいるような気持ちにさせられる。(また、女性キャラクターのみ執拗な容姿解説がなされているのも気になる) 閉鎖環境での殺人トリックや、犯人の動機等は、納得できるものであったが故に、上述の表現が残念に感じた。 この作品が1990〜2000年代に発表された、というものであれば納得がいくが、2016年発表である事実からするに、作者のジェンダー観が昭和からアップデートされていないのがうかがえる。 世間で人気の作品が優れているとは限らないということを再認識させられた。この作者の本を再度手に取ることはないだろう。 | ||||
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| これは面白かったです。 それほど推理小説は読み漁ってないけど、自分の知る限りではたしかに「そして、誰もいなくなった」(以下「誰も」と略)を意識してるんだなと思えました。「誰も」に比べると、推理パートが充実しているのが大きな違いですが、後書きによると、当初は推理パートがなくてより「誰も」に近い構成だったようです。 まずは本筋にもネタバレにも関係ない部分から。 ・時代は80年代。自動操縦装置のRAMが「大容量256キロバイト」(!)だとか、修正ソフトのインストールに「フロッピーディスク」が使われているのも時代に合わせたためでしょう。8801が81年だから、当時としては256KBは間違いなく大容量だ。5インチフロッピーもビジネス用途限定の高級品。 ・携帯電話やインターネットはない。アマチュア無線はあるだろうけど、普及率は低い。今のように「ネット経由でPCにハッキング」や「携帯電話で911に電話する」のような手段は議論の対象にさえなりません。ジェリーフィッシュの自動操縦装置も、今のドローンより遙かに原始的なものだし、もちろんGPSなどはない。 ・架空のU国とかA州とか出てくるけれど、ほぼUSAのArizona州フラグスタッフ周辺を想像すれば良いでしょう。人口密度が低い砂漠地帯。J(apan),C(anada)、R(ussia)の各国家も同様。 ・主人公の女性警部は、有能だけど素行に問題があって僻地に飛ばされた感じ?パトレイバーでいう後藤隊長みたいな人だな。田舎警察にしてはかなりの切れ者。 ・ジェリーフィッシュとは真空気嚢を使った、画期的に小型化された新型硬式飛行船。しかしこの真空気嚢に関しては …… 仮に中を真空にしても飛躍的に小型化するのは理論上不可能です。ここはスチームパンク的なガジェットとしてスルーしましょう。 事件は新型ジェリーフィッシュがその実験中に開発者ともども山中に墜落炎上。現場にかけつけると、そこには6人全員の他殺死体が。雪の密室で殺したのは誰だ。一体なんのために、そしてどうやって。 トリックとしては、「巧妙な不可能犯罪」というよりは「単純で不可解」。 毒薬の入手、侵入方法、ジェリーフィッシュへの破壊工作、「密室」の構築など、一つ一つには十分に穴がある。ある意味ではその犯罪は誰にでも可能だった。だけど誰にもできない。一つ一つのピースは手に入るけれど、パズル全体として全てのピースをを一つに填めようとしても嵌まらない。 例えば関係者全員が殺されるのは「誰も」と同じだけど、「島から出た者は一人もいないことが目的証言から明らか」だった「誰も」とは違い,ジェリーフィッシュに目撃証言はありません。極論すれば、十分な装備と経験と時間があれば、墜落現場からの脱出は徒歩ででも可能なのです。しかしそれは同時に非現実的でもある。ベテランの登山家でさえこの悪天候下では困難だし、そもそも周到に用意した犯人が、そんな不確実な手段に訴えるだろうか?まさか雪山に謎の七人目が隠れて待ち伏せしていたのか?(この気温でいつ来るかも分からない相手を?)ジェリーフィッシュの中に隠し部屋があって、そこにずっと隠れていた?(開発者にも秘密で水と食料も込みで?重量計もパスして?)空中で飛び移る?どれにしても不可能ではないにせよ、あまりに筋が通らない。真相はいったい? そもそも犯人はなぜ全員を明らかに他殺と分かる状況で殺す必用があったのか。目撃者のいない雪山なのだから、中の一人を機外に放置して凍死させたり、撲殺したうえで斜面を滑落させれば、ちょっとくらい不自然でも「仲間割れの末、犯人自信も事故死or自殺」でケリがつく話なのだ。なぜ犯人はわざわざ事故ではなく事件にしたがったのか? それだけに最期にパズルが嵌まる爽快感は良かった。一度読み終わってからもう一度読み返して、最初からはられていた多くの伏線がようやく理解できました。(まだ気づいてないのがあるかも。) にしても、あの質問に対してあの答は寂しいねえ。 自動操縦装置回りの設定は少し不自然だった。 8bitパソコンレベルのIT技術でも、飛行船用なら原始的な自動操縦装置は可能だろう。しかしおかしいのは、自動操縦装置が故障した際に「解除できなかった」という部分。このような装置を設計する時は、物理的に壊しても解除できないような設計にはしないだろう。ましてやこれは初飛行したばかりの試作品。しかも民間機用の後付けタイプなのだから、適当な工具があれば開発技術者である彼等に外せないわけがない。(あくまで試験飛行なのだから、必用なメンテナンス装備一式くらいは持参してるはず。) たとえソフトが書き換えられていても、なんらかの異常が認められた時点で持ってきた工具で装置を取り外し、手動操縦で雪山を脱出すれば良かったのだ。(むしろ技術者が同行する最大の理由がコレだろう。)自動操縦装置を壊してもいいなら、開発者に解除できないはずがない。 これについては月並みだけど、「爆弾が仕掛けられていて、蓋をあけるとドカンだ」「設計図にはなかった分厚い鉄板で覆われていて、手持ちの道具では手が出せない」などの一言が欲しかった。 | ||||
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| 【ネタバレがあります】 《読み終わった人のみ読んでください!》 ストーリとしては、とても面白かったです。読み始めて2日で読破しました。コロナ対策で自宅待機中の自分にとっては良い暇つぶしでした。犯人がめっちゃ意外な人物で 「え?!そこなの?!」ってなりました。 さて、疑問点です。海月内での殺人が起こる原因となった「レベッカの自殺」についてです。ウィリアムにレイプされてたレベッカはファイファー研でウィリアムに殺されてしまいます。クリス達の手によって、レベッカの遺体を理学部研究室まで運び、そこで「実験中の事故で死んだ」ように偽装されます。 この偽装に疑問が湧きました。 電源が入ってないドラフト内で、ビュレットを用いた【中和滴定】が行われていたそうです。ビーカーの中に青酸Na溶液、ビュレット内に強酸を入れて滴定し、中和反応により青酸ガスが発生していました。このガスが部屋を充満している設定でした(国際学会から帰ってきた院生がガスマスクをする程なのでかなり高濃度)。 ドラフトの扉が開かれていたとは言えドラフトの扉は、家の窓のように、完全に開いてもその空間の半分は扉が占める構造になっています。ドラフトの中で作業すると、作業空間の上半分は遮られ、中に器具を入れるのも大変です。 中和滴定により、「部屋に充満」させ、入口の樹脂を硬化させるためのガスの量は、相当多かったと予想されます。入口で立っている人間に検知されるくらいは必要です。(空気より重いため床から充満すると思います。) この量のガスを発生させるには、 ●青酸Na溶液、強酸の濃度を限界まで高める ●両者溶液の量を増やす が考えられますが、ドラフト内で作業していることと、ビュレットに入れれる溶液の量は多くないため、必然的に前者に絞られるのですが、濃度を高めると言っても「溶解度」の問題があり、溶かせる量には限界があります。 簡単な実験装置で、立つか座るかしていたレベッカを中毒死させ、かつ合成樹脂を硬化させるのに十分な青酸ガスを発生させることが出来たのでしょうか? 化学系の実験室なので、そこそこの広さ 換気してなかったにせよ密閉まではできなかったと思います。 この点に、ちょっと疑問が湧きました。 マジレスするのは良くないんだけどね…。 エドワードの約10年越しの復讐は凄かったです。レベッカも死ぬ前にノートを託してて ナイスでした。 | ||||
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| 文庫版を手にして「創元推理文庫なのに登場人物一覧が無い」ことが気になった。 ということは、登場人物の一人、おそらくは犯人が、身分を偽り、偽名を使っていて、一人二役か何かのトリックなのだろう、と推測した。 登場人物一覧に嘘を書くわけにも行かないし、ネタを割ることも出来ない。だから、登場人物一覧が無い。 そうに違いない。となれば犯人の、おおよその見当は・・・そう思いながら読んだのだが。 こちらの想定を超えた、もっと意外な犯人像であった。 結末では水谷準の短編「お・それ・みお」を思い出した。 | ||||
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| 某有名作家のトリックのブラッシュアップ版(もちろん十角館ではない)と言って間違ってはいないと思うが、 向こうがラストの展開が不評なのに対して、こちらは確かに切れ味鋭く決まっている。 ただ、クローズドサークルのパートと警察コンビの捜査パートが交互に描かれるが、 捜査パートの方が時系列では後になるため、謎は増すが緊迫感に欠けてしまう。 「そして誰もいなくなった」の終盤の展開をより効果的に魅せるという狙いもおそらくあるのだろうが、 それは納得できるものの自分には合わなかった。 デビュー作にして既に完成されている感があり、最近の新人ではめずらしく質実剛健な作風で一般受けもしそうだが、 この路線でより突飛なトリックをかましてくることを期待。 | ||||
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| 王道ミステリーなのかな、とても面白かったです。 設定が非常にしっかりとしていて架空の世界の違和感を感じませんでした。 捜査官二人のキャラは私は嫌いです。設定と組み立てが面白いのに変なキャラを付けなくても良かったのでは。 最初の無線交信が既にヒントだったんですね。 ラストの舞い上がっていった後はどうしたのでしょう。地球を見て全てを閉じたのでしょうか。 | ||||
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| 最後まで一気に読めた!! | ||||
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| 「そして誰も」「十角館」を踏襲しながら独自の名作に昇華している。クローズド・サークル内で容疑者が減っていく中、「意外な犯人」が提示される点もお見事で、そしてそれがミステリにおけるタブーを堂々と乗り越えて成立している。SF世界の新技術により生み出された飛行船、80年代といった時代設定、犯人視点の幕間と警察官の捜査パートがどこを取っても無駄の無い美しい作品である。上記二作を読んだ人間であれば感嘆せざるを得ないであろう。もう一度言う。「そして誰も」「十角館」を踏襲しながら独自の名作に昇華している。 | ||||
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| ひじょうにフェアな密室推理小説です。すべてを読者に提供してくれたうえで「でも、そうは言ってないでしょう?」という著者が仕掛けるトリックは見当たりません。 1・「完全密室」=真空気嚢型飛行船(これが「ジェリーフィッシュ(クラゲ)型」)に密封された6人全員が『他殺』。しかも不時着場所は雪山で、犯人の逃亡は不可能。 2・「時間の錯誤」=これは見事な罠です。ぜひお読みください。 3・「なりすまし、入れ替わり」=これは必ずあるはずなので、いろいろ考えました。自動車で飛行船を追って入れ替われないのかか?だめでした・・・。では、どうする! 4・「科学・SF小説的要素」=ステルス型の開発に成功していた、とのヒントは与えられます。 5・「キャラ立ち」=シャーロック・ホームズとワトソン的展開、ライトノベル的会話、そしてラストは「怪盗ルパン」というよりは「明智小五郎対怪人二十面相」!これは、もう小学生ぐらいにシリーズを読みまっくていたことが容易に彷彿させられて僭越ですが『同好の士』感がいやがうえでも高まります。 寡作のようですが、次回作にも大期待です。 | ||||
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| 脱出困難な密室内で一人づつ殺されていく。まさしく『そして誰もいなくなった』の再来版である。その場所は、厳寒で断崖絶壁の雪山に、不時着した小型飛行船の中だ。ストーリー設定は興味をそそられる内容だ。面白そうだ。 しかし、実際はやや期待はずれである。密室内で、一人づつ殺されていく恐怖感があまり伝わってこない。細やかな心理描写が欠落しているからだろう。恐怖との葛藤がもっと欲しい。 また、トリックもしっくりこない。こういう方法はあり得ない。もっと頷ける方法が欲しいところだ。 | ||||
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| ストーリーも構成もトリックもよく考えられていて面白い! 海外ミステリーを翻訳したもののような、本格的なミステリーです。 星1つ減らしたのは、キャラクターの魅力がいまいち?なため。 推理をする女性刑事は、真っ赤な髪に赤い眼の美女ですが、口調も容姿もなんかアニメのキャラみたいな感じ? 部下の刑事も、「お嬢様とちょっと慇懃無礼な執事」みたいな感じです。毎朝、車で早朝に迎えにいって、車内で朝食を食べさせる必要ありますか? 例えば、美女ならではの男性社会での苦労とか、友人や他の同僚とのやり取りとかで、もっと血の通った人間になったのでは?となんかもったいない。 他の登場人物も、なんかちょっと典型的というか、薄い。 という辺りがちょっぴり残念でした。でも今後に期待です! | ||||
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| 密室もののミステリー小説です。 次から次へと新事実が明らかになり、 一気に最後まで読み終えてしまいました。 秋の夜長に楽しめる一冊です。 | ||||
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| 犯人パートの描写から「犯人像」はわかりやすいものの、 「具体的に誰なのか?」がさっぱりわからず読む手が止まりませんでした。 なお、作中で示される「新技術」「素材や試薬に関する情報」「特許関連の扱い」は 若干疑問点があったのですが、「平行(架空の)世界であること」「専門外の警察官が感じたこと」 と割り切ればギリギリセーフかなと思いました。解説の方は作者が東大卒であることを理由に 盲信しているようでしたが(笑)。 | ||||
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| 他の方のレビューにもありましたが、主人公の女刑事の態度や言葉遣い、何もかもがひどすぎて終始イライラしながら読みました。いくら内容が良くてもこれはちょっと… | ||||
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| 事件の概要やトリックは面白いと思います。ただ推理パートにおける女刑事のキャラクターとしての魅力が全く感じられない。態度も口も悪いし推理も稚拙。容姿が良ければ許されるのか?肝心の推理パートなのに読むのが苦痛でした。シリーズ化して同じキャラクターが登場しているようですが、残念ながら読む気が起きません。 | ||||
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| 2016年に鮎川哲也賞を受賞した本格ミステリである。市川作品は初読。 帯紙には「そして誰もいなくなった」「十角館の殺人」と、ミステリ好きの目を引く単語が並ぶ。これだけ煽られたら、版元の策略だろうとは思いつつも読まずにはいられないでしょう。 目次を見ると、舞台は1980年代のようだ。数日間の時間差をおいて過去と現在をいったりきたりしながらストーリーが進む様子。ほほぅ、携帯電話がない時代なわけねー、などと思いながらページをめくっていくのだが、どうも聞いたことのない画期的航空技術が普通に描写されている。過去とみせて実は未来の話じゃないよなぁと思いながら読み進めていくと、この技術以外は、どうやら我々の知っている1980年代であるようなのだ。SF読みでもある自分としてはなかなか面白い設定。ちなみに携帯電話網に限らず、30年後には実用化されているいくつかの技術が当時は使えない、という趣旨の説明がところどころで挿入される(若い読者向けの作者の親切心だろう)。 そうこうしているうちに、登場人物たちの性格やら関連性の描写が進み、そしてなんとなく予想していた形で第一の死人が登場。帯紙のオマージュからいくと連続殺人が勃発するはずだが・・・と思う間もなく二人目が死亡。並行してもう一方の時間軸でも事実関係が少しづつ明らかになっていくのだが、しかし両者には微妙な齟齬・・・、といった形で、話が進むにつれ着々と謎が謎を呼ぶ展開。 ・・・で、読み進めながら「あれ?」と思うポイントもいくつか出てくるわけだが、それは驚愕の結末へのお楽しみなのである・・・。 いやはや~。もう本当にしっかり読み直しましたよ、あちこち拾いながら。しかも拾うべき観点が1つじゃない。もっとも、帯紙の惹句に引きずられて、実は〇〇は〇〇してないんじゃ?とか、〇〇できないというのは盲点があって実は?とか、頭の中が脇道へ逸れたのは私だけではないはずだ。 楽しめました。しかしまだこんな形が残っていたんですね。本格ミステリ恐るべし。 | ||||
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| ※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります 雪山の山荘状態の飛行船で起きる連続殺人と,その捜査を行うことになった軍と警察. 事中と事後,上空と地上を交互に,さらにそこへ何者かの回想を挟みながら進む流れは, 高まる猜疑心,情報とともに増える疑問など,複数から見る事件の様子に引き込まれます. また,壮大な仕掛けとともに,大きな目的を果たすことになる犯人の目論見と行動や, 冒頭に吐露されていた言葉が突き刺さる動機と,その告白には胸が締め付けられるよう. そして,少し喋らせすぎに映るものの,多くの謎が回収される終盤は読み応えも充分です. 一方,名もなき男に託された思いは印象的ながら,その幕引きには物足りなさも覚え, このほか,キャラミスを思わせる刑事たちのやり取りには,好き嫌いが分かれそうです. | ||||
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| 久々に二度読みを余儀なくさせられる小説を読んだ。 もう一度最初に戻って、「ああ確かに書いてあるなぁ・・・」とか「なるほど・・・」とか。 このトリックは本当に凄いし、初読で分かる人いるのか?というレベル。 飛行船の中(密室)で6人の乗組員全員が死ぬ。全員他殺。しかも断崖絶壁の雪山の中。犯人は誰?もし6人以外の人間が犯人なら、どうやって飛行船に入り込みどうやって脱出したのか?・・・アガサの「そして誰もいなくなった」や綾辻行人の「十角館の殺人」に挑んだ本格ミステリ。しかも、このレジェンド作品たちとは違った切り口で、真相が明らかになるのがすばらしい。 誰が犯人かはミステリマニアであればおそらく分かると思うが、どうやって雪山を脱出したのかが・・・うーん、参った。 二度読み必須の、歴史に残る変態ミステリである。 | ||||
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| 作中の世界は我々のいる世界とは異なるパラレルワールドである。1980年代のU国が舞台となるが、ほぼほぼ我々の世界に似通った雰囲気である。 大きく異なるのがユニークなテクノロジーであるクラゲ型の小型飛行船「ジェリーフィッシュ」の存在である。詳細な科学技術による設定がされており説得力があり魅力的なガジェットとなっている。そして、ここで連続殺人事件が発生するのだ。 ジェリーフィッシュ内で進行する連続殺人を描く過去パートと警察による捜査が描かれている地上における現在パートのふたつが交互に進められていく。更に合間に犯人の短い独白が挿入される構成である。 著者にとってデビュー作であるが読み易く展開や世界観を活かしたトリックなども楽しめる秀作と思う。一方で犯行の動機や人間関係はもっと練られるべきと感じた。 パラレルワールドならではの不思議な空気感があり満足出来る一冊だった。 | ||||
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