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ゴールデンスランバー
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ゴールデンスランバーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全452件 261~280 14/23ページ
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ぺージをめくるたびに本の分厚さを再認識させられる。だが、長いとは感じない。特にぐいぐいひきつけられるというのではない。淡々とページを読み進めることができる。彼の作品にある種の信頼感を抱いているからだ。ときどき「今、いつ?」って時もある。分かりにくいのだ。読みきってすぐにぐっと来るわけでもない。じわじわと読了感が押し寄せてくる。 | ||||
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ネタバレになるので,詳しくはかけませんが,ミステリーではないでしょ.昔の仲間を懐かしむ味はあるように思いますが,ひねりは最後までなかったように思えて,肩すかしでした | ||||
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2回繰り返し読みました。実に練られたプロットですから、その工夫のあとを辿ったわけです。1回目に読んだときには何気なく読み過ごした箇所が後に重要な意味を持つことを知り、伊坂幸太郎の技の冴えを見せてもらった気がします。ミステリーですから内容には一切触れません。主人公がお約束のような逃げ切りを図るシーンはご都合主義だと批判されても仕方がないでしょうが、現実社会とは似て非なる仮想社会のような舞台の設定でもありますから、そこはエンターテイメント小説の醍醐味として受け取っています。内容の章立てだけ紹介します。第1部 事件のはじまり 第2部 事件の視聴者 第3部 事件から二十年後 第4部 事件 第5部 事件から三ケ月後、この展開の設定が本書の大きな特徴であり、魅力だと思っています。特に第3部を前に提示することで、後の展開をご都合主義に陥らせないという作者の良心のようなものを感じさせます。登場人物の役割分担というものも実に巧妙でした。群集劇のような色彩も帯びています。最初から映画化されるのを予想したような鮮やかなイメージを残している描き方でした。展開はスピーディですし、伊坂幸太郎の小説で時折見かける独りよがりの構想は少ないと思っています。ラストの収め方は大団円というのにはいくつかの批判があるように、上手く出来すぎの展開かも知れませんが、この小説に現実社会との整合性を唱えるのは本質を見失いますので、これはこれで見事なまとめ方だと思いました。 | ||||
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文庫版で約680ページの大長編です。第一部が「事件の始まり」、第二部が「事件の視聴者」、第三部が「事件から二十年後」、第四部が「事件」、第五部が「事件から三ヶ月後」という構成になっています。本編というかメインは、第四部なのですが、その前3編で、事件を違う視点で読者に見せます。ケネディ暗殺事件に多少でも関心がある人には、ものすごく引き込まれるものがあると思います。国やマスコミから「与えられる」情報がどういうものなのか、怖いくらいの描写です。それにしても、物語の見せ方がうまい。「やられたな」と思いました。作品のストーリーを追うだけではなく、伊坂作品の「魔王」「モダンタイムス」を思い出しながら、ケネディ暗殺事件を思い浮かべながら、著者のメッセージを考えるのも良いのでは。とても深いなと思えてきます。私は、著者の10年間における集大成的な作品だと思いました。 | ||||
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”首相暗殺の濡れ衣を着せられた男の話”という内容紹介で、現実味が無くて入り込めないかも…と半分期待しないで読み始めました。が、登場人物の多くが「そういう人、近くにいるわー」と思えるように描かれていて現実味をかもし出しており、全体として現実と非現実のちょうどよい位置にある感じがしました。これぞフィクションの醍醐味!疾走感のある文章で、アクション映画を見ているみたいに、はらはらどきどきしながら一気に楽しく読めました。結末が、ほろ苦くて、とても好きです。# 自分が主人公の立場だったら、ただただ途方にくれますが(笑) | ||||
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『告白』もそうだが「本屋大賞」などを取ってしまうと大きな期待を持たれるため、通常よりも厳しく作品が読まれてしまう。そのため、どうしても悪い評価が出てしまうようですね。でも、こんな面白い小説もなかなか無いのではないかと思います。話の設定も無理矢理のような気もしますが、実は現実社会でも無い事は無い話です。伊坂得意の会話の秀逸さ、比喩表現の巧みさはふんだんに取り入れられてますし、「人間最大の武器は習慣と信頼だ」などの心に残るフレーズもありますし。まだ読んでない方は、一度手に取ってみても損は無いはずです。 | ||||
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伊坂氏の作品には、会話偏重だと文句ばかり言っている拙私であるが、事実ほとんどの作品を読んでいるので、実際は、ファンであることを認めよう。いつもは、重いテーマを軽い会話で脚色して、伏線回収して、後は読者自身で考えてね、って感じなのだが、今作は違った。テーマが読後も心に染みいる。本編に至るまでの前3章の配置、強烈な伏線と、その効き目が鮮やかに鋭くスパークする後半。エピローグで泣いてしまう。ズシリと来る長編なのだが、読むのが止められない。疾走感は「ラッシュ」「ホッパー」並みでわくわく。そして、主人公の親父の科白が胸を打つ。「料理人もバスの運転手も設計師も、みんな人の命や人生を背負って仕事してるんだよ」事実を事実としてでなく、脚色してしまう危険性をはらみながら本来の仕事の領分を見失うマスコミへの強烈なアンチテーゼ。青臭いかもしれないが、人を信頼するという最後の武器のみを信じて突き進む主人公には、ぐっときた。カッコつけずに、当たり前に生きることの大切さを今更ながら実感したと言わずにいられようか。事件の真相は、わかりきったことだし、これはこれで書かなくて正解。伊坂氏、青柳氏へ。ともに「よくできました」ではなく、「たいへんよくできました」だよ。 | ||||
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伊坂さんの作品を読むのは2作目です。1作目はこの人独特の文面に入り込めたような、そうでないような・・でも気になる!という感じでこれを読む事にしました。やっぱり最初は、なんか読みにくい・・と思っちゃうのですが、どんどん引き込まれます。色んな角度から読ませる所が面白いし、その都度こっちもスイッチが切り替わる所が読んでて楽しいのかも。青柳さんの周りの人がベッタリとじゃなく、自分の生活を壊さない中で出来る事をしようとするっていうとこも気持ちよく「信頼」ってこういうことなのかな・・と思わせてもらいました。「たいへんよくできました」も効いてますね。 | ||||
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私はある本を読んでいるとき別の本の内容を思い出すことがあるのですが、この作品を読んでいて思い出したのは宗田理の『ぼくらの七日間戦争』です。共通するのは理不尽な物事への抵抗、なにかをやり遂げようとする時の独特の高揚感、そして過去と現在を絡めた切なさというイメージです。話の展開に無駄がなく伏線もしっかりしていて、この著者独特の登場人物のかけあいがおもしろくイッキに読むことができました。終わり方としてはちょっと切ないかなという感想が強いです。ただ、この本もいろいろ考えさせられることはあるにせよ後には残らないかなという気はしますので★5つではありません。こういう本を読むのが最初なら心に残るかも知れませんが、感想の持ち方としては他にこういう本はいくらでもあります。ただ、おもしろいことはおもしろいので読んで損はなく楽しめる本です。映画にもなっているのでそちらも近いうちに見てみたい程度には思う内容でした。 | ||||
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一人一人のキャラの個性がきわだっており、最後まで先が読みづらい展開でした。 物語中の複線なども充実しておりサスペンス好きでなくてもお勧めです。 | ||||
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映画でのキャストが分かっていたので当てはめながら読めたのですが、最高に面白かったです。 何度も前に戻って読み返したり、何倍も楽しめました。 昔だったら、犯人は何なのか分からずただイライラしたと思うのですが、伊坂作品を読み続けて伊坂ワールドを熟知してからこの本に巡り合えてよかったです。最初に読んだ「重力ピエロ」は何がおもしろいか全く分かりませんでしたからね… でもこのワクワクドキドキ感は伊坂ワールドを知らなくても楽しめたかな。 | ||||
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主人公である青柳は首相暗殺の濡れ衣を着せられ、 逃げて逃げて逃げまくる。 物語の構成、伏線の回収、登場人物の魅力、ラストの盛り上がりと どれをとっても素晴らしい。 途中、ちょっと中だるみかな?と思う事もあったが最初から最後まで 面白かった。 なんか、はじめてPSのメタルギアソリッドやった時の事思い出したよ | ||||
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無駄に長い。 ひたすら逃げているシーンの連続に飽き飽きしてくる。 字を追うのが辛くて、かなり斜め読みした。 しかも、納得のいく解決がなされず消化不良。 構成力や、洒落た会話はさすがだとは思う。 けれど、伏線の回収、収斂の仕方が、ご都合主義的で鼻につく。わざとらしい。 でもまあ、このだらだら感が伊坂作品の妙味なのも事実。 肌に合うかどうか。 作家としての力量、人気には異論ないが、個人的にあまり好きでない作家。 | ||||
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ケネディ暗殺事件は謀略だった。 まことしやかに語られる噂をモチーフに伊坂幸太郎さんが、一人の男の逃亡劇を見事なエンターテイメントに昇華させた。 大学時代の友人に「オズワルドにされるぞ」と警告された青柳雅春は、その瞬間から首相殺害の実行犯として追われることになる。 次々と現れる証拠に、ドンドンと青柳が追い詰められていくスリル。とにかく飽きさせず、最後まで強引に読み進めさせられる力のある娯楽作品。 他のレビュアーも書いていたけれど、「痴漢は死ね」で泣かせるあたり伊坂幸太郎さんはすごいなぁと感じさせられました。 個人的にはラストシーンが驚くほどハッピーエンドでお気に入り。 | ||||
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山田悠介氏の作品が連想されました。私には合わいみたいです。 | ||||
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伊坂作品には国家権力に関する恐怖を描いた作品が多い。今回はあのJFK暗殺事件をモチーフに首相殺人犯に仕立て上げられた男の恐怖と逃亡を描いている.国家という強大な権力が、意図的に犯人をねつ造し、個人を陥れる。大義のための犠牲として権力者たちは自分の利権のため邪魔者を殺し、国民を虫のように殺してゆく。選挙のときはへこへこしているが、自分は特別、大衆は虫けらと思っている.そんな政治家に投票する馬鹿な国民がいけないのだが、もともに国を憂えて議員などに立候補するような人間がいないのだから仕方がない.本作はエンターテイメントとしてもよくできていて、国家の魔の手から必死に逃げ延びようとする主人公に拍手喝采できた.このような作品は伊坂にしかかけないと思う。貴重な作家である. | ||||
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ぱっくりと評価が分かれそうな作品です。 それは本書を手に取るとき、「ミステリー」目当てか「ザ・エンターテイメント」目当てかで大分変わってくるのではないでしょうか。 今回も今までの伊坂作品同様、ユーモア溢れる会話、一癖も二癖もある登場人物、そして綿密な構成は健在です。 印象的なセリフやエピソードが忘れた頃に顔を出す様は相変わらずうまいなあと素人ながら感じされられます。 確かにご都合主義な展開もありますが、著者は今回、濡れ衣を着せられた男の逃走劇という一大エンターテイメントを追求して書いていることを考えたらそれほど不自然なことではないと思います。 ピンチな時にここぞとばかりに現れる個性的な登場人物達も面白く、また情景描写も豊かで、スリリングな映画を見ているかのような気にされられます。 ただ結末はちょっと残酷というかシビアです… 伊坂さんなりの社会的風刺なのかな? 巨大な圧力を前にしては市民は無力ということでしょうか 逆に濡れ衣が晴れてハッピーエンドなんての方が今の社会では不自然なのかななんて思ったりしました。 それでも権力に反抗する主人公に勇気づけられました。 ラストの「ロックな」樋口や青柳の行動にはジーンと来ますよ しかしキルオはちょっと可哀想…笑 | ||||
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フィクションなんだから、思いっきりJFK暗殺を真似る必要ないよね。 計画者を教えなくても、せめて組織側のいざこざが見えれば想像が膨らんだのに、ちょっとつまらなかった。 ここまで友情ストーリーを描きたかったら題名を習慣と信頼にすればよかったのにね。 | ||||
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この小説の大半を占める第四部「事件」は、小説でなくても済まされる話である。 つまりプロットだけ取り上げるなら、漫画でも映画でも媒体は何でもよかったと思われる(私はメディアミックスなる言葉を思い出した)。 したがって真の文学的価値を追求するならば、ご都合主義のドタバタ逃走劇に終始せず、 一般市民を突如襲う「権力」という恐るべき化け物の正体の一部でよいから、例えそれが幼くても拙くても構わないから、 何としても炙り出すべきだったと思われる。 金田首相には金田首相を押す「権力」というバックボーンがあったはずだから、 事件後それまで彼を支えてきたバックボーンがまったくテロの真相について踏み込んだ言及を避けたまま、只いたずらに犯人探しのみに拘泥し、 警察という国家権力と歩調を合わせて、反金田の勢力と共に犯人逮捕のみを目的に奔走し続けるとはとても思えない。 以下本文より抜粋し、問題点の「も」の字程度は、はっきりさせておきたい。 “テレビ番組は活き活きとしている。”コメンテーターはテロの真相について、首相寄りの人物から何も聞こうとしない。 犯人の情報のみを放送している。真相に迫ろうと金田側の政治家すら番組に出てこない。 “金田貞義暗殺事件の真相については、二十年が経過した今も明らかになっていない。”これこそ犯人逮捕よりも明らかにすべきだと思う。 “さらに、海老沢克男首相が鵜飼調査委員会や警察庁をはじめとする各種機関が収集した情報に関し、その後百年は公開しないことを決定したため…” とあるが、金田側の権力のバックボーンは易々とそれを認めてしまい、対立する権力にみすみす寝返ってしまったのだろうか? 金田首相を支えてきた政治権力がすべて反金田に翻ったのなら、一文でよいから著者はそこに触れるべきではなかったろうか? 逃走劇というものは得てして追われる側に都合のよい展開となってしまいがちだが、ここまでご都合主義に徹してしまうと 一部の読者は興ざめしてしまうと思われる。かてて加えて話の終わりで、「たいへんよくできました」などというスタンプを 都合よく樋口晴子の家族が携帯していて、彼女の娘から青柳の左手の甲に押させるなどというのは、如何なものであろうか? この度重なる「ご都合主義」の方が、黙して語られない「権力」の真相よりよほど怖いものと私には思われる次第であった。 | ||||
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伊坂氏の作品は、どれも独特の世界観があると思う。その中では、この作品は私にとっては好きな類に入る。 このお話の中では、最後まで何者(組織)が悪なのかは不明なまま終わってしまう。読んでいれば国家的な規模の組織が関与してるんだろうとは想像できるが。すっきり完結しない終わり方だが、最近はこういう謎のままの終わり方の小説が増えている気がする。昔のは、どんな組織だろうが最後は主人公に倒されるものだったのだが。 メインはあくまでも無実の主人公がこの非常事態を生き延びられるかだ。倒す、ではなく生き延びる事が主人公や彼の友人達の出来る限りの戦いであり、勝利なのだ。一般市民に巨大な敵を倒せるかといえば、現実は無理に近いだろう。パッピーエンドで終わってほしかったが、バッドエンドでもないので、これはこれで楽しめました。 | ||||
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