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ゴールデンスランバー
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ゴールデンスランバーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全452件 401~420 21/23ページ
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いたるところに張り巡らされた伏線にびっくりです。後半は、「あちらのパズルはここにこう来るのか!」の連続でした。時間の組み立ても驚くほど上手い。ストーリーを細かく切って、どこにどの話を、どの順で置くのが、最大限の効果を持つのか、考えに考えられています。もしくは、「考えずに天才的構成力」で行っていることなのでしょうか? 後半には、泣かせどころもいくつかサービスされているので、なんとも贅沢な作品です。 | ||||
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仙台駅周辺をオープンカーでパレード中の首相がラジコンヘリに仕掛けられた爆弾で暗殺されます。犯人は2年ほど前、宅急便の配達中に、タレントの住居に忍び込んでいた暴漢に遭遇して捕らえ時の人となったことのある元宅急便ドライバー青柳雅春であることが直ちにTVで公開されます。事件が発生した頃、青柳は大学時代の旧友に卒業以来突然呼び出され、現場付近の車の中でお前はオズワルドにされるぞと奇妙な警告を受け、ともかく逃げろと言われるのですが本人は何がなんだかさっぱりわかりません。 それどころか拳銃を構えた警官が迫ってきて発砲までされるので青柳は事態が理解できないまま逃げ始めます。青柳はファミレスから大学時代のサークルの後輩に携帯で連絡をとり匿ってくれるよう頼むのですが、そこにも捜査員達が現れあわやのところでトイレの窓から逃げ出す青柳にむけ大型の銃が発射されたりします。そして一度は捜査員達にとらえられるのですが不思議な人物に助けられ、漸く青柳は自分が巧妙に仕組まれた大きな罠にかけられていることに愕然として気付きます。 ケネディ暗殺事件を読者にも意識させて、このような巨大な組織による陰謀が決して絵空事ではないことを納得させた上であちらこちらに巧妙に仕組まれた伏線があり、しかもそれが事件の前後、青柳たちの現在と大学時代までさかのぼる過去という時間軸の上で展開されるため青柳だけでなく読者まで完全にひっかかってしまいます。これだけの大事件が起きていてさてどう決着がつけられるのかご心配でしょうがそれは読んでのお楽しみ。 さて確かに面白いのですし、一部にご都合主義のやりくりもないわけではないですが、ラストなどまことに洒落ています。ただし私の個人的な嗜好からすると、陰謀という重いテーマをこれだけ見事に計算し尽くされた構成で描ききった作品なのに、本作全体に漂っているライトな感覚が少し気になります。 | ||||
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読み終わった後、なんとなく納得できない気持ちがモヤモヤと残るから。 死んじゃったらおしまいじゃん、って思っちゃうから。 それなのに、この作品の読後感は そんなモヤモヤも帳消しにするぐらい、すごい。 決してハッピーエンドじゃない。 だけど主人公と自分の気持ちを重ね合わせて、涙ぐむことができちゃう。 100%の幸せじゃない、でも、そんな中の、ひとつかみの幸せ。 そんなものを心に確実に残してくれる作品です。 | ||||
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すっごく面白かったです。 伊坂幸太郎さんの本を読み始めたのは最近ですが、 この人すごい!と思いました。 随所にちりばめられた伏線の妙、 魅力的な脇キャラ、そして練り上げられた会話に、 完全ノックアウトです。 読み終わった直後にまた最初から読み始め、 ああ、ここにこれがあったのね!と、2度楽しめます。 伊坂さんの作品は、ベタになりそうなことを、 絶妙な具合でさらりと書いてあり、そこがグッときますね。 2度読みましたが、もう一度読んでもいいくらいに面白かったです。 | ||||
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おそらくは現在において伊坂の最高作だろう。1000枚超の長編に渡るテンションの維持は見事のひとこと。エピローグの心地よさも特筆。非常に気に入った作品。 | ||||
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例えばこの作品が他の作家さんの作品だったら、 ★4か5はつけたいくらいのものだと思いました。 読み出したらとまらない面白さもあったし、構成もしっかりしているし、 そのへんの小説と比べれば非常に面白いです。オチに関しても自分は文句がありません。 が、伊坂さんらしさはまるでない気がします。 あんなに繊細に物語を書いていた伊坂さんが、こんなに大雑把だなんて・・・ あんなに登場人物の命を大事にしていた伊坂さんが、こんな軽々しく命を奪うなんて・・・ 路線変更なのでしょうか? そうだとしたら伊坂ファンとしてちょっと寂しいです。 | ||||
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たった今読了しました。 読んでいてまず思ったのは、この作者の構成力の高さです。 まず傍観者としておおまかな事件の流れを一般市民の目で伝え、 その後に二十年後の考察といった形で、事件後のことや、事件にかかわった関係者のその後の謎などを提起していく。 その後にやっと、事件についてが青柳という当事者の目線から刻銘に描かれていく。 途中、ページを前に戻し、膝を打つような場面が何度もありました。 ここまで構成を上手く練られた作品は、そうないと思います。 ただ、気になるところも多くあります。 あまりにも青柳に都合よくことが進み過ぎてないか?とか、 展開がちょっと強引じゃないか?とか。 特にラストは他の方も書かれている通り、賛否両論分かれるところだと思います。 わたしは、『否』に近い『賛』です。 ええ、それで終わりか!?といいたくなる気持ちも半分、 ケネディ暗殺が根幹にあることや、青柳という一市民が立ち向かうものの大きさというのを見れば、 こんな終わり方もありなのかな、と思う気持ちも半分です。 ということで、面白いことは面白い、が不満も結構残る、ということで星三つです。 最後に。 この作品、浦沢直樹の20世紀少年にどことなく似てる気がするのは、気のせいですかね? (おかげで登場人物の顔が頭の中で浦沢タッチに固まってしまった) | ||||
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伊坂作品には、だいたい独特の力強さがあるが、本作に関しては、いまいち、突き抜ける感がない。設定は面白いと思うのだが、もう少し掘り下げたストーリー展開でもよかったのではないだろうか。あのラストも、なんとなくぼやけていて、いまいち切れ味がよくない。なんとなくうやむやに終われせてしまったような、そんな感じである。伊坂作品にしては、かなり不完全燃焼の作品と言えるだろう。 | ||||
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伊坂氏の著書を読むのはこれが初めてでしたが文章レベルは文句無し、物語の舞台が地元だということもあり結末を期待して読み進めていたのですが、オチが無く、謎が謎のまま一切説明無しで終劇というのには納得がいきません。 ストーリーを省略すれば「殺害容疑をかけられたけど逃げ切って終わり」というだけでほぼ逃げ回る姿とそれを助ける旧友、知人、出会い人が描かれるだけです。 私としては謎が全く解明されずに終わるような作品はミステリーとは呼びたくありません。この小説のジャンルはサスペンスです。 理路整然とした解明を求める人にはこの本は絶対お薦めできません。 解明できなくてもいいから読んでてハラハラドキドキしたいという人にならお薦めします。 | ||||
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著者自体、ラストは結構悩んだのではないでしょうか? 奥田英郎は、「サウスバウンド」で権力で闘いましたが、 伊坂幸太郎は、闘いませんでした。 その差は何だろう? と読み終えた後、考えてしまいました。 それは、著者自体の気質の差なのか、それとも育った時代の差なのか? 著者と同世代の自分を考えてみると、 やっぱり自分達は、闘う必要の無い世代に育った人間だと思います。 だから、いざその場面に自分が立った時に、 闘い方が分からないんだろうな、と想像します。 そう考えると、このラストもありかな。と感じました。 (本当はそれではいけないと思いますが。。。) 内容に関しても、今までの伊坂作品の全てがつまっていて、 集大成という感じがしました。 あと、ビートルズの引用とかは、追体験の印象とかしかなく、 原体験で受けたであろう世代の方のインパクトと比べると、 陳腐な感じは受けました。 どうせなら、原体験で受けたミュージシャンを引用すればいいのに。 でも、読んで損無しだとは思います。 | ||||
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友人に薦められて読んだのですが、その友人はこの本についてこう評しました。 「主人公は濡れ衣をきせられて、世間の人みんなに疑われるんだけど、 ともだちだけは最後まで主人公を信じるんだ。」 友情がテーマなのかなと思いつつ読んでいましたが、 それよりもなによりも「エンターテイメント」でした。読み始めたら止まりません。 この小説が良かったのは、登場人物が皆魅力的。 私は伊坂作品によく出てくる、一風変わった美学をつらぬくカリスマ性のある奴、があまり好みではないのですが。 本作品では森田が良かったです。いかにも伊坂キャラなのですが、テーマでもある’習慣を信頼’を大事にしてる奴です。 伏線をきちんと回収してくれて、ちゃんとオチをつけてくれるミステリー。 それって、意外に大事だと思います。 | ||||
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この本はどこがおもしろいんだろうか? そんなことを考えながら読んでいた。 といっても、つまらないというわけではない。 確実におもしろい。 ただ、どうしておもしろいかがよく分からないのだ。 設定ははっきり言ってありふれている。 びっくりするような大仕掛けがあるわけでもない。 主人公は陰謀に巻き込まれる系の話にしては善良で平凡だ。 それでも台詞や心象は印象的で、主人公の逃亡劇には 本気でハラハラした。一体何が優れているのだろう? 352ページ。 理由はこのページにたどり着いたときに強烈に解った。 爽やかなのだ。 この小説はとても技巧的で数多く張られた伏線が、 次々に解明されていく。そのテンポは素晴らしく解明の過程にも嫌みがない。 でも、それはこのジャンルの小説に課せられるあたり前のハードルだ。 その上で「やっぱりそうだと思ったよorまさかそうだったとは」 なんて思ったりして楽しむのだが、 それは理詰で頭を追い込む部分がある。 おもしろさが内にこもるのだ。 しかし、この作品で伏線が解明される度に感じるのは 「そうなってくれてありがとう」と思える とても明るく爽やかな開放感だ。 352ページを読んだときに、私は普通に「今日はいい日だ」と思った。 そんなことを思わせる圧倒的な爽やかさがこの本にはある。 | ||||
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本を買う時、Amazonのレビューをよく参考にさせてもらっているが、 レビューを読むばかりで、書いたことはなかった。 だが、この本を読んで、誰かに紹介したくてたまらなくなり、初めてレビューを書いている。 第5部は、泣きながら読んだ。 最後まで読んだあと、パラパラと読み返していて、第3部の最後のページの伏線に気付いて また泣いた。 本当に面白かった。伊坂幸太郎の最高傑作だと思う。多くの人に読んでほしい。 | ||||
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前半ちょっとの伏線がめっさくさに凝縮された部分(70ページ分くらい)を 読みながら、なんか立ち上がりがのろいな、などと思っていたのだが、 「事件」に入ると一気呵成。 主人公の運命の描き方が本当によい。最後も好きだなあ。 「娯楽小説」に徹したという意味がわかる。 エンタメ、あるいは推理小説って往々にして筋の面白さのための不快な展開 (いやな煽り方というか)があったりするものだが、 そういうのもない。伏線のはまり方も毎度の如くキレまくりで。 最後は〈The End〉の啓示的な "And, in the end, the love you take is equal to the love you make" なんてフレーズが何となく頭に浮かびました。 伏線の無駄のなさがいちいち気持ち良いし、何より内容の感じがいい。 この感じのよさからは著者の品性のよさを感じる。 激しくオススメ! | ||||
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テスト勉強の合間に読んでしまいました。とても面白かったです。 一機関やマスコミによってどんどん真実からかけ離されていくさまは、 現代の状態をよく言い当てていると思います。 自分にとって、一番心に残った言葉は、主人公のお父さんの言葉です。 他にも、心にくる言葉や行動がたくさんあって、あったかい気持ち になれました。人と人のつながりを感じられる本です。 | ||||
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伊坂氏のエネルギーをエンターテイメントに集中させて書き下ろしたという一冊。最後まで畳み掛けるように一気に読ませてくれる。要所要所に著者の作風が存分に発揮されている。 けれど、それが精一杯かな?面白いが、震える感動は無かった。 | ||||
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クライマックスに向けて、物語は収斂して行きますが 単調というか、ご都合主義というか … ハァ 非常に物足りなかったです。 | ||||
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初めて読む伊坂作品。 わけても主人公の設定とタイトルが秀逸です。 「緻密に計算された伏線」これがこのヒトの特徴と知らず(なにしろ初心者で) スタートの解りづらさに本気で放ろうかとおもいましたので(危ないところでした) 勝手に☆ひとつの減点。 このスローなスタートシーンやなにげない言葉が後に次々と色彩を帯び 意味をもってくる手際は見事としか言いようがありません。 これを『伏線の回収』と呼ぶんですね(ミステリーあまり読まないので勉強になりました) グイグイと引張ってゆく展開の迫力は ハードカバーをして常時持ち歩かせるという切迫感を読む者に与えます。 実際、わずかの時間を惜しんで常に読んでいた気がします。 結末の肩透かし?は意見の分かれるところですが、 主人公の好ましさゆえに読後のすがすがしさをおもえば、これで正解かと。 | ||||
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初めて読んだ伊坂作品でした。予想通り、面白い!!!! 泣きそうになった場面も数か所。 ただ…最後の結末(第五部ではなく四部の最後)だけは、肩すかしをくらったようで残念。 主人公が計画を立て、さあ告白…!!!となる展開にかなり興奮していたのですが、 「え?そこで電話が切れちゃってそうなるの??」とはぐらかされてしまったようで、 そこだけは消化不良でした。それで星ひとつ減らしました。 しっかりと「濡れ衣だ!!」と世間に知らしめてくれた方が、私としてはカタルシスが感じられて、すっきりしたと思います。 (その後の顛末は○を変えて…でよいと思うのですが) でも面白いことには変わりないので、他の伊坂作品も読んでみようと思います。 | ||||
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伊坂さんの本は今まで何冊か読みましたが、どれもさらっと読めて お手軽に楽しめるという印象がありました。 でも今作は、お手軽なんて言葉では片づけられないです。 伏線の回収も見事だし、会話のやり取りも印象深いし、テンポがいい! 伊坂作品の根底にある普遍的な正義感に、今作も共感させられました。 ここ二年ぐらいの間で読んだ本の中で、一番おもしろかったです。 | ||||
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