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あなたは誰?



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【この小説が収録されている参考書籍】
あなたは誰? (ちくま文庫 ま 50-1)

あなたは誰?の評価: 3.55/5点 レビュー 11件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.55pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

期待していたのだが…

謎の人物から脅迫電話がかかってくる導入部に続いて物語の登場人物や背景を手際よく描き、ついには殺人が起きる。この殺人の場面では一捻りが加えられている。

ここまでで全体の三分の一ほどだが、快調に読み進めることができて申し分のない展開。だが、その後、失速したように思えた。

マクロイは今作も容疑者を少なめに設定している。それでも犯人を悟らせまいとする心意気は素晴らしいが、今回に限っては、登場人物の行動や心理について、わかりやす過ぎるというか、読者に親切というか、要は書き込み過ぎではなかろうか。読んでいくうちに、犯人はこの人物しかありえないのではと思えてくる(特に、オーチャードレーン七番地の目撃証言は余計な書き込みだろう)。

謎の人物の正体もポルターガイストの正体も予想通り。もっとも、ポルターガイストの正体が判明した後で、捻りを加えてはいるが、これも想定内。

殺人犯の属性を示す手がかりは、今となってはあからさま過ぎる。その属性を備えた人物を示す手がかりも今一つスッキリしない。

「殺す者と殺される者」、「逃げる幻」、「ひとりで歩く女」、「ささやく真実」あたりをAクラスと考える自分にとっては、Cクラスといったところだった。
あなたは誰? (ちくま文庫 ま 50-1)Amazon書評・レビュー:あなたは誰? (ちくま文庫 ま 50-1)より
4480432965
No.1:
(3pt)

平等な嫌疑

チョークリー毒殺の意外な展開で読者を出し抜く。 これはエスピオナージュか、サスペンスか、と進んでいくうちに、結局、一風変わった本格だと納得できる。 自作自演まで含めると嫌疑者六名となるが、描写からしてどうもありえないので、五名とみてよさそうである。 しかも、ウィリング博士によれば、本人ではなくその別人格が関係しているという。 イヴ、エリスあたりが強い動機を持っている。 しかし、物語が進行するにつれ新たな情報が漸次入って来て、人間の二面性が強調される。 すると、嫌疑が平等に割り振られる。 平等な嫌疑から一点にしぼる手がかりはふたつしかなく、ミステリーとして手順的に単純である。
あなたは誰? (ちくま文庫 ま 50-1)Amazon書評・レビュー:あなたは誰? (ちくま文庫 ま 50-1)より
4480432965

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