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(アンソロジー)
世界推理短編傑作集1
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世界推理短編傑作集1の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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半世紀にわたって読み継がれてきた江戸川乱歩編『世界短編傑作集』のリニューアル版です。 この第1巻では、まず「画竜点睛を欠く」というよくわからない理由でポーとドイルが追加されています。 でもねえ。誰でも読んでる「盗まれた手紙」と「赤毛組合」をいまさら入れられてもねえ。。サラリーマンの給与水準が年々下がっている今、こんないまさらの作品は抜かしてその分定価を安くしてもらったほうがどんなにありがたかったことか。 「赤毛組合」の訳は「友人シャーロック・ホームズ氏を・・・」みたいな感じで、「氏」をつけたほうが原文に忠実なのかもしれませんが何かよそよそしい感じに。 「安全マッチ」も新訳ですが全体的に間延びがして旧訳より悪くなってます。推理小説の訳し方を知らない人が訳したんではないでしょうか。 あと最悪なのは「放心家組合」を2巻に回したこと。旧版ではあの作品のおかげで、冗長といえなくもないものもけっこうあるこの作品集が、最後でピリッとスパイスがきいて、アンソロジーが引き締まってたんですよ。あれを抜かすとはどんなセンスしてるんでしょ。「何考えてんの?」って感じ。 全体的にはせっかくの名アンソロジーをわざわざ手間暇かけてだいなしにした、というのが率直な印象です。 なので本文はせいぜい星2つですが、戸川安宣氏の解説の情報量と柳川貴代氏の装幀で星一つ追加して3つにしました。 とくに柳川氏の装幀はこれだけのために千円だしても惜しくないと思えるほどのすばらしさでした。 | ||||
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1860〜1900年までの作品集です。 ・「人を呪わば」コリンズ、端麗な文章の「月長石」の作者です。最後の財産を整理し、枕元の箱に入れておいた金が失くなる。挙動不審な下宿人に疑いがかかるが・・・。実に耳の痛い・・いや、現代にでもありそうな事件です。 ・「レントン館盗難事件」屋敷で三度目の盗難事件が発生。名探偵マーティン・ヒューイットの出番です。コナン・ドイル=ホームズに追いつき追い越せと各紙が鎬をけずっていた頃の作品。 ・「医師とその妻と時計」盲目の夫に隣人を撃つことは可能なのか?女流作家らしい情緒的な文章で、夫婦の問題や、介護の問題をもはらみ、最後のシーンは胸に迫るものがありました。 ・「13号独房の問題」作者のジャック・フットレルは、あのタイタニック号に乗り合わせて亡くなったそうです。思考機械ことヴァン・ドゥーゼン博士が「1週間以内に死刑囚の独房から脱獄してやる」と賭けを提案。 個室にいながら必要な物資を次々と調達していくお手並みは見事なものの、ちょっとこの設定のハードルが 高すぎたか・・・。嫌がおうでも読み手は期待しちゃいますからね。 ・「放心家組合」おそらく当時としては新手とも言える詐欺のお話です。 | ||||
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