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黒革の手帖
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【この小説が収録されている参考書籍】
黒革の手帖の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全124件 21~40 2/7ページ
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すごいどんでん返しが後半にくる。 読み終わったあと、どこで作者が伏線を敷いているのか確認するためもう一回読みたくなった。さすが松本清張さん。 人間、何かにしくじった後、振り返れば気づくチャンスは何回もあったなと思う時がある。私の場合、結婚相手しかり、人間関係で失敗したときもそういう経験がある。おかしいな、とふと思ってもそれ以上考えず、根拠のない話に乗ったりしてしまうのはなぜか。それは、自分の欲だったり、思惑だったりがあり、信じたいもの、都合のいいほうにハマってしまうところがあるからだと思う。 何も気づかずにきて、最後自分のバカさ加減に気づいたときの狼狽感、やっとあのときの違和感がすべて理解できた時には、もう遅いという、絶望あるいはお手上げ状態の感じがよく共感できた。 小説だから多少オーバーな面はあるけれど、銀座という華やかな外装の下で人間のむき出しの欲望と悪行が渦巻く世界があるということ、またその現実を突きつけられる瞬間があるというのも事実である。おそろしくも面白い。 | ||||
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テレビより、ヤッパリ。単行本‼️ | ||||
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本の状態が非常によいと書いてありますが、 実はよくありません。普通か普通以下ですよ。 | ||||
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本の状態が非常によいと書いてありますが、 実はよくありません。普通か普通以下ですよ。 | ||||
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政治家秘書の安島を通して手に入れた裏口入学のリストを医大予備校の理事長の橋田に突きつけ、さらなる野望をたぎらせる元子は恐喝したカネを元手に銀座の名門クラブの買収へ。仮契約を済ませ現金を橋田から受け取る段になって、関係者のよそよそしい接し方に不信感を抱いた元子は自分を取り巻く壮大な罠が仕掛けられていることに気づきます。結末は予想できるものでしたが、元子が過去に踏み台にした相手から倍返しさながらの報復を受ける様はあまりに痛々しく、まるでホラー映画を見ているよう。終盤の畳みかける展開が忘れがたい作品でした。 | ||||
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1980年刊。松本清張の主要な作品の一つで、これまでに何度かドラマ化されているもの。 銀行員で平板な日常を送っていた元子は、横領した7500万円を合法的に自らの懐に入れて銀座のママに転身。持ち前の周到さと人を揺すって有利な条件を引き出すことを特技に、開業医の楢林から5000万円を引き出し、楢林の愛人だった商売敵の波子の独立を頓挫させます。女同士火花を散らして元子が勝ち誇る場面はまさに底意地の悪い「悪女」そのもの。上巻では元子の野望通りにことが進みますが、一度は縁を切るも愛憎きわまって楢林から離れられない看護師の市子、元子の心を巧妙にとらえる政治家秘書の安島、カネの亡者ともいえる医大予備校の理事長の橋田といった人物が後半どのように動くかに注目です。 | ||||
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何度もドラマ化されてるので原作はきっと素晴らしいのだろうと思い期待して読んでみました。あまりにも主人公が下品すぎてドン引きしました。ちょっとドラマのイメージと違う... しかし、人間の汚い部分を抉りだすという点では面白かったです。しかし、こうもドラマと原作が違うというのもどうなんでしょうか? | ||||
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上巻を読み終わり、下巻を探したところ、近隣の本屋さんには見当たらず、ネットで探し、購入しました。 松本清張の文はどんどん先を読みたくなる。 すぐ届き、中古てま購入しましたが状態も良く、この価格なら満足です。 | ||||
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わたしがお客としてお水の世界によく出入りしていたのは20年ほど前だが、その時のいろいろな経験からしても、この作品(もちろんかなり極端に描かれているが)が書かれた昭和の時代と私が体感したお水の世界の空気感は全く同じであった。逆に、夜遊びの世界を知らないでこの作品を読んでも今一つ実感がわかず楽しめないのではないだろうか。ということで、夜遊びは男の嗜みとして一度はその世界に浸かってみるのも悪くないなあと(自己正当化を含む)実感する作品であった。 | ||||
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これが書かれたのは昭和の昔だが、銀座をはじめとする夜の世界(クラブ、キャバクラ)は(まあ、この話ほどのことはめったに起こらないだろうが)今もこんな感じだと思う。多分人類滅亡までこういうことなんだろうな、とこの本を読んで(およびこれを原作とするテレビドラマを見て)思った。テレビは米倉バージョン、武井バージョンともにそれぞれの良さがあった。 | ||||
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医大特化進学塾と産婦人科の裏事情がこれでもかと書かれている。これ小説の体をとった告発本じゃねえの? これ当時どういう評価されたんだろう。この小説のせいというかお蔭で少しは業界体質は改善されたのか。武井咲のドラマはそこは同じだったけどな。もっともドラマは進学塾のほうしかやらなかったが。武井咲のドラマ、あれ酷かったねぇ~、原作と全然違うじゃん、話の肝が。世の中逆怨みしたクソ女が自業自得で破滅する話なのに、単に生意気な若い女が突っ走るだけの話になってる。江口洋介演じる議員秘書との関係も全然違うじゃん。舐めてんの? | ||||
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医大特化進学塾と産婦人科の裏事情がこれでもかと書かれている。これ小説の体をとった告発本じゃねえの? これ当時どういう評価されたんだろう。この小説のせいというかお蔭で少しは業界体質は改善されたのか。武井咲のドラマはそこは同じだったけどな。もっともドラマは進学塾のほうしかやらなかったが。武井咲のドラマ、あれ酷かったねぇ~、原作と全然違うじゃん、話の肝が。世の中逆怨みしたクソ女が自業自得で破滅する話なのに、単に生意気な若い女が突っ走るだけの話になってる。江口洋介演じる議員秘書との関係も全然違うじゃん。舐めてんの? | ||||
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早くから、映画化や、テレビ化されていて筋書きは、知っていたが、やはり、原作に勝るものは、ない! 特にラストシーンは、残酷すぎて、テレビドラマなどでは、ソフトになっていたので、原作を読んで改めて震撼致しました。 | ||||
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銀行の架空口座による脱税、ヤミ堕胎ビジネス、予備校を通じた大学への裏口入学・・。ストーリーの筋立てに加えて、トリックとして使われる取材を尽くした昭和の社会問題の記述が目を引く。社会派ミステリーというのはこういうものなのか、と納得。 | ||||
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半分読み進めたところで「おや」と思い、残り4分の1で「まさか、いやいや」となり、最後の数ページで「まじか」となる。予定調和を裏切る、怖すぎるホラーな結末。清張先生、こんなん本当の意味でドラマ化なんかできませんわ。 | ||||
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何度も映像化された作品であり、その際には主人公の元子役には美人女優があてがわれており筋書きも美貌を武器にのし上がるということになるようですが、小説版の元子は不美人で地味で男にまともに相手にされたことがない年増の女性として描かれています。さらに元子は波子や映子のように美人ではなくとも愛嬌があるとか、性的に魅力的な肌や身体を持ち合わせているというわけではなく性格も陰気で悪知恵が働き、いかにもな陰険な嫁き遅れのお局事務員といった性格の持ち主です。 しかし、そのヒロイン像こそが、社会派小説らしい暗さと重さを引き立てて時代を超えて世に語り継がれる名作となることに貢献していると言えます。 仮に元子がドラマのように美人の策士あれば銀座でのし上がるにせよ、欲をかいて凋落するにせよただの凡庸で薄っぺらくなりただ年増美人の色香に迷った助平な中年男性が翻弄されるというごくありきたりで非現実的なお色気ミステリー小説にしなならなかったでしょう。 元子は地味な不美人であるがために今まで男にも愛されず女からも軽んじられてながら殺風景な人生を歩むことを余儀なくされてきました。自分を無視し続けてきた世間への復讐が一連の行動の原動力となっていました。 そしてそれはあたかも高度経済成長の中で、表向きには医学予備校の理事長や産婦人科医院長といった社会的意義の高い仕事で相当の地位にある立派な紳士でありながら、裏では金に汚く女にだらしない中年男性に過ぎず、権謀術数を図り法の目をうまくごまかしながら裏金で蓄財をし愛人を囲い夜な夜な銀座で豪遊ができる「勝ち組」が生まれる一方で、経済指標は記録を更新しているにも関わらずいくら働いて給料を手に入れてもなかなか裕福になれず、苦労をしても顧みられることのないその他多くの庶民たちの怒りや世間への反発とも重なってくるのです。 元子の男たちへの復讐劇はいつの世にも消えることがない庶民の世間への怒りでもあり、それ故にこの小説は時代を超えて愛されるのだと思います。 | ||||
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文章はスラスラ読めますが、上巻でも思ったとおり密度が薄く感じます。同じ解説が露骨に何度も入ってきて、理解しやすくはなるのでしょうが、やりすぎだと思います。文章の読みやすさに徹している分、表現の巧みさなどはあまり感じませんでした。 テーマは重いけど行動は軽く、作者都合で物語が動いているのが読み取れます。伏線の貼り方がわかり易すぎて終盤もなんの衝撃もありませんでした。 終わり方もあまり好きになれませんでした。こういう作家だとは聞いていましたが、想定していたよりも陰湿な最後でした。小説や邦画だと未だにこういうの多いです。 上巻の時から思っていましたが、いろいろな事件の寄せ集め感が消えず、長編の起承転結を追ったときの満足感はありませんでした。実際に起きた事件のお勉強、という側面のほうが強く感じました。推理作家だと思っていましたが、推理要素も殆どありませでした。 松本清張のなかでこの作品が一番面白いと聞いて初挑戦してみましたが、残念ながら好みにはあいませんでした。とにかく別格だと、勝手に期待しすぎました。読み終わった後の感想は、ただただ残念、です。 追記 星2→星4 読んでいる間はそれほど面白くはなかったのですが、読んでしばらくたったあとに、やはり松本清張の物語は立体的というか、リアリティがあったと、思い直すことが多いことに気が付きました。読んだあとの方が残ります。テレビで銀座のママが出てきても、まるで自分が銀座の情報通でもあるかのように、会話の裏側が想像できるようになってしまいました。あくまでも想像なのは承知していますが。 事件(裏社会)のお勉強本、なんて書きましたが、くやしいですが、それ以上のものだったことを認めるしかないです。単調な文章や、テンプレートな人物も不満でしたが、そのおかげで事件が引き立ったのだと、今なら思います。やはり江戸川乱歩、横溝正史と並んで、松本清張も本物だったと。ただ、あまりにも陰湿な終盤は、いまでも認める気はありません(怒)。 | ||||
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いかにもの展開。 結局、因果応報ということ。 一人として善人が出てこないところが昭和の時代なんでしょうか。 | ||||
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どんな気持ちで読んだらいいのか 昔は良かったなぁ〜って言うくらいの感じ TVドラマの見過ぎかな | ||||
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ラストがちょっと期待外れでした。 長編なのに、残るものが少なかった。期待しすぎたのかしら。 | ||||
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