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黒革の手帖
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【この小説が収録されている参考書籍】
黒革の手帖の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全124件 41~60 3/7ページ
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いわゆる社会派推理小説の開拓者ともいえる松本清張の代表作の一つでしょう。テレビドラマ化されたのも数回(最近では、米倉涼子と武井咲)と、非常にストーりー性に富んだ作品であることは確かです。普通の銀行OLが横領をして銀座にラウンジバー店を持つ。そこに集まる医師や予備校経営者、そして政治家秘書などをからめて、裏情報を基に脅迫を繰り返し、財産を増やしていきますが、あまりに高見を望んだせいか、最後にはどんでん返しを食い、破滅してしまう。その過程を医者と優遇税制、医科大学と裏口入学と寄付金の問題等に男女間の色欲をからめ、巧みに描いていきます。時として、筋書きに少々無理な設定もあるようにも思えますが、そこは小説として読んでいれば、結構面白く納得出来る範囲です。そこらあたりの展開はさすが清張さんと思わされます。 最終章で主人公は罠にはまって、加えて妊娠までして、総会屋を始めとする社会の巨悪な組織につぶされ破滅していきますが、最後の場面で主人公が死ぬのかどうなるのかを、はっきりと描かず、主人公の叫びで終えているのが誠に上手い!巧みであると言えます。 ただ、清張さんの作品としては、傑作と言える「点と線」「砂の器」のように、弱者のやむにやまれぬ行動という意味での犯罪を描いたとも言える美意識が見られず、悪人ばかりのオンパレードという点が、少々見劣りしたと思うのは自分だけでしょうか? | ||||
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いわゆる社会派推理小説の開拓者ともいえる松本清張の代表作の一つでしょう。テレビドラマ化されたのも数回(最近では、米倉涼子と武井咲)と、非常にストーりー性に富んだ作品であることは確かです。普通の銀行OLが横領をして銀座にラウンジバー店を持つ。そこに集まる医師や予備校経営者、そして政治家秘書などをからめて、裏情報を基に脅迫を繰り返し、財産を増やしていきますが、あまりに高見を望んだせいか、最後にはどんでん返しを食い、破滅してしまう。その過程を医者と優遇税制、医科大学と裏口入学と寄付金の問題等に男女間の色欲をからめ、巧みに描いていきます。時として、筋書きに少々無理な設定もあるようにも思えますが、そこは小説として読んでいれば、結構面白く納得出来る範囲です。そこらあたりの展開はさすが清張さんと思わされます。 最終章で主人公は罠にはまって、加えて妊娠までして、総会屋を始めとする社会の巨悪な組織につぶされ破滅していきますが、最後の場面で主人公が死ぬのかどうなるのかを、はっきりと描かず、主人公の叫びで終えているのが誠に上手い!巧みであると言えます。 ただ、清張さんの作品としては、傑作と言える「点と線」「砂の器」のように、弱者のやむにやまれぬ行動という意味での犯罪を描いたとも言える美意識が見られず、悪人ばかりのオンパレードという点が、少々見劣りしたと思うのは自分だけでしょうか? | ||||
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いや〜面白かった。人間、そう上手くはいかない(最後は帳尻が合う)ということなのか、悪い奴、上には上がいるということなのか、寄ってたかって人を落としめることの怖さとはこういうことなのか等々、様々な感慨にふけらされた。ロシア文学的な骨相を備えた清張エンタメの傑作。銀座の世界の細部や大物総会屋 高橋勝雄のキャラなど、作者のさすがの取材力・情報収集力というか、観察・描写力の凄味を感じましたね。 | ||||
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こんなに何でもうまくいくかなぁ、と思いつつ、緩急自在のストーリーテリングの面白さにあっという間に読了。男を手玉にとる原口元子というある種普遍的な悪女の造型が、いかにも昭和的な(パソコンも携帯電話も無い!)雰囲気の中で描かれ、興趣に富む一作。評者も、昨年11月・12月と毎週最低一回は社会勉強のつもりで銀座の某クラブで、同伴・二次会・アフターなどで万札ひと束(自己払い分のみ)を費消したが、そこで学んだ銀座のさまざまが本書で描かれた銀座の場面と重なり、読後感が更に深くなった。 | ||||
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ドラマを先に見てから読みました。ラストがドラマとは違っていたので、「えっ!」という感じでした。でも、どんどん読み進めたくなる小説です。面白かったです! | ||||
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これまで何度もドラマ化されていたようだが、武井咲主演のドラマで初めて見て、なにかすっきりしない終わり方だったので原作が気になって原作を読んだ。松本清張の小説を読むのも初めてだった。 原作はそのドラマよりもずっとオドロオドロしい話だった。エンディングもドラマよりもショッキングだった。 原作をそのまま現代の話としてやったら各団体から苦情が殺到するだろうし、あのドラマは主人公の生い立ちや動機的な部分を付け足して、より主人公に共感できるようにしている。しかしそのあたりにやっぱり無理があって中途半端なエンディングになってしまっていた。 原作の小説はものすごく昭和っぽい、昭和の懐かしいにおいがプンプンした。原作では主人公がそれほど共感を得られるような人物ではなく、読者は主人公ともそれと対峙する人物たちとも距離を置いて読み進めて行くことになるので最後のエンディングにもショックは受けるもののそれほど後味の悪さを感じない。筒井康隆のブラックユーモアにも通じるような感じだった。 | ||||
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(上)にもレビューを書いたので、それとはまた別に書く。 これはあくまで昭和の小説なので、これを現代の話としたならとんでもない女性差別の話だし、いまどき経営に喘いでいる開業医も決して少なくないし200-300床規模の病院に至ってはどこも赤字で黒字の方が珍しいぐらいなのに、医者がぼろ儲けしているなんていう話も医者からしてみれば胸糞悪いし、ようするに全部どこか別の世界のフィクションで、イメージとしては金網デスマッチのプロレスを見せられたような印象かな。最後にとんでもない決め技をかけられて「これやばいよ、マジで死んじゃうだろ」って視聴者がビビっているところでテレビ中継終わりみたいな。 | ||||
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テレビドラマを見ましたが、それとはまた一味違って良かったです | ||||
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長年に渡って人気を博し、何度もドラマ化されてきた理由が分かった。カネに目が眩む人間の弱さも、多くの人の人生を一瞬にして変えてしまうカネの恐ろしさも、ずっと人間の心に巣食ってきたテーマだからだ。普遍的なテーマを扱ったからこそ、女性の言葉遣いや携帯電話が登場しないことに感じた古さが全く気にならなかったのだろう。良い小説とは、本作のように普遍的なテーマを丁寧に炙り出した小説だと思った。 | ||||
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武井咲さん主演のドラマも良かったが、小説の方が濃厚でえげつなくて面白かった。銀座の最高級クラブのママにまで上り詰めた元子が転落する様はジェットコースターさながらのスリルで、気づいたら読了していた。近々、また読み返したい。 | ||||
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名作です。 松本清張です間違いありません。何度も映像化されています。 2017年7月から武井咲主演で放送されました。原作にわりと忠実でしたが、エンディングが微妙に曰く付きだったので、読み直しました。 原作では、原口元子は勤めていた銀行の上司、医師(産婦人科開業医)、医学部進学予備校の校長からうまくお金を巻き上げて銀座のクラブでのし上がっていくのですが、最後は逆に・・・となっています。途中一度だけ、ある男と交渉を持ってしまうが、そのせいで・・・。 面白いのは、9月1日に主演の武井咲がエグザイルのTAKAHIROとの妊娠、結婚を発表したこと。ドラマの最終回は9月14日であったことです。ドラマのエンディングは少し不自然でしたよね。これは急遽変更する必要が生じたのではないかと言われているとかいないとか。 原作では〇〇となる話であったのが、倫理的な問題で残酷な結末にはできなくなったということです。 読んでない人は是非読んでみてください。 | ||||
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名作です。 松本清張です間違いありません。何度も映像化されています。 2017年7月から武井咲主演で放送されました。原作にわりと忠実でしたが、エンディングが微妙に曰く付きだったので、読み直しました。 原作では、原口元子は勤めていた銀行の上司、医師(産婦人科開業医)、医学部進学予備校の校長からうまくお金を巻き上げて銀座のクラブでのし上がっていくのですが、最後は逆に・・・となっています。途中一度だけ、ある男と交渉を持ってしまうが、そのせいで・・・。 面白いのは、9月1日に主演の武井咲がエグザイルのTAKAHIROとの妊娠、結婚を発表したこと。ドラマの最終回は9月14日であったことです。ドラマのエンディングは少し不自然でしたよね。これは急遽変更する必要が生じたのではないかと言われているとかいないとか。 原作では〇〇となる話であったのが、倫理的な問題で残酷な結末にはできなくなったということです。 読んでない人は是非読んでみてください。 | ||||
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登場人物や内容が下品で好きな話ではありませでした。なぜ何度もドラマ化されたのかわかりませんでした。 | ||||
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松本清張の「黒革の手帳」は、上巻を含めて最近、放送された武井咲さん主演のテレビドラマのように華麗なストーリーではなく、元銀行員の原口元子が黒革の手帳で銀行から大金を脅しとり、それを元手に銀座のクラブである「カルネ」(フランス語で手帳)のママまで上り詰める。 その後、カルネをもっと大きなクラブするために次のターゲットへ第2、第3の黒革の手帳を使うが、その結果がうまくいったかいかなかったかを原作で確かめてください。また、江口洋介さんが演ずる衆議院議員秘書の安島が、原作では元子の敵だったとはとても以外でした。 | ||||
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くり返しテレビなどで映像化され、それは原作とは変わりつつある。それはそれでいいが、原作のすごみは本でしか味わえない。 | ||||
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ドラマもそれなりに面白かったですが、 やはり小説に軍配が上がります。 この小説が書かれた時代の背景もわかって興味深く読めました。 ドキドキしてページを読む手が止まらない体験を久しぶりにさせてもらいました! | ||||
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ドラマ見てたけどドラマより文書の方が細かく書いてあってなかなか自分の世界観作れて面白い♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪ | ||||
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松本清張の中でもベスト3に入るくらいに引き込まれました。 下巻がなかなか入荷されず、上巻を読んでから3週間ほどして下巻が届きましたが、届くまでの間、本当に先が気になってしまうほどでした。 物語の展開の速さ、うまさはさすが松本清張だなとうならせる1冊です。 | ||||
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政財界、さもありそうな人間関係であり、銀座の老舗との関係も興味深かった。原口元子は、男たちの黒い部分を うまく使ってお金を作ったが、巻き上げられた人が「脅しだ」なんだと言っているが、根本的にこれらの人たちが悪いことをしているので、全く悪くないのではないかと思う。これからも原口元子を応援したい。 | ||||
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原口元子が殺されそうになり、しかもこれから殺されるかもしれない、ということで終わるなんて、なんとも中途半端である。結局は、原口元子のような悲惨な過去をもっている人は這いあがれないということをいいたいのか。女性蔑視も程がある。がっかりでした。 | ||||
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